歯科医師国家試験 過去問題

嚢胞および類似疾患

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 110B-6

    55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
    5年前に気付いたがそのままにしていたという。診察の結果、生検と開窓を行うこととした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.5A)、エックス線写真(別冊No.5B)、CT(別冊No.5C)、生検前の穿刺液(別冊No.5D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5E)を別に示す。
    診断はどれか。1つ選べ。

    a 残留囊胞
    b 歯原性粘液腫
    c 単純性骨囊胞
    d エナメル上皮腫
    e 角化囊胞性歯原性腫瘍

    口腔内写真、エックス線写真

    CT、生検前の穿刺液及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    90.5%
  3. 110C-66

    15歳の女子。右側舌下部の腫瘤を主訴として来院した。数か月前から同部の腫瘤を自覚していたが、そのままにしていたところ、徐々に増大したという。初診時と処置時の口腔内写真(別冊No.13A)を別に示す。
    別に示すΗ-E染色病理組織像(別冊No.13B)のうち、本症例の切除組織の所見を示すのはどれか。1つ選べ。
    ※第110回C問題の画像は厚生労働省ホームページでの公開をしていません

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    79.2%
  4. 112C-65

    17歳の女子。舌下面の腫瘤を主訴として来院した。
    1か月前に気付いたが放置していたところ、徐々に増大してきたという。
    腫瘤は無痛性で弾性軟である。
    初診時の口腔内写真(別冊No.13A)と切除時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.13B)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 線維腫
    b 乳頭腫
    c 粘液囊胞
    d 粘表皮癌
    e 腺様囊胞癌

    口腔内写真と切除時のΗ-E染色病理組織像

    95.5%
  5. 112D-75

    21歳の男性。下顎左側部の腫脹を主訴として来院した。
    6か月前に気付き、徐々に増大してきたという。
    腫脹部に羊皮紙様感を触知する。
    検査の結果、開窓術を行うこととした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、CT(別冊No.22C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。

    下顎区域切除術と比較した開窓術の利点はどれか。2つ選べ。

    a 根治性の向上
    b 治療期間の短縮
    c 下顎左側臼歯の保存
    d 左側下唇運動の温存
    e 左側下唇の感覚の温存

    口腔内写真、エックス線画像

    CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    87.1%
  6. 113A-43

    下顎臼歯部の顎骨内に発生した囊胞の模式図(別冊No.5)を別に示す。含歯性囊胞はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    囊胞の模式図

    95.1%
  7. 113A-53

    右側頸部の腫脹を主訴として来院した患者の初診時の顔貌写真(別冊No.11A)、MRI脂肪抑制造影Τ1強調冠状断像(別冊No.11B)、T2強調横断像(別冊No.11C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.11D)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 脂肪腫
    b 神経鞘腫
    c 多形腺腫
    d 類表皮囊胞
    e リンパ上皮性囊胞

    顔貌写真、MRI脂肪抑制造影Τ1強調冠状断像、T2強調横断像

    生検時のΗ-E染色病理組織像

     

    96.1%
  8. 113A-66

    12歳の男児。右側頰部の膨隆を主訴として来院した。
    左側唇顎口蓋裂に対する手術の既往があり、矯正歯科治療を受けている。
    両側頰部に骨様硬の膨隆を触知する。母親も同じ疾患で治療を受けたという。
    初診時の顔貌写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、歯科用コーンビームCT(別冊No.22C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。

    この疾患でよくみられるのはどれか。3つ選べ。

    a 二分肋骨
    b 四肢の末端肥大
    c 手掌の点状小窩
    d 大脳鎌の石灰化
    e 皮膚のカフェオレ斑

    顔貌写真、エックス線画像

    歯科用コーンビームCT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    92.2%
  9. 113B-58

    上顎右側切歯部唇側歯肉の腫脹を主訴として来院した患者の初診時の口腔内写真(別冊No.13A)、エックス線画像(別冊No.13B)及び摘出時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.13C)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 歯根囊胞
    b 鼻歯槽囊胞
    c 脈瘤性骨囊胞
    d 歯原性角化囊胞<角化囊胞性歯原性腫瘍>
    e 石灰化歯原性囊胞<石灰化囊胞性歯原性腫瘍>

