【最新版】歯科医師国家試験合格率の推移と今後の将来予測を解説!
- 公開日:2023.12.11
- 更新日:2023.12.11
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歯科医師国家試験の受験を控えているあなたは、
- 歯科医師国家試験の合格率の推移を知りたい
- 歯科医師国家試験の大学別の合格率・合格率ランキングを知りたい
- 今後、歯科医師国家試験の合格率がどのように推移していくかを知りたい
と思っていませんか?
「合格率が低い」などと聞くと、「自分は合格できるだろうか」と、不安に思ってしまいますよね。
歯科医師国家試験の合格率は、全体では63~65%で推移しており、将来は低下していくと予測されています。
ただし、どのような試験においても、合格者は存在し、合格率はひとつの参考データに過ぎません。
合格率を過度に意識するよりも、合格に向けた効果的な対策を講じることが重要です。
実際に当メディアが運営する60日合格塾に寄せられた感想にも
「合格率が低いと聞いて心配だったけど、勉強を進めていくうちに意識しなくなった」
「塾のカリキュラムを信じて頑張ったのがよかったと思う」
という声が多く寄せられています。
そこで、この記事では、歯科医師国家試験前の参考としていただくために
- 現役生、浪人生、大学別の合格率
- 合格率が低く推移する理由
- 受験生に求められる資質
- 合格の可能性を高めるために取り組むべきこと
などについて詳しく解説します。
この記事を読んで、歯科医師国家試験の現状を知り、あなた自身の合格までの勝ち戦略を練りましょう。
また、それでもどうしても不安だなと思ってしまう方向けに、5章で無料相談サポートについても紹介していますので、最後まで確認してみてください。
目次
1章:歯科医師国家試験合格率の推移
令和5年度116回歯科医師国家試験の、全体の合格率は63.5%でした。
そのうち、現役生の合格率は77.3%で、浪人生の合格率は42.2%という結果です。
また、現役生の大学別の平均合格率は、国公立が74.6%、私立が60.1%でした。
この結果だけを見ても、受験生の属性によって合格率に違いがあることが分かります。
そこで、1章では歯科医師国家試験の合格率の推移を
- 受験生全体
- 現役生、浪人生別
- 大学別
の項目に分けてお伝えします。
また、今後の歯科医師国家試験の合格率の推移予測についても1-4で解説しています。
1-1:【受験生全体】合格率の推移
始めに、受験生全体の合格率の推移について確認しておきましょう。
過去を何十年も遡れば、歯科医師国家試験も医師国家試験などと同様に、90%台であった合格率ですが、政府の施策により現在は60%台まで下がっています。
国として「歯科医師の数量的な供給過多の問題」、つまり、「歯科医師が多すぎる」という問題を重要視しており、厚生労働省は、
- 定期的な歯学教育の質の向上
- 歯科医師の資質向上
を課題とした施策を打ち出し、「合格者数の削減」と「歯科医師国家試験の合格水準引上げ」を行っています。
ここ10年間の受験者全体の合格率は、やや低めだった令和4年度の第115回(合格率61.6%)を除いて、大体63~65%の間で推移しています。
2014年の第107回から2023年の第116回までの10年間の受験者数、合格者数および合格率は下記の通りでした。(上記のグラフもご参照ください)
歯科医師国家試験は、毎回、4年に1度、改正され、2回終わった時点で見直しが図られています。
直近の改正は、第116回でした。
歯科医師は、医師などに比べると比較的難易度は低い国家試験とされているものの、その合格率は低く、年間の合格者数が3,000人程度だった過去に比べて、現在は2,000人前後となっています。
人口の減少と高齢化に伴い、社会需要にも動きがあり、歯科医師を取り巻く状況も変化しています。
