【歯科医師国家試験】合格後の流れを解説!研修先・その他進路も紹介!

  • 公開日:2023.06.12
  • 更新日:2023.07.12
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【歯科医師国家試験】合格後の流れを解説!研修先・その他進路も紹介!
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歯科国試合格の流れと卒後臨床研修

これから歯科医師国家試験を迎えるあなた、

また、国家試験が終わったばかりのあなたは、

「受かった後の流れがよく分かっていない

事前に準備しておくべきものはある?」

研修先が決まっていないけど、どうやって決めるの?」

という疑問はありませんか?

また、受験生の親御様は、

子どもの合格後の進路は何があるの?」

合格後に親がすべきことを把握しておきたい」

といった疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

たしかに、受験期間中は目の前の勉強だけに必死に取り組んできたので、合格後のことは一切頭に入っていないという方も多いと思います。

ただ、例年の歯科医師国家試験の合格発表日は3月15日頃です。

つまり、合格が決まってからたった2週間で臨床研修が始まってしまうのです

当メディアを運営する60日合格塾でも、

医籍登録を忘れていて、研修先から叱られてしまい、最悪のスタートを切りました…」

「探すのが遅れたせいで、研修が5月開始になってしまいました…来年の就職にも響きそうです。」

という卒業生が実際にいました。

そのため、合格後の手続きとスケジュールを事前に把握しておくだけでも、ただでさえ慌ただしい2週間の中で抜け漏れが起きてしまうことを避けられるでしょう。

そこでこの記事では、合格後の手続き・スケジュールだけでなく、臨床研修先の選び方やその後の進路などを詳しく解説します。

あなたがこの記事を読めば、国家試験合格後にやるべきことが明確になり、自分の理想の進路へと一歩近づくでしょう。

ぜひ、最後まで目を通してみてください。

1章:歯科医師国家試験に合格後の手続き・スケジュール

 この記事を読んでいるあなたは、

「合格発表日まではのんびり過ごしたいな…

合格が確定してから動き出せばいいよね?」

というような思いもあるでしょう。

歯科医師国家試験の合格発表日は、例年3月15日頃です。

臨床研修はほとんどの病院で4月1日から始まるため、全く準備をしていないと、合格発表後は慌ただしい日々を送ることになります。

そこで、まずは必要な手続きとそのスケジュールをしっかりと把握しておくことをおすすめします。

この章では、合格発表日前後の以下の手続き・スケジュールについて解説していきます。

①国試終了後〜合格発表日まで

  • 健康診断書の取得
  • 6万円分の収入印紙の購入
  • 住民票の取得

②合格発表日〜3月末日

  • 研修先への合格報告・挨拶
     →研修先未定の場合は早急に探す
  • 転居の必要がある人は引っ越し
  • 保健所へ歯科医師免許登録申請
  • 給与受取り口座の開設
  • ビジネス用メールアドレスの取得

1-1:3月〜合格発表日まで

 ようやく国家試験の勉強から開放されて、ホッとひと息ついている方や、友達と一緒に卒業旅行などに行かれる方もいらっしゃると思います。

2月中は特に何もする必要はありませんので、ぜひ存分に羽を伸ばしてください。

合格発表日が近づく3月に入ってから、以下3つの準備をしておきましょう。

  • 健康診断書の取得
  • 6万円分の収入印紙の購入
  • 住民票の取得

順に解説します。

1-1-1:健康診断書の取得

 合格発表日以降に行う「歯科医師免許登録(歯科医籍登録)」には、所定の用紙で発行日から1ヵ月以内の健康診断書が必要となります。

合格発表日後は慌ただしくなりますので、3月頭〜中旬までに最寄りの医療機関で作成してもらうのが良いでしょう。

健康診断書の作成料の相場は1,000〜3,000円です。

診断書はこちらの所定の用紙を印刷して持参するとスムーズです。

歯科医師免許申請書

1-1-2:6万円分の収入印紙の購入

歯科医師免許登録(歯科医籍登録)の際には、登録免許税として6万円分の収入印紙が必要となります。

合格発表後は、年度末で郵便局も混雑している上、高額の収入印紙は小さい郵便局では取り扱っていない場合もあるため、その地域を集約して管轄している大きめの郵便局で購入するのがおすすめです。

