過去問題目次
55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
5年前に気付いたがそのままにしていたという。診察の結果、生検と開窓を行うこととした。
初診時の口腔内写真(別冊No.5A)、エックス線写真(別冊No.5B)、CT(別冊No.5C)、生検前の穿刺液(別冊No.5D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5E)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。
a 残留囊胞
b 歯原性粘液腫
c 単純性骨囊胞
d エナメル上皮腫
e 角化囊胞性歯原性腫瘍
12歳の男児。言語異常を主訴として来院した。幼少時に口蓋裂の手術を受け、その後言語治療を受けていなかったという。
鼻咽腔内視鏡検査で鼻咽腔閉鎖不全と診断された。/ア/発声時の鼻咽腔内視鏡検査の画像(別冊No.18A)と治療に用いた装置(別冊No.18B)を別に示す。
装置の調整に有用な検査法はどれか。2つ選べ。
a MRI
b 頸部聴診法
c パラトグラム検査
d ブローイング検査
e 側面頭部エックス線規格撮影
8歳の男児。左側唇顎口蓋裂で生後すぐに口唇形成術と口蓋形成術を受けた。今回自家骨の移植手術を行うこととなった。術中の写真(別冊No.26)を別に示す。
手術の目的はどれか。2つ選べ。
a 外鼻を高くする。
b 鼻腔を広くする。
c 鼻咽腔を狭くする。
d 上顎骨を連続させる。
e 顎裂部に歯を誘導する。
41歳の男性。顔面の非対称と話しづらいことを主訴として来院した。昨日、起床時に右側顔面部の異常に気付いたという。
初診時の口角挙上時と口唇閉鎖時の顔貌写真(別冊No.28)を別に示す。
発音の際に障害される可能性のある音はどれか。2つ選べ。
a /b/
b /k/
c /p/
d /s/
e /t/
73歳の女性。左側耳前部の疼痛を主訴として来院した。昨夜、階段から転落してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.29)を別に示す。
適切な治療はどれか。2つ選べ。
a 小骨片の除去
b 線副子を用いた顎間固定
c ヒポクラテス法による整復
d 金属プレートによる整復固定
e 現有義歯の装着とオトガイ帽による固定
37歳の女性。下顎前歯部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前にかかりつけ歯科医で下顎前歯を抜去されたが、改善しないという。
初診時のエックス線写真(別冊No.35A)、CT(別冊No.35B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35C)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 歯原性粘液腫
b エナメル上皮腫
c 腺腫様歯原性腫瘍
d 角化囊胞性歯原性腫瘍
e 石灰化囊胞性歯原性腫瘍
19歳の女性。反対咬合を主訴として来院した。術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。
術前矯正中の口腔内写真(別冊No.38A)、頭部エックス線規格写真(別冊No.38B)及び手術中の写真(別冊No.38C)を別に示す。
行っている手術はどれか。1つ選べ。
a Köle法
b Kostečka法
c Le Fort I型骨切り術
d Obwegeser-Dal Pont法
e Wassmund-Wunderer法
65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。
初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。
合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
a 神経線維腫症
b 大腸ポリポージス
c 副腎皮質機能低下症
d 角化囊胞性歯原性腫瘍
e 多骨性線維性異形成症
57歳の男性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。
3か月前に気付いたが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。鼻漏や頸部リンパ節の腫脹はない。
初診時の口腔内写真(別冊No.43A)、エックス線写真(別冊No.43B)、CT(別冊No.43C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.43D)を別に示す。
行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a 洗浄
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 切除・搔爬
d 上顎洞根治術
e 上顎部分切除術
86歳の女性。顎下部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前から自覚し、徐々に増大してきたという。初診時の造影CT(別冊No.48A)、MRI脂肪抑制 T2強調像(別冊No.48B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.48C)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 脂肪腫
c 神経鞘腫
d 多形腺腫
e 悪性リンパ腫
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
---|---|---|---|
問題番号:110B-6 | 55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。 a 残留囊胞
正解:E |
正答率:90.5% | |
問題番号:110B-21 | 12歳の男児。言語異常を主訴として来院した。幼少時に口蓋裂の手術を受け、その後言語治療を受けていなかったという。 a MRI
正解:DE |
正答率:50.1% | |
問題番号:110B-29 | 8歳の男児。左側唇顎口蓋裂で生後すぐに口唇形成術と口蓋形成術を受けた。今回自家骨の移植手術を行うこととなった。術中の写真(別冊No.26)を別に示す。 a 外鼻を高くする。
正解:DE |
正答率:96.3% | |
問題番号:110B-31 | 41歳の男性。顔面の非対称と話しづらいことを主訴として来院した。昨日、起床時に右側顔面部の異常に気付いたという。 a /b/
正解:AC |
正答率:97.5% | |
問題番号:110B-32 | 73歳の女性。左側耳前部の疼痛を主訴として来院した。昨夜、階段から転落してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.29)を別に示す。 a 小骨片の除去
正解:DE |
正答率:88.4% | |
問題番号:110B-39 | 37歳の女性。下顎前歯部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前にかかりつけ歯科医で下顎前歯を抜去されたが、改善しないという。 a 歯原性粘液腫
正解:B |
正答率:95.4% | |
問題番号:110B-42 | 19歳の女性。反対咬合を主訴として来院した。術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。 a Köle法
正解:C |
正答率:93.9% | |
問題番号:110B-45 | 65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。 合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。 a 神経線維腫症
正解:B |
正答率:84.4% | |
問題番号:110B-47 | 57歳の男性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。 a 洗浄
正解:E |
正答率:95.4% | |
問題番号:110B-52 | 86歳の女性。顎下部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前から自覚し、徐々に増大してきたという。初診時の造影CT(別冊No.48A)、MRI脂肪抑制 T2強調像(別冊No.48B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.48C)を別に示す。 a 血管腫
正解:E |
正答率:94.4% |