最近では、都市圏での歯科医は過剰気味であっても過疎地での歯科医不足は慢性化しており、適正な歯科医の数については、政府としても正解が出しにくい状況としつつも、継続して歯科医師の数を絞っていく方針を採っています。
しかし、歯科医師国家試験は、「臨床上必要な歯科医学及び口くう衛生に関して、歯科医師として具有すべき知識及び技能」について行うこととされており(歯科医師法第9条)「診療に従事するのに必要な知識及び技能を問う水準」で行われていることに変わりありません。
それでは、合格率の詳細な分析について見ていきましょう。
次の1-2では、現役生、浪人生別の合格率の推移について解説します。
1-2:【現役生・浪人生】合格率の推移
現役生と浪人生別の合格率の推移を比較してみましょう。
現役生の合格率は、第110回以降上昇し77%以上ありますが、逆に浪人生の合格率は上昇した回があるものの、全体として第111回以降減少しています。
現役生の合格率に比べると、浪人生の合格率は低めに水準しており、直近の第116回では42%となっています。
つまり、歯科医師国家試験は、浪人生にとっては厳しい試験だと言えます。
卒業後、複数回に渡って歯科医師国家試験を受験している浪人生が合格しづらい理由については、分科会としても特定が難しいとしています。
ただ、平成 30 年版歯科医師国家試験出題基準改定により、第111回以降は、「より臨床に即した問題やタクソノミーの高い問題の出題が推進されるようになった」ことが一因と考えられます。
タクソノミー(taxonomy、評価領域分類) とは、教育目標毎に問題の解答に要する知的能力のレベルを分類したものです。
問題を解く時に、受験生である解答者が、何回自分の頭で考える必要があるかを1~3段階で分類しています。
タクソノミーの段階が上がるほど、多くの思考が必要となり、難易度が上がります。
最近の傾向として、タクソノミーの高い問題を多く試験に取り入れて、臨床での思考能力を推し測ろうとしています。
すなわち、難易度が上がっていることに加え、臨床研修を終えてからの期間が長い浪人生にとっては不利だと言わざるを得ないでしょう。
1-3:【大学別】合格率の推移
参考までに、直近の116回の試験における大学別の合格率のトップ3を見てみましょう。
<国公立大学>
1位:新潟大学歯学部 (85.5%)
2位:鹿児島大学歯学部 (81.5%)
3位:東京医科歯科大学歯学部 (78.3%)
<私立大学>
1位:東京歯科大学 (92.7%)
2位:昭和大学歯学部 (77.3%)
3位:日本歯科大学 (76.5%)
上位の大学は、国公立大学も私立大学も76%以上の合格率であることがわかります。
各大学別の合格率の推移で、自分の大学が全体でどのぐらいの「立ち位置」なのかを確認しておきましょう。
各大学でばらつきがあるものの、国公立大学、私立大学別に見ると、また別の傾向が見て取れます。
合格率の推移を比較すると、国公立大学は73~79%、私立大学は58~61%で推移しています。
単純に比較すると、合格率は国公立大学の方が高くなっています。
しかし、私立大学の受験者数は国公立大学の2.7倍ほどあり、また、合格率についても、直近の第116回の大学別合格率のトップ3は国公立大学のトップ3と比較しても決して低くはありません。
私立大学は、平均61.1%に対し38.6%~92.7%と、大学間で差が大きいことが分かります。
各大学のデータから詳細を確認できます。
上記の表は、直近10年間の歯科医師国家試験受験者数、合格者数、および合格率の推移を大学別(上段は国公立、下段は私立)に示し、尚且つ、直近の第116回における合格率を基準にランキング形式に並べたものです。
国公立大学、私立大学別の受験者数と合格者数の総合計および、合格率を詳細に参照できます。
各大学は、昭和61年以降、「歯科医師の需給に関する検討会」報告(H10.5)等を踏まえ、歯学部の入学定員(募集人員)の削減に取り組んでいますが、大学によっては、18歳人口の減少なども影響し、入学定員数を大きく割り込むなどの課題も抱えています。
