歯科医師国家試験 過去問題

総論

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 110A-42

    嚙みしめ時に顎口腔系に発現する力で正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 顎関節への負荷はない。
    b 個々の歯の咬合力は咬頭嵌合位で最大となる。
    c 咬頭嵌合位での咬合力分布はほぼ左右対称である。
    d 個々の歯の最大咬合力は第一大臼歯が最も大きい。
    e の欠損が生じると個々の歯の咬合力は低下する。

    48.2%
  3. 110A-90

    クラウン製作時に適切なエマージェンスプロファイルを付与するために行うのはどれか。1つ選べ。

    a 調節性咬合器の使用
    b シリコーンガム模型の製作
    c 歯型への回転防止溝の付与
    d 咬合印象による作業模型の製作
    e 浸漬法によるワックスパターン形成

    95.4%
  4. 110A-114

    根管数の確認に有効なエックス線撮影法はどれか。2つ選べ。

    a 咬合法
    b 咬翼法
    c Waters法
    d 偏心投影法
    e 歯科用コーンビームCT

    90.1%
  5. 110B-15

    72歳の女性。上顎左側側切歯の歯肉の異常を主訴として来院した。
    6か月前に根管治療を受けたという。打診痛と根尖部歯肉圧痛を認め、プロービングデプスは全周2mmであった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.12A)、エックス線写真(別冊No.12B)及び追加撮影した歯科用コーンビームCT(別冊No.12C)を別に示す。
    歯科用コーンビームCTで新たに得られた所見はどれか。2つ選べ。

    a 管外側枝
    b 歯根破折
    c 根尖部穿孔
    d 皮質骨断裂
    e セメント質剝離

    口腔内写真、エックス線写真及び追加撮影した歯科用コーンビームCT

    65.6%
  6. 110C-48

    上顎は全歯残存、下顎は2歯残存でKennedy Ⅳ級の欠損様式である。上下顎とも第三大臼歯は存在しない。Eichnerの分類はどれか。1つ選べ。

    a A2
    b B2
    c B4
    d C1
    e C2

    72.3%
  7. 110C-97

    上顎Kennedy I級に対する義歯装着によって影響を受けやすい音はどれか。2つ選べ。

    a /h/
    b /k/
    c /m/
    d /p/
    e /t /

    62.3%
  8. 111A-86

    60歳の男性。下顎右側中切歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。
    2年前にの根管治療を受けたが、2日前に腫脹に気付いたという。
    現在、痛みはない。腫脹部に波動を触れる。
    初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)を別に示す。

    診断に有用なのはどれか。1つ選べ。

    a 歯間離開度検査
    b O’ LearyのPCR
    c 角化歯肉幅の測定
    d 歯周ポケット検査
    e 歯肉溝滲出液量の測定

    初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)

    97.5%
  9. 111C-54

    クラウン製作用の作業用模型の写真(別冊No.9)を別に示す。

    この模型の特徴で正しいのはどれか。1つ選べ。

    a シェード選択の参考になる。
    b 咬合印象法によって製作される。
    c スキャナーで読み取って設計を行う。
    d 歯列内での支台歯の位置の再現精度に優れる。
    e エマージェンスプロファイル設定の参考となる。

    作業用模型の写真(別冊No.9)

    98.9%
  10. 111D-34

    Eichnerの分類B4の欠損様式に対して、長期に補綴処置がなされない場合に生じる可能性があるのはどれか。すべて選べ。

    a 下顎位の不安定
    b 咬合高径の低下
    c 欠損部対合歯の挺出
    d 前方滑走運動時の干渉
    e 大臼歯部における早期接触

    47.2%
  11. 111D-72

    74歳の女性。下顎右側側切歯の鈍痛を主訴として来院した。
    感染根管治療を行うこととし、根管を探索したが見つからなかった。
    治療中のエックス線画像(別冊No.18)を別に示す。

    根管の探索方向を確認するために追加すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a 実体顕微鏡観察
    b 電気的根管長測定
    c 咬合法エックス線検査
    d パノラマエックス線検査
    e 歯科用コーンビームCT検査

    エックス線画像(別冊No.18)

    87.1%
  12. 112C-80

    73歳の男性。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。
    1週前から自発痛があったがそのままにしていたところ、昨日から咬合痛が発現したという。
    プロービングデプスは遠心で7mm、その他は3 mmであった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。

