歯科医師国家試験 過去問題

外傷

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108D-22

    7歳の女児。上顎前歯部の外傷を主訴として来院した。
    上顎両側中切歯は口蓋側へ偏位し、上下顎右側中切歯間には早期接触がみられる。
    エックス線検査の結果、骨折はみられなかった。
    処置として上口唇内面の縫合と上顎両側中切歯の整復後、副子を装着した。

    初診時と処置後の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。
    この副子を用いた理由はどれか。2つ選べ。

    a 保隙効果を期待する。
    b 生理的動揺を防止する。
    c 十分な固定源を確保する。
    d 発音機能の回復を期待する。
    e 対合歯からの刺激を緩和する。

    初診時と処置後の口腔内写真(別冊No.22)

    66.8%
  3. 108D-33

    4歳の女児。歯の変色が気になり来院した。
    2週前に転倒し顔面を強打したという。
    上顎左側乳中切歯に自発痛はなく、動揺度は生理的範囲内である。

    初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 歯冠修復
    c 生活断髄法
    d 抜髄法
    e 抜歯

    初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)

    55.1%
  4. 109A-125

    9歳の男児。上顎右側中切歯を完全脱臼したという。
    受診まで1時間かかると学校から電話があり、脱落歯を保存し受診することを指示した。

    浸漬液として適切なのはどれか。2つ選べ。

    a 果汁
    b 牛乳
    c 水道水
    d 生理食塩水
    e イオン飲料水

    95.8%
  5. 109B-43

    8歳の男児。上顎左側中切歯の外傷を主訴として来院した。
    昨夕、自転車で転倒し、自発痛が軽度であったため、そのままにしていたという。
    検査と診断の結果、抜歯を行うこととした。

    初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。
    治療方針の根拠はどれか。1つ選べ。

    a 歯根が未完成である。
    b 固定源が確保できない。
    c 歯根膜腔が拡大している。
    d 破折線が歯槽骨縁下である。
    e 受傷から長時間経過している。

    口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)

    85.2%
  6. 109D-13

    8歳の女児。歯の破折を主訴として来院した。
    1時間前に転倒し顔面を強打したという。
    歯以外に受傷部はなく意識も明瞭である。
    両側の上顎中切歯の動揺は生理的範囲であり、打診痛はあるが自発痛はない。

    A"は生活歯髄切断、#Aは直接覆髄を行った。
    初診時の口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)を別に示す。

    A$Aに対する治療法の違いの根拠はどれか。1つ選べ。

    a 歯根の完成度
    b 辺縁歯肉の形態
    c 歯根破折の有無
    d 露髄面の大きさ
    e 歯根膜腔拡大の有無

    口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)

    99.9%
  7. 110A-47

    8歳の男児。外傷予防のためのマウスガード製作を希望して来院した。上顎両側第一大臼歯の咬合面齲蝕と上顎前突が認められる。
    装置製作にあたり留意すべき事項で誤っているのはどれか。1つ選べ。

    a 上顎に装着する。
    b 齲蝕治療後に製作する。
    c 成長に合わせて作り替える。
    d 不正咬合の治療を優先する。
    e 萌出途上歯をリリーフする。

    66.5%
  8. 110B-48

    2歳10か月の男児。下顎乳前歯部の歯肉の異常を主訴として来院した。
    2か月前に転倒して下顎左側乳側切歯が挺出したため、近医で整復固定処置を受けたという。腫脹部に波動を触れる。自発痛はないが咬合痛がある。
    初診時の口腔内写真(別冊No.44A)とエックス線写真(別冊No.44B)を別に示す。
    消炎後に行う処置はどれか。1つ選べ。

    a 抜歯
    b 咬合調整
    c 歯根尖切除
    d 感染根管治療
    e 歯周ポケット搔爬

    口腔内写真とエックス線写真

    36.3%
  9. 110D-11

    5歳の女児。上顎右側乳中切歯の外傷を主訴として来院した。
    昨日、転倒し、q"を打撲したが、自発痛が軽度であったため、そのままにしていたという。
    q"の動揺度は2度で打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線写真(別冊No.11B)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 固定
    c 感染根管治療
    d 歯根尖切除
    e 抜歯

