過去問題目次
20歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
3か月前から徐々に増大してきたという。
同部は骨様硬で軽度の圧痛を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.6A)、エックス線画像(別冊No.6B)、CT(別冊No.6C)、MRI(別冊No.6D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.6E)を別に示す。
適切な治療はどれか。1つ選べ。
a 開窓後摘出
b 皮質骨除去術
c 下顎辺縁切除術
d 下顎区域切除術
e 放射線療法
前歯部開咬を呈するのはどれか。2つ選べ。
a 顎放線菌症
b 茎状突起過長症
c 痛風性顎関節炎
d 進行性下顎頭吸収
e 両側関節突起骨折
口腔内装置と治療対象の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。
a 保定装置──────────────閉塞性睡眠時無呼吸症
b 舌接触補助床────────────摂食嚥下障害
c ナイトガード────────────睡眠障害
d 軟口蓋挙上装置───────────顎関節症
e スタビライゼーションスプリント───構音障害
歯肉縁下にある下顎第一大臼歯の残根抜去時に、挺子を使用するために行うのはどれか。3つ選べ。
a 歯根の分割
b 皮質骨の骨切り
c 歯根周囲の骨削除
d 粘膜骨膜弁の剝離
e Partschの歯肉切開
右側口底部の違和感を主訴として来院した患者の、初診時の口腔内写真(別冊No.15A)とエックス線画像(別冊No.15B)を別に示す。
インフォームドコンセントにおいて、治療を行わない場合の説明で適切なのはどれか。1つ選べ。
a 「口が乾く可能性があります」
b 「顎の下が腫れる可能性があります」
c 「口が開かなくなる可能性があります」
d 「舌が動きにくくなる可能性があります」
e 「舌の感覚が鈍くなる可能性があります」
小球性低色素性貧血に分類されるのはどれか。1つ選べ。
a 溶血性貧血
b 鉄欠乏性貧血
c 巨赤芽球性貧血
d 再生不良性貧血
e 骨髄異形成症候群
早期癒合により舟状頭を生じるのはどれか。1つ選べ。
a 冠状縫合
b 矢状縫合
c 前頭縫合
d 鱗状縫合
e ラムダ縫合
9歳の男児。開口障害を主訴として来院した。
4年前から口が開きにくいことに気付いていたがそのままにしていたところ、3日前にかかりつけ歯科医で精査を勧められたという。
開口量は15 mmで、開口時に疼痛はない。
初診時のエックス線画像(別冊No.19A)、CT(別冊No.19B)及び3D-CT(別冊No.19C)を別に示す。
原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 咬筋の肥大
b 下顎頭の骨折
c 下顎頭の腫瘍
d 筋突起の過長
e 顎関節の骨性癒着
78歳の男性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。
6か月前に自覚し、かかりつけ歯科医で副腎皮質ステロイド軟膏の処方を受けているが、再発を繰り返しているという。
50年間毎日20本以上喫煙しており、飲酒歴はない。
初診時の舌縁の写真(別冊No.21)を別に示す。
適切な対応はどれか。3つ選べ。
a 細胞診
b 禁煙支援
c 舌部分切除
d 抗菌薬の投与
e 歯の鋭縁の確認
44歳の女性。口蓋の腫脹部の精査を希望して来院した。
かかりつけ歯科医で指摘されたという。
口蓋に弾性軟から中等度、無痛性の腫瘤を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.25A)、CT(別冊No.25B)、MRI(別冊No.25C)及びH-E染色病理組織像(別冊No.25D)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
a 血管腫
b 線維腫
c 乳頭腫
d 多形腺腫
e 粘表皮癌
f 腺様囊胞癌
g 扁平上皮癌
h Warthin腫瘍
慢性腎臓病<CKD>の重症度の評価に用いるのはどれか。1つ選べ。
a AST
b BNP
c BUN
d CRP
e eGFR
先天性心疾患を併発しやすいのはどれか。2つ選べ。
a Down症候群
b Marfan症候群
c 先天性表皮水疱症
d 先天性外胚葉異形成症
e Beckwith-Wiedemann症候群
Parkinson病に特徴的にみられる症状はどれか。2つ選べ。
a 出血傾向
b 視力障害
c 呼吸筋麻痺
d 筋固縮<筋強剛>
e 静止時振戦<安静時振戦>
56歳の女性。下顎左側臼歯部の痛みと歯の動揺を主訴として来院した。
2か月前から疼痛を自覚し、次第に動揺してきたという。
下顎左側臼歯部に42×20 mm 大の腫瘤を認め、生検の結果は扁平上皮癌であった。
FDG-PET/CTで遠隔転移を認めなかった。
初診時の口腔内写真(別冊No.31A)、エックス線画像(別冊No.31B)及びFDG-PET/CT(別冊No.31C)を別に示す。
TNM分類(UICC2017)はどれか。1つ選べ。
a TlN2bM0
b T2N1M1
c T3N2aM1
d T4aN2bM0
e T4bN3aM0
下顎骨骨折の観血的整復固定術後の口腔内写真(別冊No.32)を別に示す。この処置の目的はどれか。2つ選べ。
a 咬合の緊密化
b 異常癒着の防止
c 術後感染の予防
d 術後腫脹の軽減
e 顎関節脱臼の予防
下唇の異常を主訴として来院した女性の口唇の写真(別冊No.33)を別に示す。
2か月前からしみるような接触痛の出現と消退を繰り返しているという。
診断の確定に必要なのはどれか。2つ選べ。
a 抗CCP抗体
b 抗BP180抗体
c 好中球機能検査
d マイコプラズマ抗体
e 抗デスモグレイン抗体
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
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問題番号:116B-23 |
20歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。 適切な治療はどれか。1つ選べ。 a 開窓後摘出
正解:D
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正答率:80.4%
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問題番号:116B-29 |
