過去問題目次
全部床義歯のリベースの適用要件はどれか。2つ選べ。
a 人工歯の脱離
b 義歯床の破折
c 軽度の顎堤吸収
d 適切な咬合状態
e 義歯床の著明な変色
65歳の女性。人工歯の脱離を主訴として来院した。
義歯は1年前に装着し、人工歯が脱離したのは初めてという。
検査の結果、上下顎義歯の維持安定は良好であった。
義歯の写真(別冊No.7A)と脱離した人工歯基底面の写真(別冊No.7B)を別に示す。
考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 顎堤の吸収
b 人工歯の菲薄化
c 化学的結合の不足
d 不均一な咬合接触
e レジン塡入圧の不足
70歳の女性。咬合時の義歯の脱落を主訴として来院した。
義歯は5年前に製作し、1年前から徐々に外れやすくなってきたという。
咬頭嵌合位と両側の第一大臼歯部手圧時の適合検査結果の写真(別冊No.10A)、咬合時の口腔内写真(別冊No.10B)及び咬合接触検査結果の写真(別冊No.10C)を別に示す。
まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a リベース
b 人工歯の咬合修正
c 直接法によるリライン
d 義歯粘膜面の過圧部位の削合
e ティッシュコンディショニング
92歳の女性。下顎義歯床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。
数か月前から咀嚼時に右側顎堤粘膜の痛みを自覚しているという。
検査の結果、右側の下顎小臼歯相当部に限局した圧痛を認めた。
咬合調整と粘膜調整を行ったが痛みは消退しなかった。
義歯装着前後の口腔内写真(別冊No.23A)、義歯の写真(別冊No.23B)及びエックス線写真(別冊No.23C)を別に示す。
疼痛の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 骨膜炎
b 義歯性潰瘍
c 三叉神経痛
d 根尖性歯周炎
e オトガイ神経圧迫
軟質材料を用いて全部床義歯の裏装を行う際、直接法と比較した場合の間接法の特徴はどれか。2つ選べ。
a 剝離しやすい。
b 来院回数が少ない。
c 一定の厚みを確保しやすい。
d 加熱重合型は使用できない。
e 適切な咬合高径を付与できる。
78歳の男性。咀嚼困難と上下顎前歯部の顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。
義歯は約15年前に製作し、半月前から咀嚼時の下顎前歯部の疼痛を認め、食事がしづらくなったという。装着中の義歯の写真(別冊No.22A)と口腔内写真(別冊No.22B)を別に示す。
行うべきなのはどれか。2つ選べ。
a 舌圧検査
b 適合検査
c 咬合接触検査
d チェックバイト法
e ゴシックアーチ描記法
75歳の女性。下顎前歯部顎堤粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は1か月前に装着したが、当初から疼痛があるという。
下顎顎堤部の写真(別冊No.50A)と2種類の適合検査後の義歯の写真(別冊No.50B、C)を別に示す。
50Bの適合検査が50Cに比べて優れているのはどれか。2つ選べ。
a 空隙量の評価
b 検査所要時間
c 義歯床辺縁の形態の評価
d 食物咀嚼時の強圧部位の評価
e 義歯挿入過程の接触部位の確認
78歳の女性。下顎の義歯が痛くて嚙めないことを主訴として来院した。
下顎全部床義歯は3年前に装着したが、装着当初から下顎前歯部舌側の顎堤粘膜が痛いため、数回義歯床粘膜面の削合調整をしてもらったところ、義歯が不安定になったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.12A)とある材料を用いて行った処置後の写真(別冊No.12B)を別に示す。
この処置によって改善されるのはどれか。2つ選べ。
a 義歯床の強度
b 義歯の審美性
c 義歯の清掃性
d 顎堤粘膜の疼痛
e 義歯床粘膜面の適合性
76歳の男性。上顎義歯が外れやすいことを主訴として来院した。
上顎全部床義歯は3年前に製作したという。
検査の結果、咬合関係には問題が認められなかったため、間接法によるリラインを行うこととした。
一連の操作過程の写真(別冊No.30)を別に示す。
操作の過程を実施の順番に並べよ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
89歳の女性。義歯の破折を主訴として来院した。
上顎全部床義歯は4か月前に製作したが、昨夜、義歯清掃中に誤って落としたという。
破折部の修理を行うこととした。
義歯の破折部を確認している写真(別冊No.31A)と一連の修理過程の写真(別冊No.31B)を別に示す。
この過程で3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
68歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。
8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前から咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。
診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。
ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。
この処置の目的はどれか。1つ選べ。
a 義歯床縁の延長
b 真菌の増殖抑制
c 咬合接触関係の修正
d 骨鋭縁部のリリーフ
e 義歯床下粘膜の歪みの解放
76歳の男性。軽度の咀嚼困難を主訴として来院した。