(令和2年3月31日付、厚生労働省発表の歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議より)
そのため、一部の私立大学においては、大学入試においての競争倍率が2倍に満たないなど、高い競争倍率下で優秀な学生を確保できていない背景もあるようです。
このような状況の中、今後、歯科医師国家試験の傾向は、どのようになっていくと予想できるでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
1-4: 合格率の将来の推移予測
これまでの傾向を受けて、今後はさらに、合格率が低く推移していくと予測されます。
なぜなら、2006年8月に取り交わされた「歯科医師数の養成数の削減等に関する確認書(平成18年8月31日 文部科学大臣 厚生労働大臣)」において、政府は、
■歯科医師については、以下のとおり、養成数の削減等に一層取り組む。
- 歯学部定員については、各大学に対して更に一層の定員減を要請する。
- 歯科医師国家試験の合格基準を引き上げる。
との方針を打ち出しています。
さらに、「今後の歯科保健医療と歯科医師の資質向上等に関する検討会」において、
■現時点(2006年)で歯科医師数の伸びをゼロとし、新規参入歯科医師の9割が稼働すると仮定すると、新規参入歯科医師数を1,200人程度とする必要がある。
と、報告されています。
これを受けて、「歯科医師の資質向上等に関する検討会(2014年10月)」では、上記の基準も考慮すべきとしながらも、年間新規参入歯科医師数は1,500名程度を上限とすることが望ましいと結論づけています。
その結果、政府は、2014年に実施された第107回歯科医師国家試験より、合格基準の引き上げを実施しました。
合格者数も前回の第106回の合格者数2,366名、合格率71.2%から、合格者数2,000人程度、合格率は63~65%の間に抑えられるようになっています。
そして、さらにこの傾向は今後も続くと予想されるのです。
2章:歯科医師国家試験の合格率が低く推移する3つの理由
1章で解説したように、歯科医師国家試験は、下記の国の方針に則って今後も実施されます。
- 合格者の削減
- 合格水準の引き上げ
そのため、合格率が低く推移するのですが、詳細に分析すると大きく3つの理由に分類できます。
- 歯科医師過剰問題に対する政策の影響
- 歯学部志願者の質の低下
- 歯科医師国家試験の難化
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
2-1:歯科医師過剰問題に対する政策の影響
歯科医師国家試験は、国が実施する資格試験です。
歯科医師は、医師と同様に、「社会の公共的基盤を担う重大な職能集団」との位置づけから、「公的責任としての行政意図が色濃く出て然るべき」と考えられているからです。
つまり、歯科医師は、社会として大事な存在なので国としてきちんと管理していくということです。
そのため、歯科医師になれるかどうか、国全体の歯科医師の数については、政府の方針が反映されます。
過去の経緯を見てみましょう。
歯科医師国家試験は、昭和22年(第1回)より実施されていますが、昭和 40 年代初頭、生活環境や食の変化を含む複数の要因が重なって国民の間にう蝕が多発し、「ムシ歯の洪水」状況となりました。
そこで、昭和40年代~50年代に、歯科医師不足が叫ばれ、歯科医師を増やす政策が採られました。
人口も多く、若年層に対する虫歯予防や「80歳で20本の歯を残そうといった運動(※)」もまだまだこれからといった時代です。
※8020(ハチマルニイマル)運動は、平成元年から始まった運動です。
政府の「1県1医大」構想の元、歯学部、歯科大学が4倍近くも新設され、多くの歯科医師が誕生しました。
結果、「コンビニより多い歯科医院」などと言われるほど、歯科医師数は過多となってしまったのです。
歯科医師が増えすぎたことにより、
