歯科医師国家試験 過去問題

歯科医師国家試験 口腔外科学

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 111B-25

    サルコペニアの診断に用いるのはどれか。2つ選べ。

    a 握力
    b 腹囲
    c 血糖値
    d 歩行速度
    e 血清アルブミン値

    93.5%
  3. 111B-30

    長期臥床患者では全身麻酔後に肺血栓塞栓症を起こしやすい。

    このリスクを判断するための検査項目はどれか。1つ選べ。

    a CK
    b PT
    c CRP
    d Dダイマー
    e 心筋トロポニンT

    63.6%
  4. 111B-42

    歯周炎を随伴するのはどれか。3つ選べ。

    a Down症候群
    b Sturge-Weber症候群
    c Peutz-Jeghers症候群
    d Chédiak-Higashi症候群
    e Papillon-Lefèvre症候群

    91.6%
  5. 111B-47

    85歳の男性。家族に義歯を隠されたと訴えて来院した。
    家族によるとその事実はないという。

    この症状と同じカテゴリーに分類される認知症の症状はどれか。2つ選べ。

    a 異食
    b 失認
    c 不潔行為
    d 見当識障害
    e 実行機能障害

    50.1%
  6. 111B-60

    進行性下顎頭吸収<PCR>による変化はどれか。2つ選べ。

    a FMAの増加
    b Y軸角の減少
    c 顔面角の増加
    d SNB角の減少
    e ANB角の減少

    86.4%
  7. 111B-66

    18歳の男子。咬合異常を主訴として来院した。
    2日前に自転車で転倒してオトガイ部を強打したという。
    初診時のエックス線画像(別冊No.7)を別に示す。

    適切な治療法はどれか。2つ選べ。

    a 囲繞結紮
    b ミニプレート固定
    c 床副子を用いた顎内固定
    d 線副子を用いた顎内固定
    e 線副子を用いた顎間固定

    エックス線画像(別冊No.7)

    62.6%
  8. 111B-68

    15歳の女子。飲水時の上顎臼歯部における疼痛を主訴として来院した。
    歯の表面性状は萌出してから変化はないという。
    皮膚に異常は認められない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とエックス線画像(別冊No.9B)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 骨形成不全症
    b 歯のフッ素症
    c 先天性表皮水疱症
    d エナメル質形成不全症
    e 先天性外胚葉異形成症

    初診時の口腔内写真(別冊No.9A)

    エックス線画像(別冊No.9B)

    80.0%
  9. 111B-69

    生後1か月の乳児。哺乳障害がみられたため、小児科からの紹介で来院した。
    出生直後から仰臥位で吸気時の喘鳴とチアノーゼがみられるという。
    初診時の側貌写真(別冊No.10A)、口腔内写真(別冊No.10B)及び頭部側方向エックス線写真(別冊No.10C)を別に示す。

    考えられる疾患はどれか。1つ選べ。

    a Down症候群
    b Apert症候群
    c Crouzon症候群
    d Robinシークエンス
    e Beckwith-Wiedemann症候群

    初診時の側貌写真(別冊No.10A)、口腔内写真(別冊No.10B)

    頭部側方向エックス線写真(別冊No.10C)

    97.2%
  10. 111B-72

    68歳の女性。左側下顔面の疼痛を主訴として来院した。
    3日前から左側下顔面に発赤を伴う水疱が出現し、聴覚過敏とめまいを自覚するという。
    初診時の顔貌写真(別冊No.13)を別に示す。

    原因療法に用いるのはどれか。1つ選べ。

    a アシクロビル
    b プレドニゾロン
    c ミコナゾール硝酸塩
    d アモキシシリン水和物
    e ロキソプロフェンナトリウム水和物

    初診時の顔貌写真(別冊No.13)

     

    97.4%
  11. 111B-77

    86歳の女性。かかりつけ歯科医で舌の腫瘤を指摘され来院した。
    右側舌縁部に硬結を伴う腫脹を認める。
    頸部に腫大したリンパ節は触れない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、造影CT (別冊No.18B)、FDG-PET/CT (別冊No.18C)、MRI脂肪抑制造影T1強調像(別冊No.18D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.18E)を別に示す。

    適切な治療法はどれか。1つ選べ。

    a 開窓
    b 切開排膿
    c 外科的切除
    d 抗菌薬投与
    e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布

    初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、造影CT (別冊No.18B)、FDG-PET.CT (別冊No.18C)

    MRI脂肪抑制造影T1強調像(別冊No.18D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.18E)

