過去問題目次
82歳の女性。義歯の不安定さを主訴として来院した。
1年前に義歯を製作したが、咀嚼中に義歯が外れやすいという。
義歯の維持を増強する目的で矢印で示す装置(別冊No.7)を組み込んだ。
この装置の特徴はどれか。2つ選べ。
a 支持力が小さい。
b 着脱方向に指向性がある。
c MRI撮像時には注意が必要である。
d 支台歯を過大な側方力から防御できる。
e 繰り返し着脱することにより維持力が低下する。
69歳の女性。義歯安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。
1年前に義歯を製作したが当初より咀嚼中に下顎義歯が外れやすかったという。
義歯の適合は良好であったが顕著な顎堤吸収を認めた。
初診時の義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.32A)と、治療計画のためにCTを用いて行ったシミュレーション像(別冊No.32B)を別に示す。
下顎に計画された補綴歯科治療はどれか。1つ選べ。
a 即時全部床義歯
b インプラントオーバーデンチャー
c セメント固定式インプラント義歯
d スクリュー固定式インプラント義歯
e メタルフレームを用いた全部床義歯
異なる製作法による磁性アタッチメントのキーパー付き根面板2種類の写真(別冊No.8)を別に示す。
イと比較した場合のアの製作法の特徴として正しいのはどれか。2つ選べ。
a 研磨によるキーパーの表面荒れが少ない。
b キーパーを除去しても根面板を再利用できる。
c キーパー装着時に接着性レジンを必要とする。
d 根面板の鋳造によりキーパーが変形することがある。
e 根面板のワックスパターンと一緒にキーパーを埋没する。
歯科用磁性アタッチメントの磁石として使用されるのはどれか。2つ選べ。
a Ni-Cr
b Co-Cr
c Sm-Co
d Ne-Fe-B
e Ag-Pd-Au
64歳の男性。上顎全部歯列欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。
治療後の上顎義歯装着前後の口腔内写真(別冊No.2A)とエックス線写真(別冊No.2B)を別に示す。
固定式ブリッジではなく、この設計を選択した理由はどれか。2つ選べ。
a 嘔気の防止
b 清掃性の向上
c インプラントの固定
d リップサポートの確保
e 上部構造の撤去しやすさ
支台装置を用いた部分床義歯と比較したオーバーデンチャーの特徴はどれか。2つ選べ。
a 自浄性が良い。
b 審美性が劣る。
c 支台歯への側方圧が大きい。
d 人工歯排列の自由度が高い。
e 全部床義歯への移行が容易である。
オーバーデンチャー製作時に残存歯に対して辺縁歯肉とスムーズに移行する形態の根面板を装着することとした。
残存歯の抜去と比較した場合、本装置によって得られるのはどれか。2つ選べ。
a 維持力の向上
b 支持力の向上
c 把持力の向上
d 義歯床の破折防止
e 歯根膜感覚の保存
71歳の男性。オーバーデンチャー未装着時と義歯試適時の口腔内写真(別冊No.4A、B)と完成義歯の写真(別冊No.4C)を別に示す。
4Bから4Cへの過程で使用するのはどれか。2つ選べ。
a アクリル系軟質裏装材
b 金属接着性プライマー
c シリコーンゴム印象材
d 加熱重合型アクリルレジン
e 常温重合型アクリルレジン
78歳の女性。両側の下顎犬歯の歯冠破折による義歯不適合を主訴として来院した。
検査の結果、K.Kの補綴処置後にオーバーデンチャーを製作することとした。作業模型の写真(別冊No.13)を別に示す。
維持力の増強を目的として適用可能な装置はどれか。2つ選べ。
a 根面板
b バーアタッチメント
c 歯冠外アタッチメント
d 歯冠内アタッチメント
e スタッドアタッチメント
60歳の女性。咀嚼時の下顎顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。上下顎全部床義歯は2年前に製作したが、何度調整を繰り返しても疼痛が軽減しないという。
検査の結果、インプラント治療を行うこととした。治療法の説明に用いた模型の写真(別冊No.21A、B)を別に示す。
21Aが21Bに比べて優れているのはどれか。2つ選べ。
a 安定性
b 咬合力
c 清掃性
d 義歯破損時の対処
e リップサポートの回復
75歳の女性。下顎全部床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。
これまでに製作した義歯は不安定であったため、インプラント義歯を製作することとした。