    初診時の口腔内写真、エックス線画像

    Η-E染色病理組織像

     

    94.5%
  10. 113C-30

    口底に発生した病変の写真(別冊No.3A)とMRI T2強調像(別冊No.3B)を別に示す。

    原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 唾液の溢出
    b 甲状舌管の遺残
    c 迷入上皮の囊胞化
    d リンパ組織の増殖
    e リン酸カルシウムの沈着

    病変の写真とMRI T2強調像

    95.8%
  11. 113D-88

    75歳の男性。右側頰部の腫脹を主訴として来院した。
    3か月前に自覚したが、痛みがないためそのままにしていたという。
    耳鼻咽喉科で外科的治療の既往がある。
    右側眼窩下部から頰部にかけて無痛性の腫脹を認める。

    初診時のエックス線画像(別冊No.35A)とCT(別冊No.35B)を別に示す。
    最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 骨腫
    b 骨肉腫
    c 脂肪腫
    d 扁平上皮癌
    e 術後性上顎囊胞
    f 真菌性上顎洞炎
    g 線維性異形成症

    エックス線画像とCT

    94.1%
  12. 114A-72

    16歳の男子。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
    6か月前に自覚したが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に増大してきたという。
    自発痛や下唇の知覚異常は認めない。

    初診時のエックス線画像(別冊No.29A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.29B)を別に示す。

    適切な治療はどれか。2つ選べ。

    a 開窓
    b 皿状形成
    c 摘出・搔爬
    d 下顎辺縁切除
    e 下顎区域切除

    初診時のエックス線画像

    生検時のΗ-E染色病理組織像

    81.7%
  13. 114B-86

    上顎部の腫脹を主訴として来院した患者のエックス線画像(別冊No.33A)、CT (別冊No.33B)及びMRI(別冊No.33C)を別に示す。

    最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 骨腫
    b 血管腫
    c 骨肉腫
    d 脂肪腫
    e 鼻歯槽囊胞
    f 類表皮囊胞
    g 鼻口蓋管囊胞
    h 術後性上顎囊胞

    上顎部の腫脹を主訴として来院した患者のエックス線画像

    上顎部の腫脹を主訴として来院した患者のCT及びMRI

    86.4%
  14. 114C-70

    口底に腫脹と消退を繰り返す病変の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。 原因療法はどれか。1つ選べ。

    a 開窓
    b 切開
    c 穿刺吸引
    d 顎下腺摘出
    e 舌下腺摘出

    口底に腫脹と消退を繰り返す病変の口腔内写真

    89.8%
  15. 114C-89

    囊胞腔内に角化物を含むのはどれか。1つ選べ。

    a 鼻歯槽囊胞
    b 甲状舌管囊胞
    c 鼻口蓋管囊胞
    d 乳児の歯肉囊胞
    e リンパ上皮性囊胞

    58.2%
  16. 115A-41

    50歳の男性。口底部の腫脹を主訴として来院した。
    腫脹は弾性軟である。
    初診時の造影CT(別冊No.11A)、MRI(別冊No.11B )及び摘出物のΗ-E染色病理組織像(別冊No.11C )を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 脂肪腫
    b ラヌーラ
    c 類皮囊胞
    d 類表皮囊胞
    e 甲状舌管囊胞

    造影CT、MRI

    Η-E染色病理組織像

    92.8%
  17. 115D-21

    17歳の女子。下顎の腫脹を主訴として来院した。
    半年前から気付いていたが、 疼痛がないのでそのままにしていたという。
    下顎右側に骨様硬の膨隆を触れる。
    下唇の知覚異常はみられない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.2A)、エックス線画像 (別冊No.2B)、CT(別冊No.2C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.2D)を別に示す。

    適切な治療法はどれか。1つ選べ。

    a 開窓後摘出
    b 皮質骨除去術
    c 下顎辺縁切除術
    d 下顎区域切除術
    e 放射線治療

    口腔内写真、エックス線画像

    CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    93.4%
  18. 115D-45

    65歳の男性。右側頰粘膜部の腫脹を主訴として来院した。
    1か月前に自覚したが大きさの変化はないという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.11A)、CT(別冊No.11B)、MRI(別冊No.11C)、術中の口腔内写真(別冊No.11D)及び摘出物のH-E染色病理組織像(別冊No.11E)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 脂肪腫
    b 粘液囊胞
    c 類皮囊胞
    d 腺様囊胞癌
    e リンパ管腫