    99.9%
  12. 111B-78

    17歳の女子。上顎前歯の前突を主訴として来院した。
    術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。
    手術中の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

    この手術法はどれか。1つ選べ。

    a Dingman法
    b Robinson法
    c Wunderer法
    d Le Fort I型骨切り術
    e Obwegeser-Dal Pont法

    手術中の口腔内写真(別冊No.19)

     

    83.6%
  13. 111B-83

    9歳の女児。嚥下時の鼻腔への逆流があることを主訴として来院した。
    軟口蓋の運動障害を認めたため装置を使用することとした。
    装着時の口腔内写真(別冊No.23)を別に示す。

    装置の効果を確認するための検査として適切なのはどれか。1つ選べ。

    a 筋電図検査
    b 超音波検査
    c 改訂水飲みテスト
    d 鼻咽腔内視鏡検査
    e 反復唾液嚥下テスト

    装着時の口腔内写真(別冊No.23)

    94.5%
  14. 111B-84

    23歳の女性。開口障害を主訴として来院した。
    4か月前から右側顎関節のクリック音を自覚していたが、3日前に口が開かなくなったという。
    右側顎関節部の圧痛と開口時痛を認める。
    右側顎関節のMRI(別冊No.24A)と切歯点開閉口運動路を正面から観察した図(別冊No.24B)を別に示す。

    まず行う対応はどれか。2つ選べ。

    a 咬合調整
    b 下顎可動化訓練
    c 顎関節円板切除術
    d 中枢性筋弛緩薬の投与
    e 非ステロイド性抗炎症薬の投与

    右側顎関節のMRI(別冊No.24A)と切歯点開閉口運動路を正面から観察した図(別冊No.24B)

    86.8%
  15. 111B-87

    67歳の男性。下顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
    1か月前に気付き、徐々に大きくなってきたという。
    オトガイ部の感覚に異常はなく、顎下リンパ節とオトガイ下リンパ節の腫脹もない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線画像(別冊No.27B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。

    適切な治療法はどれか。1つ選べ。

    a 歯肉切除
    b KJ*の抜歯
    c 下顎辺縁切除
    d 下顎区域切除
    e 放射線治療

    初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線画像(別冊No.27B)

    生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.27C)

    70.1%
問題番号カテゴリ問題正答率
問題番号:111B-25

サルコペニアの診断に用いるのはどれか。2つ選べ。

a 握力
b 腹囲
c 血糖値
d 歩行速度
e 血清アルブミン値

正解:AD
正答率:93.5%
問題番号:111B-30

長期臥床患者では全身麻酔後に肺血栓塞栓症を起こしやすい。

このリスクを判断するための検査項目はどれか。1つ選べ。

a CK
b PT
c CRP
d Dダイマー
e 心筋トロポニンT

正解:D
正答率:63.6%
問題番号:111B-42

歯周炎を随伴するのはどれか。3つ選べ。

a Down症候群
b Sturge-Weber症候群
c Peutz-Jeghers症候群
d Chédiak-Higashi症候群
e Papillon-Lefèvre症候群

正解:ADE
正答率:91.6%
問題番号:111B-47

85歳の男性。家族に義歯を隠されたと訴えて来院した。
家族によるとその事実はないという。

この症状と同じカテゴリーに分類される認知症の症状はどれか。2つ選べ。

a 異食
b 失認
c 不潔行為
d 見当識障害
e 実行機能障害

正解:AC
正答率:50.1%
問題番号:111B-60

進行性下顎頭吸収<PCR>による変化はどれか。2つ選べ。

a FMAの増加
b Y軸角の減少
c 顔面角の増加
d SNB角の減少
e ANB角の減少

正解:AD
正答率:86.4%
問題番号:111B-66

18歳の男子。咬合異常を主訴として来院した。
2日前に自転車で転倒してオトガイ部を強打したという。
初診時のエックス線画像(別冊No.7)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。

a 囲繞結紮
b ミニプレート固定
c 床副子を用いた顎内固定
d 線副子を用いた顎内固定
e 線副子を用いた顎間固定

エックス線画像(別冊No.7)

正解:BE
正答率:62.6%
問題番号:111B-68

15歳の女子。飲水時の上顎臼歯部における疼痛を主訴として来院した。
歯の表面性状は萌出してから変化はないという。
皮膚に異常は認められない。
初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とエックス線画像(別冊No.9B)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 骨形成不全症
b 歯のフッ素症
c 先天性表皮水疱症
d エナメル質形成不全症
e 先天性外胚葉異形成症

