歯科医師国家試験 過去問題

歯科医師国家試験 口腔外科学

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 110D-7

    75歳の男性。下顎左側歯肉の異常を主訴として来院した。1か月前から左側下唇に軽度の知覚鈍麻を自覚するようになったという。
    既往歴として骨粗鬆症、糖尿病および高血圧症がある。
    初診時の口腔内写真(別冊No.7A)、エックス線写真(別冊No.7B)、CT(別冊No.7C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.7D)を別に示す。
    診断はどれか。1つ選べ。

    a 扁平上皮癌
    b エナメル上皮腫
    c 薬剤関連顎骨壊死
    d 慢性化膿性顎骨骨髄炎
    e びまん性硬化性顎骨骨髄炎

    口腔内写真、エックス線写真

    CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    94.2%
  3. 110D-10

    35歳の男性。口腔内の疼痛のため摂食困難を訴えて来院した。白血病のため造血幹細胞移植を受けたが、術後半年ころから同様の症状が繰り返されるようになったという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。
    症状の主な原因となるのはどれか。1つ選べ。

    a レシピエントの抗体
    b レシピエントの血小板
    c ドナー由来のBリンパ球
    d ドナー由来のTリンパ球
    e レシピエントの末梢血幹細胞

    口腔内写真

    73.9%
  4. 110D-28

    71歳の男性。舌の腫脹を主訴として来院した。3か月前から食事時に接触痛が生じるようになったという。
    頸部に腫大したリンパ節は触れない。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、造影CT(別冊No.27B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。
    適切な治療法はどれか。2つ選べ。

    a 開窓
    b 外科的切除
    c 抗菌薬投与
    d 放射線治療
    e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布

    口腔内写真、造影CT

    生検時のΗ-E染色病理組織像

    98.2%
  5. 110D-30

    25歳の女性。右側口蓋部の無痛性腫脹を主訴として来院した。1年前から軽度の腫脹に気付いていたがそのままにしていたところ、最近徐々に増大したという。
    同部に波動や圧痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)、CT(別冊No.29B)、MRI T2強調像(別冊No.29C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.29D)を別に示す。
    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 筋上皮腫
    b 多形腺腫
    c 粘表皮癌
    d 腺様囊胞癌
    e 扁平上皮癌

    口腔内写真、CT、MRI T2強調像

    生検時のΗ-E染色病理組織像

    36.2%
  6. 110D-41

    84歳の女性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。2か月前に同部を嚙んだ記憶があり、それ以降痛みが続いているという。
    難治性の潰瘍と診断した。初診時の義歯非装着時と装着時の口腔内写真(別冊No.40)を別に示す。
    アフタ性口内炎と鑑別できる本病変の特徴的な所見はどれか。1つ選べ。

    a 強い接触痛
    b 潰瘍周囲の紅暈
    c 類円形の潰瘍底
    d 著明な硬結の触知
    e 潰瘍周囲の瘢痕形成

    義歯非装着時と装着時の口腔内写真

    63.0%
  7. 110D-42

    36歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。幼少時から遺伝疾患を指摘されているという。低身長と歯列不正が認められる。初診時のエックス線写真(別冊No.41)を別に示す。
    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 大理石骨病
    b Marfan症候群
    c Gardner症候群
    d 基底細胞母斑症候群
    e 鎖骨頭蓋骨異形成症

    エックス線写真

    98.1%
  8. 110D-45

    48歳の女性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。1週ほど前に発熱があり、その後口腔内に水疱が多発し、疼痛のため摂食困難をきたしたという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.44)を別に示す。
    適切な処置はどれか。2つ選べ。

    a 栄養補給
    b アシクロビルの投与
    c 副腎皮質ステロイド薬の投与
    d シクロスポリン軟膏の局所塗布
    e スポンジブラシによる偽膜の除去

