歯科医師国家試験 過去問題

口腔粘膜疾患

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 110A-71

    アシクロビルが奏効するのはどれか。1つ選べ。

    a 麻疹
    b C型肝炎
    c 感染性胃腸炎
    d 口唇ヘルペス
    e 成人T細胞白血病

    97.9%
  3. 110A-100

    52歳の男性。口腔内の乾燥と疼痛を主訴として来院した。
    2年前に急性骨髄性白血病を発症し、造血幹細胞移植を受けたという。
    刺激時の唾液分泌量の減少がみられた。初診時の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。
    口腔内の乾燥と疼痛の両方の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 放射線障害
    b 口腔扁平苔癬
    c Sjögren症候群
    d 移植片対宿主病
    e 多形滲出性紅斑

    口腔内写真

    85.4%
  4. 110B-3

    生後1か月の乳児。歯の早期萌出が気になり小児科からの紹介で来院した。
    授乳は哺乳瓶で行っている。
    その他の口腔内所見に特記すべき事項はない。初診時の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。
    今後の可能性として保護者に説明すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a 先天歯の齲蝕
    b 歯肉囊胞の発症
    c 後継永久歯の癒合
    d 先天歯の骨性癒着
    e Riga-Fede病の発症

    口腔内写真

    92.8%
  5. 110B-27

    80歳の男性。入れ歯を口に入れられなくなったことを主訴として来院した。
    上下顎全部床義歯は10年前に製作し、問題なく使用していたが、最近口角部に疼痛を自覚していたという。
    副腎皮質ステロイド軟膏を処方したが、逆に悪化し、疼痛のため口が開けにくく、入れ歯を入れることが困難になったため再来院した。
    再来院時の開口時の写真(別冊No.24)を別に示す。適切な対応はどれか。2つ選べ。

    a 抗菌薬の処方
    b 義歯装着の指示
    c 抗真菌薬の処方
    d 受動的開口訓練
    e 口腔粘膜の清拭指導

    再来院時の開口時の写真

    96.8%
  6. 110B-45

    65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。
    初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

    血液検査の結果

    合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

    a 神経線維腫症
    b 大腸ポリポージス
    c 副腎皮質機能低下症
    d 角化囊胞性歯原性腫瘍
    e 多骨性線維性異形成症

    口腔内写真

    84.4%
  7. 110C-38

    抗菌薬やNSAIDsの有害作用で高熱と粘膜の紅斑を伴う重症薬疹を特徴とするのはどれか。1つ選べ。

    a Reye症候群
    b 医原性Cushing症候群
    c Stevens-Johnson症候群
    d 薬剤性ネフローゼ症候群
    e 薬剤性Parkinson症候群

    93.9%
  8. 110D-10

    35歳の男性。口腔内の疼痛のため摂食困難を訴えて来院した。白血病のため造血幹細胞移植を受けたが、術後半年ころから同様の症状が繰り返されるようになったという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。
    症状の主な原因となるのはどれか。1つ選べ。

    a レシピエントの抗体
    b レシピエントの血小板
    c ドナー由来のBリンパ球
    d ドナー由来のTリンパ球
    e レシピエントの末梢血幹細胞

    口腔内写真

    73.9%
  9. 110D-41

    84歳の女性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。2か月前に同部を嚙んだ記憶があり、それ以降痛みが続いているという。
    難治性の潰瘍と診断した。初診時の義歯非装着時と装着時の口腔内写真(別冊No.40)を別に示す。
    アフタ性口内炎と鑑別できる本病変の特徴的な所見はどれか。1つ選べ。

    a 強い接触痛
    b 潰瘍周囲の紅暈
    c 類円形の潰瘍底
    d 著明な硬結の触知
    e 潰瘍周囲の瘢痕形成

    義歯非装着時と装着時の口腔内写真

    63.0%
  10. 110D-45

    48歳の女性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。1週ほど前に発熱があり、その後口腔内に水疱が多発し、疼痛のため摂食困難をきたしたという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.44)を別に示す。
    適切な処置はどれか。2つ選べ。

    a 栄養補給
    b アシクロビルの投与
    c 副腎皮質ステロイド薬の投与
    d シクロスポリン軟膏の局所塗布
    e スポンジブラシによる偽膜の除去

    口腔内写真

    92.8%
  11. 111A-69

    1歳6か月の男児。
    上顎左側乳臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
    同部に波動を触知するが、自発痛はない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b アシクロビルの投与
    c アンホテリシンBの投与
    d 偽膜の除去
    e 摘出

    口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)

    95.3%
  12. 111A-77

    8歳の男児。舌下面の腫瘤を主訴として来院した。
    2か月前に母親が気付いたが、疼痛はないためそのままにしていたという。
    腫瘤は半球形で波動を触れる。圧痛はない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 抗菌薬投与
    c 切開
    d 梱包療法
    e 摘出

    初診時の口腔内写真(別冊No.22)

    83.6%
  13. 111B-72

    68歳の女性。左側下顔面の疼痛を主訴として来院した。
    3日前から左側下顔面に発赤を伴う水疱が出現し、聴覚過敏とめまいを自覚するという。
    初診時の顔貌写真(別冊No.13)を別に示す。

    原因療法に用いるのはどれか。1つ選べ。

    a アシクロビル
    b プレドニゾロン
    c ミコナゾール硝酸塩
    d アモキシシリン水和物
    e ロキソプロフェンナトリウム水和物

    初診時の顔貌写真(別冊No.13)

     

    97.4%
  14. 111C-44

    Behçet病の主症状はどれか。4つ選べ。

    a 外陰部潰瘍
    b 色素性母斑
    c ぶどう膜炎
    d 皮膚の結節性紅斑
    e 口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍

    98.3%
  15. 111C-81

    46歳の女性。口腔内の水疱を主訴として来院した。
    2週前から自覚しており、水疱はすぐに破れ、破れた後には刺激痛があるという。
    他に特記すべきことはない。
    免疫血清学検査で抗デスモグレイン1抗体と抗デスモグレイン3抗体が陽性であった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.32A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.32B)を別に示す。

    今後、出現する可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

    a 口腔乾燥
    b 肝機能障害
    c 唾液腺腫脹
    d 頸部リンパ節腫脹
    e 全身皮膚の水疱形成

    初診時の口腔内写真(別冊No.32A)

    Η-E染色病理組織像(別冊 No.32B)

    59.1%
  16. 111C-89

    65歳の男性。右側頰粘膜と下唇の異常を主訴として来院した。
    3か月前に気付いたが、疼痛がないためそのままにしていたという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.40B)を別に示す。

    引き続き精査すべき疾患はどれか。2つ選べ。

    a 糖尿病
    b 高血圧症
    c 気管支喘息
    d 甲状腺機能亢進症
    e 消化管ポリポーシス

    初診時の口腔内写真(別冊No.40A)

    Η-E染色病理組織像(別冊No.40B)

    0.0%
  17. 111D-70

    5歳の女児。発音の異常を主訴として来院した。
    1年前から異常に気付いていたが、改善を期待しそのままにしていたという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.16A) と舌突出時の写真(別冊No.16B)を別に示す。

    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 巨舌症
    b 血管腫
    c 地図状舌
    d 正中菱形舌炎
    e 舌小帯強直症

    初診時の口腔内写真(別冊No.16A) と舌突出時の写真(別冊No.16B)

    99.4%
  18. 112B-27

    自己免疫疾患はどれか。3つ選べ。

    a 類天疱瘡
    b Frey症候群
    c 関節リウマチ
    d Ramsay Hunt症候群
    e 特発性血小板減少性紫斑病

    97.6%
  19. 112C-75

    64歳の女性。上顎左側歯肉の違和感を主訴として来院した。
    上顎左側中切歯部、犬歯部および小臼歯部歯肉に水疱を認める。
    血液検査の結果、抗BP180抗体は陽性であった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.23A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.23B)を別に示す。

    治療に用いられるのはどれか。2つ選べ。

    a ビタミンB12
    b シスプラチン
    c ニコチン酸アミド
    d アモキシシリン水和物
    e 副腎皮質ステロイド薬

    口腔内写真と生検時のΗ-E染色病理組織像

    49.6%
  20. 112D-79

    61歳の女性。左側頰部の疼痛を主訴として来院した。
    2年前に自覚し、徐々に増悪してきたという。
    病変が限局していることから、皮膚科で歯科用金属のパッチテストを行ったところ、Pdを含む複数の金属に陽性反応がみられた。
    初診時の口腔内写真(別冊No.26A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.26B)を別に示す。

    適切な原因療法はどれか。1つ選べ。

    a 金属修復物の研磨
    b 金属修復物装着歯の抜去
    c 金属修復物装着歯の咬合調整
    d メタルフリー修復物への置換  
    e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

    初診時の口腔内写真

    Η-E染色病理組織像

    95.9%
  21. 113A-74

    69歳の女性。舌の痛みを主訴として来院した。
    半年前から疼痛の出現と消退を繰り返しているという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 生検
    b 舌縮小術
    c 含嗽剤の処方
    d 抗菌薬の処方
    e レーザー照射

    初診時の口腔内写真

    79.9%
  22. 113A-84

    82歳の女性。摂食時の疼痛を主訴として訪問歯科診療の依頼があった。
    脳梗塞の既往があり、ワルファリンカリウムを服用している。
    口腔清掃に介助が必要である。
    初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と使用中の義歯の写真(別冊No.34B)を別に示す。

    家族への義歯の清掃指導とともに投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。

    a デキサメタゾン
    b アムホテリシンB
    c アセトアミノフェン
    d ミコナゾール硝酸塩
    e セファゾリンナトリウム

    口腔内写真と使用中の義歯の写真

    54.4%
  23. 113B-23

    5歳の女児。発音が不明瞭であることを主訴として来院した。舌挙上時の口腔内写真(別冊No.2)を別に示す。

    考えられる構音の異常はどれか。1つ選べ。

    a ア行
    b カ行
    c サ行
    d ハ行
    e ラ行

    舌挙上時の口腔内写真

    84.7%
  24. 113B-47

    61歳の女性。顔面の非対称を主訴として来院した。
    数日前から食事時に口角から食物が漏れるようになったという。
    聴覚検査で高音域の閾値の低下が認められた。
    初診時の閉眼時の写真(別冊No.7A)、口笛吹き時の写真(別冊No.7B)及び耳介部の写真(別冊No.7C)を別に示す。

    この患者が随伴しやすいのはどれか。2つ選べ。

    a 複視
    b 味覚異常
    c 舌運動障害
    d 唾液分泌障害
    e 頰部の知覚鈍麻

    初診時の閉眼時の写真、口笛吹き時の写真及び耳介部の写真

    86.7%
  25. 113C-77

    1か月前に悪性リンパ腫の治療のため同種造血幹細胞移植を受けた患者の初診時の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。
    初診時の血液学検査結果の一部を表に示す。

    血液学検査結果の一部

    最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a GVHD
    b 類天疱瘡
    c 壊疽性口内炎
    d 口腔扁平苔癬
    e 全身性エリテマトーデス