初診時の口腔内写真(別冊No.9A)

エックス線画像(別冊No.9B)

正解:D
正答率:80.0%
問題番号:111B-69

生後1か月の乳児。哺乳障害がみられたため、小児科からの紹介で来院した。
出生直後から仰臥位で吸気時の喘鳴とチアノーゼがみられるという。
初診時の側貌写真(別冊No.10A)、口腔内写真(別冊No.10B)及び頭部側方向エックス線写真(別冊No.10C)を別に示す。

考えられる疾患はどれか。1つ選べ。

a Down症候群
b Apert症候群
c Crouzon症候群
d Robinシークエンス
e Beckwith-Wiedemann症候群

初診時の側貌写真(別冊No.10A)、口腔内写真(別冊No.10B)

頭部側方向エックス線写真(別冊No.10C)

正解:D
正答率:97.2%
問題番号:111B-72

68歳の女性。左側下顔面の疼痛を主訴として来院した。
3日前から左側下顔面に発赤を伴う水疱が出現し、聴覚過敏とめまいを自覚するという。
初診時の顔貌写真(別冊No.13)を別に示す。

原因療法に用いるのはどれか。1つ選べ。

a アシクロビル
b プレドニゾロン
c ミコナゾール硝酸塩
d アモキシシリン水和物
e ロキソプロフェンナトリウム水和物

初診時の顔貌写真(別冊No.13)

 

正解:A
正答率:97.4%
問題番号:111B-77

86歳の女性。かかりつけ歯科医で舌の腫瘤を指摘され来院した。
右側舌縁部に硬結を伴う腫脹を認める。
頸部に腫大したリンパ節は触れない。
初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、造影CT (別冊No.18B)、FDG-PET/CT (別冊No.18C)、MRI脂肪抑制造影T1強調像(別冊No.18D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.18E)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。

a 開窓
b 切開排膿
c 外科的切除
d 抗菌薬投与
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布

初診時の口腔内写真(別冊No.18A)、造影CT (別冊No.18B)、FDG-PET.CT (別冊No.18C)

MRI脂肪抑制造影T1強調像(別冊No.18D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.18E)

正解:C
正答率:99.9%
問題番号:111B-78

17歳の女子。上顎前歯の前突を主訴として来院した。
術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。
手術中の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

この手術法はどれか。1つ選べ。

a Dingman法
b Robinson法
c Wunderer法
d Le Fort I型骨切り術
e Obwegeser-Dal Pont法

手術中の口腔内写真(別冊No.19)

 

正解:C
正答率:83.6%
問題番号:111B-83

9歳の女児。嚥下時の鼻腔への逆流があることを主訴として来院した。
軟口蓋の運動障害を認めたため装置を使用することとした。
装着時の口腔内写真(別冊No.23)を別に示す。

装置の効果を確認するための検査として適切なのはどれか。1つ選べ。

a 筋電図検査
b 超音波検査
c 改訂水飲みテスト
d 鼻咽腔内視鏡検査
e 反復唾液嚥下テスト

装着時の口腔内写真(別冊No.23)

正解:D
正答率:94.5%
問題番号:111B-84

23歳の女性。開口障害を主訴として来院した。
4か月前から右側顎関節のクリック音を自覚していたが、3日前に口が開かなくなったという。
右側顎関節部の圧痛と開口時痛を認める。
右側顎関節のMRI(別冊No.24A)と切歯点開閉口運動路を正面から観察した図(別冊No.24B)を別に示す。

まず行う対応はどれか。2つ選べ。

a 咬合調整
b 下顎可動化訓練
c 顎関節円板切除術
d 中枢性筋弛緩薬の投与
e 非ステロイド性抗炎症薬の投与

右側顎関節のMRI(別冊No.24A)と切歯点開閉口運動路を正面から観察した図(別冊No.24B)

正解:BE
正答率:86.8%
問題番号:111B-87

67歳の男性。下顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
1か月前に気付き、徐々に大きくなってきたという。
オトガイ部の感覚に異常はなく、顎下リンパ節とオトガイ下リンパ節の腫脹もない。
初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線画像(別冊No.27B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.27C)を別に示す。

適切な治療法はどれか。1つ選べ。

a 歯肉切除
b KJ*の抜歯
c 下顎辺縁切除
d 下顎区域切除
e 放射線治療

初診時の口腔内写真(別冊No.27A)、エックス線画像(別冊No.27B)

生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.27C)

正解:C
正答率:70.1%

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