収入印紙に有効期限はなく、今回残念ながら不合格となっても来年以降使用できますので、事前に準備しておくに越したことはありません。

収入印紙は、「歯科医師免許申請書」の収入印紙欄に貼りますが、申請書の書き直しが必要となった場合は剥がすことが難しいため、申請時に保健所の担当者に確認してその場で貼るようにすると間違いがないでしょう。

1-1-3:住民票の取得

歯科医師免許登録申請は、住民票上の住所を管轄する保健所での申請となります。

その際は、住所を証明するための住民票の写し、もしくは戸籍抄(謄)本が必要となります。

住民票の写しを取得する際には、

本籍が記載されていて、個人番号が記載されていないもの」を発行する必要がありますので、そちらも合わせて押さえておきましょう。

また、マイナンバーカードをお持ちであれば、コンビニ等でも取得できる自治体もありますが、年度末は役所が混雑しますので事前に行うのがベストです。

下宿している学生の方で、実家の住所に住民票を置いたままなどの人は、地元の役所での発行には時間がかかる場合もあるので、早めに行うことをおすすめします。

1-2:合格発表日〜3月末日まで

運命の合格発表日を迎え、晴れて合格となった方、おめでとうございます。

ですが、この日から2週間以内に以下の手続きが必要になりますので、合格が決まったことに喜び過ぎて忘れてしまうことがないように注意しましょう。

  • 研修先への合格報告・挨拶
  • 研修先未定の場合は早急に探す
  • 転居の必要がある人は引っ越し
  • 保健所へ歯科医師免許登録申請
  • 給与受取り口座の開設
  • ビジネス用メールアドレスの取得

順に解説します。

1-2-1:研修先への合格報告・挨拶

歯科医師国家試験の合格が決まった際にまずすべきことは「研修先への合格報告」です。

研修先の病院も、研修の受け入れ確定を早めに知りたいと思っているはずなので、最優先で連絡をするようにしましょう。

研修先が大学の附属病院などの場合は、卒業大学から附属病院に合否の連絡が入っている場合もありますが、基本的には研修先への報告は合格者自らが行うのがマナーです。

研修先への連絡の方法は基本的には電話ですることになります。

また、同時に複数の合格者が電話をかけることになるため、電話が繋がらなかったり、担当者以外の方が電話口に出た場合は話が伝わらないことも考えられます。

したがって、電話連絡に加えてメールや文書での連絡もしておくのが確実です。

研修先への合格報告の具体例は以下の通りです。

【電話の例】

〇〇大学の〇〇と申します。

研修医受け入れ担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

(担当者が出たら、)

〇〇大学の〇〇と申します。今少しお時間よろしいでしょうか。

本日、第◯回歯科医師国家試験の合格発表があり、無事合格となりました。4月より研修医としてお世話になります。

この後すぐに歯科医師免許申請を行う予定ですが、そのほかに事前に準備しておくものなどはございますでしょうか。

(歯科医師免許の「登録済み証明書」、給与受取り口座の新規開設が必要かどうかも要確認)

(話が済んだら、)

それでは、改めまして4月よりお世話になります。これからどうぞ宜しくお願いいたします。

 

【メールや文書の例】

タイトル:歯科医師国家試験 合格のご連絡【〇〇大学 氏名】

 

〇〇医院 臨床研修受入れ担当

〇〇様

いつもお世話になっております。

4月より研修医として貴院にお世話になる予定の〇〇大学の〇〇と申します。

本日第〇回歯科国家試験の合格発表があり、ご連絡差し上げました。

結果は無事合格となりました。

今後、貴院で研修を行うにあたり、歯科医師免許登録のほかに事前に準備しておくものがございましたら、ご教示頂けますと幸いです。

 

(電話でも報告した場合は、)

先ほどお電話でもご連絡差し上げましたが、この度、第〇回 歯科医師国家試験に合格となりました。

改めまして、4月よりお世話になります。

これからどうぞよろしくお願いいたします。

〇〇大学 〇〇

1-2-2:研修先未定の場合は早急に探す

 6月〜10月に行われた歯科医師臨床研修マッチングプログラムでアンマッチとなり、研修先が決まっていない受験生の場合は、合格発表後に早急に研修先を探す必要があります。