    口腔内写真とエックス線写真

    56.1%
  10. 110D-32

    4歳の男児。歯の陥入を主訴として来院した。2時間前に階段から転落し顔面を強打したという。歯冠の破折は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。
    後継永久歯に起こり得るのはどれか。2つ選べ。

    a 歯内歯
    b 歯根彎曲
    c タウロドント
    d Hutchinson歯
    e エナメル質白斑

    口腔内写真

    89.9%
  11. 111A-84

    5歳の男児。上顎前歯の動揺を主訴として来院した。
    1時間前にコンクリートの床で歯を強打したという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像 (別冊No.29B)を別に示す。

    上顎両側乳中切歯に認められる病的変化はどれか。1つ選べ。

    a 陥入
    b 歯冠破折
    c 歯根破折
    d 舌側転位
    e 歯冠-歯根破折

    初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像 (別冊No.29B)

    97.5%
  12. 111C-82

    9歳の男児。上顎前歯部を強打したため来院した。
    30分前にサッカーの練習中に受傷したという。
    検査の結果、接着性レジンとワイヤーを用いて再植・固定を行うこととした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.33A)と持参した上顎右側中切歯の写真(別冊No.33B)を別に示す。

    固定期間中に行うのはどれか。1つ選べ。

    a 漂白
    b 歯髄鎮痛消炎療法
    c 生活断髄
    d アペキソゲネーシス
    e 根管治療

    口腔内写真(別冊No.33A)と持参した上顎右側中切歯の写真(別冊No.33B)

    63.3%
  13. 112A-57

    完全脱臼した永久歯の再植で予後に影響するのはどれか。すべて選べ。

    a 歯根の形成量
    b 隣在歯の有無
    c 再植までの時間
    d 歯槽骨の損傷程度
    e 脱落歯の保存状態

    47.2%
  14. 112A-73

    5歳の男児。下顎左側乳犬歯の変色を主訴として来院した。
    6か月前に気付いたが、そのままにしていたという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊No.19B)を別に示す。

    原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 歯内歯
    b 歯髄充血
    c 内部吸収
    d 外来性色素沈着
    e 象牙質形成不全症

    口腔内写真とエックス線画像

     

    95.3%
  15. 112B-52

    口腔外傷予防のためのマウスガードで正しいのはどれか。2つ選べ。

    a ひどい汚れは熱湯で洗浄する。
    b 運動量が多いスポーツでは装着できない。
    c コンタクトスポーツで使用が推奨される。
    d カスタムメイドタイプは作業用模型上で製作する。
    e マウスフォームドタイプは良好な装着感を得やすい。

    77.2%
  16. 112C-64

    学童期に使用するスポーツマウスガードの製作で正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 5 mm以上の厚さにする。
    b 辺縁を歯頸部に設定する。
    c 成長に合わせて再製作する。
    d 臼歯部を覆わない設計にする。
    e 永久歯の萌出経路をリリーフする。

    82.9%
  17. 112C-67

    3歳の男児。上顎前歯部の外傷を主訴として来院した。
    1時間前に室内で転倒し、机に上顎乳前歯部を強打したという。
    エックス線検査で歯根破折は認めなかった。
    #qを整復固定することとした。
    初診時の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。治療過程を図に示す。

    治療過程

    ①〜③に入る組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

      ①     ②     ③
    a 整復   局所麻酔   抜髄
    b 整復   局所麻酔  歯面処理
    c 局所麻酔  整復    抜髄
    d 局所麻酔  整復   歯面処理
    e 局所麻酔  抜髄    整復