治療中の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。
装着する義歯の特徴はどれか。1つ選べ。
a 術者可撤式である。
b 非緩圧型の構造とする。
c 磁気的吸着力を利用する。
d 大臼歯部に人工歯を排列しない。
e 顎堤条件にかかわらず維持力を発揮する。
68歳の女性。義歯が不安定になったことを主訴として来院した。
下顎左側犬歯に対する前処置を行った後、新義歯を製作することとした。
義歯にアタッチメントを組み込むにあたり、支台歯上にアタッチメント体を適合させた口腔内写真(別冊No.29A)と義歯内面の写真(別冊No.29B)を別に示す。
アタッチメントの組み込みによって向上するのはどれか。2つ選べ。
a 囲繞性
b 緩圧性
c 維持作用
d 支持作用
e 把持作用
82歳の女性。上顎義歯の破折を主訴として来院した。
3年前に上顎左側第二大臼歯に根面板を装着し、オーバーデンチャーを製作したが、根面板周囲の義歯破折を繰り返していたという。
検査の結果、上下顎金属床義歯を新製することとした。
初診時の口腔内写真(別冊No.20A)と咬合採得後に下顎欠損部に人工歯を仮に排列した作業用模型の写真(別冊No.20B)を別に示す。
根面板周囲の設計で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 床で被覆しない。
b 維持格子を厚くする。
c 人工歯を排列しない。
d 床粘膜面を金属とする。
e レジン単独の床で被覆する。
73歳の女性。上顎右側側切歯の動揺を主訴として来院した。
3年前から下顎インプラントオーバーデンチャーを使用しているが、就寝中は外しているという。
使用時の違和感は認められない。
初診時の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。バーアタッチメントには矢印で示す磨耗が認められる。
まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。
a B"の咬合調整
b スリーブの交換
c 下顎義歯の咬合面再形成
d 就寝時の義歯装着の指示
e バーアタッチメントの除去
2種類の有床義歯の写真(別冊No.29A、B)を別に示す。
29Bと比較した29Aの長所はどれか。2つ選べ。
a 着力点を低くできる。
b 維持力の減衰が少ない。
c 歯根膜感覚を保存できる。
d 着脱方向を明確化できる。
e 二次固定の強化を期待できる。
下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。
インプラント埋入後の写真(別冊No.30A)と義歯装着時の写真(別冊No.30B)を別に示す。
インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。
a 審美性の改善
b 義歯動揺の抑制
c 義歯破折の防止
d 歯根膜感覚の再現
e 義歯撤去時の咬合位の保持
無歯顎者のインプラント治療で、固定性補綴装置と比較したオーバーデンチャーの利点はどれか。
4つ選べ。
a 咀嚼能力が高い。
b 清掃が容易である。
c 息漏れを生じにくい。
d 顔貌の審美性を改善しやすい。
e インプラント埋入本数を少なくできる。
磁性アタッチメントのキーパー付き根面板と矢印で示すレジン製の装置の写真(別冊No.39)を別に示す。
この装置の役割はどれか。1つ選べ。
a 根面板の合着
b 側方力の軽減
c 緩圧効果の向上
d 義歯床の破折防止
e 磁石構造体の変位防止
70歳の女性。下顎全部床義歯のがたつきによる咀嚼困難を主訴として来院した。
診察の結果、下顎前歯部2本のインプラントを埋入することとした。
インプラン卜埋入6か月後の口腔内写真(別冊No.30A)、下顎義歯の写真(別冊No.30B)及び上下顎義歯装着時の口腔内写真(別冊No.30C)を別に示す。
インプラント埋入により向上するのはどれか。2つ選べ。
a 維持
b 把持
c 審美性
d 清掃性
e 義歯の耐久性
74歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。
診察の結果、上顎にインプラント4本を埋入したインプラントオーバーデンチャーを装着することとした。
バーアタッチメントのスリーブを義歯床に取り付けるため、ある操作を行った。
スリーブ装着前の口腔内写真(別冊No.8A)、ある操作を行った写真(別冊No.8B)、スリーブ装着時の写真(別冊No.8C)及び装着後の義歯の写真(別冊No.8D)を別に示す。
