歯科医師国家試験 過去問題

蘇生法

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108A-117

    成人に対して胸骨圧迫とバッグアンドマスク人工呼吸で心肺蘇生法を行うこととなった。

    1分間の人工呼吸の回数はどれか。1つ選べ。

    a 5回
    b 10回
    c 15回
    d 20回
    e 25回

    58.9%
  3. 108A-124

    アナフィラキシーショックでみられるのはどれか。2つ選べ。

    a Hb値の低下
    b 上気道の浮腫
    c 蕁麻疹の出現
    d 静脈還流の増加
    e 血管透過性の低下

    94.9%
  4. 108B-22

    56歳の男性。下顎右側第一大臼歯の抜髄を予定した。
    心筋梗塞の既往があり高血圧症で加療中である。

    モニター心電図とパルスオキシメータを装着後、仰臥位で浸潤麻酔直後にいびきをかきはじめ、不規則な呼吸となった。
    その時の心電図(別冊No.22)を別に示す。パルスオキシメータは88%を示し、血圧は110/68mmHgであった。

    対応として正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 気道の確保
    b 下肢の挙上
    c 胸骨圧迫の開始
    d アトロピン硫酸塩水和物の投与
    e ニトログリセリン貼付剤の適用

    心電図(別冊No.22)

    53.7%
  5. 109C-56

    既往歴と歯科治療時の対応の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 腎不全―――――――――カリウムの補液
    b 脳血管障害―――――――麻痺側での血圧測定
    c 人工弁置換術後―――――抗菌薬予防投与下での抜歯
    d 抗血小板薬服用―――――服用を中止して抜歯
    e ペースメーカ植込み―――電気メスの使用

    98.2%
  6. 109C-98

    前頸部の模式図(別冊No.27)を別に示す。

    輪状甲状間膜切開を行う場合の皮膚切開部位はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    前頸部の模式図(別冊No.27)

    86.7%
  7. 109D-28

    81歳の男性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。
    高血圧症と脳梗塞の既往がある。
    抜髄が予定された。入室時の血圧は105/70mmHgであった。
    局所麻酔後、動悸と気分不良を訴え、しばらくしても症状の改善がみられなかった。

    術前と局所麻酔後の心電図(別冊No.28)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 前胸部叩打
    b AEDの装着
    c β遮断薬の投与
    d アドレナリンの投与
    e ニトログリセリンの投与

    術前と局所麻酔後の心電図(別冊No.28)

    55.9%
  8. 110A-103

    妊娠35週の女性。歯科治療のため水平位にしたところ気分不快を訴えた。とるべき体位はどれか。1つ選べ。

    a 腹臥位
    b 左側臥位
    c ファウラー体位
    d ジャックナイフ体位
    e トレンデレンブルグ体位

    94.9%
  9. 110B-5

    33歳の男性。下顎左側智歯周囲炎のため、抗菌薬の点滴静注を開始した。投与開始5分後から皮膚の搔痒感と嗄声が生じた。血圧70/40 mmHg、心拍数98/分で、次第に意識消失も認められた。
    投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

    a β遮断薬
    b ミダゾラム
    c アドレナリン
    d 抗ヒスタミン薬
    e 副腎皮質ステロイド薬

    95.8%
  10. 110C-81

    メトヘモグロビン血症の治療で用いるのはどれか。2つ選べ。

    a 酸素
    b 鉄剤
    c アドレナリン
    d メチレンブルー
    e 副腎皮質ステロイド薬

    75.8%
  11. 110C-114

    病態と治療薬の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

    a てんかん発作――――――――オセルタミビルリン酸塩
    b 気管支喘息発作―――――――ピロカルピン塩酸塩
    c 局所麻酔薬中毒―――――――アセトアミノフェン
    d アスピリン喘息発作―――――アドレナリン
    e アナフィラキシーショック―――ジアゼパム