- 貧困歯科医
- 歯科医の質の低下
- 過剰診療
などが問題とされるようになりました。
「歯科医師一人あたりの患者数が少なくなり、歯科医師の収入が減ってしまう」
「患者一人あたりの単価を上げるために、過剰に診療を行う歯科医院が増えてしまう」
こうした事態は、国民としても嬉しくありません。
事態を重く受け止めた政府は、昭和62年に削減計画を策定し、以来、現在の流れに繋がっていきます。
政府の方針は、
- 歯科医師国家試験の合格基準の引き上げ
- 歯学部の入学定員の削減
です。
ただ、大学の経営は、入学する生徒数によって大きな影響を受けるため、入学定員の削減についてはなかなか進んでいないのが現状のようです。
志願者が減ったことで大学入試での選抜がそれほど機能せず、歯科医師の誕生数との差が大きくなっていることが、合格率が低く推移する1つの原因だと考えられます。
2-2:歯学部志願者の質の低下
「貧困歯科医」「コンビニより多い歯科医院」などと言われるようになり、歯科医師として開業しても、周囲の歯科医院との競争が激しく、十分な収入が得られない可能性があります。
将来性を不安視し、近年では、歯学部を受験する人も減っています。
苦労して大学に入学し、6年以上かけて知識と臨床経験を積み、やっと歯科医師になれるのですから、その後の未来に希望を持てるかは、学生にとって重要ですよね。
特に、一部の私立大学歯学部にこの傾向が顕著で、ここ10年間の私立大学歯学部受験者数は、全盛期に比べて半数以下に落ち込み、入学者数の定員割れとなる大学も出ています。
大学入試における競争倍率が低下したことにより、基礎学力が十分な基準に達していない学生でも入学できてしまう状況が生まれているかもしれません。
そして、このことが私立大学の歯科医師国家試験の合格率が、平均して低くなってしまう結果につながっていると考えられます。
2-3:歯科医師国家試験の難化
昭和62年以降の政府の方針は、「歯科医師国家試験の合格基準の引き上げ」と「歯学部の入学定員の削減」による歯科医師数の削減と歯科医療の質の向上を目指すものです。
そのため、歯科医師国家試験の難易度が上がっていると考えられます。
約30年前の第85回歯科医師国家試験の合格率83.6%と、令和5年の第116回の合格率63.4%を比較すると、約20%も下がっています。
政府としては、「歯科医師国家試験は資格試験であり、選抜試験とする意図はない」としながらも、新しく歯科医師になる人の数を制限するためには合格者数が絞られてしまい、その結果、選抜試験の様相を呈してしまうのは仕方のないことかもしれません。
また、歯科医師国家試験の出題範囲も、社会情勢の変化によって求められる診療内容に応じて変化しています。
- 高齢化等による疾病構造の変化に伴う歯科診療の変化に関する内容
- 地域包括ケアシステムの推進や多職種連携等に関する内容
- 口腔機能の維持向上や摂食機能障害への歯科診療に関する内容
- 医療安全やショック時の対応、職業倫理等に関する内容
平成28年に、上記4項目の充実を図ると発表され、これらの項目については、第116回以降も引き続き重要な知識および技能として、出題されることになっています。
さらに、
- 歯科医師として必要な、和漢薬を服用する高齢者や全身疾患を持つ者等への対応に関する内容。
- 医療のグローバル化に伴い、歯科医師による国際貢献がこれまで以上に求められている現状を踏まえた国際保健に関する内容。
についても、第116回の歯科医師国家試験の出題範囲として追加されています。
また、動画や音声を用いた、より臨床現場に即した、質の高い出題が期待できるとして、歯科医師国家試験のコンピュータ化に向けた動きもあります。
時代のニーズに合わせて、より実践的で広い範囲の知識が求められていることは間違いありません。
3章:歯科医師国家試験の受験生に求められる資質や能力
歯科医師を目指す歯科医師国家試験の受験生に求められる資質や能力とは、どのようなものでしょうか?