    口腔内写真

    93.8%
  18. 113B-83

    スポーツマウスガードの使用目的はどれか。3つ選べ。

    a 持久力の向上
    b 鼻呼吸の促進
    c 歯の損傷の予防
    d 顎関節への外力の緩和
    e 口腔粘膜の損傷の予防

    97.1%
  19. 113C-48

    3歳児の乳前歯の外傷で固定を行うのはどれか。2つ選べ。

    a 振盪
    b 歯冠破折
    c 側方脱臼
    d 垂直性歯根破折
    e 咬合痛を伴う亜脱臼

    63.2%
  20. 113C-76

    3歳の女児。歯の変色を主訴として来院した。
    1か月前に顔面を強打し徐々に上顎右側乳中切歯の色が変わってきたという。
    q"の動揺は生理的範囲であり打診痛はない。
    歯髄電気診に生活反応を示した。

    初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 歯髄鎮静法
    c 生活歯髄切断
    d 抜髄
    e 感染根管治療

    口腔内写真とエックス線画像

    65.9%
  21. 113D-60

    4歳の女児。上顎乳前歯部の外傷を主訴として来院した。
    昨夜転倒し強打したという。
    q¤qの動揺度は3度で接触痛がある。
    初診時の口腔内写真(別冊No.15A) とエックス線画像(別冊No.15B)を別に示す。

    q¤qに対して行うべき処置はどれか。1つ選べ。

    a 整復固定
    b コンポジットレジン修復
    c 生活歯髄切断
    d 抜髄
    e 抜歯

    口腔内写真とエックス線画像

    93.2%
  22. 114A-44

    乳歯外傷の特徴はどれか。1つ選べ。

    a 上顎より下顎に多い。
    b 男児より女児に多い。
    c 転倒より衝突が多い。
    d 破折より脱臼が多い。
    e 2歳児より5歳児に多い。

    94.1%
  23. 114B-49

    スポーツマウスガードを装着する患者への説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 水中に保管する。
    b 使用後は煮沸消毒する。
    c 定期的に診察を受ける。
    d 硬めの歯ブラシで清掃する。
    e 試合のみならず練習中も使用する。

    95.3%
  24. 114C-78

    4歳の女児。下顎左側乳中切歯の変色を主訴として来院した。
    1年前に-vを受傷し、3か月前から変色してきたという。
    歯髄電気診で生活反応を示した。

    初診時の口腔内写真(別冊No.35A)とエックス線画像(別冊No.35B)を別に示す。

    -vの所見で正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 骨性癒着
    b 歯根破折
    c 歯根彎曲
    d 内部吸収
    e 歯髄腔狭窄

    口腔内写真とエックス線画像

    92.1%
  25. 114D-61

    4歳の男児。下顎乳前歯部の自発痛と咬合痛を主訴として来院した。昨晩に転倒し、机に同部を強打して自発痛と咬合痛が生じてきたという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊No.19B)を別に示す。wv.vwに対して行うべき処置はどれか。1つ選べ。

    a wv.vwの固定
    b wv.vの固定、-wの抜髄
    c wv.vの抜歯、-wの抜髄
    d v.vの抜歯、w.wの抜髄
    e wv.vwの抜歯

    口腔内写真とエックス線画像

    77.8%
  26. 115A-30

    乳歯外傷による後継永久歯への影響として考えられるのはどれか。4つ選べ。

    a 萌出遅延
    b 歯根形成不全
    c 歯根内部吸収
    d 歯胚発育停止
    e 萌出位置異常

    88.9%
  27. 115A-63

    9歳の男児。転倒により上顎前歯部に外傷を受け30分後に来院した。
    破折片や脱臼歯を探したが見つからなかったという。
    A"に冷水痛と接触痛を認めるが、自発痛はない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.20A、B)とエックス線画像(別冊No.20C )を別に示す。