    79.5%
  12. 110D-40

    60歳の男性。10年前から高血圧症、狭心症、糖尿病および脂質異常症のため加療中である。
    アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、カルシウム拮抗薬および糖尿病治療薬を服用している。
    下顎右側第一大臼歯の抜去を行うこととした。処置中、強い胸痛を訴えたので、12誘導心電図を記録した。その時の血圧は152/85 mmHgであった。心電図(別冊No.39)を別に示す。
    みられる所見はどれか。1つ選べ。

    a ST上昇
    b 心室頻拍
    c 心房細動
    d 洞性頻脈
    e 左脚ブロック

    強い胸痛を訴えたので、12誘導心電図

    85.3%
  13. 111A-58

    アナフィラキシーショックの治療に用いるのはどれか。2つ選べ。

    a β遮断薬
    b アドレナリン
    c カルシウム拮抗薬
    d 副腎皮質ステロイド薬
    e アトロピン硫酸塩水和物

    70.7%
  14. 111A-80

    55歳の男性。舌癌による頸部リンパ節転移のため頸部郭清術を行っている。
    手術中のモニタの波形(別冊No.25)を別に示す。

    まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

    a ニトログリセリン
    b リドカイン塩酸塩
    c エスモロール塩酸塩
    d フェニレフリン塩酸塩
    e アトロピン硫酸塩水和物

    手術中のモニタの波形(別冊No.25)

    33.4%
  15. 112A-27

    START変法によるトリアージを実施することとした。

    死亡あるいは救命が不可能な者に適用するタッグはどれか。1つ選べ。

    a 赤
    b 黄
    c 黒
    d 緑
    e 装着しない

    98.8%
  16. 112A-41

    歯科治療時の偶発症で、妊娠後期の妊婦が起こしやすいのはどれか。1つ選べ。

    a 過換気症候群
    b ホルネル症候群
    c 口腔ジスキネジア
    d 神経原性ショック
    e 仰臥位低血圧症候群

    99.0%
  17. 112A-61

    頻拍発作を起こしやすい病態はどれか。1つ選べ。

    a 心房細動
    b 洞性不整脈
    c 洞房ブロック
    d 房室ブロック
    e QT延長症候群

    55.7%
  18. 112B-22

    徐脈を呈するのはどれか。2つ選べ。

    a 心室細動
    b 過換気症候群
    c 洞不全症候群
    d 血管迷走神経反射
    e 甲状腺機能亢進症

    84.6%
  19. 112B-73

    30歳の女性。左側顎角部の腫脹を主訴として来院した。
    ヨード系造影剤によるショックの既往がある。
    検査の結果、下顎蜂窩織炎と診断し、抗菌薬の静脈内投与を行ったところ、しばらくして搔痒感を訴えた。
    その時の上腕の皮膚写真(別冊No.21)を別に示す。

    今後予想されるのはどれか。3つ選べ。

    a 喘鳴
    b 意識消失
    c 血圧上昇
    d 体温上昇
    e 動脈血酸素飽和度の低下

    上腕の皮膚写真

    71.8%
  20. 112B-81

    72歳の女性。全身麻酔下に歯肉癌の切除術を行うこととした。
    麻酔導入後、モニタ画面で心電図変化を認めたため、12誘導心電図を記録した。
    呼吸と循環動態に異常はなかった。
    術前と麻酔導入後の12誘導心電図(別冊No.29)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b アドレナリンの投与
    c ドパミン塩酸塩の投与
    d ニトログリセリンの投与
    e アトロピン硫酸塩水和物の投与

    術前と麻酔導入後の12誘導心電図

    91.0%
  21. 112C-24

    一次救命処置で行うのはどれか。2つ選べ。

    a 輸液
    b 気管挿管
    c 胸骨圧迫
    d 意識の確認
    e 薬剤の投与

    99.0%
  22. 112D-38

    アナフィラキシーショックでみられる血圧低下の原因はどれか。2つ選べ。

    a 徐脈
    b 貧血
    c 血管拡張
    d 気管支拡張
    e 血管透過性亢進

    84.1%
  23. 112D-44

    歯科医院の待合室で倒れている患者を発見した。呼びかけに反応しない。

    まず行うのはどれか。2つ選べ。

    a 下肢を挙上する。
    b 胸骨を圧迫する。 
    c 人工呼吸を行う。 
    d AEDを手配する。 
    e 119番に通報する。

    82.2%
  24. 112D-47

    成人のアナフィラキシーショックに対し、アドレナリン0.3mgを投与する場合の適切な方法はどれか。1つ選べ。

    a 点鼻
    b 内服
    c 皮下注射
    d 筋肉内注射
    e 静脈内注射

    71.5%
  25. 112D-80

    40歳の女性。全身麻酔下に下顎両側埋伏智歯を抜去した。
    浸潤麻酔後、モニタ画面の心電図波形に変化がみられた。
    変化前後の心電図波形(別冊No.27)を別に示す。