    口腔内写真、CT、MRI、術中の口腔内写真

    H-E染色病理組織像

    75.7%
  19. 116C-59

    67歳の女性。下顎左側智歯部の腫脹を主訴として来院した。
    半年前から自覚していたが、疼痛がないためそのままにしていたという。
    触診で軽度の圧痛を認める。
    初診時の口腔内写真(別冊No.23A)、エックス線画像(別冊No.23B)、CT(別冊No.23C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.23D)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 含歯性囊胞
    b エナメル上皮腫
    c 歯原性角化囊胞
    d 腺性歯原性囊胞
    e 動脈瘤様骨囊胞

    口腔内写真、エックス線画像

    CT

    Η-E染色病理組織像

    62.3%
  20. 116D-49

    58歳の女性。上顎左側臼歯部の腫脹と鈍痛を主訴として来院した。
    1年前から自覚し、徐々に増大しているという。
    同部の歯肉頰移行部に線状の瘢痕を認める。
    初診時の口腔内写真(別冊No.14A)、エックス線画像(別冊No.14B)、CT(別冊 No.14C)、穿刺吸引時の内容液の写真(別冊No.14D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.14E)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 歯根囊胞
    b 上顎洞癌
    c 歯性上顎洞炎
    d 術後性上顎囊胞
    e 上顎洞粘液貯留囊胞

    口腔内写真、エックス線画像CT

    穿刺吸引時の内容液の写真及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    91.3%
  21. 116D-61

    左側上顎洞内のエックス線不透過像を指摘された患者のエックス線画像(別冊No.23A)と歯科用コーンビームCT(別冊No.23B)を別に示す。
    上顎左側大臼歯はすべて歯髄電気診で生活反応を示し、動揺や打診痛も認めない。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 穿刺吸引
    c 開窓
    d 摘出
    e 上顎洞根治術

    エックス線画像と歯科用コーンビームCT

     

    46.0%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:110B-6

55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
5年前に気付いたがそのままにしていたという。診察の結果、生検と開窓を行うこととした。
初診時の口腔内写真(別冊No.5A)、エックス線写真(別冊No.5B)、CT(別冊No.5C)、生検前の穿刺液(別冊No.5D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5E)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。

a 残留囊胞
b 歯原性粘液腫
c 単純性骨囊胞
d エナメル上皮腫
e 角化囊胞性歯原性腫瘍

口腔内写真、エックス線写真

CT、生検前の穿刺液及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:E
正答率:90.5%
問題番号:110C-66

15歳の女子。右側舌下部の腫瘤を主訴として来院した。数か月前から同部の腫瘤を自覚していたが、そのままにしていたところ、徐々に増大したという。初診時と処置時の口腔内写真(別冊No.13A)を別に示す。
別に示すΗ-E染色病理組織像(別冊No.13B)のうち、本症例の切除組織の所見を示すのはどれか。1つ選べ。
※第110回C問題の画像は厚生労働省ホームページでの公開をしていません

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

正解:A
正答率:79.2%
問題番号:112C-65

17歳の女子。舌下面の腫瘤を主訴として来院した。
1か月前に気付いたが放置していたところ、徐々に増大してきたという。
腫瘤は無痛性で弾性軟である。
初診時の口腔内写真(別冊No.13A)と切除時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.13B)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 線維腫
b 乳頭腫
c 粘液囊胞
d 粘表皮癌
e 腺様囊胞癌

口腔内写真と切除時のΗ-E染色病理組織像

正解:C
正答率:95.5%
問題番号:112D-75

21歳の男性。下顎左側部の腫脹を主訴として来院した。
6か月前に気付き、徐々に増大してきたという。
腫脹部に羊皮紙様感を触知する。
検査の結果、開窓術を行うこととした。
初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、CT(別冊No.22C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。