    A"の歯髄処置とその後の処置の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。

    A"の歯髄処置        その後の処置
    a 直接覆髄─────────Q$ARブリッジ装着
    b 抜髄───────────Q$ARブリッジ装着
    c 間接覆髄─────────A"コンポジットレジン修復後、#A義歯装着
    d 直接覆髄─────────A"コンポジットレジン修復後、#A義歯装着
    e 抜髄───────────A"硬質レジン前装冠装着後、#A義歯装着

     

    口腔内写真とエックス線画像

    80.3%
  28. 115A-85

    外傷を受けた小児の口腔内写真(別冊No.31A)、脱落した歯の写真(別冊No.31B )及び処置後の口腔内写真(別冊No.31C)を別に示す。

    今後生じる可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

    a 骨性癒着
    b 内部吸収
    c 歯髄腔の狭窄
    d 歯髄の石灰変性
    e セメント質の肥厚

    小児の口腔内写真、脱落した歯の写真、及び処置後の口腔内写真

    91.1%
  29. 115D-67

    スポーツマウスガードの製作で適切なのはどれか。1つ選べ。

    a 硬口蓋をすべて覆う。
    b 咬合を10mm挙上する。
    c 咬合採得は咬頭嵌合位で行う。
    d 咬合面は第二小臼歯まで覆う。
    e 唇頰側辺縁は歯頸部に設定する。

    78.7%
  30. 117A-71

    8歳の女児。マウスガードの製作を希望して来院した。バスケットボールの部活動に参加しているという。

    口腔内写真(別冊No.26A、C)とエックス線画像(別冊 No.26B)を別に示す。

    製作時にブロックアウト<リリーフ>すべき歯はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    口腔内写真

    口腔内写真とエックス線画像

    63.2%
  31. 117B-22

    3歳児の上顎乳中切歯への外傷で抜歯が選択されるのはどれか。2つ選べ。

    a 露髄を伴わない歯冠破折
    b 露髄を伴う歯冠破折
    c 歯冠から歯槽骨縁下におよぶ歯の破折
    d 歯頸側1/3の歯根破折
    e 根尖側1/3の歯根破折

    87.5%
  32. 117B-78

    4歳の男児。上顎乳前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。

    1年前に同部を転倒により強打したという。
    #qに対する治療方針として保護者に抜歯の必要性を説明したが、抜歯はしたくないという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像(別冊No.29B)を別に示す。

    このまま抜歯を行わない場合に起こりうる#Aの異常はどれか。2つ選べ。

    a 埋伏
    b 歯根吸収
    c 歯髄壊死
    d 歯髄腔狭窄
    e 萌出位置異常

    初診時の口腔内写真とエックス線画像

    77.5%
  33. 117C-53

    4歳の男児。前歯の変色を主訴として来院した。

    1年前に室内で転倒して前歯部を打撲し、上顎右側乳中切歯は完全脱落したが、そのままにしていたという。
    2歳ころから親指を口に入れる癖があるという。
    #qの動揺度は1度である。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)とエックス線画像(別冊No.20B)を別に示す。

    保護者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。

    a 「左上の前歯は根の治療が必要です」
    b 「前歯に固定式の装置を入れましょう」
    c 「指しゃぶりはやめた方が良いでしょう」
    d 「すぐ永久歯が生えてくるので心配いりません」
    e 「永久歯の前歯には変色がみられるかもしれません」

    初診時の口腔内写真

    エックス線画像

    82.8%
  34. 117C-77

    1か月前にテーブルに上顎前歯をぶつけた4歳女児の口腔内写真(別冊No.32A) とエックス線画像(別冊No.32B)を別に示す。£qに打診痛を認める。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 整復固定
    c 抜髄
    d 感染根管治療
    e 抜歯

    上顎前歯をぶつけた4歳女児の口腔内写真とエックス線画像

    55.6%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:108D-22

7歳の女児。上顎前歯部の外傷を主訴として来院した。
上顎両側中切歯は口蓋側へ偏位し、上下顎右側中切歯間には早期接触がみられる。
エックス線検査の結果、骨折はみられなかった。
処置として上口唇内面の縫合と上顎両側中切歯の整復後、副子を装着した。

