歯科医師国家試験 過去問題

義歯

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108B-52

    59歳の女性。下顎義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。
    使用中の義歯は5年前に製作し、1か月前から義歯床下に食渣が入りやすくなったという。
    診査の結果、フレームワークの適合に問題はないが人工歯部を手指で押すと義歯床の沈下が確認された。

    初診時の口腔内写真(別冊No.51A)と治療中の写真(別冊No.51B)を別に示す。
    この治療手技で正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 患者に咬合させて完全硬化させる。
    b 患者に咬合させて硬化前に取り出す。
    c 術者が人工歯部を加圧して完全硬化させる。
    d 術者が人工歯部を加圧して硬化前に取り出す。
    e 術者がレストを定位に保持して完全硬化させる。
    f 術者がレストを定位に保持して硬化前に取り出す。

    口腔内写真(別冊No.51A)と治療中の写真(別冊No.51B)

    26.4%
  3. 108D-25

    60歳の女性。咀嚼時の義歯床下粘膜の痛みを主訴として来院した。
    部分床義歯装着時の口腔内写真(別冊No.25A)と適合検査前後の義歯の写真(別冊No.25B)を別に示す。

    調整すべき部位はどれか。1つ選べ。

    a 頰棚部
    b 臼後結節部
    c 頰側義歯床縁
    d 舌側義歯床縁
    e ONM*顎堤頂部

    部分床義歯装着時の口腔内写真(別冊No.25A)

    53.2%
  4. 109B-23

    65歳の女性。右側の上顎顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。
    3か月前に上下顎部分床義歯を装着し、就寝時には義歯を外していたという。

    検査の結果、咬合や義歯の適合に問題はなかった。
    口腔内写真(別冊No.23A)と義歯の写真(別冊No.23B)を別に示す。

    行うべき対応はどれか。1つ選べ。

    a 抗菌薬の投与
    b 病理組織学検査
    c 就寝時の義歯装着の指導
    d ティッシュコンディショニング
    e 義歯を外している時間延長の指導

    口腔内写真(別冊No.23A)

    義歯の写真(別冊No.23B)

    68.7%
  5. 109C-80

    就寝時の義歯装着を検討すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a 認知症患者
    b 顎関節症患者
    c 齲蝕のハイリスク患者
    d 睡眠時無呼吸症候群患者
    e 義歯の清掃がうまくできない患者

    78.8%
  6. 112A-82

    75歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。
    検査の結果、上下顎義歯の人工歯の咬耗によるものと診断し、間接法によって人工歯の交換を行うこととした。
    作業過程の写真(別冊No.28A、B、C)を別に示す。
    この過程の後に行う一連の作業を図に示す。

    一連の作業図

    ①に入るのはどれか。1つ選べ。
    ただし、①〜⑤はa〜eのいずれかに該当する。

    a 流ろう
    b 人工歯の固定
    c レジン分離材の塗布
    d シリコーンコアの復位
    e スプルーとベントの植立

    作業過程の写真

    29.1%
  7. 112B-72

    73歳の女性。前歯の審美不良を主訴として来院した。
    検査の結果、上顎義歯を新製することとした。
    完成義歯を試適したところ、着脱時の圧迫感を訴えた。
    義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.20A)、製作した義歯の写真(別冊No.20B)及び適合試験の写真(別冊No.20C)を別に示す。

    矢印で示す状態の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a リリーフの不足
    b ボクシングの不備
    c ビーディングの不足
    d ブロックアウトの不足
    e リカントゥアリングの不備

    口腔内写真、製作した義歯の写真

    適合試験の写真

    59.1%
  8. 112C-76

    87歳の男性。孫から言葉が聞き取りにくいと言われたことを主訴として来院した。
    現在の上顎部分床義歯は6か月前に製作したという。
    発語明瞭度検査では「サ」音の「シャ」音や「チャ」音への発語障害を認める。
    検査の結果、義歯床研磨面に常温重合レジンを添加して修正することとした。
    「サ」音のパラトグラムの写真(別冊No.24)を別に示す。

    修正すべき部位はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    パラトグラムの写真

    19.6%
  9. 112D-81

    72歳の女性。下顎前歯部の裏側に義歯が当たって痛いことを主訴として来院した。
    6年前に義歯を製作したが、徐々に下顎前歯部舌側の圧迫感が強くなってきたという。
    残存歯に対する歯周治療後、新義歯を製作することとした。
    初診時の義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