矢印で示すある操作の目的はどれか。1つ選べ。
a 維持力の調節
b バーの位置確認
c スリーブの仮固定
d バー直下歯肉の保護
e 固定用レジンの迷入防止
75歳の女性。5年前に製作した下顎のインプラントオーバーデンチャーが外れやすくなったことを主訴として来院した。
検査の結果、咬合状態には問題を認めなかった。
患者の口腔内写真(別冊No.5A)、使用中の義歯粘膜面の写真(別冊No.5B)及びエックス線画像(別冊No.5C)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
a 新義歯の製作
b 粘膜面の調整
c アタッチメントの交換
d 固定性補綴装置の製作
e インプラントの追加埋入
インプラントオーバーデンチャーに用いる維持装置のうち、バーアタッチメントと比較した磁性アタッチメントの利点はどれか。3つ選べ。
a 良好な清掃性
b 維持力の恒常性
c 一次固定の効果
d 小スペースでの設置
e 側方力への大きな抵抗性
70歳の男性。上顎羲歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。
義歯は15年前に装着したが、1か月前に義歯床に設置された装置が脱落したという。
診察の結果、この装置を再び義歯床に設置する修理を行うこととした。
初診時の義歯床粘膜面の写真(別冊No.32A)、支台歯上に装置を適合させた口腔内写真(別冊 No.32B)及び修理後の義歯床粘膜面の写真(別冊No.32C)を別に示す。
この修理について正しいのはどれか。3つ選べ。
a 義歯床に遁路を付与する。
b 常温重合レジンを用いる。
c 印象採得後に口腔外で行う。
d 辺縁歯肉上をリリーフする
e 装置にアンダーカットを付与する。
75歳の男性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。
診断の結果、上顎左側前歯部の前処置後、オーバーデンチャーを製作することとした。
完成した根面板の写真(別冊No.23A)、根面板装着後の口腔内写真(別冊No.23B)及び義歯床に埋め込む予定の装置の写真(別冊No.23C)を別に示す。
この装置の効果はどれか。3つ選べ。
a 一次固定
b 着脱方向の規制
c 歯根膜の感覚受容
d 咬合力に対する抵抗
e 離脱力に対する抵抗
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
---|---|---|---|
問題番号:108B-7 | 82歳の女性。義歯の不安定さを主訴として来院した。 この装置の特徴はどれか。2つ選べ。 a 支持力が小さい。
正解:CD |
正答率:54.0% | |
問題番号:108D-32 | 69歳の女性。義歯安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。 初診時の義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.32A)と、治療計画のためにCTを用いて行ったシミュレーション像(別冊No.32B)を別に示す。 a 即時全部床義歯
正解:B |
正答率:93.5% | |
問題番号:109A-64 | 異なる製作法による磁性アタッチメントのキーパー付き根面板2種類の写真(別冊No.8)を別に示す。 イと比較した場合のアの製作法の特徴として正しいのはどれか。2つ選べ。 a 研磨によるキーパーの表面荒れが少ない。
正解:DE |
正答率:41.5% | |
問題番号:109A-112 | 歯科用磁性アタッチメントの磁石として使用されるのはどれか。2つ選べ。 a Ni-Cr
正解:(解答なし) |
正答率:0.0% | |
問題番号:109B-2 | 64歳の男性。上顎全部歯列欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。 固定式ブリッジではなく、この設計を選択した理由はどれか。2つ選べ。 a 嘔気の防止
正解:(解答なし) |
正答率:0.0% | |
問題番号:109C-113 | 支台装置を用いた部分床義歯と比較したオーバーデンチャーの特徴はどれか。2つ選べ。 a 自浄性が良い。
正解:DE |
正答率:84.2% | |
問題番号:110A-112 | オーバーデンチャー製作時に残存歯に対して辺縁歯肉とスムーズに移行する形態の根面板を装着することとした。 a 維持力の向上
正解:BE |
正答率:76.8% | |