    心電図波形の診断で正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 心室細動
    b 心房細動
    c 心室性期外収縮
    d 完全房室ブロック
    e 発作性上室性頻拍

    変化前後の心電図波形

    95.4%
  26. 113A-35

    妊娠後期の妊婦に対し、気道異物を排出させるために行う適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 下顎挙上
    b 人工呼吸
    c 胸部圧迫法
    d ハイムリック法
    e 腹部突き上げ法

    0.0%
  27. 113B-65

    3極誘導心電図の波形で心筋虚血時に異常がみられるのはどれか。1つ選べ。

    a PQ間隔
    b QRS 幅
    c QT間隔
    d RR間隔
    e ST部分

    95.0%
  28. 113B-81

    57歳の男性。全身麻酔下に右側の下顎骨囊胞摘出術を行うこととした。
    麻酔導入後、気管挿管のために喉頭蓋を持ち上げた時点で心電図の変化を認めた。
    心電図と脈波の波形(別冊No.31)を別に示す。

    心電図異常の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a Cushing反射
    b 眼球心臓反射
    c 頸動脈洞反射
    d 迷走神経反射
    e Bainbridge反射

    心電図と脈波の波形

    58.4%
  29. 113C-37

    健常成人の第Ⅱ誘導心電図波形を図に示す。

    第Ⅱ誘導心電図波形

    心室筋の再分極を示すのはどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

     

    80.5%
  30. 114D-68

    21歳の男性。下顎前突症に対し、全身麻酔下に下顎枝矢状分割術を行うこととした。
    プロポフォールとロクロニウム臭化物で麻酔導入し、気管挿管を行ったところ、気道内圧が顕著に上昇した。

    この時の体幹の写真(別冊No.23A)と生体モニタ画面(別冊No.23B)を別に示す。

    この患者に生じているのはどれか。1つ選べ。

    a 喉頭痙攣
    b 食道挿管
    c 気管支痙攣
    d 上気道閉塞
    e 過換気症候群

    体幹の写真と生体モニタ画面

    24.1%
  31. 115A-48

    成人の正常な安静時12誘導心電図波形(胸部誘導)(別冊No.14A)と胸部の模式図(別冊No.14B)を別に示す。

    ①の心電図波形を導出する電極の位置はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    誘導心電図波形(胸部誘導)と胸部の模式図

    38.6%
  32. 115A-88

    83歳の男性。齲蝕治療を希望して来院した。
    糖尿病の既往がある。
    処置直前の血糖値は134mg/dLであった。
    生体モニタを装着後、齲蝕治療中に呂律が回らなくなり意識を失った。
    呼吸はあるが呼びかけに応答しないため救急対応システムに出動を要請した。

    このときの生体モニタの写真(別冊No.34)を別に示す。次に行うのはどれか。1つ選べ。

    a 回復体位の実施
    b 胸骨圧迫の実施
    c 人工呼吸の実施
    d ブドウ糖の投与
    e アドレナリンの投与

    生体モニタの写真

    30.1%
  33. 115C-28

    26歳の男性。下顎右側臼歯部の腫れを主訴として来院した。
    気管支喘息の既往がある。
    診察の結果、智歯周囲炎と診断し、全身麻酔下において抜歯した。
    術後創部痛のためロキソプロフェンナトリウム水和物を内服させたところ、次第に著明な咳嗽と喘鳴が生じた。
    呼吸困難のためサルブタモール硫酸塩の吸入ができなかった。
    この時の生体情報モニタ画面の写真(別冊No.4)を別に示す。