    初診時の口腔内写真

    95.4%
  26. 113D-35

    夏に流行し軟口蓋に多数の水疱を形成するのはどれか。1つ選べ。

    a 水痘
    b 風疹
    c 麻疹
    d 手足口病
    e ヘルパンギーナ

    90.6%
  27. 113D-52

    癌化率が最も高いのはどれか。1つ選べ。

    a 紅板症
    b 乳頭腫
    c 白板症
    d 口腔扁平苔癬
    e 慢性カンジダ症

    89.2%
  28. 113D-55

    16歳の女子。口腔内の疼痛を主訴として来院した。
    1週前に感冒様症状があったため内科を受診し内服薬を服用したところ、翌日から発熱、口腔内の疼痛、皮膚の水疱および眼の異物感が出現したという。
    特記すべき既往はない。
    初診時の眼の写真(別冊No.11A)と口腔内写真(別冊No.11B)を別に示す。

    最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a GVHD
    b 帯状疱疹
    c Behçet病
    d 偽膜性カンジダ症
    e Stevens-Johnson症候群

    眼の写真と口腔内写真

    84.1%
  29. 114A-28

    口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。
    矢印で示す病変の表層に認められるのはどれか。1つ選べ。

    a ケラチン
    b コロイド
    c アミロイド
    d フィブリン
    e コレステリン

    口腔内写真

    41.9%
  30. 114A-73

    下唇の無痛性腫脹を主訴として来院した患者の初診時の顔貌写真(別冊No.30)を別に示す。
    昨日から自覚しているという。以前にも同様の症状があったが、数日で消退したという。
    局所の熱感と発赤は認めない。

    行うべき検査はどれか。1つ選べ。

    a パッチテスト
    b プリックテスト
    c 血中C1インヒビター
    d 血中プロカルシトニン
    e 末梢血リンパ球表面抗原検査

    顔貌写真

    28.0%
  31. 114B-22

    潰瘍が硬口蓋に好発するのはどれか。2つ選べ。

    a 結核
    b 類天疱瘡
    c Behçet 病
    d Bednarアフタ
    e 壊死性唾液腺化生

    13.0%
  32. 114B-29

    1歳の男児。上顎両側第一乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。
    昨日、保護者が気付いたという。

    機嫌は良く、食欲の減退は認めない。
    腫脹は弾性軟である。
    初診時の口腔内写真(別冊No.6)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 抗菌薬投与
    c 生検
    d 切開
    e 細胞診

    口腔内写真

    99.5%
  33. 114C-37

    口腔潜在的悪性疾患はどれか。3つ選べ。

    a 白板症
    b 帯状疱疹
    c 扁平苔癬
    d 尋常性天疱瘡
    e 慢性カンジダ症

    89.8%
  34. 114C-72

    71歳の女性。口蓋部のびらんを主訴として来院した。
    2週前に自覚し、徐々に食事時の疼痛が増悪してきたという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.31A)、頸部の写真(別冊No.31B)、上腕部皮膚の写真(別冊No.31C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.31D)を別に示す。

    血液検査結果を表に示す。

    血液検査結果

    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 天疱瘡
    b 扁平苔癬
    c 類天疱瘡
    d Behçet 病
    e 多形滲出性紅斑

    初診時の口腔内写真、頸部の写真、上腕部皮膚の写真

    生検時のΗ-E染色病理組織像

    96.6%
  35. 114C-73

    舌白板症患者への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

    a 禁煙の指導
    b 糖質制限の指導
    c 歯の鋭縁の削合
    d マウスガードの装着
    e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

    80.9%
  36. 114D-50

    6歳の男児。嚙む時に軽い痛みがあることを主訴として来院した。
    下顎右側の奥歯に硬いものがあるという。

    矢印で硬固物を示した初診時の口腔内写真(別冊No.14A)と摘出した硬固物の病理組織像(別冊No.14B)を別に示す。

    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 腐骨
    b 象牙質
    c 食物残渣
    d エナメル質
    e セメント質

    矢印で硬固物を示した初診時の口腔内写真

    摘出した硬固物の病理組織像

    89.1%
  37. 114D-69

    小児にみられる疾患と対応の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 歯肉囊胞 ───── 開 窓
    b 上皮真珠 ───── 摘 出
    c 粘液囊胞 ───── 搔 爬
    d エプーリス ──── 切 除
    e Bednarアフタ ─── 機械的刺激の除去

    88.5%
  38. 115B-22

    乳児期にみられるのはどれか。2つ選べ。

    a 先天歯
    b 上皮真珠
    c 低位乳歯
    d 萌出性腐骨
    e タウロドント

    91.3%
  39. 115B-66

    口腔粘膜の扁平苔癬様症状と両側掌の膿疱を呈する患者に行う検査はどれか。1つ選べ。

    a パッチテスト
    b トロンボテスト
    c プリックテスト
    d スクラッチテスト
    e ローズベンガルテスト

    88.6%
  40. 115B-83

    薬物の有害事象として口腔粘膜に難治性潰瘍を生じるのはどれか。1つ選べ。

    a ニフェジピン
    b イトラコナゾール
    c メトトレキサート
    d アセトアミノフェン
    e テトラサイクリン塩酸塩

    90.6%
  41. 115C-30

    舌の違和感を主訴として来院した患者の口腔内写真(別冊No.6A)、生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.6B)及びCongo-Red染色病理組織像(別冊No.6C) を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 白板症
    b 尋常性天疱瘡
    c 正中菱形舌炎
    d 口腔カンジダ症
    e アミロイドーシス

