過去問題目次
60歳の男性。医科からの紹介により来院した。
ある装置を製作し、装着4週後に治療効果判定のための検査を医科に依頼した。
製作した装置の写真(別冊No.6)を別に示す。装置装着前後の検査結果を表に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 経過観察
b 外科的療法の検討
c 睡眠体位指導の検討
d 装置の下顎前方移動距離の修正
e 持続的経鼻陽圧呼吸器適用の検討
交通外傷で搬送された患者の耳部の写真(別冊No.7)を別に示す。
疑われるのはどれか。1つ選べ。
a 頰骨骨折
b 顎関節脱臼
c 頭蓋底骨折
d 頭蓋内血腫
e Le Fort I型骨折
65歳の女性。両側頰粘膜の接触時痛を主訴として来院した。
10日前からホジキンリンパ腫に対して血液内科で化学療法を受けている。
病変は両側の頰粘膜から口角に及び、易出血性である。
初診時の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 口腔の保湿
b 抗真菌薬の投与
c CO2レーザーの照射
d 創傷被覆保護剤の塗布
e 局所麻酔薬添加含嗽剤の使用
30歳の男性。下顎の腫脹を主訴として来院した。
3年前から自覚していたが無痛性のためそのままにしていたところ、徐々に増大してきたという。
初診時のエックス線画像(別冊No.10A)、MRI T2強調像(別冊No.10B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.10C)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 粘表皮癌
b 歯原性粘液腫
c エナメル上皮腫
d 石灰化歯原性囊胞
e 腺腫様歯原性腫瘍
上顎腫瘍切除前後の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。リハビリテーションに用いるのはどれか。
1つ選べ。
a 舌接触補助床
b 上顎部分床義歯
c 軟口蓋挙上装置
d パラタルランプ
e 術後即時顎補綴装置<ISO>
生後8日の男児。唇顎口蓋裂の治療を希望して来院した。診断をした結果、ある装置を製作することとした。
初診時の顔貌写真(別冊No.15A)、口腔模型の写真(別冊No.15B)及び製作した装置の写真(別冊No.15C)を別に示す。
この装置の目的はどれか。2つ選べ。
a 哺乳の改善
b 軟口蓋の挙上
c 呼吸機能の改善
d 歯槽形態の改善
e 鼻咽腔閉鎖機能の正常化
67歳の女性。口底部の腫脹を主訴として来院した。
数年前から自覚していたが痛みがないためそのままにしていたところ、最近増大してきたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.21A)、MRI脂肪抑制T2強調像(別冊No.21B)、術中の口腔内写真(別冊No.21C)及び摘出時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.21D)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 脂肪腫
c 平滑筋腫
d リンパ管腫
e 類表皮囊胞
58歳の女性。舌の腫脹を主訴として来院した。
昨日、他院で下顎前歯部にインプラントを埋入し、今朝から舌の腫れを自覚しているという。
8年前に心筋梗塞を発症し、現在も抗血栓療法を受けている。
診察の結果、止血処置を行うこととした。
処置前の口腔内写真(別冊No.24)を別に示す。
止血処置により発症が回避できるのはどれか。1つ選べ。
a 気胸
b 昏睡
c 肺塞栓
d 上気道閉塞
e アナフィラキシーショック
16歳の男子。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
6か月前に自覚したが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に増大してきたという。
自発痛や下唇の知覚異常は認めない。
初診時のエックス線画像(別冊No.29A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.29B)を別に示す。
適切な治療はどれか。2つ選べ。
a 開窓
b 皿状形成
c 摘出・搔爬
d 下顎辺縁切除
e 下顎区域切除
下唇の無痛性腫脹を主訴として来院した患者の初診時の顔貌写真(別冊No.30)を別に示す。
昨日から自覚しているという。以前にも同様の症状があったが、数日で消退したという。
局所の熱感と発赤は認めない。
行うべき検査はどれか。1つ選べ。
a パッチテスト
b プリックテスト
c 血中C1インヒビター
d 血中プロカルシトニン
e 末梢血リンパ球表面抗原検査
45歳の男性。左側顎下部の疼痛と腫脹を主訴として来院した。
1年前から同部に一過性の疼痛を自覚していたがそのままにしていたところ、1か月前から食事中に疼痛を伴う腫脹が出現するようになったという。
診断をした結果、口腔外から手術を行うこととした。
初診時のエックス線画像(別冊No.33A)とCT(別冊No.33B)を別に示す。
術中に切離するのはどれか。2つ選べ。
a 広頸筋
b 舌神経
c 顎舌骨筋
d 舌下動脈
e Wharton 管
顎骨の形態異常に骨延長術が適用できるのはどれか。3つ選べ。
a Crouzon症候群
b Robinシークエンス
c von Recklinghausen 病
d Treacher Collins 症候群
e McCune-Albright 症候群
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
---|---|---|---|
問題番号:114A-26 | 60歳の男性。医科からの紹介により来院した。 適切な対応はどれか。1つ選べ。 a 経過観察
正解:D |
正答率:37.5% | |
問題番号:114A-27 | 交通外傷で搬送された患者の耳部の写真(別冊No.7)を別に示す。 a 頰骨骨折
正解:C |
正答率:47.8% | |
問題番号:114A-29 | 65歳の女性。両側頰粘膜の接触時痛を主訴として来院した。 初診時の口腔内写真(別冊No.9)を別に示す。適切な対応はどれか。3つ選べ。 a 口腔の保湿
正解:ADE |
正答率:55.3% | |
問題番号:114A-30 | 30歳の男性。下顎の腫脹を主訴として来院した。 診断名はどれか。1つ選べ。 a 粘表皮癌
正解:C |
正答率:98.3% | |
問題番号:114A-39 | 上顎腫瘍切除前後の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。リハビリテーションに用いるのはどれか。 1つ選べ。 a 舌接触補助床
正解:E |
正答率:89.2% | |
問題番号:114A-40 | 生後8日の男児。唇顎口蓋裂の治療を希望して来院した。診断をした結果、ある装置を製作することとした。 この装置の目的はどれか。2つ選べ。 a 哺乳の改善
正解:AD |
正答率:56.4% | |
問題番号:114A-56 | 67歳の女性。口底部の腫脹を主訴として来院した。 診断名はどれか。1つ選べ。 a 血管腫
正解:A |
正答率:92.8% | |
問題番号:114A-64 | 58歳の女性。舌の腫脹を主訴として来院した。 診察の結果、止血処置を行うこととした。 止血処置により発症が回避できるのはどれか。1つ選べ。 a 気胸
正解:D |
正答率:92.1% | |
問題番号:114A-72 | 16歳の男子。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。 初診時のエックス線画像(別冊No.29A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.29B)を別に示す。 適切な治療はどれか。2つ選べ。 a 開窓
正解:AC |
正答率:81.7% | |
問題番号:114A-73 | 下唇の無痛性腫脹を主訴として来院した患者の初診時の顔貌写真(別冊No.30)を別に示す。 行うべき検査はどれか。1つ選べ。 a パッチテスト
正解:C |
正答率:28.0% | |
問題番号:114A-77 | 45歳の男性。左側顎下部の疼痛と腫脹を主訴として来院した。 初診時のエックス線画像(別冊No.33A)とCT(別冊No.33B)を別に示す。 術中に切離するのはどれか。2つ選べ。 a 広頸筋
正解:AE |
正答率:73.5% | |
問題番号:114A-82 | 顎骨の形態異常に骨延長術が適用できるのはどれか。3つ選べ。 a Crouzon症候群
正解:ABD |
正答率:91.0% |