    主訴の改善のため設計時に考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a 辺縁歯肉の開放
    b 歯根膜支持の強化
    c 着脱方向の後方傾斜
    d バークラスプの適用
    e 弾性係数が小さい金属の使用

    初診時の義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真

    42.6%
  10. 113A-51

    部分床義歯の直接法によるリラインで適切なのはどれか。3つ選べ。

    a レスト部を圧接する。
    b ゴム状期のレジンで加圧する。
    c 小帯部の機能運動を行わせる。
    d 偏心位の滑走運動を行わせる。
    e レジン硬化前に義歯を撤去する。

    56.5%
  11. 113B-86

    73歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。
    使用中の義歯は4年前に製作したという。
    下顎義歯は装着していない。

    検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及び使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。

    義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。

    a 金属による上顎前歯部の補強
    b 陶歯の使用による磨耗の防止
    c 咬合挙上によるスペースの確保
    d 右側残存歯による咬合位の再構築
    e 熱可塑性樹脂製クラスプの使用による審美性の向上

    初診時の口腔内写真

    使用中の義歯の写真及び使用中の義歯装着時の口腔内写真

     

    28.8%
  12. 113D-59

    73歳の女性。義歯が当たって痛いことを主訴として来院した。
    7年前に下顎部分床義歯を製作し問題なく使用していたが、最近になって嚙みしめると下顎右側舌側部に疼痛が生じるようになったという。
    検査の結果、支台装置の適合に問題はなかった。
    初診時の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.14A)、義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.14B)及び手圧による適合試験の写真(別冊No.14C)を別に示す。

    原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 床の不適合
    b 維持力の低下
    c 人工歯の咬耗
    d 義歯の回転沈下
    e リンガルバーの変形

    口腔内写真、義歯撤去時の口腔内写真

    適合試験の写真

    35.7%
  13. 114B-24

    76歳の女性。上顎前歯部顎堤の疼痛を主訴として来院した。
    半年前に上下顎義歯を新製したが、最近になって起床時に下顎残存歯に対向する顎堤粘膜の疼痛を自覚するようになったという

    就寝中は義歯を外しており、日中の義歯使用時に疼痛は認められない。
    初診時の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.4A)と上顎顎堤の写真(別冊No.4B)を別に示す。

    まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。

    a 鎮痛薬の投与
    b 残存歯の削合
    c 人工歯の咬合調整
    d 義歯床粘膜面の削合
    e 就寝時の義歯装着の指示

    義歯装着時の口腔内写真

    98.1%
  14. 114C-22

    68歳の女性。下顎部分床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。
    使用中の義歯は3年前に装着したが、2か月前から嚙みにくくなり、嚙むと義歯がたわむという。

    診察の結果、義歯を新製することとした。
    旧義歯の写真(別冊No.2A)と新義歯の写真(別冊No.2B)を別に示す。新旧義歯の検査結果の一部を表に示す。

    新旧義歯の検査結果の一部

    新義歯で改善されたのはどれか。すべて選べ。

    a 咬合力
    b 咀嚼能力
    c 床辺縁形態
    d 義歯床の強度
    e 口腔関連QOL

    旧義歯の写真と新義歯の写真

    56.9%
  15. 114D-53

    73歳の女性。下顎義歯の前歯部粘膜面に食物が停滞しやすいことを主訴として来院した
    。使用中のインプラント義歯は8年前に装着し、義歯の維持には問題がないという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.15A)、義歯の写真(別冊No.15B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.15C)及び適合試験の写真(別冊No.15D)を別に示す。

    原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

    a 義歯の回転
    b 人工歯の摩耗
    c 前歯部の咬合接触
    d アタッチメントの劣化
    e 下顎臼歯部の顎堤吸収

    口腔内写真、義歯の写真

    義歯装着時の口腔内写真及び適合試験の写真

    41.3%
  16. 115A-43

    88歳の女性。食べ物がうまく嚙めないことを主訴として訪問歯科診療の依頼があった。
    使用中の義歯は5年前に製作したものである。
    認知機能の低下が認められ、変化に対応することが難しい。
    義歯床下粘膜に異常を認めなかった。

    義歯装着時の口腔内写真(別冊No.12A)と義歯の写真(别冊No.12B)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a リライン
    b 粘膜調整
    c 新義歯製作
    d 咬合面再形成
    e 前歯部での咀嚼指導

