過去問題目次
33歳の男性。下顎左側智歯周囲炎のため、抗菌薬の点滴静注を開始した。投与開始5分後から皮膚の搔痒感と嗄声が生じた。血圧70/40 mmHg、心拍数98/分で、次第に意識消失も認められた。
投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
a β遮断薬
b ミダゾラム
c アドレナリン
d 抗ヒスタミン薬
e 副腎皮質ステロイド薬
21歳の女性。強度の歯科治療恐怖症で、亜酸化窒素吸入鎮静下での抜歯が計画された。
アドレナリン添加2%リドカイン塩酸塩1.8mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、呼吸困難、四肢のけいれん及び意識混濁が観察された。
血圧は120/82mmHg、脈拍数78/分、呼吸数24/分、SpO299%で、動脈血液ガスはpH7.55、PaCO228 Torr、PaO2280Torr であった。
考えられるのはどれか。2つ選べ。
a 気管支の収縮
b 脳血管の収縮
c 炭酸ガスの蓄積
d 呼吸性アシドーシス
e 血中カルシウム濃度の低下
85歳の男性。摂食・嚥下障害を主訴として、訪問歯科診療の依頼があった。
半年の間に10%の体重減少を示し、歩行は困難である。患者の舌上には食物残渣がみられる。訪問時の下肢の写真(別冊No.32)を別に示す。
この患者の状態を示すのはどれか。1つ選べ。
a アカラシア
b ジストニア
c サルコペニア
d ジスキネジア
e ディスアスリア
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
---|---|---|---|
問題番号:110B-5 | 33歳の男性。下顎左側智歯周囲炎のため、抗菌薬の点滴静注を開始した。投与開始5分後から皮膚の搔痒感と嗄声が生じた。血圧70/40 mmHg、心拍数98/分で、次第に意識消失も認められた。 a β遮断薬
正解:C |
正答率:95.8% | |
問題番号:110B-34 | 21歳の女性。強度の歯科治療恐怖症で、亜酸化窒素吸入鎮静下での抜歯が計画された。 a 気管支の収縮
正解:BE |
正答率:80.0% | |
問題番号:110B-36 | 85歳の男性。摂食・嚥下障害を主訴として、訪問歯科診療の依頼があった。 a アカラシア
正解:C |
正答率:93.1% |