    次に行うべきなのはどれか。1つ選べ。

    a 透照診
    b 麻酔診
    c 楔応力検査
    d 歯髄電気診
    e レーザー蛍光強度測定

    口腔内写真とエックス線画像

    79.6%
  13. 113A-29

    歯科用コーンビームCTで確認できるのはどれか。4つ選べ。

    a 歯髄充血
    b 歯根外部吸収
    c 樋状根の形態
    d 垂直性歯根破折
    e フェネストレーション

    98.6%
  14. 113A-69

    下顎の歯列単独で決定するのはどれか。2つ選べ。

    a Speeの彎曲
    b Bonwill三角
    c Camper平面
    d HIPプレーン
    e Monsonカーブ

    45.7%
  15. 113B-31

    歯列の部分欠損に伴う二次性障害の検査に用いるのはどれか。3つ選べ。

    a 咬合紙
    b 舌圧測定器
    c 適合試験材
    d 歯周プローブ
    e コンタクトゲージ

    81.0%
  16. 113C-35

    根管の特定に有用なのはどれか。2つ選べ。

    a 超音波診断装置
    b 電気歯髄診断器
    c 歯科用実体顕微鏡
    d 歯科用コーンビームCT
    e トランスイルミネーター

    95.7%
  17. 113C-61

    83歳の男性。下顎左側第二大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。
    失神を繰り返したために循環器科で治療を受けている。
    生体モニタ装着時の心電図(別冊No.20)を別に示す。

    この患者に禁忌なのはどれか。2つ選べ。

    a 浸潤麻酔
    b 歯髄電気診
    c 根管へのイオン導入
    d マイクロモーターによる切削
    e エチルクロライドスプレーの噴射

    生体モニタ装着時の心電図

     

    62.9%
  18. 114B-87

    72歳の男性。下顎右側側切歯の痛みを主訴として来院した。
    1週前から咬合痛を自覚し、昨日から自発痛があるという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と エックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。

    次に行うのはどれか。1つ選べ。

    a 切削診
    b 透照診
    c 麻酔診
    d 歯髄電気診
    e レーザー蛍光強度測定

    口腔内写真とエックス線画像

    95.2%
  19. 115A-22

    30歳の女性。上顎右側第一小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。
    半年前から歯間部の食片圧入を自覚していたがそのままにしていたところ、最近になって症状が出るようになったという。
    自発痛はなく、冷温剌激に反応を示さなかった。

    初診時の口腔内写真(別冊No.1A)とエックス線画像(別冊No.1B)を別に示す。

    診断に有効なのはどれか。1つ選べ。

    a 打診
    b 麻酔診
    c 歯髄電気診
    d 動揺度測定
    e レーザー蛍光強度測定

    口腔内写真とエックス線画像

    73.9%
  20. 115A-54

    固定性補綴治療において、抜歯後の顎堤形態の変化が影響を及ぼすのはどれか。2つ選べ。

    a 咬合様式
    b 印象用材料
    c 補綴装置の色調
    d インプラント治療の可否
    e ポンティックの基底面形態

    82.9%
  21. 116A-28

    71歳の男性。上顎左側第一大臼歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。
    自発痛はないが、軽度の咬合痛があるという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.5A)とエックス線画像(別冊No.5B)を別に示す。

    診断に必要なのはどれか。3つ選べ。

    a 温度診
    b 麻酔診
    c 歯髄電気診
    d プロービング
    e レーザー蛍光強度測定

    口腔内写真

    エックス線画像

     

    91.6%
  22. 116A-36

    歯の喪失に伴う障害とその分類の組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。

    a 審美不良————一次性障害
    b 早期接触————一次性障害
    c 咬頭干渉————二次性障害
    d 咀嚼筋痛————二次性障害
    e 食片圧入————三次性障害

    96.3%
  23. 116B-22

    Eichnerの分類C1症例の咬合高径決定で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a 顎堤形態
    b 下顎安静位
    c 舌背の高さ
    d 残存歯の歯冠高径
    e レトロモラーパッド