    口腔内写真、生検時のΗ-E染色病理組織像

    Congo-Red染色病理組織像

    85.2%
  42. 115C-79

    2か月の男児。上顎歯肉の腫瘤を主訴として来院した。
    出生時には気付かなかったが、最近になって気付いたという。
    哺乳状態は良好で、成長発育に異常を認めない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。

    保護者への説明で正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 「口内炎のようなものです」
    b 「数か月以内に自然に消えます」
    c 「歯ぐきの傷が治ったものです」
    d 「細菌が感染して起こっています」
    e 「乳歯が生えるのが遅くなります」

    口腔内写真

    99.3%
  43. 115D-33

    62歳の男性。舌の異常を主訴として来院した。
    1週前に歯科治療時に指摘され、精査を勧められたという。
    自覚症状はなく、圧痛は認めないが周囲に比べやや硬い。
    初診時の口腔内写真(別冊No.5A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5B )を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 白板症
    b 扁平上皮癌
    c 口腔扁平苔癬
    d 口腔カンジダ症
    e 白色海綿状母斑

    口腔内写真と生検時のΗ-E染色病理組織像

    93.2%
  44. 115D-80

    80歳の女性。口腔内の痛みを主訴として来院した。
    上下顎全部床義歯は3年前に装着し問題なく使用していたが、最近、上顎顎堤粘膜が痛くなってきたという。
    全身状態としては栄養失調を認め、やせ型である。
    義歯の適合に問題は認められなかった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.29A)と粘膜発赤部の塗抹標本の染色像(別冊No.29B)を別に示す。

    適切な対応はどれか。3つ選べ。

    a 栄養指導
    b 口腔の清掃
    c 抗真菌薬軟膏の塗布
    d 義歯粘膜面のリリーフ
    e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

    口腔内写真と粘膜発赤部の塗抹標本の染色像

    94.8%
  45. 116A-46

    疾患と口腔粘膜症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 手足口病──────────地図状舌
    b 慢性GVHD─────────扁平苔癬様病変
    c 尋常性天疱瘡────────Nikolsky現象
    d Peutz-Jeghers症候群─────平滑舌
    e Plummer-Vinson症候群────再発性アフタ

    98.3%
  46. 116A-77

    5歳の女児。舌の疼痛を主訴として来院した。
    数日前から発熱、食欲不振、感冒様症状があるという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.28A)と手足の写真(別冊 No.28B)を別に示す。

    原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

    a 麻疹ウイルス
    b エンテロウイルス
    c ムンプスウイルス
    d コクサッキーウイルス
    e 単純ヘルペスウイルス

    口腔内写真

    手足の写真

    95.7%
  47. 116B-30

    Ⅲ型アレルギーはどれか。1つ選べ。

    a 気管支喘息
    b 接触性皮膚炎
    c アナフィラキシー
    d 自己免疫性溶血性貧血
    e 全身性エリテマトーデス

    93.0%
  48. 116B-81

    下唇の異常を主訴として来院した女性の口唇の写真(別冊No.33)を別に示す。
    2か月前からしみるような接触痛の出現と消退を繰り返しているという。

    診断の確定に必要なのはどれか。2つ選べ。

    a 抗CCP抗体
    b 抗BP180抗体
    c 好中球機能検査
    d マイコプラズマ抗体
    e 抗デスモグレイン抗体

    女性の口唇の写真

    66.2%
  49. 116C-21

    55歳の男性。舌と頰粘膜の疼痛を主訴として来院した。
    1か月前に口唇の腫脹、出血および前腕部の皮疹に気付き、かかりつけ歯科医で副腎皮質ステロイド軟膏の処方を受けていたが、徐々に顔面、口腔内および四肢に水庖とびらんが拡大したという。
    初診時の顔貌写真(別冊No.2A)、口腔内写真(別冊No.2B)及び前腕皮膚の写真(別冊No.2C)を別に示す。
    血液検査結果を表に示す。

    血液検査結果

    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a GVHD
    b 帯状疱疹
    c 類天疱瘡
    d 尋常性天疱瘡
    e Stevens-Johnson症候群

    顔貌写真、口腔内写真

    前腕皮膚の写真

    93.9%
  50. 116C-38

    口腔粘膜や皮膚の色素沈着が家族性に生じるのはどれか。2つ選べ。

    a Behçet病
    b 白色海綿状母斑
    c Peutz-Jeghers症候群
    d Sturge-Weber症候群
    e von Recklinghausen病

    91.5%
  51. 116C-41

    メラニン顆粒を有するのはどれか。2つ選べ。

    a 黒毛舌
    b Fordyce斑
    c 悪性黒色腫
    d 色素性母斑
    e 多形滲出性紅斑

    97.8%
  52. 116C-73

    抜歯後にアモキシシリン水和物とロキソプロフェンナトリウム水和物を投与したところ、3日目に38.5℃の発熱、全身倦怠感、口唇の水庖とびらん及び皮膚に結節性紅斑が現れた。

    誘因を特定するための検査はどれか。3つ選べ。

    a HLA検査
    b 蛍光抗体直接法
    c プリックテスト
    d リンパ球刺激試験
    e 好塩基球活性化試験

     

    31.4%
  53. 116D-53

    3日前から38.5℃の発熱と歯肉腫脹がみられた小児の口腔内写真(別冊No.17)を別に示す。検査の結果、単純ヘルペスウイルスの感染を認めた。

    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 水痘
    b 風疹
    c 麻疹
    d 帯状庖疹
    e ヘルパンギーナ
    f 疱疹性歯肉口内炎