    義歯装着時の口腔内写真

    義歯の写真

    92.6%
  17. 115A-87

    74歳の男性。義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。
    上下顎義歯は5か月前に装着し、問題なく経過していたが、3日前に下顎の金属修復物が脱離してから急に嚙みにくくなったという。
    診察の結果、下顎右側第一大臼歯は根面板が脱離していた。

    初診時の上顎義歯装着時の口腔内写真(別冊No.33A)、下顎義歯の写真(別冊No.33B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.33C)及び下顎義歯非装着時の口腔内写真(別冊No.33D)を別に示す。

    適切な処置はどれか。2つ選べ。

    a N*根面板の再製作
    b 下顎義歯床後縁部の削除
    c 下顎義歯床粘膜面の修正
    d 前歯部根面板上のリリーフ
    e N*頰側歯肉部のブロックアウト

    上顎義歯装着時の口腔内写真、下顎義歯の写真

    義歯装着時の口腔内写真

    41.9%
  18. 115A-90

    73歳の男性。義歯の修理を希望して来院した。
    義歯は6年前に装着したが、2か月前に上顎左側犬歯が自然脱落したという。
    診察の結果、直接法にて上顎義歯の修理を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)と義歯修理時における一連の操作の写真(別冊No.36B)を別に示す。

    修理過程を実施の順番に並べよ。

    解答

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    初診時の口腔内写真

    義歯修理時における一連の操作の写真

    40.2%
  19. 115C-41

    68歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。
    下顎のオーバーデンチャーは3年前から装着しているが、最近残根が痛くて嚙めないという。
    診察の結果、義歯床下のMLK.KLは保存不可能と診断し抜歯した。
    抜歯2週後と6週後の下顎顎堤の写真(別冊No.12A、B )を別に示す。

    下顎義歯への対応として正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 2週後までは義歯を装着しない。
    b 粘膜調整材を抜歯窩に適合させる。
    c 6週後も粘膜面の調整が必要である。
    d 抜歯直後に硬質材料によるリラインを行う。
    e 顎堤形態の変化に合わせて粘膜面の調整を繰り返す。

    抜歯2週後と6週後の下顎顎堤の写真

    87.7%
  20. 115C-51

    75歳の男性。食事中の上顎義歯による口蓋部の痛みを主訴として来院した。
    使用中の義歯は5年前に装着したという。
    診察と検査の結果、義歯を新製することとした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.16)を別に示す。

    疼痛に対する処置を行う時期はどれか。3つ選べ。

    a 粘膜調整時
    b 咬合床製作時
    c 人工歯排列時
    d ろう義歯試適時
    e 個人トレー製作時

    口腔内写真

    62.9%
  21. 115C-54

    60歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。
    3年前に下顎義歯を装着したが、1か月前から義歯の遠心側が食事中に浮き上がるようになったという。
    O*は保存不可能と診断して抜歯し、抜歯窩治癒後に義歯を新製することとした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.18A)と下顎義歯の写真(別冊No.18B)を別に示す。

    新義歯製作にあたり旧義歯から改善すべきなのはどれか。3つ選べ。

    a ラビアルバーの追加
    b L*近心咬合面レストの付与
    c 下顎前歯部へのスパーの付与
    d -K維持腕のワイヤーへの変更
    e M*遠心隣接面ガイドプレーンの付与

    口腔内写真と下顎義歯の写真

    68.4%
  22. 115D-86

    72歳の女性。下顎義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。
    下顎義歯は 3年前に装着した。
    昨日前装冠が脱落したが、疼痛はないという。
    診察の結果、応急処置を行い下顎義歯を継続使用することとした。
    義歯装着時の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。

    適切な対応はどれか。3つ選べ。

    a の仮封
    b の増歯
    c J*の歯冠修復
    d Y.IZの削合
    e J*へのクラスプ追加

    義歯装着時の口腔内写真

    66.3%
  23. 116D-60

    79歳の男性。上顎前歯部口蓋側歯肉の疼痛を主訴として来院した。
    10年以上にわたり就寝時に義歯を使用していたが、1年前から家族の助言で夜間は外すようにしたところ、1か月前から上顎前歯の動揺と起床時の痛みを感じるようになったという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.22B)及びエックス線画像(別冊No.22C)を別に示す。
    初診時の歯周組織検査結果の 一部を表に示す。