合格発表後には、国試不合格者が出たなどの理由で空枠が出ることがありますので、過去に希望していた医院・施設でも受け入れてもらえる可能性があります。

また、各医院・施設の空枠状況は、「歯科医師臨床研修プログラム検索サイト D-REIS」でも確認することができますが、リアルタイムに更新されていないことが多いため、合格発表当日の夕方以降に直接問い合わせることをおすすめします。

その際は、以下の1〜3を優先順位付けして直接電話連絡をしてみましょう。

  1. 過去に希望を出した医院・施設
  2. 候補として考えていた医院・施設
  3. 希望する分野の研修が受けられる、または通勤圏内にある医院・施設

電話連絡の際は、社会人としてのマナーに則り連絡をとるようにしましょう。

【電話の例】

「〇〇大学の〇〇と申します。研修医受け入れ担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

(担当者が出たら、)

〇〇大学の〇〇と申します。今少しお時間よろしいでしょうか。

この度、第〇回 歯科医師国家試験に合格となりましたが、御院(おんいん)では研修医の受け入れ枠はございますでしょうか。

以前、研修マッチングプログラムで希望を出させていただきましたが、改めて御院に受け入れをお願いしたく、今一度ご検討頂けますと幸いです。

可能でしたら、本日面接のスケジュールも決めさせて頂くことはできますでしょうか。

何卒よろしくお願いいたします。」

このように、過去にマッチングプログラムに落ちたけどどうしても入りたい、いますぐに面接日程も決めたい、という熱意を伝えることで、受け入れ先の印象も変わります。

1-2-3:転居の場合は引っ越し

無事合格し、研修医になるにあたって、引っ越しをされる方も多いと思います。

しかし、ただでさえ新年度の引っ越しシーズンに、物件探し等も含めて2週間で引っ越しを完了させるとなると非常に労力がかかります。

合格にある程度自信がある人は、物件探しと仮審査申込は2月〜3月中旬までに行っておくことをおすすめします。

また、引っ越しの際は転出届・転入届を出して、新しい住民票を発行しておき、歯科医師免許も引越し先地域の管轄の保健所に申請するようにしましょう。

1-2-4:保健所へ歯科医師免許登録申請

歯科医師国家試験の合格後に最も重要な作業が、この歯科医師免許登録申請(歯科医籍登録)となります。

歯科医師免許登録がされていないと医療行為を行えないため、研修先では見学扱いとなる恐れや、最悪の場合は研修自体の取り消しとなるケースもあります。

歯科医師免許登録の申請時に必要な書類は以下の通りとなります。

 厚生労働省所定の申請書を印刷して記入します。

  • 健康診断書

 所定の用紙で発行日から1ヵ月以内のもの.

 最寄りの医療機関で作成してもらいましょう.

  • 住民票の写し または 戸籍抄(謄)本

 発行日から6ヵ月以内のものが必要です。

また、引っ越しをされて住民票の住所を移した方は、変更後の住民票を提出します。

  • 6万円分の収入印紙

 登録免許税として必要です。大きめの郵便局で事前に購入しておきましょう。

  • 登録済証明書用はがき

 免許証が2〜3ヶ月後に手元に届くまでの仮の証明書となるはがきです。市販のはがきでも問題ありません。表面に自分宛ての住所・氏名を記入した状態で、健康診断書の裏面にクリップ留めをしておいてください。

はがきは保健所でも配布していることがありますが、その際は63円切手を貼る必要がありますので、事前に準備してから保健所に向かってください。

上記の5つの書類が揃ったら、住民票上の住所を管轄する保健所もしくは一部地域は区役所や保健福祉センターに申請が必要となりますので、事前に保健所のHPで申請先や窓口受付時間を確認しておきましょう。

1-2-5:給与受取り口座の開設

研修先の医院・施設にもよりますが、給与受取り用の口座として、金融機関や支店を指定される場合があります。

研修先への合格報告時には、口座開設が必要かどうかを合わせて確認しておきましょう。

ほとんどの銀行は平日9〜15時が窓口受付時間となります。年度末は銀行も混み合いますので、時間に余裕を持って向かうようにしてください。

※メガバンク等の銀行は土日でも口座開設を受け付けている場合があります。

1-2-6:ビジネス用メールアドレスの取得

 今までは、プライベートのメールアドレスや大学のメールアドレスなどを使っていた方も多いと思いますが、この機会に歯科医師業専用で用いるメールアドレスを作っておくと後々便利です。