    46.5%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:110A-42

嚙みしめ時に顎口腔系に発現する力で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 顎関節への負荷はない。
b 個々の歯の咬合力は咬頭嵌合位で最大となる。
c 咬頭嵌合位での咬合力分布はほぼ左右対称である。
d 個々の歯の最大咬合力は第一大臼歯が最も大きい。
e の欠損が生じると個々の歯の咬合力は低下する。

正解:CD
正答率:48.2%
問題番号:110A-90

クラウン製作時に適切なエマージェンスプロファイルを付与するために行うのはどれか。1つ選べ。

a 調節性咬合器の使用
b シリコーンガム模型の製作
c 歯型への回転防止溝の付与
d 咬合印象による作業模型の製作
e 浸漬法によるワックスパターン形成

正解:B
正答率:95.4%
問題番号:110A-114

根管数の確認に有効なエックス線撮影法はどれか。2つ選べ。

a 咬合法
b 咬翼法
c Waters法
d 偏心投影法
e 歯科用コーンビームCT

正解:DE
正答率:90.1%
問題番号:110B-15

72歳の女性。上顎左側側切歯の歯肉の異常を主訴として来院した。
6か月前に根管治療を受けたという。打診痛と根尖部歯肉圧痛を認め、プロービングデプスは全周2mmであった。
初診時の口腔内写真(別冊No.12A)、エックス線写真(別冊No.12B)及び追加撮影した歯科用コーンビームCT(別冊No.12C)を別に示す。
歯科用コーンビームCTで新たに得られた所見はどれか。2つ選べ。

a 管外側枝
b 歯根破折
c 根尖部穿孔
d 皮質骨断裂
e セメント質剝離

口腔内写真、エックス線写真及び追加撮影した歯科用コーンビームCT

正解:CD
正答率:65.6%
問題番号:110C-48

上顎は全歯残存、下顎は2歯残存でKennedy Ⅳ級の欠損様式である。上下顎とも第三大臼歯は存在しない。Eichnerの分類はどれか。1つ選べ。

a A2
b B2
c B4
d C1
e C2

正解:B
正答率:72.3%
問題番号:110C-97

上顎Kennedy I級に対する義歯装着によって影響を受けやすい音はどれか。2つ選べ。

a /h/
b /k/
c /m/
d /p/
e /t /

正解:BE
正答率:62.3%
問題番号:111A-86

60歳の男性。下顎右側中切歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。
2年前にの根管治療を受けたが、2日前に腫脹に気付いたという。
現在、痛みはない。腫脹部に波動を触れる。
初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)を別に示す。

診断に有用なのはどれか。1つ選べ。

a 歯間離開度検査
b O’ LearyのPCR
c 角化歯肉幅の測定
d 歯周ポケット検査
e 歯肉溝滲出液量の測定

初診時の口腔内写真(別冊No.30A)とエックス線画像(別冊No.30B)

正解:D
正答率:97.5%
問題番号:111C-54

クラウン製作用の作業用模型の写真(別冊No.9)を別に示す。

この模型の特徴で正しいのはどれか。1つ選べ。

a シェード選択の参考になる。
b 咬合印象法によって製作される。
c スキャナーで読み取って設計を行う。
d 歯列内での支台歯の位置の再現精度に優れる。
e エマージェンスプロファイル設定の参考となる。

作業用模型の写真(別冊No.9)

正解:E
正答率:98.9%
問題番号:111D-34

Eichnerの分類B4の欠損様式に対して、長期に補綴処置がなされない場合に生じる可能性があるのはどれか。すべて選べ。

a 下顎位の不安定
b 咬合高径の低下
c 欠損部対合歯の挺出
d 前方滑走運動時の干渉
e 大臼歯部における早期接触

正解:ABCD
正答率:47.2%
問題番号:111D-72

74歳の女性。下顎右側側切歯の鈍痛を主訴として来院した。
感染根管治療を行うこととし、根管を探索したが見つからなかった。
治療中のエックス線画像(別冊No.18)を別に示す。

根管の探索方向を確認するために追加すべきなのはどれか。2つ選べ。

a 実体顕微鏡観察
b 電気的根管長測定
c 咬合法エックス線検査
d パノラマエックス線検査
e 歯科用コーンビームCT検査

エックス線画像(別冊No.18)

正解:AE
正答率:87.1%
問題番号:112C-80

73歳の男性。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。
1週前から自発痛があったがそのままにしていたところ、昨日から咬合痛が発現したという。
プロービングデプスは遠心で7mm、その他は3 mmであった。
初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。