    歯周組織検査結果の 一部表
    *       :プロービング深さ(mm)
    〇印 :プロービング時の出血
    **     : Millerの判定基準

    主訴の改善のためにまず行うのはどれか。1つ選べ。

    a 下顎前歯部の削合
    b 就寝時の義歯装着
    c 上顎左側側切歯の歯冠補綴
    d 所有している義歯を用いた咬合挙上
    e スケーリング・ルートプレーニング

    口腔内写真、義歯装着時の口腔内写真、及びエックス線画像

    88.1%
  24. 117C-61

    部分床義歯のリラインの印象採得に適しているのはどれか。2つ選べ。

    a 寒天印象材
    b 石膏印象材
    c アクリル系印象材
    d シリコーンゴム印象材
    e ユーティリティワックス

    92.7%
  25. 117D-86

    86歳の女性。下顎前歯部舌側歯肉からの出血を主訴として来院した。

    1か月前からブラッシング時に出血を生じるようになったという。
    毎食後に歯ブラシで歯および義歯の清掃を行っており、義歯洗浄剤は使用しておらず、夜間は義歯を外して水に浸漬しているという。
    なお、下顎前歯部の歯頸部から口底部までの距離は5〜6mmであった。

    初診時の口腔内写真(別冊No.32A)、咬合接触検査後の義歯の写真(別冊No.32B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.32C)及びプラーク染め出し後の義歯の写真(別冊No.32D)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

    歯周組織検査結果の一部の表
    *      :プロービング深さ(mm)
    〇印:プロービング時の出血
    **    :Millerの判定基準

    使用中の義歯への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

    a 義歯用ブラシの使用
    b 歯磨剤を使用した義歯清掃
    c 大連結子内面の凹凸の削除
    d リンガルバーへの形態修正
    e 就寝中の義歯洗浄剤への浸漬

    口腔内写真

    咬合接触検査後の義歯の写真

    義歯装着時の口腔内写真及びプラーク染め出し後の義歯の写真

    80.2%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:108B-52

59歳の女性。下顎義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。
使用中の義歯は5年前に製作し、1か月前から義歯床下に食渣が入りやすくなったという。
診査の結果、フレームワークの適合に問題はないが人工歯部を手指で押すと義歯床の沈下が確認された。

初診時の口腔内写真(別冊No.51A)と治療中の写真(別冊No.51B)を別に示す。
この治療手技で正しいのはどれか。1つ選べ。

a 患者に咬合させて完全硬化させる。
b 患者に咬合させて硬化前に取り出す。
c 術者が人工歯部を加圧して完全硬化させる。
d 術者が人工歯部を加圧して硬化前に取り出す。
e 術者がレストを定位に保持して完全硬化させる。
f 術者がレストを定位に保持して硬化前に取り出す。

口腔内写真(別冊No.51A)と治療中の写真(別冊No.51B)

正解:F
正答率:26.4%
問題番号:108D-25

60歳の女性。咀嚼時の義歯床下粘膜の痛みを主訴として来院した。
部分床義歯装着時の口腔内写真(別冊No.25A)と適合検査前後の義歯の写真(別冊No.25B)を別に示す。

調整すべき部位はどれか。1つ選べ。

a 頰棚部
b 臼後結節部
c 頰側義歯床縁
d 舌側義歯床縁
e ONM*顎堤頂部

部分床義歯装着時の口腔内写真(別冊No.25A)

正解:E
正答率:53.2%
問題番号:109B-23

65歳の女性。右側の上顎顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。
3か月前に上下顎部分床義歯を装着し、就寝時には義歯を外していたという。

検査の結果、咬合や義歯の適合に問題はなかった。
口腔内写真(別冊No.23A)と義歯の写真(別冊No.23B)を別に示す。

行うべき対応はどれか。1つ選べ。

a 抗菌薬の投与
b 病理組織学検査
c 就寝時の義歯装着の指導
d ティッシュコンディショニング
e 義歯を外している時間延長の指導

口腔内写真(別冊No.23A)

義歯の写真(別冊No.23B)