    次に投与するのはどれか。2つ選べ。

    a 酸素
    b アドレナリン
    c ニトログリセリン
    d ランジオロール塩酸塩
    e チオペンタールナトリウム

    生体情報モニタ画面の写真

    71.0%
  34. 116C-37

    75歳の男性。左側顎下部の腫脹を主訴として来院した。
    診察の結果、顎下部蜂窩織炎と診断し、抗菌薬の点滴静注を開始したところ、投与開始5分後に呼吸困難を訴えた。
    胸部の聴診で喘鳴が聴取され、全身の皮膚に膨疹を認める。
    この時の生体情報モニタ画面の写真(別冊No.11)を別に示す。
    まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

    a アスピリン
    b ジアゼパム
    c アドレナリン
    d リドカイン塩酸塩
    e アセトアミノフェン

    生体情報モニタ画面の写真

    99.1%
  35. 117B-43

    75歳の男性。下顎歯肉癌に対し全身麻酔下での腫瘍切除術が予定された。全身麻酔導入後の生体情報モニタ画面の写真(別冊No.13)を別に示す。

    まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

    a ニトログリセリン
    b リドカイン塩酸塩
    c エフェドリン塩酸塩
    d ニカルジピン塩酸塩
    e ランジオロール塩酸塩

    全身麻酔導入後の生体情報モニタ画面の写真

    90.7%
  36. 117C-60

    アナフィラキシーショックでみられるのはどれか。3つ選べ。

    a 意識障害
    b 気道狭窄
    c 出血傾向
    d 水疱形成
    e 皮膚紅潮

    92.5%
  37. 117D-80

    28歳の女性。下顎第三大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。

    歯科治療に対する恐怖心が強いため、静脈内鎮静下に下顎第三大臼歯の抜去を行うこととした。
    左前腕に静脈路を確保したところ、顔面蒼白となり意識が消失した。そのときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No.29)を別に示す。

    まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。

    a 電気的除細動
    b ミダゾラムの投与
    c 胸骨圧迫心マッサージ
    d プロポフォールの投与
    e ニカルジピン塩酸塩の投与

    生体情報モニタ画面の写真

    95.4%
問題番号カテゴリ問題正答率
問題番号:108A-117

成人に対して胸骨圧迫とバッグアンドマスク人工呼吸で心肺蘇生法を行うこととなった。

1分間の人工呼吸の回数はどれか。1つ選べ。

a 5回
b 10回
c 15回
d 20回
e 25回

正解:A
正答率:58.9%
問題番号:108A-124

アナフィラキシーショックでみられるのはどれか。2つ選べ。

a Hb値の低下
b 上気道の浮腫
c 蕁麻疹の出現
d 静脈還流の増加
e 血管透過性の低下

正解:BC
正答率:94.9%
問題番号:108B-22

56歳の男性。下顎右側第一大臼歯の抜髄を予定した。
心筋梗塞の既往があり高血圧症で加療中である。

モニター心電図とパルスオキシメータを装着後、仰臥位で浸潤麻酔直後にいびきをかきはじめ、不規則な呼吸となった。
その時の心電図(別冊No.22)を別に示す。パルスオキシメータは88%を示し、血圧は110/68mmHgであった。

対応として正しいのはどれか。2つ選べ。

a 気道の確保
b 下肢の挙上
c 胸骨圧迫の開始
d アトロピン硫酸塩水和物の投与
e ニトログリセリン貼付剤の適用

心電図(別冊No.22)

正解:AD
正答率:53.7%
問題番号:109C-56

既往歴と歯科治療時の対応の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

a 腎不全―――――――――カリウムの補液
b 脳血管障害―――――――麻痺側での血圧測定
c 人工弁置換術後―――――抗菌薬予防投与下での抜歯
d 抗血小板薬服用―――――服用を中止して抜歯
e ペースメーカ植込み―――電気メスの使用

正解:C
正答率:98.2%
問題番号:109C-98

前頸部の模式図(別冊No.27)を別に示す。

輪状甲状間膜切開を行う場合の皮膚切開部位はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

前頸部の模式図(別冊No.27)

正解:D
正答率:86.7%
問題番号:109D-28

81歳の男性。下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。
高血圧症と脳梗塞の既往がある。
抜髄が予定された。入室時の血圧は105/70mmHgであった。
局所麻酔後、動悸と気分不良を訴え、しばらくしても症状の改善がみられなかった。

