歯科医師国家試験 過去問題

歯科医師国家試験 口腔外科学

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 110B-6

    55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
    5年前に気付いたがそのままにしていたという。診察の結果、生検と開窓を行うこととした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.5A)、エックス線写真(別冊No.5B)、CT(別冊No.5C)、生検前の穿刺液(別冊No.5D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5E)を別に示す。
    診断はどれか。1つ選べ。

    a 残留囊胞
    b 歯原性粘液腫
    c 単純性骨囊胞
    d エナメル上皮腫
    e 角化囊胞性歯原性腫瘍

    口腔内写真、エックス線写真

    CT、生検前の穿刺液及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    90.5%
  3. 110B-21

    12歳の男児。言語異常を主訴として来院した。幼少時に口蓋裂の手術を受け、その後言語治療を受けていなかったという。
    鼻咽腔内視鏡検査で鼻咽腔閉鎖不全と診断された。/ア/発声時の鼻咽腔内視鏡検査の画像(別冊No.18A)と治療に用いた装置(別冊No.18B)を別に示す。
    装置の調整に有用な検査法はどれか。2つ選べ。

    a MRI
    b 頸部聴診法
    c パラトグラム検査
    d ブローイング検査
    e 側面頭部エックス線規格撮影

    鼻咽腔内視鏡検査の画像と治療に用いた装置

    50.1%
  4. 110B-29

    8歳の男児。左側唇顎口蓋裂で生後すぐに口唇形成術と口蓋形成術を受けた。今回自家骨の移植手術を行うこととなった。術中の写真(別冊No.26)を別に示す。
    手術の目的はどれか。2つ選べ。

    a 外鼻を高くする。
    b 鼻腔を広くする。
    c 鼻咽腔を狭くする。
    d 上顎骨を連続させる。
    e 顎裂部に歯を誘導する。

    術中の写真

    96.3%
  5. 110B-31

    41歳の男性。顔面の非対称と話しづらいことを主訴として来院した。昨日、起床時に右側顔面部の異常に気付いたという。
    初診時の口角挙上時と口唇閉鎖時の顔貌写真(別冊No.28)を別に示す。
    発音の際に障害される可能性のある音はどれか。2つ選べ。

    a /b/
    b /k/
    c /p/
    d /s/
    e /t/

    口角挙上時と口唇閉鎖時の顔貌写真

    97.5%
  6. 110B-32

    73歳の女性。左側耳前部の疼痛を主訴として来院した。昨夜、階段から転落してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.29)を別に示す。
    適切な治療はどれか。2つ選べ。

    a 小骨片の除去
    b 線副子を用いた顎間固定
    c ヒポクラテス法による整復
    d 金属プレートによる整復固定
    e 現有義歯の装着とオトガイ帽による固定

    エックス線写真

    88.4%
  7. 110B-39

    37歳の女性。下顎前歯部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前にかかりつけ歯科医で下顎前歯を抜去されたが、改善しないという。
    初診時のエックス線写真(別冊No.35A)、CT(別冊No.35B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35C)を別に示す。
    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 歯原性粘液腫
    b エナメル上皮腫
    c 腺腫様歯原性腫瘍
    d 角化囊胞性歯原性腫瘍
    e 石灰化囊胞性歯原性腫瘍

    エックス線写真

    CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    95.4%
  8. 110B-42

    19歳の女性。反対咬合を主訴として来院した。術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。
    術前矯正中の口腔内写真(別冊No.38A)、頭部エックス線規格写真(別冊No.38B)及び手術中の写真(別冊No.38C)を別に示す。
    行っている手術はどれか。1つ選べ。

    a Köle法
    b Kostečka法
    c Le Fort I型骨切り術
    d Obwegeser-Dal Pont法
    e Wassmund-Wunderer法

    術前矯正中の口腔内写真、頭部エックス線規格写真

    手術中の写真

    93.9%
  9. 110B-45

    65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。
    初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

    血液検査の結果

    合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

    a 神経線維腫症
    b 大腸ポリポージス
    c 副腎皮質機能低下症
    d 角化囊胞性歯原性腫瘍
    e 多骨性線維性異形成症

    口腔内写真

    84.4%
  10. 110B-47

    57歳の男性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。
    3か月前に気付いたが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。鼻漏や頸部リンパ節の腫脹はない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.43A)、エックス線写真(別冊No.43B)、CT(別冊No.43C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.43D)を別に示す。
    行うべき処置はどれか。1つ選べ。

    a 洗浄
    b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
    c 切除・搔爬
    d 上顎洞根治術
    e 上顎部分切除術

    口腔内写真、エックス線写真

    CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

    95.4%
  11. 110B-52

    86歳の女性。顎下部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前から自覚し、徐々に増大してきたという。初診時の造影CT(別冊No.48A)、MRI脂肪抑制 T2強調像(別冊No.48B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.48C)を別に示す。
    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 血管腫
    b 脂肪腫
    c 神経鞘腫
    d 多形腺腫
    e 悪性リンパ腫