正解:C
正答率:68.7%
問題番号:109C-80

就寝時の義歯装着を検討すべきなのはどれか。2つ選べ。

a 認知症患者
b 顎関節症患者
c 齲蝕のハイリスク患者
d 睡眠時無呼吸症候群患者
e 義歯の清掃がうまくできない患者

正解:BD
正答率:78.8%
問題番号:112A-82

75歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。
検査の結果、上下顎義歯の人工歯の咬耗によるものと診断し、間接法によって人工歯の交換を行うこととした。
作業過程の写真(別冊No.28A、B、C)を別に示す。
この過程の後に行う一連の作業を図に示す。

一連の作業図

①に入るのはどれか。1つ選べ。
ただし、①〜⑤はa〜eのいずれかに該当する。

a 流ろう
b 人工歯の固定
c レジン分離材の塗布
d シリコーンコアの復位
e スプルーとベントの植立

作業過程の写真

正解:E
正答率:29.1%
問題番号:112B-72

73歳の女性。前歯の審美不良を主訴として来院した。
検査の結果、上顎義歯を新製することとした。
完成義歯を試適したところ、着脱時の圧迫感を訴えた。
義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.20A)、製作した義歯の写真(別冊No.20B)及び適合試験の写真(別冊No.20C)を別に示す。

矢印で示す状態の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a リリーフの不足
b ボクシングの不備
c ビーディングの不足
d ブロックアウトの不足
e リカントゥアリングの不備

口腔内写真、製作した義歯の写真

適合試験の写真

正解:D
正答率:59.1%
問題番号:112C-76

87歳の男性。孫から言葉が聞き取りにくいと言われたことを主訴として来院した。
現在の上顎部分床義歯は6か月前に製作したという。
発語明瞭度検査では「サ」音の「シャ」音や「チャ」音への発語障害を認める。
検査の結果、義歯床研磨面に常温重合レジンを添加して修正することとした。
「サ」音のパラトグラムの写真(別冊No.24)を別に示す。

修正すべき部位はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

パラトグラムの写真

正解:B
正答率:19.6%
問題番号:112D-81

72歳の女性。下顎前歯部の裏側に義歯が当たって痛いことを主訴として来院した。
6年前に義歯を製作したが、徐々に下顎前歯部舌側の圧迫感が強くなってきたという。
残存歯に対する歯周治療後、新義歯を製作することとした。
初診時の義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。

主訴の改善のため設計時に考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。

a 辺縁歯肉の開放
b 歯根膜支持の強化
c 着脱方向の後方傾斜
d バークラスプの適用
e 弾性係数が小さい金属の使用

初診時の義歯装着時と義歯撤去時の口腔内写真

正解:AB
正答率:42.6%
問題番号:113A-51

部分床義歯の直接法によるリラインで適切なのはどれか。3つ選べ。

a レスト部を圧接する。
b ゴム状期のレジンで加圧する。
c 小帯部の機能運動を行わせる。
d 偏心位の滑走運動を行わせる。
e レジン硬化前に義歯を撤去する。

正解:ACE
正答率:56.5%
問題番号:113B-86

73歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。
使用中の義歯は4年前に製作したという。
下顎義歯は装着していない。

検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。
初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及び使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。

義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。

a 金属による上顎前歯部の補強
b 陶歯の使用による磨耗の防止
c 咬合挙上によるスペースの確保
d 右側残存歯による咬合位の再構築
e 熱可塑性樹脂製クラスプの使用による審美性の向上

初診時の口腔内写真

使用中の義歯の写真及び使用中の義歯装着時の口腔内写真

 

正解:ACD
正答率:28.8%
問題番号:113D-59

73歳の女性。義歯が当たって痛いことを主訴として来院した。
7年前に下顎部分床義歯を製作し問題なく使用していたが、最近になって嚙みしめると下顎右側舌側部に疼痛が生じるようになったという。
検査の結果、支台装置の適合に問題はなかった。
初診時の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.14A)、義歯撤去時の口腔内写真(別冊No.14B)及び手圧による適合試験の写真(別冊No.14C)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 床の不適合
b 維持力の低下
c 人工歯の咬耗
d 義歯の回転沈下
e リンガルバーの変形

口腔内写真、義歯撤去時の口腔内写真

適合試験の写真

正解:D
正答率:35.7%
問題番号:114B-24

76歳の女性。上顎前歯部顎堤の疼痛を主訴として来院した。
半年前に上下顎義歯を新製したが、最近になって起床時に下顎残存歯に対向する顎堤粘膜の疼痛を自覚するようになったという