下顎区域切除術と比較した開窓術の利点はどれか。2つ選べ。

a 根治性の向上
b 治療期間の短縮
c 下顎左側臼歯の保存
d 左側下唇運動の温存
e 左側下唇の感覚の温存

口腔内写真、エックス線画像

CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:CE
正答率:87.1%
問題番号:113A-43

下顎臼歯部の顎骨内に発生した囊胞の模式図(別冊No.5)を別に示す。含歯性囊胞はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

囊胞の模式図

正解:B
正答率:95.1%
問題番号:113A-53

右側頸部の腫脹を主訴として来院した患者の初診時の顔貌写真(別冊No.11A)、MRI脂肪抑制造影Τ1強調冠状断像(別冊No.11B)、T2強調横断像(別冊No.11C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.11D)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 脂肪腫
b 神経鞘腫
c 多形腺腫
d 類表皮囊胞
e リンパ上皮性囊胞

顔貌写真、MRI脂肪抑制造影Τ1強調冠状断像、T2強調横断像

生検時のΗ-E染色病理組織像

 

正解:E
正答率:96.1%
問題番号:113A-66

12歳の男児。右側頰部の膨隆を主訴として来院した。
左側唇顎口蓋裂に対する手術の既往があり、矯正歯科治療を受けている。
両側頰部に骨様硬の膨隆を触知する。母親も同じ疾患で治療を受けたという。
初診時の顔貌写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、歯科用コーンビームCT(別冊No.22C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。

この疾患でよくみられるのはどれか。3つ選べ。

a 二分肋骨
b 四肢の末端肥大
c 手掌の点状小窩
d 大脳鎌の石灰化
e 皮膚のカフェオレ斑

顔貌写真、エックス線画像

歯科用コーンビームCT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:ACD
正答率:92.2%
問題番号:113B-58

上顎右側切歯部唇側歯肉の腫脹を主訴として来院した患者の初診時の口腔内写真(別冊No.13A)、エックス線画像(別冊No.13B)及び摘出時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.13C)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 歯根囊胞
b 鼻歯槽囊胞
c 脈瘤性骨囊胞
d 歯原性角化囊胞<角化囊胞性歯原性腫瘍>
e 石灰化歯原性囊胞<石灰化囊胞性歯原性腫瘍>

初診時の口腔内写真、エックス線画像

Η-E染色病理組織像

 

正解:A
正答率:94.5%
問題番号:113C-30

口底に発生した病変の写真(別冊No.3A)とMRI T2強調像(別冊No.3B)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 唾液の溢出
b 甲状舌管の遺残
c 迷入上皮の囊胞化
d リンパ組織の増殖
e リン酸カルシウムの沈着

病変の写真とMRI T2強調像

正解:A
正答率:95.8%
問題番号:113D-88

75歳の男性。右側頰部の腫脹を主訴として来院した。
3か月前に自覚したが、痛みがないためそのままにしていたという。
耳鼻咽喉科で外科的治療の既往がある。
右側眼窩下部から頰部にかけて無痛性の腫脹を認める。

初診時のエックス線画像(別冊No.35A)とCT(別冊No.35B)を別に示す。
最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 骨腫
b 骨肉腫
c 脂肪腫
d 扁平上皮癌
e 術後性上顎囊胞
f 真菌性上顎洞炎
g 線維性異形成症

エックス線画像とCT

正解:E
正答率:94.1%
問題番号:114A-72

16歳の男子。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
6か月前に自覚したが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に増大してきたという。
自発痛や下唇の知覚異常は認めない。

初診時のエックス線画像(別冊No.29A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.29B)を別に示す。

適切な治療はどれか。2つ選べ。

a 開窓
b 皿状形成
c 摘出・搔爬
d 下顎辺縁切除
e 下顎区域切除

初診時のエックス線画像

生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:AC
正答率:81.7%
問題番号:114B-86

上顎部の腫脹を主訴として来院した患者のエックス線画像(別冊No.33A)、CT (別冊No.33B)及びMRI(別冊No.33C)を別に示す。

最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 骨腫
b 血管腫
c 骨肉腫
d 脂肪腫
e 鼻歯槽囊胞
f 類表皮囊胞
g 鼻口蓋管囊胞
h 術後性上顎囊胞