次に行うべきなのはどれか。1つ選べ。

a 透照診
b 麻酔診
c 楔応力検査
d 歯髄電気診
e レーザー蛍光強度測定

口腔内写真とエックス線画像

正解:D
正答率:79.6%
問題番号:113A-29

歯科用コーンビームCTで確認できるのはどれか。4つ選べ。

a 歯髄充血
b 歯根外部吸収
c 樋状根の形態
d 垂直性歯根破折
e フェネストレーション

正解:BCDE
正答率:98.6%
問題番号:113A-69

下顎の歯列単独で決定するのはどれか。2つ選べ。

a Speeの彎曲
b Bonwill三角
c Camper平面
d HIPプレーン
e Monsonカーブ

正解:AE
正答率:45.7%
問題番号:113B-31

歯列の部分欠損に伴う二次性障害の検査に用いるのはどれか。3つ選べ。

a 咬合紙
b 舌圧測定器
c 適合試験材
d 歯周プローブ
e コンタクトゲージ

正解:ADE
正答率:81.0%
問題番号:113C-35

根管の特定に有用なのはどれか。2つ選べ。

a 超音波診断装置
b 電気歯髄診断器
c 歯科用実体顕微鏡
d 歯科用コーンビームCT
e トランスイルミネーター

正解:CD
正答率:95.7%
問題番号:113C-61

83歳の男性。下顎左側第二大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。
失神を繰り返したために循環器科で治療を受けている。
生体モニタ装着時の心電図(別冊No.20)を別に示す。

この患者に禁忌なのはどれか。2つ選べ。

a 浸潤麻酔
b 歯髄電気診
c 根管へのイオン導入
d マイクロモーターによる切削
e エチルクロライドスプレーの噴射

生体モニタ装着時の心電図

 

正解:BC
正答率:62.9%
問題番号:114B-87

72歳の男性。下顎右側側切歯の痛みを主訴として来院した。
1週前から咬合痛を自覚し、昨日から自発痛があるという。

初診時の口腔内写真(別冊No.34A)と エックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。

次に行うのはどれか。1つ選べ。

a 切削診
b 透照診
c 麻酔診
d 歯髄電気診
e レーザー蛍光強度測定

口腔内写真とエックス線画像

正解:D
正答率:95.2%
問題番号:115A-22

30歳の女性。上顎右側第一小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。
半年前から歯間部の食片圧入を自覚していたがそのままにしていたところ、最近になって症状が出るようになったという。
自発痛はなく、冷温剌激に反応を示さなかった。

初診時の口腔内写真(別冊No.1A)とエックス線画像(別冊No.1B)を別に示す。

診断に有効なのはどれか。1つ選べ。

a 打診
b 麻酔診
c 歯髄電気診
d 動揺度測定
e レーザー蛍光強度測定

口腔内写真とエックス線画像

正解:C
正答率:73.9%
問題番号:115A-54

固定性補綴治療において、抜歯後の顎堤形態の変化が影響を及ぼすのはどれか。2つ選べ。

a 咬合様式
b 印象用材料
c 補綴装置の色調
d インプラント治療の可否
e ポンティックの基底面形態

正解:DE
正答率:82.9%
問題番号:116A-28

71歳の男性。上顎左側第一大臼歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。
自発痛はないが、軽度の咬合痛があるという。
初診時の口腔内写真(別冊No.5A)とエックス線画像(別冊No.5B)を別に示す。

診断に必要なのはどれか。3つ選べ。

a 温度診
b 麻酔診
c 歯髄電気診
d プロービング
e レーザー蛍光強度測定

口腔内写真

エックス線画像

 

正解:ACD
正答率:91.6%
問題番号:116A-36

歯の喪失に伴う障害とその分類の組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。

a 審美不良————一次性障害
b 早期接触————一次性障害
c 咬頭干渉————二次性障害
d 咀嚼筋痛————二次性障害
e 食片圧入————三次性障害

正解:AC
正答率:96.3%
問題番号:116B-22

Eichnerの分類C1症例の咬合高径決定で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。

a 顎堤形態
b 下顎安静位
c 舌背の高さ
d 残存歯の歯冠高径
e レトロモラーパッド

正解:BD
正答率:46.5%