就寝中は義歯を外しており、日中の義歯使用時に疼痛は認められない。
初診時の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.4A)と上顎顎堤の写真(別冊No.4B)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。

a 鎮痛薬の投与
b 残存歯の削合
c 人工歯の咬合調整
d 義歯床粘膜面の削合
e 就寝時の義歯装着の指示

義歯装着時の口腔内写真

正解:E
正答率:98.1%
問題番号:114C-22

68歳の女性。下顎部分床義歯の不適合による咀嚼困難を主訴として来院した。
使用中の義歯は3年前に装着したが、2か月前から嚙みにくくなり、嚙むと義歯がたわむという。

診察の結果、義歯を新製することとした。
旧義歯の写真(別冊No.2A)と新義歯の写真(別冊No.2B)を別に示す。新旧義歯の検査結果の一部を表に示す。

新旧義歯の検査結果の一部

新義歯で改善されたのはどれか。すべて選べ。

a 咬合力
b 咀嚼能力
c 床辺縁形態
d 義歯床の強度
e 口腔関連QOL

旧義歯の写真と新義歯の写真

正解:ABCDE
正答率:56.9%
問題番号:114D-53

73歳の女性。下顎義歯の前歯部粘膜面に食物が停滞しやすいことを主訴として来院した
。使用中のインプラント義歯は8年前に装着し、義歯の維持には問題がないという。

初診時の口腔内写真(別冊No.15A)、義歯の写真(別冊No.15B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.15C)及び適合試験の写真(別冊No.15D)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 義歯の回転
b 人工歯の摩耗
c 前歯部の咬合接触
d アタッチメントの劣化
e 下顎臼歯部の顎堤吸収

口腔内写真、義歯の写真

義歯装着時の口腔内写真及び適合試験の写真

正解:AE
正答率:41.3%
問題番号:115A-43

88歳の女性。食べ物がうまく嚙めないことを主訴として訪問歯科診療の依頼があった。
使用中の義歯は5年前に製作したものである。
認知機能の低下が認められ、変化に対応することが難しい。
義歯床下粘膜に異常を認めなかった。

義歯装着時の口腔内写真(別冊No.12A)と義歯の写真(别冊No.12B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a リライン
b 粘膜調整
c 新義歯製作
d 咬合面再形成
e 前歯部での咀嚼指導

義歯装着時の口腔内写真

義歯の写真

正解:D
正答率:92.6%
問題番号:115A-87

74歳の男性。義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。
上下顎義歯は5か月前に装着し、問題なく経過していたが、3日前に下顎の金属修復物が脱離してから急に嚙みにくくなったという。
診察の結果、下顎右側第一大臼歯は根面板が脱離していた。

初診時の上顎義歯装着時の口腔内写真(別冊No.33A)、下顎義歯の写真(別冊No.33B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.33C)及び下顎義歯非装着時の口腔内写真(別冊No.33D)を別に示す。

適切な処置はどれか。2つ選べ。

a N*根面板の再製作
b 下顎義歯床後縁部の削除
c 下顎義歯床粘膜面の修正
d 前歯部根面板上のリリーフ
e N*頰側歯肉部のブロックアウト

上顎義歯装着時の口腔内写真、下顎義歯の写真

義歯装着時の口腔内写真

正解:AC
正答率:41.9%
問題番号:115A-90

73歳の男性。義歯の修理を希望して来院した。
義歯は6年前に装着したが、2か月前に上顎左側犬歯が自然脱落したという。
診察の結果、直接法にて上顎義歯の修理を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)と義歯修理時における一連の操作の写真(別冊No.36B)を別に示す。

修理過程を実施の順番に並べよ。

解答

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

初診時の口腔内写真

義歯修理時における一連の操作の写真

正解:EDBAC
正答率:40.2%
問題番号:115C-41

68歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。
下顎のオーバーデンチャーは3年前から装着しているが、最近残根が痛くて嚙めないという。
診察の結果、義歯床下のMLK.KLは保存不可能と診断し抜歯した。
抜歯2週後と6週後の下顎顎堤の写真(別冊No.12A、B )を別に示す。

下顎義歯への対応として正しいのはどれか。2つ選べ。

a 2週後までは義歯を装着しない。
b 粘膜調整材を抜歯窩に適合させる。
c 6週後も粘膜面の調整が必要である。
d 抜歯直後に硬質材料によるリラインを行う。
e 顎堤形態の変化に合わせて粘膜面の調整を繰り返す。