術前と局所麻酔後の心電図(別冊No.28)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 前胸部叩打
b AEDの装着
c β遮断薬の投与
d アドレナリンの投与
e ニトログリセリンの投与

術前と局所麻酔後の心電図(別冊No.28)

正解:C
正答率:55.9%
問題番号:110A-103

妊娠35週の女性。歯科治療のため水平位にしたところ気分不快を訴えた。とるべき体位はどれか。1つ選べ。

a 腹臥位
b 左側臥位
c ファウラー体位
d ジャックナイフ体位
e トレンデレンブルグ体位

正解:B
正答率:94.9%
問題番号:110B-5

33歳の男性。下顎左側智歯周囲炎のため、抗菌薬の点滴静注を開始した。投与開始5分後から皮膚の搔痒感と嗄声が生じた。血圧70/40 mmHg、心拍数98/分で、次第に意識消失も認められた。
投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

a β遮断薬
b ミダゾラム
c アドレナリン
d 抗ヒスタミン薬
e 副腎皮質ステロイド薬

正解:C
正答率:95.8%
問題番号:110C-81

メトヘモグロビン血症の治療で用いるのはどれか。2つ選べ。

a 酸素
b 鉄剤
c アドレナリン
d メチレンブルー
e 副腎皮質ステロイド薬

正解:AD
正答率:75.8%
問題番号:110C-114

病態と治療薬の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

a てんかん発作――――――――オセルタミビルリン酸塩
b 気管支喘息発作―――――――ピロカルピン塩酸塩
c 局所麻酔薬中毒―――――――アセトアミノフェン
d アスピリン喘息発作―――――アドレナリン
e アナフィラキシーショック―――ジアゼパム

正解:D
正答率:79.5%
問題番号:110D-40

60歳の男性。10年前から高血圧症、狭心症、糖尿病および脂質異常症のため加療中である。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、カルシウム拮抗薬および糖尿病治療薬を服用している。
下顎右側第一大臼歯の抜去を行うこととした。処置中、強い胸痛を訴えたので、12誘導心電図を記録した。その時の血圧は152/85 mmHgであった。心電図(別冊No.39)を別に示す。
みられる所見はどれか。1つ選べ。

a ST上昇
b 心室頻拍
c 心房細動
d 洞性頻脈
e 左脚ブロック

強い胸痛を訴えたので、12誘導心電図

正解:A
正答率:85.3%
問題番号:111A-58

アナフィラキシーショックの治療に用いるのはどれか。2つ選べ。

a β遮断薬
b アドレナリン
c カルシウム拮抗薬
d 副腎皮質ステロイド薬
e アトロピン硫酸塩水和物

正解:BD
正答率:70.7%
問題番号:111A-80

55歳の男性。舌癌による頸部リンパ節転移のため頸部郭清術を行っている。
手術中のモニタの波形(別冊No.25)を別に示す。

まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

a ニトログリセリン
b リドカイン塩酸塩
c エスモロール塩酸塩
d フェニレフリン塩酸塩
e アトロピン硫酸塩水和物

手術中のモニタの波形(別冊No.25)

正解:E
正答率:33.4%
問題番号:112A-27

START変法によるトリアージを実施することとした。

死亡あるいは救命が不可能な者に適用するタッグはどれか。1つ選べ。

a 赤
b 黄
c 黒
d 緑
e 装着しない

正解:C
正答率:98.8%
問題番号:112A-41

歯科治療時の偶発症で、妊娠後期の妊婦が起こしやすいのはどれか。1つ選べ。

a 過換気症候群
b ホルネル症候群
c 口腔ジスキネジア
d 神経原性ショック
e 仰臥位低血圧症候群

正解:E
正答率:99.0%
問題番号:112A-61

頻拍発作を起こしやすい病態はどれか。1つ選べ。

a 心房細動
b 洞性不整脈
c 洞房ブロック
d 房室ブロック
e QT延長症候群

正解:A or E
正答率:55.7%
問題番号:112B-22

徐脈を呈するのはどれか。2つ選べ。

a 心室細動
b 過換気症候群
c 洞不全症候群
d 血管迷走神経反射
e 甲状腺機能亢進症

正解:CD
正答率:84.6%
問題番号:112B-73

30歳の女性。左側顎角部の腫脹を主訴として来院した。
ヨード系造影剤によるショックの既往がある。
検査の結果、下顎蜂窩織炎と診断し、抗菌薬の静脈内投与を行ったところ、しばらくして搔痒感を訴えた。
その時の上腕の皮膚写真(別冊No.21)を別に示す。