    小児の口腔内写真

    91.6%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:110A-71

アシクロビルが奏効するのはどれか。1つ選べ。

a 麻疹
b C型肝炎
c 感染性胃腸炎
d 口唇ヘルペス
e 成人T細胞白血病

正解:D
正答率:97.9%
問題番号:110A-100

52歳の男性。口腔内の乾燥と疼痛を主訴として来院した。
2年前に急性骨髄性白血病を発症し、造血幹細胞移植を受けたという。
刺激時の唾液分泌量の減少がみられた。初診時の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。
口腔内の乾燥と疼痛の両方の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 放射線障害
b 口腔扁平苔癬
c Sjögren症候群
d 移植片対宿主病
e 多形滲出性紅斑

口腔内写真

正解:D
正答率:85.4%
問題番号:110B-3

生後1か月の乳児。歯の早期萌出が気になり小児科からの紹介で来院した。
授乳は哺乳瓶で行っている。
その他の口腔内所見に特記すべき事項はない。初診時の口腔内写真(別冊No.3)を別に示す。
今後の可能性として保護者に説明すべきなのはどれか。2つ選べ。

a 先天歯の齲蝕
b 歯肉囊胞の発症
c 後継永久歯の癒合
d 先天歯の骨性癒着
e Riga-Fede病の発症

口腔内写真

正解:AE
正答率:92.8%
問題番号:110B-27

80歳の男性。入れ歯を口に入れられなくなったことを主訴として来院した。
上下顎全部床義歯は10年前に製作し、問題なく使用していたが、最近口角部に疼痛を自覚していたという。
副腎皮質ステロイド軟膏を処方したが、逆に悪化し、疼痛のため口が開けにくく、入れ歯を入れることが困難になったため再来院した。
再来院時の開口時の写真(別冊No.24)を別に示す。適切な対応はどれか。2つ選べ。

a 抗菌薬の処方
b 義歯装着の指示
c 抗真菌薬の処方
d 受動的開口訓練
e 口腔粘膜の清拭指導

再来院時の開口時の写真

正解:CE
正答率:96.8%
問題番号:110B-45

65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。
初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

血液検査の結果

合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 神経線維腫症
b 大腸ポリポージス
c 副腎皮質機能低下症
d 角化囊胞性歯原性腫瘍
e 多骨性線維性異形成症

口腔内写真

正解:B
正答率:84.4%
問題番号:110C-38

抗菌薬やNSAIDsの有害作用で高熱と粘膜の紅斑を伴う重症薬疹を特徴とするのはどれか。1つ選べ。

a Reye症候群
b 医原性Cushing症候群
c Stevens-Johnson症候群
d 薬剤性ネフローゼ症候群
e 薬剤性Parkinson症候群

正解:C
正答率:93.9%
問題番号:110D-10

35歳の男性。口腔内の疼痛のため摂食困難を訴えて来院した。白血病のため造血幹細胞移植を受けたが、術後半年ころから同様の症状が繰り返されるようになったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。
症状の主な原因となるのはどれか。1つ選べ。

a レシピエントの抗体
b レシピエントの血小板
c ドナー由来のBリンパ球
d ドナー由来のTリンパ球
e レシピエントの末梢血幹細胞

口腔内写真

正解:D
正答率:73.9%
問題番号:110D-41

84歳の女性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。2か月前に同部を嚙んだ記憶があり、それ以降痛みが続いているという。
難治性の潰瘍と診断した。初診時の義歯非装着時と装着時の口腔内写真(別冊No.40)を別に示す。
アフタ性口内炎と鑑別できる本病変の特徴的な所見はどれか。1つ選べ。

a 強い接触痛
b 潰瘍周囲の紅暈
c 類円形の潰瘍底
d 著明な硬結の触知
e 潰瘍周囲の瘢痕形成

義歯非装着時と装着時の口腔内写真

正解:E
正答率:63.0%
問題番号:110D-45

48歳の女性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。1週ほど前に発熱があり、その後口腔内に水疱が多発し、疼痛のため摂食困難をきたしたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.44)を別に示す。
適切な処置はどれか。2つ選べ。

a 栄養補給
b アシクロビルの投与
c 副腎皮質ステロイド薬の投与
d シクロスポリン軟膏の局所塗布
e スポンジブラシによる偽膜の除去

口腔内写真

正解:AB
正答率:92.8%
問題番号:111A-69

1歳6か月の男児。
上顎左側乳臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
同部に波動を触知するが、自発痛はない。
初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b アシクロビルの投与
c アンホテリシンBの投与
d 偽膜の除去
e 摘出

口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)

正解:A
正答率:95.3%
問題番号:111A-77

8歳の男児。舌下面の腫瘤を主訴として来院した。
2か月前に母親が気付いたが、疼痛はないためそのままにしていたという。
腫瘤は半球形で波動を触れる。圧痛はない。
初診時の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 抗菌薬投与
c 切開
d 梱包療法
e 摘出

初診時の口腔内写真(別冊No.22)

正解:E
正答率:83.6%
問題番号:111B-72

68歳の女性。左側下顔面の疼痛を主訴として来院した。
3日前から左側下顔面に発赤を伴う水疱が出現し、聴覚過敏とめまいを自覚するという。
初診時の顔貌写真(別冊No.13)を別に示す。

原因療法に用いるのはどれか。1つ選べ。

a アシクロビル
b プレドニゾロン
c ミコナゾール硝酸塩
d アモキシシリン水和物
e ロキソプロフェンナトリウム水和物

初診時の顔貌写真(別冊No.13)

 

正解:A
正答率:97.4%
問題番号:111C-44

Behçet病の主症状はどれか。4つ選べ。

a 外陰部潰瘍
b 色素性母斑
c ぶどう膜炎
d 皮膚の結節性紅斑
e 口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍

正解:ACDE
正答率:98.3%
問題番号:111C-81

46歳の女性。口腔内の水疱を主訴として来院した。
2週前から自覚しており、水疱はすぐに破れ、破れた後には刺激痛があるという。
他に特記すべきことはない。
免疫血清学検査で抗デスモグレイン1抗体と抗デスモグレイン3抗体が陽性であった。
初診時の口腔内写真(別冊No.32A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.32B)を別に示す。

今後、出現する可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 口腔乾燥
b 肝機能障害
c 唾液腺腫脹
d 頸部リンパ節腫脹
e 全身皮膚の水疱形成

初診時の口腔内写真(別冊No.32A)

Η-E染色病理組織像(別冊 No.32B)

正解:E
正答率:59.1%
問題番号:111C-89

65歳の男性。右側頰粘膜と下唇の異常を主訴として来院した。
3か月前に気付いたが、疼痛がないためそのままにしていたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.40B)を別に示す。

引き続き精査すべき疾患はどれか。2つ選べ。

a 糖尿病
b 高血圧症
c 気管支喘息
d 甲状腺機能亢進症
e 消化管ポリポーシス

初診時の口腔内写真(別冊No.40A)

Η-E染色病理組織像(別冊No.40B)

正解:(解答なし)
正答率:0.0%
問題番号:111D-70

5歳の女児。発音の異常を主訴として来院した。
1年前から異常に気付いていたが、改善を期待しそのままにしていたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.16A) と舌突出時の写真(別冊No.16B)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 巨舌症
b 血管腫
c 地図状舌
d 正中菱形舌炎
e 舌小帯強直症

初診時の口腔内写真(別冊No.16A) と舌突出時の写真(別冊No.16B)

正解:E
正答率:99.4%
問題番号:112B-27

自己免疫疾患はどれか。3つ選べ。

a 類天疱瘡
b Frey症候群
c 関節リウマチ
d Ramsay Hunt症候群
e 特発性血小板減少性紫斑病

正解:ACE
正答率:97.6%
問題番号:112C-75

64歳の女性。上顎左側歯肉の違和感を主訴として来院した。
上顎左側中切歯部、犬歯部および小臼歯部歯肉に水疱を認める。
血液検査の結果、抗BP180抗体は陽性であった。
初診時の口腔内写真(別冊No.23A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.23B)を別に示す。

治療に用いられるのはどれか。2つ選べ。

a ビタミンB12
b シスプラチン
c ニコチン酸アミド
d アモキシシリン水和物
e 副腎皮質ステロイド薬

口腔内写真と生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:CE
正答率:49.6%
問題番号:112D-79

61歳の女性。左側頰部の疼痛を主訴として来院した。
2年前に自覚し、徐々に増悪してきたという。
病変が限局していることから、皮膚科で歯科用金属のパッチテストを行ったところ、Pdを含む複数の金属に陽性反応がみられた。
初診時の口腔内写真(別冊No.26A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.26B)を別に示す。

適切な原因療法はどれか。1つ選べ。

a 金属修復物の研磨
b 金属修復物装着歯の抜去
c 金属修復物装着歯の咬合調整
d メタルフリー修復物への置換  
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

初診時の口腔内写真

Η-E染色病理組織像

正解:D
正答率:95.9%
問題番号:113A-74

69歳の女性。舌の痛みを主訴として来院した。
半年前から疼痛の出現と消退を繰り返しているという。
初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 生検
b 舌縮小術
c 含嗽剤の処方
d 抗菌薬の処方
e レーザー照射

初診時の口腔内写真

正解:C
正答率:79.9%
問題番号:113A-84

82歳の女性。摂食時の疼痛を主訴として訪問歯科診療の依頼があった。
脳梗塞の既往があり、ワルファリンカリウムを服用している。
口腔清掃に介助が必要である。
初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と使用中の義歯の写真(別冊No.34B)を別に示す。

家族への義歯の清掃指導とともに投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。

a デキサメタゾン
b アムホテリシンB
c アセトアミノフェン
d ミコナゾール硝酸塩
e セファゾリンナトリウム

口腔内写真と使用中の義歯の写真

正解:B
正答率:54.4%
問題番号:113B-23

5歳の女児。発音が不明瞭であることを主訴として来院した。舌挙上時の口腔内写真(別冊No.2)を別に示す。

考えられる構音の異常はどれか。1つ選べ。

a ア行
b カ行
c サ行
d ハ行
e ラ行

舌挙上時の口腔内写真

正解:E
正答率:84.7%
問題番号:113B-47

61歳の女性。顔面の非対称を主訴として来院した。
数日前から食事時に口角から食物が漏れるようになったという。
聴覚検査で高音域の閾値の低下が認められた。
初診時の閉眼時の写真(別冊No.7A)、口笛吹き時の写真(別冊No.7B)及び耳介部の写真(別冊No.7C)を別に示す。

この患者が随伴しやすいのはどれか。2つ選べ。

a 複視
b 味覚異常
c 舌運動障害
d 唾液分泌障害
e 頰部の知覚鈍麻

初診時の閉眼時の写真、口笛吹き時の写真及び耳介部の写真

正解:BD
正答率:86.7%
問題番号:113C-77

1か月前に悪性リンパ腫の治療のため同種造血幹細胞移植を受けた患者の初診時の口腔内写真(別冊No.29)を別に示す。
初診時の血液学検査結果の一部を表に示す。

血液学検査結果の一部

最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

a GVHD
b 類天疱瘡
c 壊疽性口内炎
d 口腔扁平苔癬
e 全身性エリテマトーデス

初診時の口腔内写真

正解:A
正答率:95.4%
問題番号:113D-35

夏に流行し軟口蓋に多数の水疱を形成するのはどれか。1つ選べ。

a 水痘
b 風疹
c 麻疹
d 手足口病
e ヘルパンギーナ

正解:E
正答率:90.6%
問題番号:113D-52

癌化率が最も高いのはどれか。1つ選べ。

a 紅板症
b 乳頭腫
c 白板症
d 口腔扁平苔癬
e 慢性カンジダ症

正解:A
正答率:89.2%
問題番号:113D-55

16歳の女子。口腔内の疼痛を主訴として来院した。
1週前に感冒様症状があったため内科を受診し内服薬を服用したところ、翌日から発熱、口腔内の疼痛、皮膚の水疱および眼の異物感が出現したという。
特記すべき既往はない。
初診時の眼の写真(別冊No.11A)と口腔内写真(別冊No.11B)を別に示す。