抜歯2週後と6週後の下顎顎堤の写真

正解:CE
正答率:87.7%
問題番号:115C-51

75歳の男性。食事中の上顎義歯による口蓋部の痛みを主訴として来院した。
使用中の義歯は5年前に装着したという。
診察と検査の結果、義歯を新製することとした。
初診時の口腔内写真(別冊No.16)を別に示す。

疼痛に対する処置を行う時期はどれか。3つ選べ。

a 粘膜調整時
b 咬合床製作時
c 人工歯排列時
d ろう義歯試適時
e 個人トレー製作時

口腔内写真

正解:ABE
正答率:62.9%
問題番号:115C-54

60歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。
3年前に下顎義歯を装着したが、1か月前から義歯の遠心側が食事中に浮き上がるようになったという。
O*は保存不可能と診断して抜歯し、抜歯窩治癒後に義歯を新製することとした。
初診時の口腔内写真(別冊No.18A)と下顎義歯の写真(別冊No.18B)を別に示す。

新義歯製作にあたり旧義歯から改善すべきなのはどれか。3つ選べ。

a ラビアルバーの追加
b L*近心咬合面レストの付与
c 下顎前歯部へのスパーの付与
d -K維持腕のワイヤーへの変更
e M*遠心隣接面ガイドプレーンの付与

口腔内写真と下顎義歯の写真

正解:BCE
正答率:68.4%
問題番号:115D-86

72歳の女性。下顎義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。
下顎義歯は 3年前に装着した。
昨日前装冠が脱落したが、疼痛はないという。
診察の結果、応急処置を行い下顎義歯を継続使用することとした。
義歯装着時の口腔内写真(別冊No.30)を別に示す。

適切な対応はどれか。3つ選べ。

a の仮封
b の増歯
c J*の歯冠修復
d Y.IZの削合
e J*へのクラスプ追加

義歯装着時の口腔内写真

正解:ABE
正答率:66.3%
問題番号:116D-60

79歳の男性。上顎前歯部口蓋側歯肉の疼痛を主訴として来院した。
10年以上にわたり就寝時に義歯を使用していたが、1年前から家族の助言で夜間は外すようにしたところ、1か月前から上顎前歯の動揺と起床時の痛みを感じるようになったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.22A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.22B)及びエックス線画像(別冊No.22C)を別に示す。
初診時の歯周組織検査結果の 一部を表に示す。

歯周組織検査結果の 一部表
*       :プロービング深さ(mm)
〇印 :プロービング時の出血
**     : Millerの判定基準

主訴の改善のためにまず行うのはどれか。1つ選べ。

a 下顎前歯部の削合
b 就寝時の義歯装着
c 上顎左側側切歯の歯冠補綴
d 所有している義歯を用いた咬合挙上
e スケーリング・ルートプレーニング

口腔内写真、義歯装着時の口腔内写真、及びエックス線画像

正解:B
正答率:88.1%
問題番号:117C-61

部分床義歯のリラインの印象採得に適しているのはどれか。2つ選べ。

a 寒天印象材
b 石膏印象材
c アクリル系印象材
d シリコーンゴム印象材
e ユーティリティワックス

正解:CD
正答率:92.7%
問題番号:117D-86

86歳の女性。下顎前歯部舌側歯肉からの出血を主訴として来院した。

1か月前からブラッシング時に出血を生じるようになったという。
毎食後に歯ブラシで歯および義歯の清掃を行っており、義歯洗浄剤は使用しておらず、夜間は義歯を外して水に浸漬しているという。
なお、下顎前歯部の歯頸部から口底部までの距離は5〜6mmであった。

初診時の口腔内写真(別冊No.32A)、咬合接触検査後の義歯の写真(別冊No.32B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.32C)及びプラーク染め出し後の義歯の写真(別冊No.32D)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。

歯周組織検査結果の一部の表
*      :プロービング深さ(mm)
〇印:プロービング時の出血
**    :Millerの判定基準

使用中の義歯への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

a 義歯用ブラシの使用
b 歯磨剤を使用した義歯清掃
c 大連結子内面の凹凸の削除
d リンガルバーへの形態修正
e 就寝中の義歯洗浄剤への浸漬

口腔内写真

咬合接触検査後の義歯の写真

義歯装着時の口腔内写真及びプラーク染め出し後の義歯の写真

正解:AE
正答率:80.2%