今後予想されるのはどれか。3つ選べ。

a 喘鳴
b 意識消失
c 血圧上昇
d 体温上昇
e 動脈血酸素飽和度の低下

上腕の皮膚写真

正解:ABE
正答率:71.8%
問題番号:112B-81

72歳の女性。全身麻酔下に歯肉癌の切除術を行うこととした。
麻酔導入後、モニタ画面で心電図変化を認めたため、12誘導心電図を記録した。
呼吸と循環動態に異常はなかった。
術前と麻酔導入後の12誘導心電図(別冊No.29)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b アドレナリンの投与
c ドパミン塩酸塩の投与
d ニトログリセリンの投与
e アトロピン硫酸塩水和物の投与

術前と麻酔導入後の12誘導心電図

正解:A or D
正答率:91.0%
問題番号:112C-24

一次救命処置で行うのはどれか。2つ選べ。

a 輸液
b 気管挿管
c 胸骨圧迫
d 意識の確認
e 薬剤の投与

正解:CD
正答率:99.0%
問題番号:112D-38

アナフィラキシーショックでみられる血圧低下の原因はどれか。2つ選べ。

a 徐脈
b 貧血
c 血管拡張
d 気管支拡張
e 血管透過性亢進

正解:CE
正答率:84.1%
問題番号:112D-44

歯科医院の待合室で倒れている患者を発見した。呼びかけに反応しない。

まず行うのはどれか。2つ選べ。

a 下肢を挙上する。
b 胸骨を圧迫する。 
c 人工呼吸を行う。 
d AEDを手配する。 
e 119番に通報する。

正解:DE
正答率:82.2%
問題番号:112D-47

成人のアナフィラキシーショックに対し、アドレナリン0.3mgを投与する場合の適切な方法はどれか。1つ選べ。

a 点鼻
b 内服
c 皮下注射
d 筋肉内注射
e 静脈内注射

正解:D
正答率:71.5%
問題番号:112D-80

40歳の女性。全身麻酔下に下顎両側埋伏智歯を抜去した。
浸潤麻酔後、モニタ画面の心電図波形に変化がみられた。
変化前後の心電図波形(別冊No.27)を別に示す。

心電図波形の診断で正しいのはどれか。1つ選べ。

a 心室細動
b 心房細動
c 心室性期外収縮
d 完全房室ブロック
e 発作性上室性頻拍

変化前後の心電図波形

正解:C
正答率:95.4%
問題番号:113A-35

妊娠後期の妊婦に対し、気道異物を排出させるために行う適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 下顎挙上
b 人工呼吸
c 胸部圧迫法
d ハイムリック法
e 腹部突き上げ法

正解:(解答なし)
正答率:0.0%
問題番号:113B-65

3極誘導心電図の波形で心筋虚血時に異常がみられるのはどれか。1つ選べ。

a PQ間隔
b QRS 幅
c QT間隔
d RR間隔
e ST部分

正解:E
正答率:95.0%
問題番号:113B-81

57歳の男性。全身麻酔下に右側の下顎骨囊胞摘出術を行うこととした。
麻酔導入後、気管挿管のために喉頭蓋を持ち上げた時点で心電図の変化を認めた。
心電図と脈波の波形(別冊No.31)を別に示す。

心電図異常の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a Cushing反射
b 眼球心臓反射
c 頸動脈洞反射
d 迷走神経反射
e Bainbridge反射

心電図と脈波の波形

正解:D
正答率:58.4%
問題番号:113C-37

健常成人の第Ⅱ誘導心電図波形を図に示す。

第Ⅱ誘導心電図波形

心室筋の再分極を示すのはどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

 

正解:E
正答率:80.5%
問題番号:114D-68

21歳の男性。下顎前突症に対し、全身麻酔下に下顎枝矢状分割術を行うこととした。
プロポフォールとロクロニウム臭化物で麻酔導入し、気管挿管を行ったところ、気道内圧が顕著に上昇した。