初診時と処置後の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。
この副子を用いた理由はどれか。2つ選べ。

a 保隙効果を期待する。
b 生理的動揺を防止する。
c 十分な固定源を確保する。
d 発音機能の回復を期待する。
e 対合歯からの刺激を緩和する。

初診時と処置後の口腔内写真(別冊No.22)

正解:CE
正答率:66.8%
問題番号:108D-33

4歳の女児。歯の変色が気になり来院した。
2週前に転倒し顔面を強打したという。
上顎左側乳中切歯に自発痛はなく、動揺度は生理的範囲内である。

初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 歯冠修復
c 生活断髄法
d 抜髄法
e 抜歯

初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)

正解:A
正答率:55.1%
問題番号:109A-125

9歳の男児。上顎右側中切歯を完全脱臼したという。
受診まで1時間かかると学校から電話があり、脱落歯を保存し受診することを指示した。

浸漬液として適切なのはどれか。2つ選べ。

a 果汁
b 牛乳
c 水道水
d 生理食塩水
e イオン飲料水

正解:BD
正答率:95.8%
問題番号:109B-43

8歳の男児。上顎左側中切歯の外傷を主訴として来院した。
昨夕、自転車で転倒し、自発痛が軽度であったため、そのままにしていたという。
検査と診断の結果、抜歯を行うこととした。

初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。
治療方針の根拠はどれか。1つ選べ。

a 歯根が未完成である。
b 固定源が確保できない。
c 歯根膜腔が拡大している。
d 破折線が歯槽骨縁下である。
e 受傷から長時間経過している。

口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)

正解:D
正答率:85.2%
問題番号:109D-13

8歳の女児。歯の破折を主訴として来院した。
1時間前に転倒し顔面を強打したという。
歯以外に受傷部はなく意識も明瞭である。
両側の上顎中切歯の動揺は生理的範囲であり、打診痛はあるが自発痛はない。

A"は生活歯髄切断、#Aは直接覆髄を行った。
初診時の口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)を別に示す。

A$Aに対する治療法の違いの根拠はどれか。1つ選べ。

a 歯根の完成度
b 辺縁歯肉の形態
c 歯根破折の有無
d 露髄面の大きさ
e 歯根膜腔拡大の有無

口腔内写真(別冊No.13A)とエックス線写真(別冊No.13B)

正解:D
正答率:99.9%
問題番号:110A-47

8歳の男児。外傷予防のためのマウスガード製作を希望して来院した。上顎両側第一大臼歯の咬合面齲蝕と上顎前突が認められる。
装置製作にあたり留意すべき事項で誤っているのはどれか。1つ選べ。

a 上顎に装着する。
b 齲蝕治療後に製作する。
c 成長に合わせて作り替える。
d 不正咬合の治療を優先する。
e 萌出途上歯をリリーフする。

正解:D
正答率:66.5%
問題番号:110B-48

2歳10か月の男児。下顎乳前歯部の歯肉の異常を主訴として来院した。
2か月前に転倒して下顎左側乳側切歯が挺出したため、近医で整復固定処置を受けたという。腫脹部に波動を触れる。自発痛はないが咬合痛がある。
初診時の口腔内写真(別冊No.44A)とエックス線写真(別冊No.44B)を別に示す。
消炎後に行う処置はどれか。1つ選べ。

a 抜歯
b 咬合調整
c 歯根尖切除
d 感染根管治療
e 歯周ポケット搔爬

口腔内写真とエックス線写真

正解:A
正答率:36.3%
問題番号:110D-11

5歳の女児。上顎右側乳中切歯の外傷を主訴として来院した。
昨日、転倒し、q"を打撲したが、自発痛が軽度であったため、そのままにしていたという。
q"の動揺度は2度で打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線写真(別冊No.11B)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 固定
c 感染根管治療
d 歯根尖切除
e 抜歯