    造影CT、MRI脂肪抑制 T2強調像

    生検時のΗ-E染色病理組織像

    94.4%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:110B-6

55歳の男性。下顎左側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
5年前に気付いたがそのままにしていたという。診察の結果、生検と開窓を行うこととした。
初診時の口腔内写真(別冊No.5A)、エックス線写真(別冊No.5B)、CT(別冊No.5C)、生検前の穿刺液(別冊No.5D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5E)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。

a 残留囊胞
b 歯原性粘液腫
c 単純性骨囊胞
d エナメル上皮腫
e 角化囊胞性歯原性腫瘍

口腔内写真、エックス線写真

CT、生検前の穿刺液及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:E
正答率:90.5%
問題番号:110B-21

12歳の男児。言語異常を主訴として来院した。幼少時に口蓋裂の手術を受け、その後言語治療を受けていなかったという。
鼻咽腔内視鏡検査で鼻咽腔閉鎖不全と診断された。/ア/発声時の鼻咽腔内視鏡検査の画像(別冊No.18A)と治療に用いた装置(別冊No.18B)を別に示す。
装置の調整に有用な検査法はどれか。2つ選べ。

a MRI
b 頸部聴診法
c パラトグラム検査
d ブローイング検査
e 側面頭部エックス線規格撮影

鼻咽腔内視鏡検査の画像と治療に用いた装置

正解:DE
正答率:50.1%
問題番号:110B-29

8歳の男児。左側唇顎口蓋裂で生後すぐに口唇形成術と口蓋形成術を受けた。今回自家骨の移植手術を行うこととなった。術中の写真(別冊No.26)を別に示す。
手術の目的はどれか。2つ選べ。

a 外鼻を高くする。
b 鼻腔を広くする。
c 鼻咽腔を狭くする。
d 上顎骨を連続させる。
e 顎裂部に歯を誘導する。

術中の写真

正解:DE
正答率:96.3%
問題番号:110B-31

41歳の男性。顔面の非対称と話しづらいことを主訴として来院した。昨日、起床時に右側顔面部の異常に気付いたという。
初診時の口角挙上時と口唇閉鎖時の顔貌写真(別冊No.28)を別に示す。
発音の際に障害される可能性のある音はどれか。2つ選べ。

a /b/
b /k/
c /p/
d /s/
e /t/

口角挙上時と口唇閉鎖時の顔貌写真

正解:AC
正答率:97.5%
問題番号:110B-32

73歳の女性。左側耳前部の疼痛を主訴として来院した。昨夜、階段から転落してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真(別冊No.29)を別に示す。
適切な治療はどれか。2つ選べ。

a 小骨片の除去
b 線副子を用いた顎間固定
c ヒポクラテス法による整復
d 金属プレートによる整復固定
e 現有義歯の装着とオトガイ帽による固定

エックス線写真

正解:DE
正答率:88.4%
問題番号:110B-39

37歳の女性。下顎前歯部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前にかかりつけ歯科医で下顎前歯を抜去されたが、改善しないという。
初診時のエックス線写真(別冊No.35A)、CT(別冊No.35B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35C)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。

a 歯原性粘液腫
b エナメル上皮腫
c 腺腫様歯原性腫瘍
d 角化囊胞性歯原性腫瘍
e 石灰化囊胞性歯原性腫瘍

エックス線写真

CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:B
正答率:95.4%
問題番号:110B-42

19歳の女性。反対咬合を主訴として来院した。術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。
術前矯正中の口腔内写真(別冊No.38A)、頭部エックス線規格写真(別冊No.38B)及び手術中の写真(別冊No.38C)を別に示す。
行っている手術はどれか。1つ選べ。

a Köle法
b Kostečka法
c Le Fort I型骨切り術
d Obwegeser-Dal Pont法
e Wassmund-Wunderer法

術前矯正中の口腔内写真、頭部エックス線規格写真

手術中の写真

正解:C
正答率:93.9%
問題番号:110B-45

65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。
初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。血液検査の結果を表に示す。

血液検査の結果

合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 神経線維腫症
b 大腸ポリポージス
c 副腎皮質機能低下症
d 角化囊胞性歯原性腫瘍
e 多骨性線維性異形成症

口腔内写真

正解:B
正答率:84.4%
問題番号:110B-47

57歳の男性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。
3か月前に気付いたが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。鼻漏や頸部リンパ節の腫脹はない。
初診時の口腔内写真(別冊No.43A)、エックス線写真(別冊No.43B)、CT(別冊No.43C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.43D)を別に示す。
行うべき処置はどれか。1つ選べ。

a 洗浄
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 切除・搔爬
d 上顎洞根治術
e 上顎部分切除術

口腔内写真、エックス線写真

CT及び生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:E
正答率:95.4%
問題番号:110B-52

86歳の女性。顎下部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前から自覚し、徐々に増大してきたという。初診時の造影CT(別冊No.48A)、MRI脂肪抑制 T2強調像(別冊No.48B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.48C)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。

a 血管腫
b 脂肪腫
c 神経鞘腫
d 多形腺腫
e 悪性リンパ腫

造影CT、MRI脂肪抑制 T2強調像

生検時のΗ-E染色病理組織像

正解:E
正答率:94.4%

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