この時の体幹の写真(別冊No.23A)と生体モニタ画面(別冊No.23B)を別に示す。

この患者に生じているのはどれか。1つ選べ。

a 喉頭痙攣
b 食道挿管
c 気管支痙攣
d 上気道閉塞
e 過換気症候群

体幹の写真と生体モニタ画面

正解:C
正答率:24.1%
問題番号:115A-48

成人の正常な安静時12誘導心電図波形(胸部誘導)(別冊No.14A)と胸部の模式図(別冊No.14B)を別に示す。

①の心電図波形を導出する電極の位置はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

誘導心電図波形(胸部誘導)と胸部の模式図

正解:C
正答率:38.6%
問題番号:115A-88

83歳の男性。齲蝕治療を希望して来院した。
糖尿病の既往がある。
処置直前の血糖値は134mg/dLであった。
生体モニタを装着後、齲蝕治療中に呂律が回らなくなり意識を失った。
呼吸はあるが呼びかけに応答しないため救急対応システムに出動を要請した。

このときの生体モニタの写真(別冊No.34)を別に示す。次に行うのはどれか。1つ選べ。

a 回復体位の実施
b 胸骨圧迫の実施
c 人工呼吸の実施
d ブドウ糖の投与
e アドレナリンの投与

生体モニタの写真

正解:A
正答率:30.1%
問題番号:115C-28

26歳の男性。下顎右側臼歯部の腫れを主訴として来院した。
気管支喘息の既往がある。
診察の結果、智歯周囲炎と診断し、全身麻酔下において抜歯した。
術後創部痛のためロキソプロフェンナトリウム水和物を内服させたところ、次第に著明な咳嗽と喘鳴が生じた。
呼吸困難のためサルブタモール硫酸塩の吸入ができなかった。
この時の生体情報モニタ画面の写真(別冊No.4)を別に示す。

次に投与するのはどれか。2つ選べ。

a 酸素
b アドレナリン
c ニトログリセリン
d ランジオロール塩酸塩
e チオペンタールナトリウム

生体情報モニタ画面の写真

正解:AB
正答率:71.0%
問題番号:116C-37

75歳の男性。左側顎下部の腫脹を主訴として来院した。
診察の結果、顎下部蜂窩織炎と診断し、抗菌薬の点滴静注を開始したところ、投与開始5分後に呼吸困難を訴えた。
胸部の聴診で喘鳴が聴取され、全身の皮膚に膨疹を認める。
この時の生体情報モニタ画面の写真(別冊No.11)を別に示す。
まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

a アスピリン
b ジアゼパム
c アドレナリン
d リドカイン塩酸塩
e アセトアミノフェン

生体情報モニタ画面の写真

正解:C
正答率:99.1%
問題番号:117B-43

75歳の男性。下顎歯肉癌に対し全身麻酔下での腫瘍切除術が予定された。全身麻酔導入後の生体情報モニタ画面の写真(別冊No.13)を別に示す。

まず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。

a ニトログリセリン
b リドカイン塩酸塩
c エフェドリン塩酸塩
d ニカルジピン塩酸塩
e ランジオロール塩酸塩

全身麻酔導入後の生体情報モニタ画面の写真

正解:C
正答率:90.7%
問題番号:117C-60

アナフィラキシーショックでみられるのはどれか。3つ選べ。

a 意識障害
b 気道狭窄
c 出血傾向
d 水疱形成
e 皮膚紅潮

正解:ABE
正答率:92.5%
問題番号:117D-80

28歳の女性。下顎第三大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。

歯科治療に対する恐怖心が強いため、静脈内鎮静下に下顎第三大臼歯の抜去を行うこととした。
左前腕に静脈路を確保したところ、顔面蒼白となり意識が消失した。そのときの生体情報モニタ画面の写真(別冊No.29)を別に示す。

まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。

a 電気的除細動
b ミダゾラムの投与
c 胸骨圧迫心マッサージ
d プロポフォールの投与
e ニカルジピン塩酸塩の投与

生体情報モニタ画面の写真

正解:C
正答率:95.4%