口腔内写真とエックス線写真

正解:B
正答率:56.1%
問題番号:110D-32

4歳の男児。歯の陥入を主訴として来院した。2時間前に階段から転落し顔面を強打したという。歯冠の破折は認められない。初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。
後継永久歯に起こり得るのはどれか。2つ選べ。

a 歯内歯
b 歯根彎曲
c タウロドント
d Hutchinson歯
e エナメル質白斑

口腔内写真

正解:BE
正答率:89.9%
問題番号:111A-84

5歳の男児。上顎前歯の動揺を主訴として来院した。
1時間前にコンクリートの床で歯を強打したという。
初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像 (別冊No.29B)を別に示す。

上顎両側乳中切歯に認められる病的変化はどれか。1つ選べ。

a 陥入
b 歯冠破折
c 歯根破折
d 舌側転位
e 歯冠-歯根破折

初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像 (別冊No.29B)

正解:C
正答率:97.5%
問題番号:111C-82

9歳の男児。上顎前歯部を強打したため来院した。
30分前にサッカーの練習中に受傷したという。
検査の結果、接着性レジンとワイヤーを用いて再植・固定を行うこととした。
初診時の口腔内写真(別冊No.33A)と持参した上顎右側中切歯の写真(別冊No.33B)を別に示す。

固定期間中に行うのはどれか。1つ選べ。

a 漂白
b 歯髄鎮痛消炎療法
c 生活断髄
d アペキソゲネーシス
e 根管治療

口腔内写真(別冊No.33A)と持参した上顎右側中切歯の写真(別冊No.33B)

正解:E
正答率:63.3%
問題番号:112A-57

完全脱臼した永久歯の再植で予後に影響するのはどれか。すべて選べ。

a 歯根の形成量
b 隣在歯の有無
c 再植までの時間
d 歯槽骨の損傷程度
e 脱落歯の保存状態

正解:ABCDE
正答率:47.2%
問題番号:112A-73

5歳の男児。下顎左側乳犬歯の変色を主訴として来院した。
6か月前に気付いたが、そのままにしていたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊No.19B)を別に示す。

原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 歯内歯
b 歯髄充血
c 内部吸収
d 外来性色素沈着
e 象牙質形成不全症

口腔内写真とエックス線画像

 

正解:C
正答率:95.3%
問題番号:112B-52

口腔外傷予防のためのマウスガードで正しいのはどれか。2つ選べ。

a ひどい汚れは熱湯で洗浄する。
b 運動量が多いスポーツでは装着できない。
c コンタクトスポーツで使用が推奨される。
d カスタムメイドタイプは作業用模型上で製作する。
e マウスフォームドタイプは良好な装着感を得やすい。

正解:CD
正答率:77.2%
問題番号:112C-64

学童期に使用するスポーツマウスガードの製作で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 5 mm以上の厚さにする。
b 辺縁を歯頸部に設定する。
c 成長に合わせて再製作する。
d 臼歯部を覆わない設計にする。
e 永久歯の萌出経路をリリーフする。

正解:CE
正答率:82.9%
問題番号:112C-67

3歳の男児。上顎前歯部の外傷を主訴として来院した。
1時間前に室内で転倒し、机に上顎乳前歯部を強打したという。
エックス線検査で歯根破折は認めなかった。
#qを整復固定することとした。
初診時の口腔内写真(別冊No.15)を別に示す。治療過程を図に示す。

治療過程

①〜③に入る組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

  ①     ②     ③
a 整復   局所麻酔   抜髄
b 整復   局所麻酔  歯面処理
c 局所麻酔  整復    抜髄
d 局所麻酔  整復   歯面処理
e 局所麻酔  抜髄    整復