10年前に上下顎全部床義歯を製作し、問題なく使用していたが、2年前から食事時に下顎の義歯が動くようになったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.26A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.26B)、義歯装着時の顔貌写真(別冊No.26C)、偏心運動時(青)とタッピング運動時(赤)の咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No.26D)及び適合検査後の義歯の写真(別冊No.26E)を別に示す。
考えられる原因はどれか。1つ選べ。
a 義歯の清掃不良
b 咬合高径の低下
c 顎堤の経年変化
d 義歯床外形の不良
e 咬合接触関係の不良
78歳の男性。咀嚼時に左側下唇がしびれることを主訴として来院した。
7年前に現在の義歯を装着し問題なく使用していたが、半年前から食事開始数分後にしびれるようになったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像 (別冊No.19B)を別に示す。
まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。
a 軟質裏装
b 神経ブロック
c レーザー照射
d 義歯床粘膜面のリリーフ
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
78歳の女性。上顎全部床義歯が外れやすいことを主訴として来院した。
使用中の義歯は3年前に製作したという。
診察の結果、義歯床粘膜面に粘膜調整材で裏装したところ、義歯の維持は向上した。
初診時の口腔内写真(別冊No.28A)と粘膜調整材で裏装した義歯床粘膜面の写真(別冊No.28B)を別に示す。
患者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。
a 「3か月後に再来院してください」
b 「夜寝る時は義歯を外してください」
c 「毎日、義歯洗浄剤に浸けてください」
d 「ペースト状の義歯安定剤は使用しないでください」
e 「硬めの義歯用ブラシで義歯の裏表をきれいに清掃してください」
73歳の男性。咀嚼時の義歯の不安定を主訴として来院した。
8年前に上下顎全部床義歯を装着したが、6か月前から咬合時に上顎義歯が脱離しやすくなったという。
使用中の義歯の写真(別冊No.11A)と義歯装着時の口腔内写真(別冊No.11B) を別に示す。
まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。
a 粘膜調整
b リライン
c 咬合面再形成
d 義歯床後縁の削除
e 前歯部の咬合調整
82歳の女性。義歯の維持安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。
使用中の義歯は8年前に装着したという。
診察と検査の結果、旧義歯にある前処置を行った後に新義歯を製作することとした。
初診時の旧義歯装着前後の口腔内写真 (別冊No.6A)、旧羲歯の写真(別冊No.6B)、前処置中と前処置後の旧義歯の写真(別冊No.6C)及び前処置後の旧義歯装着時の口腔内写真(別冊No.6D)を別に示す。
この前処置の目的はどれか。1つ選べ。
a 人工歯の補強
b 審美性の改善
c 顎間関係の修正
d 発音機能の向上
e 下顎義歯の浮き上がり防止
全部床義歯の間接法によるリラインに適した印象材はどれか。2つ選べ。
a 印象用ワックス
b アルジネート印象材
c ダイナミック印象材
d 付加型シリコーンゴム印象材
e インプレッションコンパウンド
長期間全部床義歯を使用している患者が最近食事がしづらくなったことを主訴として来院した。
上下顎全部床義歯の写真(別冊No.33)を別に示す。
咀嚼障害の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
a 咬合高径の低下
b 咬合接触面積の減少
c 不適切な口蓋床の形態
d 不適切な補強線の埋入
e 過大な臼歯部人工歯の排列
84歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良と上顎前歯部顎堤の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。
義歯は10年以上前に製作したが、5年前から外れやすくなり数回のリラインが施されたという。
上下顎義歯の写真(別冊No.7A)、上顎義歯の後縁方向からの写真(別冊No.7B)及び義歯装着時の口腔内写真(別冊No.7C)を別に示す。
適切な対応はどれか。2つ選べ。
a 咬合面再形成
b 新義歯の製作
c 金属口蓋床の除去
d ポストダムの付与
e リップサポートの改善
85歳の女性。下顎義歯の咀嚼困難を主訴として来院した。
使用中の義歯は約8年前に製作したという。
適合試験の結果、義歯を預かりリラインを行うこととした。
現義歯しか所持していなかったので、義歯預かり中の機能を維持するためにある補綴装置を製作した。
製作中の写真(別冊No.37A)と装着時の写真(別冊No.37B)を別に示す。
製作している補綴装置はどれか。1つ選べ。
a 移行義歯
b 最終義歯
c 即時義歯
d 複製義歯
e 診断用義歯
85歳の女性。下顎義歯の咀嚼困難を主訴として来院した。
使用中の義歯は約8年前に製作したという。
適合試験の結果、義歯を預かりリラインを行うこととした。
現義歯しか所持していなかったので、義歯預かり中の機能を維持するためにある補綴装置を製作した。
製作中の写真(別冊No.37A)と装着時の写真(別冊No.37B)を別に示す。
装着の際に製作した補綴装置に行ったのはどれか。1つ選べ。
a 概形印象
b 筋圧形成
c 咬座印象
d リリーフ
e 暫間リライン
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
---|---|---|---|
問題番号:108C-53 |
全部床義歯のリベースの適用要件はどれか。2つ選べ。 a 人工歯の脱離
正解:DE
|
正答率:36.9%
|
|
問題番号:109D-7 |