GmailやOutlook、Yahoo!メールなどは無料で作れておすすめです。

メールアドレスを決める際には、「名前のローマ字+誕生日」などのシンプルなメールアドレスにしておく方が、社会人として無難です。

例:10月1日生まれの受験花子さんの場合

「juken_hanako1001@XXXX.com」

2章:卒後臨床研修は基本的には必須

 この章では、歯科医師国家試験に合格後に、ほとんどの方が受けることになる卒後臨床研修について説明します。

基本的には、以下の理由で卒後臨床研修は必須となります。

  • 臨床研修を修了していないと、診療所の開設者・管理者になることができませんので、事実上開業ができなくなります。
  • また、一般病院への就職を考えた場合も、臨床研修を終えていない歯科医師を雇うことはリスクとなり、就職自体が難しくなります。

例外として、大学に残って基礎研究をするなど、診療に一切従事しない場合は臨床研修を受ける必要はありません。

2-1:合格後の臨床研修期間は最低1年間

多くの医院・施設で行われる臨床研修は1年間の研修プログラムに沿って実施されます。

中には、2年間行う研修先もありますが、その際は1年目と2年目で研修プログラムや専門が分かれることになります。

また、臨床研修は大きく分けて単独型と複数型があり、単独型の場合はその医院・施設だけで1年間、複数型の場合は、1医院・施設につき3ヶ月間の方式が取られることがあります。

2-2:大学院進学の場合は必須ではない

前述の通り、大学院に進学し基礎研究のみを行う場合は、臨床研修は必須ではありません。

但し、大学院によっては所属学科での臨床研修がセットになっている場合や、臨床研修中に大学院の入試を受験する必要があるなど、大学院によって異なるため事前に確認が必要です。

3章:臨床研修修了後の進路

歯科医師国家試験に合格し、1年間(2年間)の臨床研修を終了した後から、ようやく歯科医師としてのキャリアを本格的に歩み始めることとなります。

したがって、遅くとも臨床研修の間には、自分が将来どのような歯科医師になりたいかといったキャリアを描いておくことが重要です。

この章では、そのキャリア選択の参考になる以下の5つの進路をご紹介します。

  • 一般の歯科医院への就職
  • 開業歯科医となる
  • 大学院へ進学・留学する
  • 行政や自衛隊の歯科医になる
  • 一般企業や予備校講師への就職

3-1:一般の歯科医院への就職

 一般の歯科医院への就職は、最もメジャーな選択肢ともいえます。

例年、歯科医師国家試験に合格し、臨床研修を終えた歯科医師の85%以上が一般の歯科医院への就職を選択するとされています。

一般の歯科医院に就職することで、現場経験を積み、自身のキャリアの目指す専門分野の知見を得たり、その後の開業や大学院進学、留学などを考えている場合など、さまざまなキャリアに対応ができるため、多くの方におすすめできる進路といえます

3-2:開業歯科医となる

自分の歯科医院を早く持ちたい、実家の医院を継ぐ必要がある、などの場合は臨床研修後に開業する人もいます。

開業する場合は、歯科診療の知識や技術だけでなく、経営的な知見も必要となるので、自分の手腕に自信がある人が選択することが多いでしょう。

年齢別の開業歯科医師の割合は、30代で17.4%、40代で53.3%と、20代〜30代で一般の歯科医院でキャリアを積み、30代から40代にかけて開業する人が多いです。