最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

a GVHD
b 帯状疱疹
c Behçet病
d 偽膜性カンジダ症
e Stevens-Johnson症候群

眼の写真と口腔内写真

正解:E
正答率:84.1%
問題番号:114A-28

口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。
矢印で示す病変の表層に認められるのはどれか。1つ選べ。

a ケラチン
b コロイド
c アミロイド
d フィブリン
e コレステリン

口腔内写真

正解:D
正答率:41.9%
問題番号:114A-73

下唇の無痛性腫脹を主訴として来院した患者の初診時の顔貌写真(別冊No.30)を別に示す。
昨日から自覚しているという。以前にも同様の症状があったが、数日で消退したという。
局所の熱感と発赤は認めない。

行うべき検査はどれか。1つ選べ。

a パッチテスト
b プリックテスト
c 血中C1インヒビター
d 血中プロカルシトニン
e 末梢血リンパ球表面抗原検査

顔貌写真

正解:C
正答率:28.0%
問題番号:114B-22

潰瘍が硬口蓋に好発するのはどれか。2つ選べ。

a 結核
b 類天疱瘡
c Behçet 病
d Bednarアフタ
e 壊死性唾液腺化生

正解:DE
正答率:13.0%
問題番号:114B-29

1歳の男児。上顎両側第一乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。
昨日、保護者が気付いたという。

機嫌は良く、食欲の減退は認めない。
腫脹は弾性軟である。
初診時の口腔内写真(別冊No.6)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 抗菌薬投与
c 生検
d 切開
e 細胞診

口腔内写真

正解:A
正答率:99.5%
問題番号:114C-37

口腔潜在的悪性疾患はどれか。3つ選べ。

a 白板症
b 帯状疱疹
c 扁平苔癬
d 尋常性天疱瘡
e 慢性カンジダ症

正解:ACE
正答率:89.8%
問題番号:114C-72

71歳の女性。口蓋部のびらんを主訴として来院した。
2週前に自覚し、徐々に食事時の疼痛が増悪してきたという。

初診時の口腔内写真(別冊No.31A)、頸部の写真(別冊No.31B)、上腕部皮膚の写真(別冊No.31C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.31D)を別に示す。

血液検査結果を表に示す。

血液検査結果

考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 天疱瘡
b 扁平苔癬
c 類天疱瘡
d Behçet 病
e 多形滲出性紅斑

初診時の口腔内写真、頸部の写真、上腕部皮膚の写真

生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:C
正答率:96.6%
問題番号:114C-73

舌白板症患者への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

a 禁煙の指導
b 糖質制限の指導
c 歯の鋭縁の削合
d マウスガードの装着
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

正解:AC
正答率:80.9%
問題番号:114D-50

6歳の男児。嚙む時に軽い痛みがあることを主訴として来院した。
下顎右側の奥歯に硬いものがあるという。

矢印で硬固物を示した初診時の口腔内写真(別冊No.14A)と摘出した硬固物の病理組織像(別冊No.14B)を別に示す。

考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 腐骨
b 象牙質
c 食物残渣
d エナメル質
e セメント質

矢印で硬固物を示した初診時の口腔内写真

摘出した硬固物の病理組織像

正解:A
正答率:89.1%
問題番号:114D-69

小児にみられる疾患と対応の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a 歯肉囊胞 ───── 開 窓
b 上皮真珠 ───── 摘 出
c 粘液囊胞 ───── 搔 爬
d エプーリス ──── 切 除
e Bednarアフタ ─── 機械的刺激の除去

正解:DE
正答率:88.5%
問題番号:115B-22

乳児期にみられるのはどれか。2つ選べ。

a 先天歯
b 上皮真珠
c 低位乳歯
d 萌出性腐骨
e タウロドント

正解:AB
正答率:91.3%
問題番号:115B-66

口腔粘膜の扁平苔癬様症状と両側掌の膿疱を呈する患者に行う検査はどれか。1つ選べ。

a パッチテスト
b トロンボテスト
c プリックテスト
d スクラッチテスト
e ローズベンガルテスト

正解:A
正答率:88.6%
問題番号:115B-83

薬物の有害事象として口腔粘膜に難治性潰瘍を生じるのはどれか。1つ選べ。

a ニフェジピン
b イトラコナゾール
c メトトレキサート
d アセトアミノフェン
e テトラサイクリン塩酸塩

正解:C
正答率:90.6%
問題番号:115C-30

舌の違和感を主訴として来院した患者の口腔内写真(別冊No.6A)、生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.6B)及びCongo-Red染色病理組織像(別冊No.6C) を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 白板症
b 尋常性天疱瘡
c 正中菱形舌炎
d 口腔カンジダ症
e アミロイドーシス