前歯部開咬を呈するのはどれか。2つ選べ。 a 顎放線菌症
正解:DE
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正答率:93.0%
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問題番号:116B-40 |
口腔内装置と治療対象の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。 a 保定装置──────────────閉塞性睡眠時無呼吸症
正解:B
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正答率:96.1%
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問題番号:116B-41 |
歯肉縁下にある下顎第一大臼歯の残根抜去時に、挺子を使用するために行うのはどれか。3つ選べ。 a 歯根の分割
正解:ACD
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正答率:71.7%
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問題番号:116B-42 |
右側口底部の違和感を主訴として来院した患者の、初診時の口腔内写真(別冊No.15A)とエックス線画像(別冊No.15B)を別に示す。 インフォームドコンセントにおいて、治療を行わない場合の説明で適切なのはどれか。1つ選べ。 a 「口が乾く可能性があります」
正解:B
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正答率:35.9%
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問題番号:116B-43 |
小球性低色素性貧血に分類されるのはどれか。1つ選べ。 a 溶血性貧血
正解:B
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正答率:91.9%
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問題番号:116B-46 |
早期癒合により舟状頭を生じるのはどれか。1つ選べ。 a 冠状縫合
正解:B
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正答率:59.4%
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問題番号:116B-55 |
9歳の男児。開口障害を主訴として来院した。 原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。 a 咬筋の肥大
正解:D
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正答率:96.0%
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問題番号:116B-60 |
78歳の男性。右側舌縁部の疼痛を主訴として来院した。 適切な対応はどれか。3つ選べ。 a 細胞診
正解:ABE
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正答率:86.4%
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問題番号:116B-66 |
44歳の女性。口蓋の腫脹部の精査を希望して来院した。 診断名はどれか。1つ選べ。 a 血管腫
正解:D
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正答率:93.3%
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問題番号:116B-67 |
慢性腎臓病<CKD>の重症度の評価に用いるのはどれか。1つ選べ。 a AST
正解:E
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正答率:85.5%
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問題番号:116B-73 |
先天性心疾患を併発しやすいのはどれか。2つ選べ。 a Down症候群
正解:AB
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正答率:87.6%
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問題番号:116B-75 |
Parkinson病に特徴的にみられる症状はどれか。2つ選べ。 a 出血傾向
正解:DE
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正答率:98.9%
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問題番号:116B-77 |
56歳の女性。下顎左側臼歯部の痛みと歯の動揺を主訴として来院した。 TNM分類(UICC2017)はどれか。1つ選べ。 a TlN2bM0
正解:D
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正答率:79.0%
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問題番号:116B-80 |
下顎骨骨折の観血的整復固定術後の口腔内写真(別冊No.32)を別に示す。この処置の目的はどれか。2つ選べ。 a 咬合の緊密化
正解:AB
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正答率:55.3%
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問題番号:116B-81 |
下唇の異常を主訴として来院した女性の口唇の写真(別冊No.33)を別に示す。 診断の確定に必要なのはどれか。2つ選べ。 a 抗CCP抗体
正解:BE
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正答率:66.2%
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