引用:平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計 

3-3:大学院へ進学・留学する

 歯科医師にとって大学院へ進学することは、キャリアアップや自らの専門性を高めるための手段ともいえます。

大学によっては社会人大学院制度もあり、本業で収入をしっかり確保しながら、並行して大学院で学ぶといったキャリアも可能となります。

また、将来的に海外で歯科医師として働きたいと考えている、家族や配偶者が海外に移住する可能性がある場合は、海外の歯科大学へ留学するケースもあり得ます。

3-4:行政や自衛隊の歯科医になる

 歯科医師として行政や自衛隊で働くこともキャリアの1つです。

自治体や保健所の職員として歯科医師としての知見を活かした仕事をしたり、省庁の医系技官として政策立案に携わったりするケースもあります。

また、自衛隊の歯科医官として、自衛隊病院又は医務室での歯科診療、海外への派遣や訓練への帯同といったこともあります。

地域社会や国のための歯科医師として働きたい、周りとは違ったキャリアを歩みたいなどの人に、選択肢としておすすめできます。

3-5:一般企業や予備校講師への就職

歯科医療器具メーカーや、医薬品等を開発・製造する企業で、歯科専門の研究開発職として働くことも可能です。

また、歯科医師としての経験を活かして、歯科医院のコンサルティング会社などに就職するケースもあります。

加えて、歯学部の大学受験予備校や歯科医師国家試験対策予備校の講師として専業・副業の雇用形態で働くことも、就職先のひとつです。

4章:【親御様向け】合格後に向けた準備とすべきこと

ここまで、歯科医師国家試験に合格されたお子様に向けて、合格後の手続きや臨床研修の制度、その後の進路について紹介をしてきました。

歯科医師国家試験受験生のお子様を持つ多くの親御様にとっては、国家試験の合格こそが、お子様が親元を離れて自立する始まりともいえます。

そこで、この章では、親御様向けに合格後に向けた準備とすべきことを以下2つに分けて解説します。

  • 合格発表に向けた親の準備
  • 合格後に親がすべきこと

4-1:合格発表に向けた親の準備

お子様が国家試験を終えられ、ようやく親御様としてもひと息つくことができるのではないでしょうか。

合格発表に向けた親御様としてできる準備のひとつとしては、住民票・戸籍(謄)本の代理取得が挙げられます。

合格後の歯科医師免許登録には、6ヶ月以内に取得した住民票もしくは戸籍抄(謄)本が必要となります。

下宿中のお子様の住民票上の住所が実家の場合や、お子様が取りに行くことが難しい場合は、親御様が代理で取得してあげるとお子様の負担を軽減させられるでしょう。

但し、お子様が合格後に転居し、住民票を新住所に移される予定の場合は、実家の住民票は不要となりますので、事前にお子様の引っ越し有無を確認しておきましょう。

4-2:合格後に親がすべきこと

合格発表日当日は、親御様も結果が心配になることでしょう。

合格報告を受けられた際は、親御様にはお子様を最大限褒め称えてあげていただくとともに、以下2つについてもお子様に確認しておくとその後の流れがスムーズとなります。

4-2-1:お子様の転居のサポート

合格発表日から臨床研修の開始までは、およそ2週間ほどしかありません。

転居される際は、この期間に物件探しから引越しの手続き、実際の引っ越し作業を終わらせるのはかなり大変な作業です。

また、この時期は引越しの繁忙期となるため、タイミングが悪いと希望の物件や引越し業者が見つからないこともあります。

加えて、お子様はその間に、歯科医師免許申請など様々な手続きも控えているため、親御様には物件探しや引越し業者の手配など、引越し関連でできることがあればお子様をサポートしてあげることをおすすめします。

4-2-2:新生活への支援

無事に臨床研修を開始した場合、お子様は4月の初任給までは無給で働くこととなりますので、最低限1ヶ月分の生活費の支援はしてあげるといいでしょう。

また、お子様も慣れない新しい職場で身体的・精神的にも負荷がかかっているため、健康面についてはぜひ親御様が気遣ってあげるようにしてあげてください。

まとめ:歯科医師国家試験の合格後の手続き・スケジュールは事前に把握しておこう!

 合格発表日前後の手続きは以下の通り

国試終了後〜合格発表日まで

  • 健康診断書の取得
  • 6万円分の収入印紙の購入
  • 住民票の取得

合格発表日〜3月末日

  • 研修先への合格報告・挨拶
  • 研修先未定の場合は早急に探す
  • 転居の必要がある人は引っ越し
  • 保健所へ歯科医師免許登録申請
  • 給与受取り口座の開設
  • ビジネス用メールアドレスの取得

卒後臨床研修は基本的には必須

  • 合格後の臨床研修期間は最低1年間
  • 大学院進学の場合は必須ではない、多くの大学院では臨床研修もセットとなる

臨床研修修了後の進路・キャリア

  • 一般の歯科医院への就職
  • 開業歯科医となる
  • 大学院へ進学・留学する
  • 行政や自衛隊の歯科医になる
  • 一般企業や予備校講師への就職

親御様向けの合格後に向けた準備とすべきこと

  • 合格発表前に住民票などの代理取得
  • 合格後には転居のサポート・新生活への支援

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この記事の内容を参考に、来年度の合格に近づけるよう行動を開始していきましょう。

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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