詳しく確認していきましょう。
3-1:科目横断的な勉強をしたかどうか
歯科医師国家試験の出題範囲や合格基準などについて確認しておきましょう。
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試験については、4年を目途に、改善と見直しが実施されており、直近での改定は第116回でした。
近年の診療参加型臨床実習の充実による成果をより適切に評価できるよう、タクソノミーの高い出題となるよう変更されています。
タクソノミー(taxonomy、評価領域分類) とは、教育目標毎に問題の解答に要する知的能力のレベルを分類したもので、タクソノミーの段階が上がるほど、多くの思考が必要となり、難易度が上がります。
タクソノミーの高い問題を解くためには、単元ごとのブツ切りの知識ではなく、領域をまたぐ知識、関連性を加味した思考能力が必要です。
つまり、「科目ごとにそれぞれ暗記する」というのではなく、知識を体系的に理解して覚えておく必要があるのです。
実際に、第116回からは、領域Bと領域Cが統合されています。
科目横断的な勉強をしておくと、臨床においても応用できる思考能力が身に付きます。
3-2:臨床診断力があるかどうか
歯科医師国家試験について、日本歯科医師会では、臨床能力をチェックするものとして国試を位置づけるとしています。
教育現場において、国家試験を強く意識するあまり、卒業生が国家資格を得たとしても「臨床家としての質」が低下してしまうのは避けたいとの考えがあるからです。
「臨床」とは、医療現場で実際に患者に接し、診察や治療を行うことです。
「直接問診による患者当人の訴えや自分の目や耳で得た総合的な情報から疾患を診断し、患者に寄り添った最適な治療方針が提示できる能力」が、歯科医師に求められているのです。
これを見極めるために、国試には「臨床実地問題」があります。
臨床実地問題は、実現場で遭遇する機会が多いと思われる問題に、適切に対応できるかどうかを判定するための問題です。
そのため、1問につき3点という高めの配点で設定されています。
資格を得るためだけでなく、歯科医師としての活動を始めると必ず役に立つ能力ですので、ぜひ意欲的に取り組みましょう。
4章:合格の可能性を高めるために受験生が取り組むべきこと
歯科医師国家試験の受験において合格率を上げるためには、
- 自分の勉強法、勉強計画を見直す
- 模試や大学の成績などの指標をフル活用する
- 国試のプロから客観的なアドバイスを受ける
- 必要に応じて予備校や塾に通う
以上の4つに取り組むとよいでしょう。
ひとつずつ解説していきます。
4-1:自分の勉強法・勉強計画を見直す
歯科医師国家試験に合格するためには、効率を考えた勉強をしなくてはなりません。
なぜなら、範囲は膨大ですべてを丸暗記することは非常に難しいからです。
効率よく勉強するためには、
- 勉強時間と勉強の仕方を見直す
- 予備校や、個別指導塾を上手く活用する
- 適切なテキストを選ぶ
- 国試本番を意識した勉強法を行う
の4つを確認しておきましょう。
効率的な勉強法についての詳しい解説は、コチラの記事もぜひご覧ください。
【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法
また、どのような勉強をどんなタイムスケジュールで行っていくのか、その勉強計画も重要です。
毎日漫然と勉強しているだけでは、試験本番に最適な状態を作ることはなかなか難しいでしょう。
歯科医師国家試験の出題傾向や合格基準から必要な範囲を分析し、試験本番までの日数を逆算して計画する必要があります。
自身の強みや弱みを把握し、国家試験の範囲を網羅出来ているか、確認も取りながら学習を進めていくとよいでしょう。
4-2:模試や大学の成績などの指標をフル活用する
模試は本番と同様の緊張感の中で受けられるため、本番で起こりがちな様々なことをあらかじめ体験できるのが良い点です。
重複マークやマーキング不良、未記入、質問と回答のアンマッチなど、やってしまいがちなケアレスミスは、この段階で潰しておきましょう。
試験を何度も受ける事で、自分の苦手な分野、得意な科目などが見えてきます。
必ず復習をして、同じ問題が出たら自信を持って解けるようにしておきたいですね。
一般問題(総論と各論)は、相対基準で評価されます。
そのため、一般問題については全国平均正答率などを参考に、自分が全体の受験者の中でどのような位置にいるのかを確認しておくことも重要です。
逆に、必修問題は絶対基準が採用されているため、全国平均正答率を気にする必要はありません。
間違った問題をしっかり復習するのがよいでしょう。
模試については、
- 領域別、科目別の全国平均と自分の成績との比較
- 全国平均正答率が80%以上の問題の復習
- ケアレスミスの発生箇所・原因の特定
- 模試解説書の活用
などのポイントを押さえておくと良いでしょう。