上顎部の腫脹を主訴として来院した患者のエックス線画像

上顎部の腫脹を主訴として来院した患者のCT及びMRI

正解:G
正答率:86.4%
問題番号:114C-70

口底に腫脹と消退を繰り返す病変の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。 原因療法はどれか。1つ選べ。

a 開窓
b 切開
c 穿刺吸引
d 顎下腺摘出
e 舌下腺摘出

口底に腫脹と消退を繰り返す病変の口腔内写真

正解:E
正答率:89.8%
問題番号:114C-89

囊胞腔内に角化物を含むのはどれか。1つ選べ。

a 鼻歯槽囊胞
b 甲状舌管囊胞
c 鼻口蓋管囊胞
d 乳児の歯肉囊胞
e リンパ上皮性囊胞

正解:D or E
正答率:58.2%
問題番号:115A-41

50歳の男性。口底部の腫脹を主訴として来院した。
腫脹は弾性軟である。
初診時の造影CT(別冊No.11A)、MRI(別冊No.11B )及び摘出物のΗ-E染色病理組織像(別冊No.11C )を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 脂肪腫
b ラヌーラ
c 類皮囊胞
d 類表皮囊胞
e 甲状舌管囊胞

造影CT、MRI

Η-E染色病理組織像

正解:C
正答率:92.8%
問題番号:115D-21

17歳の女子。下顎の腫脹を主訴として来院した。
半年前から気付いていたが、 疼痛がないのでそのままにしていたという。
下顎右側に骨様硬の膨隆を触れる。
下唇の知覚異常はみられない。
初診時の口腔内写真(別冊No.2A)、エックス線画像 (別冊No.2B)、CT(別冊No.2C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.2D)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。

a 開窓後摘出
b 皮質骨除去術
c 下顎辺縁切除術
d 下顎区域切除術
e 放射線治療

口腔内写真、エックス線画像

CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:A
正答率:93.4%
問題番号:115D-45

65歳の男性。右側頰粘膜部の腫脹を主訴として来院した。
1か月前に自覚したが大きさの変化はないという。
初診時の口腔内写真(別冊No.11A)、CT(別冊No.11B)、MRI(別冊No.11C)、術中の口腔内写真(別冊No.11D)及び摘出物のH-E染色病理組織像(別冊No.11E)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 脂肪腫
b 粘液囊胞
c 類皮囊胞
d 腺様囊胞癌
e リンパ管腫

口腔内写真、CT、MRI、術中の口腔内写真

H-E染色病理組織像

正解:B
正答率:75.7%
問題番号:116C-59

67歳の女性。下顎左側智歯部の腫脹を主訴として来院した。
半年前から自覚していたが、疼痛がないためそのままにしていたという。
触診で軽度の圧痛を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.23A)、エックス線画像(別冊No.23B)、CT(別冊No.23C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.23D)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 含歯性囊胞
b エナメル上皮腫
c 歯原性角化囊胞
d 腺性歯原性囊胞
e 動脈瘤様骨囊胞

口腔内写真、エックス線画像

CT

Η-E染色病理組織像

正解:A
正答率:62.3%
問題番号:116D-49

58歳の女性。上顎左側臼歯部の腫脹と鈍痛を主訴として来院した。
1年前から自覚し、徐々に増大しているという。
同部の歯肉頰移行部に線状の瘢痕を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.14A)、エックス線画像(別冊No.14B)、CT(別冊 No.14C)、穿刺吸引時の内容液の写真(別冊No.14D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.14E)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 歯根囊胞
b 上顎洞癌
c 歯性上顎洞炎
d 術後性上顎囊胞
e 上顎洞粘液貯留囊胞

口腔内写真、エックス線画像CT

穿刺吸引時の内容液の写真及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:D
正答率:91.3%
問題番号:116D-61

左側上顎洞内のエックス線不透過像を指摘された患者のエックス線画像(別冊No.23A)と歯科用コーンビームCT(別冊No.23B)を別に示す。
上顎左側大臼歯はすべて歯髄電気診で生活反応を示し、動揺や打診痛も認めない。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 穿刺吸引
c 開窓
d 摘出
e 上顎洞根治術

エックス線画像と歯科用コーンビームCT

 

正解:A
正答率:46.0%