口腔内写真

正解:D
正答率:93.8%
問題番号:113B-83

スポーツマウスガードの使用目的はどれか。3つ選べ。

a 持久力の向上
b 鼻呼吸の促進
c 歯の損傷の予防
d 顎関節への外力の緩和
e 口腔粘膜の損傷の予防

正解:CDE
正答率:97.1%
問題番号:113C-48

3歳児の乳前歯の外傷で固定を行うのはどれか。2つ選べ。

a 振盪
b 歯冠破折
c 側方脱臼
d 垂直性歯根破折
e 咬合痛を伴う亜脱臼

正解:CE
正答率:63.2%
問題番号:113C-76

3歳の女児。歯の変色を主訴として来院した。
1か月前に顔面を強打し徐々に上顎右側乳中切歯の色が変わってきたという。
q"の動揺は生理的範囲であり打診痛はない。
歯髄電気診に生活反応を示した。

初診時の口腔内写真(別冊No.28A)とエックス線画像(別冊No.28B)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 歯髄鎮静法
c 生活歯髄切断
d 抜髄
e 感染根管治療

口腔内写真とエックス線画像

正解:A
正答率:65.9%
問題番号:113D-60

4歳の女児。上顎乳前歯部の外傷を主訴として来院した。
昨夜転倒し強打したという。
q¤qの動揺度は3度で接触痛がある。
初診時の口腔内写真(別冊No.15A) とエックス線画像(別冊No.15B)を別に示す。

q¤qに対して行うべき処置はどれか。1つ選べ。

a 整復固定
b コンポジットレジン修復
c 生活歯髄切断
d 抜髄
e 抜歯

口腔内写真とエックス線画像

正解:E
正答率:93.2%
問題番号:114A-44

乳歯外傷の特徴はどれか。1つ選べ。

a 上顎より下顎に多い。
b 男児より女児に多い。
c 転倒より衝突が多い。
d 破折より脱臼が多い。
e 2歳児より5歳児に多い。

正解:D
正答率:94.1%
問題番号:114B-49

スポーツマウスガードを装着する患者への説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 水中に保管する。
b 使用後は煮沸消毒する。
c 定期的に診察を受ける。
d 硬めの歯ブラシで清掃する。
e 試合のみならず練習中も使用する。

正解:CE
正答率:95.3%
問題番号:114C-78

4歳の女児。下顎左側乳中切歯の変色を主訴として来院した。
1年前に-vを受傷し、3か月前から変色してきたという。
歯髄電気診で生活反応を示した。

初診時の口腔内写真(別冊No.35A)とエックス線画像(別冊No.35B)を別に示す。

-vの所見で正しいのはどれか。1つ選べ。

a 骨性癒着
b 歯根破折
c 歯根彎曲
d 内部吸収
e 歯髄腔狭窄

口腔内写真とエックス線画像

正解:E
正答率:92.1%
問題番号:114D-61

4歳の男児。下顎乳前歯部の自発痛と咬合痛を主訴として来院した。昨晩に転倒し、机に同部を強打して自発痛と咬合痛が生じてきたという。

初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊No.19B)を別に示す。wv.vwに対して行うべき処置はどれか。1つ選べ。

a wv.vwの固定
b wv.vの固定、-wの抜髄
c wv.vの抜歯、-wの抜髄
d v.vの抜歯、w.wの抜髄
e wv.vwの抜歯

口腔内写真とエックス線画像

正解:C
正答率:77.8%
問題番号:115A-30

乳歯外傷による後継永久歯への影響として考えられるのはどれか。4つ選べ。

a 萌出遅延
b 歯根形成不全
c 歯根内部吸収
d 歯胚発育停止
e 萌出位置異常

正解:ABDE
正答率:88.9%
問題番号:115A-63

9歳の男児。転倒により上顎前歯部に外傷を受け30分後に来院した。
破折片や脱臼歯を探したが見つからなかったという。
A"に冷水痛と接触痛を認めるが、自発痛はない。
初診時の口腔内写真(別冊No.20A、B)とエックス線画像(別冊No.20C )を別に示す。