65歳の女性。人工歯の脱離を主訴として来院した。 義歯の写真(別冊No.7A)と脱離した人工歯基底面の写真(別冊No.7B)を別に示す。 a 顎堤の吸収
正解:E
|
正答率:36.3%
|
|
問題番号:109D-10 |
70歳の女性。咬合時の義歯の脱落を主訴として来院した。 咬頭嵌合位と両側の第一大臼歯部手圧時の適合検査結果の写真(別冊No.10A)、咬合時の口腔内写真(別冊No.10B)及び咬合接触検査結果の写真(別冊No.10C)を別に示す。 a リベース
正解:B
|
正答率:83.8%
|
|
問題番号:109D-23 |
92歳の女性。下顎義歯床下粘膜の疼痛を主訴として来院した。 義歯装着前後の口腔内写真(別冊No.23A)、義歯の写真(別冊No.23B)及びエックス線写真(別冊No.23C)を別に示す。 a 骨膜炎
正解:E
|
正答率:89.4%
|
|
問題番号:110C-94 |
軟質材料を用いて全部床義歯の裏装を行う際、直接法と比較した場合の間接法の特徴はどれか。2つ選べ。 a 剝離しやすい。
正解:CE
|
正答率:88.4%
|
|
問題番号:110D-22 |
78歳の男性。咀嚼困難と上下顎前歯部の顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。 a 舌圧検査
正解:BC
|
正答率:95.5%
|
|
問題番号:110D-51 |
75歳の女性。下顎前歯部顎堤粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。義歯は1か月前に装着したが、当初から疼痛があるという。 a 空隙量の評価
正解:AC
|
正答率:62.9%
|
|
問題番号:111A-67 |
78歳の女性。下顎の義歯が痛くて嚙めないことを主訴として来院した。 この処置によって改善されるのはどれか。2つ選べ。 a 義歯床の強度
正解:DE
|
正答率:99.5%
|
|
問題番号:111B-90 |
76歳の男性。上顎義歯が外れやすいことを主訴として来院した。 操作の過程を実施の順番に並べよ。
正解:BEDCA
|
正答率:50.7%
|
|
問題番号:111C-80 |
89歳の女性。義歯の破折を主訴として来院した。 この過程で3番目に行うのはどれか。1つ選べ。 a ア
正解:D
|
正答率:90.8%
|
|
問題番号:113A-61 |
68歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。 この処置の目的はどれか。1つ選べ。 a 義歯床縁の延長
正解:E
|
正答率:76.4%
|
|
問題番号:113B-76 |
76歳の男性。軽度の咀嚼困難を主訴として来院した。 初診時の口腔内写真(別冊No.26A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.26B)、義歯装着時の顔貌写真(別冊No.26C)、偏心運動時(青)とタッピング運動時(赤)の咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No.26D)及び適合検査後の義歯の写真(別冊No.26E)を別に示す。 考えられる原因はどれか。1つ選べ。 a 義歯の清掃不良
正解:C
|
正答率:72.2%
|
|
問題番号:113C-60 |
78歳の男性。咀嚼時に左側下唇がしびれることを主訴として来院した。 まず行うべき処置はどれか。2つ選べ。 a 軟質裏装
正解:AD
|
正答率:91.0%
|
|
問題番号:114A-71 |
78歳の女性。上顎全部床義歯が外れやすいことを主訴として来院した。 診察の結果、義歯床粘膜面に粘膜調整材で裏装したところ、義歯の維持は向上した。 患者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。 a 「3か月後に再来院してください」
正解:BCD
|
正答率:69.9%
|
|
問題番号:114B-41 |
73歳の男性。咀嚼時の義歯の不安定を主訴として来院した。 使用中の義歯の写真(別冊No.11A)と義歯装着時の口腔内写真(別冊No.11B) を別に示す。 まず行うべき処置はどれか。1つ選べ。 a 粘膜調整
正解:C
|
正答率:63.7%
|
|
問題番号:114D-33 |
82歳の女性。義歯の維持安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。 診察と検査の結果、旧義歯にある前処置を行った後に新義歯を製作することとした。 この前処置の目的はどれか。1つ選べ。 a 人工歯の補強
正解:C
|
正答率:76.2%
|
|
問題番号:114D-44 |
全部床義歯の間接法によるリラインに適した印象材はどれか。2つ選べ。 a 印象用ワックス
正解:AC or AD or CD
|
正答率:71.3%
|
|
問題番号:115C-88 |
長期間全部床義歯を使用している患者が最近食事がしづらくなったことを主訴として来院した。 咀嚼障害の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。 a 咬合高径の低下
正解:A
|
正答率:78.6%
|
|
問題番号:116A-37 |
84歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良と上顎前歯部顎堤の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。 適切な対応はどれか。2つ選べ。 a 咬合面再形成
正解:AB
|
正答率:53.6%
|
|
問題番号:116A-88 |
85歳の女性。下顎義歯の咀嚼困難を主訴として来院した。 製作している補綴装置はどれか。1つ選べ。 a 移行義歯
正解:D
|
正答率:94.4%
|
|
問題番号:116A-89 |
85歳の女性。下顎義歯の咀嚼困難を主訴として来院した。 装着の際に製作した補綴装置に行ったのはどれか。1つ選べ。 a 概形印象
正解:E
|
正答率:81.5%
|