口腔内写真、生検時のΗ-E染色病理組織像

Congo-Red染色病理組織像

正解:E
正答率:85.2%
問題番号:115C-79

2か月の男児。上顎歯肉の腫瘤を主訴として来院した。
出生時には気付かなかったが、最近になって気付いたという。
哺乳状態は良好で、成長発育に異常を認めない。
初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。

保護者への説明で正しいのはどれか。1つ選べ。

a 「口内炎のようなものです」
b 「数か月以内に自然に消えます」
c 「歯ぐきの傷が治ったものです」
d 「細菌が感染して起こっています」
e 「乳歯が生えるのが遅くなります」

口腔内写真

正解:B
正答率:99.3%
問題番号:115D-33

62歳の男性。舌の異常を主訴として来院した。
1週前に歯科治療時に指摘され、精査を勧められたという。
自覚症状はなく、圧痛は認めないが周囲に比べやや硬い。
初診時の口腔内写真(別冊No.5A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5B )を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 白板症
b 扁平上皮癌
c 口腔扁平苔癬
d 口腔カンジダ症
e 白色海綿状母斑

口腔内写真と生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:A
正答率:93.2%
問題番号:115D-80

80歳の女性。口腔内の痛みを主訴として来院した。
上下顎全部床義歯は3年前に装着し問題なく使用していたが、最近、上顎顎堤粘膜が痛くなってきたという。
全身状態としては栄養失調を認め、やせ型である。
義歯の適合に問題は認められなかった。
初診時の口腔内写真(別冊No.29A)と粘膜発赤部の塗抹標本の染色像(別冊No.29B)を別に示す。

適切な対応はどれか。3つ選べ。

a 栄養指導
b 口腔の清掃
c 抗真菌薬軟膏の塗布
d 義歯粘膜面のリリーフ
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布

口腔内写真と粘膜発赤部の塗抹標本の染色像

正解:ABC
正答率:94.8%
問題番号:116A-46

疾患と口腔粘膜症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a 手足口病──────────地図状舌
b 慢性GVHD─────────扁平苔癬様病変
c 尋常性天疱瘡────────Nikolsky現象
d Peutz-Jeghers症候群─────平滑舌
e Plummer-Vinson症候群────再発性アフタ

正解:BC
正答率:98.3%
問題番号:116A-77

5歳の女児。舌の疼痛を主訴として来院した。
数日前から発熱、食欲不振、感冒様症状があるという。
初診時の口腔内写真(別冊No.28A)と手足の写真(別冊 No.28B)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 麻疹ウイルス
b エンテロウイルス
c ムンプスウイルス
d コクサッキーウイルス
e 単純ヘルペスウイルス

口腔内写真

手足の写真

正解:BD
正答率:95.7%
問題番号:116B-30

Ⅲ型アレルギーはどれか。1つ選べ。

a 気管支喘息
b 接触性皮膚炎
c アナフィラキシー
d 自己免疫性溶血性貧血
e 全身性エリテマトーデス

正解:E
正答率:93.0%
問題番号:116B-81

下唇の異常を主訴として来院した女性の口唇の写真(別冊No.33)を別に示す。
2か月前からしみるような接触痛の出現と消退を繰り返しているという。

診断の確定に必要なのはどれか。2つ選べ。

a 抗CCP抗体
b 抗BP180抗体
c 好中球機能検査
d マイコプラズマ抗体
e 抗デスモグレイン抗体

女性の口唇の写真

正解:BE
正答率:66.2%
問題番号:116C-21

55歳の男性。舌と頰粘膜の疼痛を主訴として来院した。
1か月前に口唇の腫脹、出血および前腕部の皮疹に気付き、かかりつけ歯科医で副腎皮質ステロイド軟膏の処方を受けていたが、徐々に顔面、口腔内および四肢に水庖とびらんが拡大したという。
初診時の顔貌写真(別冊No.2A)、口腔内写真(別冊No.2B)及び前腕皮膚の写真(別冊No.2C)を別に示す。
血液検査結果を表に示す。

血液検査結果

考えられるのはどれか。1つ選べ。

a GVHD
b 帯状疱疹
c 類天疱瘡
d 尋常性天疱瘡
e Stevens-Johnson症候群

顔貌写真、口腔内写真

前腕皮膚の写真

正解:D
正答率:93.9%
問題番号:116C-38

口腔粘膜や皮膚の色素沈着が家族性に生じるのはどれか。2つ選べ。

a Behçet病
b 白色海綿状母斑
c Peutz-Jeghers症候群
d Sturge-Weber症候群
e von Recklinghausen病

正解:CE
正答率:91.5%
問題番号:116C-41

メラニン顆粒を有するのはどれか。2つ選べ。

a 黒毛舌
b Fordyce斑
c 悪性黒色腫
d 色素性母斑
e 多形滲出性紅斑

正解:CD
正答率:97.8%
問題番号:116C-73

抜歯後にアモキシシリン水和物とロキソプロフェンナトリウム水和物を投与したところ、3日目に38.5℃の発熱、全身倦怠感、口唇の水庖とびらん及び皮膚に結節性紅斑が現れた。

誘因を特定するための検査はどれか。3つ選べ。

a HLA検査
b 蛍光抗体直接法
c プリックテスト
d リンパ球刺激試験
e 好塩基球活性化試験

 

正解:CDE
正答率:31.4%
問題番号:116D-53

3日前から38.5℃の発熱と歯肉腫脹がみられた小児の口腔内写真(別冊No.17)を別に示す。検査の結果、単純ヘルペスウイルスの感染を認めた。

考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 水痘
b 風疹
c 麻疹
d 帯状庖疹
e ヘルパンギーナ
f 疱疹性歯肉口内炎

小児の口腔内写真

正解:F
正答率:91.6%