A"の歯髄処置とその後の処置の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。

A"の歯髄処置        その後の処置
a 直接覆髄─────────Q$ARブリッジ装着
b 抜髄───────────Q$ARブリッジ装着
c 間接覆髄─────────A"コンポジットレジン修復後、#A義歯装着
d 直接覆髄─────────A"コンポジットレジン修復後、#A義歯装着
e 抜髄───────────A"硬質レジン前装冠装着後、#A義歯装着

 

口腔内写真とエックス線画像

正解:D
正答率:80.3%
問題番号:115A-85

外傷を受けた小児の口腔内写真(別冊No.31A)、脱落した歯の写真(別冊No.31B )及び処置後の口腔内写真(別冊No.31C)を別に示す。

今後生じる可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

a 骨性癒着
b 内部吸収
c 歯髄腔の狭窄
d 歯髄の石灰変性
e セメント質の肥厚

小児の口腔内写真、脱落した歯の写真、及び処置後の口腔内写真

正解:A
正答率:91.1%
問題番号:115D-67

スポーツマウスガードの製作で適切なのはどれか。1つ選べ。

a 硬口蓋をすべて覆う。
b 咬合を10mm挙上する。
c 咬合採得は咬頭嵌合位で行う。
d 咬合面は第二小臼歯まで覆う。
e 唇頰側辺縁は歯頸部に設定する。

正解:C
正答率:78.7%
問題番号:117A-71

8歳の女児。マウスガードの製作を希望して来院した。バスケットボールの部活動に参加しているという。

口腔内写真(別冊No.26A、C)とエックス線画像(別冊 No.26B)を別に示す。

製作時にブロックアウト<リリーフ>すべき歯はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

口腔内写真

口腔内写真とエックス線画像

正解:C
正答率:63.2%
問題番号:117B-22

3歳児の上顎乳中切歯への外傷で抜歯が選択されるのはどれか。2つ選べ。

a 露髄を伴わない歯冠破折
b 露髄を伴う歯冠破折
c 歯冠から歯槽骨縁下におよぶ歯の破折
d 歯頸側1/3の歯根破折
e 根尖側1/3の歯根破折

正解:CD
正答率:87.5%
問題番号:117B-78

4歳の男児。上顎乳前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。

1年前に同部を転倒により強打したという。
#qに対する治療方針として保護者に抜歯の必要性を説明したが、抜歯はしたくないという。
初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像(別冊No.29B)を別に示す。

このまま抜歯を行わない場合に起こりうる#Aの異常はどれか。2つ選べ。

a 埋伏
b 歯根吸収
c 歯髄壊死
d 歯髄腔狭窄
e 萌出位置異常

初診時の口腔内写真とエックス線画像

正解:AE
正答率:77.5%
問題番号:117C-53

4歳の男児。前歯の変色を主訴として来院した。

1年前に室内で転倒して前歯部を打撲し、上顎右側乳中切歯は完全脱落したが、そのままにしていたという。
2歳ころから親指を口に入れる癖があるという。
#qの動揺度は1度である。初診時の口腔内写真(別冊No.20A)とエックス線画像(別冊No.20B)を別に示す。

保護者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。

a 「左上の前歯は根の治療が必要です」
b 「前歯に固定式の装置を入れましょう」
c 「指しゃぶりはやめた方が良いでしょう」
d 「すぐ永久歯が生えてくるので心配いりません」
e 「永久歯の前歯には変色がみられるかもしれません」

初診時の口腔内写真

エックス線画像

正解:ACE
正答率:82.8%
問題番号:117C-77

1か月前にテーブルに上顎前歯をぶつけた4歳女児の口腔内写真(別冊No.32A) とエックス線画像(別冊No.32B)を別に示す。£qに打診痛を認める。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 整復固定
c 抜髄
d 感染根管治療
e 抜歯

上顎前歯をぶつけた4歳女児の口腔内写真とエックス線画像

正解:D
正答率:55.6%