問題番号:110B-4 | 71歳の男性。オーバーデンチャー未装着時と義歯試適時の口腔内写真(別冊No.4A、B)と完成義歯の写真(別冊No.4C)を別に示す。 a アクリル系軟質裏装材
正解:BE |
正答率:59.9% | |
問題番号:110B-16 | 78歳の女性。両側の下顎犬歯の歯冠破折による義歯不適合を主訴として来院した。 a 根面板
正解:BE |
正答率:39.0% | |
問題番号:110B-24 | 60歳の女性。咀嚼時の下顎顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。上下顎全部床義歯は2年前に製作したが、何度調整を繰り返しても疼痛が軽減しないという。 a 安定性
正解:AB |
正答率:87.9% | |
問題番号:111B-73 | 75歳の女性。下顎全部床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。 装着する義歯の特徴はどれか。1つ選べ。 a 術者可撤式である。
正解:E |
正答率:64.2% | |
問題番号:111C-78 | 68歳の女性。義歯が不安定になったことを主訴として来院した。 アタッチメントの組み込みによって向上するのはどれか。2つ選べ。 a 囲繞性
正解:CD |
正答率:31.8% | |
問題番号:112C-72 | 82歳の女性。上顎義歯の破折を主訴として来院した。 根面板周囲の設計で適切なのはどれか。2つ選べ。 a 床で被覆しない。
正解:CD |
正答率:46.7% | |
問題番号:113A-57 | 73歳の女性。上顎右側側切歯の動揺を主訴として来院した。 まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。 a B"の咬合調整
正解:D |
正答率:86.8% | |
問題番号:113A-75 | 2種類の有床義歯の写真(別冊No.29A、B)を別に示す。 a 着力点を低くできる。
正解:AB |
正答率:67.7% | |
問題番号:113A-79 | 下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。 インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。 a 審美性の改善
正解:B |
正答率:83.8% | |
問題番号:113B-55 | 無歯顎者のインプラント治療で、固定性補綴装置と比較したオーバーデンチャーの利点はどれか。 a 咀嚼能力が高い。
正解:BCDE |
正答率:89.5% | |
問題番号:114C-84 | 磁性アタッチメントのキーパー付き根面板と矢印で示すレジン製の装置の写真(別冊No.39)を別に示す。 この装置の役割はどれか。1つ選べ。 a 根面板の合着
正解:E |
正答率:60.2% | |
問題番号:115A-83 | 70歳の女性。下顎全部床義歯のがたつきによる咀嚼困難を主訴として来院した。 インプラント埋入により向上するのはどれか。2つ選べ。 a 維持
正解:AB |
正答率:89.0% | |
問題番号:116C-30 | 74歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。 矢印で示すある操作の目的はどれか。1つ選べ。 a 維持力の調節
正解:E |
正答率:72.8% | |
問題番号:116D-27 | 75歳の女性。5年前に製作した下顎のインプラントオーバーデンチャーが外れやすくなったことを主訴として来院した。 適切な対応はどれか。1つ選べ。 a 新義歯の製作
正解:C |
正答率:66.3% | |
問題番号:116D-34 | インプラントオーバーデンチャーに用いる維持装置のうち、バーアタッチメントと比較した磁性アタッチメントの利点はどれか。3つ選べ。 a 良好な清掃性
正解:ABD |
正答率:87.4% | |
問題番号:116D-82 | 70歳の男性。上顎羲歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。 この修理について正しいのはどれか。3つ選べ。 a 義歯床に遁路を付与する。
正解:ABD |
正答率:38.7% | |
問題番号:117B-65 | 75歳の男性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。 診断の結果、上顎左側前歯部の前処置後、オーバーデンチャーを製作することとした。 この装置の効果はどれか。3つ選べ。 a 一次固定
正解:CDE |
正答率:81.7% |