早期の全国模試では受験者数も少ないため、順位などはあまり参考にならない可能性がありますので、順位などで一喜一憂しないようにしましょう。
目安として、模試の全国順位1,500番以内を安定して狙えるように、計画的な勉強を行うことをおすすめします。
なぜなら、現在の合格者数は2000人前後であるものの、政府としての見解は、1500人程度が望ましいとしているからです。
模試や大学の成績から得られる情報や、体験をフルに活用して、本番の試験に向けた準備をしていきましょう。
4-3:歯科国試のプロから客観的なアドバイスを受ける
できることなら、歯科医師国家試験には一発合格、今年度の合格を勝ち取りたいですよね。
そのためには、何が必要だと思いますか。
今の自分の状態を正しく認識し、何が必要なのかがわかっていれば、計画的に合格基準に持って行けます。
自分でしっかり把握できていれば問題ありませんが、やるべきことが多すぎて、困惑している受験生は大勢います。
そのような場合には、「歯科国試のプロから客観的なアドバイスを受ける」ことをおすすめします。
身近にいる人、大学の先生、先輩、予備校の講師など、第三者の立場から客観的にアドバイスをもらえるかもしれませんし、体験談などを聞くことで、自身の参考になるかもしれません。
「予備校をどこにするか」、
「テキストはどれを使ったか」
などが気になるところですが、まずは、
「合格までの道のりをどのように進んだのか」、「モチベーションをどう維持したか」、
「毎日何時間勉強したか」
など、試験に対する取り組み方を聞くとよいでしょう。
もし、身近に聞ける人がいない場合は、5章で紹介する「60日合格塾」の無料相談もありますので、参考にしてみてください。
4-4:必要に応じて予備校・塾に通う
歯科国試のプロを探すなら、予備校や塾に通うのもおすすめです。
なぜなら、予備校や塾に通うと
- 国試だけに特化した指導を受けられる
- 学習計画を管理してくれる
- 勉強に集中する環境が整っている
- プロに学習相談ができる
- 試験にかかわる最新情報を得られる
などのメリットが得られるからです。
反対に費用がかかってしまうなどのデメリットもありますが、万が一、浪人や留年となった場合を考えると、追加の総費用はもっとかかってしまいます。
もし、
「自分ひとりで学習を進めていくことに不安がある」、
「歯科医師国家試験のプロのサポートを得たい」
などの場合には、予備校や塾を活用することをおすすめします。
また、自分にあった予備校や塾を選ぶための参考になる記事もありますので、ぜひ一読してみてください。
【歯科医師国家試験】予備校・塾は必要?不必要?タイプ別診断も!
【歯科医師国家試験】予備校一覧おすすめ8校。特徴や費用と選び方。
5章: オンライン個別指導塾「60日合格塾」の特徴
ここまでの内容から、歯科医師国家試験の受験に向けて合格までの道のりがイメージ出来ましたか?
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5章では、そのような方に向けて、当メディアが運営する「60日合格塾」について紹介します。
5-1:60日合格塾の特徴
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まとめ:歯科医師国家試験の合格率は全体では63~65%で推移しているが、将来は低下していくと予測される!
歯科医師国家試験の合格率は、全体では63~65%で推移しており、将来は低下していくと予測されています。
なぜなら、政府は、現在の歯科医師数は過剰として、新しく歯科医師となる人の数を削減する方針を採っているからです。
かつては3000名程であった歯科医師国家試験の合格者数は、現状では2000名前後ですが、日本歯科医師会においては1500名程度が望ましいと報告されています。
- 18歳以下の人口が減少していること
- 歯学部、歯学大学の入学定員の引き下げが進んでいない状況
などから、大学入試における選抜機能が上手く働いておらず、基礎学力の低い学生が増えているのではないかといった懸念もあります。
そのため、政府は、
- 歯科医師国家試験の合格基準の引き上げ
- 歯学部の入学定員の削減
を進めていく方針を採っています。
歯科医師国家試験は資格試験であるにも関わらず、合格者数が絞られていることもあり、選抜試験の要素を持たざるを得ない状況です。
そのため、合格率は低くなる傾向にあります。
また、社会的に求められる優秀な歯科医師を輩出するために、問題内容や傾向については4年に1度改訂されており、受験生には、科目横断的な学習と臨床診断力が求められます。
現役生と浪人生を比較しても、浪人生は臨床研修を終えてからの期間が長いこともあり、合格率も低い傾向にあります。
こうした状況を踏まえても、出来るだけ短期間に合格する必要があることがわかります。
もし、効率の良い勉強方法や予備校選びに
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