    口腔内写真

    92.8%
  9. 110D-47

    68歳の女性。下顎左側小臼歯部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。5か月前に下顎左側第二小臼歯の抜去を受けた後、徐々に増悪してきたという。
    5年前から乳癌の骨転移に対する薬剤の投与を受けている。初診時のエックス線写真(別冊No.46A)とCT(別冊No.46B)を別に示す。
    最も疑われるのはどれか。1つ選べ。

    a 歯肉癌
    b 顎骨骨髄炎
    c 骨芽細胞腫
    d 骨性異形成症
    e 線維性異形成症

    エックス線写真とCT

    90.9%
問題番号カテゴリ問題正答率
問題番号:110D-7

75歳の男性。下顎左側歯肉の異常を主訴として来院した。1か月前から左側下唇に軽度の知覚鈍麻を自覚するようになったという。
既往歴として骨粗鬆症、糖尿病および高血圧症がある。
初診時の口腔内写真(別冊No.7A)、エックス線写真(別冊No.7B)、CT(別冊No.7C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.7D)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。

a 扁平上皮癌
b エナメル上皮腫
c 薬剤関連顎骨壊死
d 慢性化膿性顎骨骨髄炎
e びまん性硬化性顎骨骨髄炎

口腔内写真、エックス線写真

CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:A
正答率:94.2%
問題番号:110D-10

35歳の男性。口腔内の疼痛のため摂食困難を訴えて来院した。白血病のため造血幹細胞移植を受けたが、術後半年ころから同様の症状が繰り返されるようになったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。
症状の主な原因となるのはどれか。1つ選べ。

a レシピエントの抗体
b レシピエントの血小板
c ドナー由来のBリンパ球
d ドナー由来のTリンパ球
e レシピエントの末梢血幹細胞

口腔内写真

正解:D
正答率:73.9%
問題番号:110D-28

71歳の男性。舌の腫脹を主訴として来院した。3か月前から食事時に接触痛が生じるようになったという。
頸部に腫大したリンパ節は触れない。初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、造影CT(別冊No.27B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。
適切な治療法はどれか。2つ選べ。

a 開窓
b 外科的切除
c 抗菌薬投与
d 放射線治療
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布

口腔内写真、造影CT

生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:BD
正答率:98.2%
問題番号:110D-30

25歳の女性。右側口蓋部の無痛性腫脹を主訴として来院した。1年前から軽度の腫脹に気付いていたがそのままにしていたところ、最近徐々に増大したという。
同部に波動や圧痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)、CT(別冊No.29B)、MRI T2強調像(別冊No.29C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.29D)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。

a 筋上皮腫
b 多形腺腫
c 粘表皮癌
d 腺様囊胞癌
e 扁平上皮癌

口腔内写真、CT、MRI T2強調像

生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:C
正答率:36.2%
問題番号:110D-41

84歳の女性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。2か月前に同部を嚙んだ記憶があり、それ以降痛みが続いているという。
難治性の潰瘍と診断した。初診時の義歯非装着時と装着時の口腔内写真(別冊No.40)を別に示す。
アフタ性口内炎と鑑別できる本病変の特徴的な所見はどれか。1つ選べ。

a 強い接触痛
b 潰瘍周囲の紅暈
c 類円形の潰瘍底
d 著明な硬結の触知
e 潰瘍周囲の瘢痕形成

義歯非装着時と装着時の口腔内写真

正解:E
正答率:63.0%
問題番号:110D-42

36歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。幼少時から遺伝疾患を指摘されているという。低身長と歯列不正が認められる。初診時のエックス線写真(別冊No.41)を別に示す。
考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 大理石骨病
b Marfan症候群
c Gardner症候群
d 基底細胞母斑症候群
e 鎖骨頭蓋骨異形成症

エックス線写真

正解:E
正答率:98.1%
問題番号:110D-45

48歳の女性。口腔内の疼痛を主訴として来院した。1週ほど前に発熱があり、その後口腔内に水疱が多発し、疼痛のため摂食困難をきたしたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.44)を別に示す。
適切な処置はどれか。2つ選べ。

a 栄養補給
b アシクロビルの投与
c 副腎皮質ステロイド薬の投与
d シクロスポリン軟膏の局所塗布
e スポンジブラシによる偽膜の除去

口腔内写真

正解:AB
正答率:92.8%
問題番号:110D-47

68歳の女性。下顎左側小臼歯部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。5か月前に下顎左側第二小臼歯の抜去を受けた後、徐々に増悪してきたという。
5年前から乳癌の骨転移に対する薬剤の投与を受けている。初診時のエックス線写真(別冊No.46A)とCT(別冊No.46B)を別に示す。
最も疑われるのはどれか。1つ選べ。

a 歯肉癌
b 顎骨骨髄炎
c 骨芽細胞腫
d 骨性異形成症
e 線維性異形成症

エックス線写真とCT

正解:B
正答率:90.9%

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