【歯科医師国家試験】失敗する子どものパターンと親にできること

  • 公開日:2023.06.06
  • 更新日:2024.04.11
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【歯科医師国家試験】失敗する子どものパターンと親にできること
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子どもが歯科医師国家試験に失敗するパターン

歯科医師国家試験受験生の娘さん・息子さんがいらっしゃる親御様は、

子どもが失敗パターンに陥っていないか心配」
「子どもが不合格になるような勉強をしている気がする」
「今のままでは去年と同じ失敗を繰り返してしまいそうで不安…」

といった悩みをお持ちではありませんか?

このように親御様がお子様の様子を見て、このままだと失敗するのではないかと不安になる気持ちはとても良く分かります。

実は、お子様が歯科医師国家試験に失敗してしまう原因には、「子ども側の原因」「親側の原因」の両方があると当塾では考えています。

それら2つの原因をしっかり理解し、適切なサポートをしてあげることがお子様の合格には必要なのです。

歯科医師国家試験は「家族の戦い」ともいえる試験です。

そこでこの記事では、

  • 子どもが原因の失敗パターン
  • 親が原因の失敗パターン
  • 子どもを合格に導くために親ができること

について詳しく解説します。

この記事を読むことで、受験の失敗パターンや失敗パターンに当てはまったときの解決法が分かり、お子様に対する適切なサポートができるようになることと思います。

また、それでもどうしても不安だという親御様向けに、4章では無料相談サポートについても案内しておりますので、ぜひ、最後まで目を通してみてください。

目次

  1. 1章:歯科医師国家試験 子どもが原因の失敗パターン5つ
    1. 1-1:勉強の質が低い
      1. 1-1-1:適切な学習計画を立てられていない
      2. 1-1-2:違和感を持ったまま同じ勉強法を続けている
    2. 1-2:目的意識やマインドが不足している
      1. 1-2-1:他責思考で物事を考える
      2. 1-2-2:歯科医師になるという意思が弱い
    3. 1-3:勉強環境や人間関係が適切でない
      1. 1-3-1:勉強に集中できる環境を作れていない
      2. 1-3-2:何となく予備校や塾に入っている
      3. 1-3-3:落ちる人のグループに所属している
    4. 1-4:生活・メンタル面の管理がおろそか
    5. 1-5:不合格時の言い訳となる要素を作る
  2. 2章:歯科医師国家試験 親が原因の失敗パターン3つ
    1. 2-1:プレッシャーをかけ過ぎている
    2. 2-2:勉強や生活に逐一干渉する
    3. 2-3 :曖昧な質問や声掛けをしている
  3. 3章:子どもを合格に導くために親ができること
    1. 3-1:子どもへの接し方を変える
      1. 3-1-1:基本スタンスは「見守る」
      2. 3-1-2:モチベーションを上げる声掛けをする  
      3. 3-1-3:親も一緒に勉強をする
    2. 3-2:環境面を整えてあげる
      1. 3-2-1:自宅の勉強環境を見直す
      2. 3-2-2:生活環境・生活リズムを整える
    3. 3-3:塾・予備校を活用する
      1. 3-3-1:本人に合う塾・予備校を見つける
      2. 3-3-2:親子で相談してみる
  4. 4章:子どもの受験が心配な場合は「60日合格塾」に相談を
    1. 4-1:国家試験のプロが親身になって解決策を提示
    2. 4-2:受験生だけでなく、親御様の相談も可能
    3. 4-3:電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応
  5. まとめ:子どもが失敗するかも…と感じたときには合格に向けた適切なサポートを!

1章:歯科医師国家試験 子どもが原因の失敗パターン5つ

1章では、歯科医師国家試験において、お子様が原因の失敗パターンについて解説していきます。

そのようなお子様に原因のあるパターンは以下の5つです。

  • 勉強の質が低い
  • 目的意識やマインドが不足している
  • 勉強環境や人間関係が適切でない
  • 生活・メンタル面の管理がおろそか
  • 不合格時の言い訳となる要素を作る

ぜひ、お子様が該当していないか確認してみてください。

では、ひとつずつ解説していきます。

1-1:勉強の質が低い

失敗するお子様の特徴としては、第一に圧倒的に「勉強の質が低い」ことが挙げられます。

国家試験は1年で1回しか実施されないため、限られた期間内により多く勉強したほうが有利に思えます。また、実習や大学の講義で忙しい現役生より、浪人生の方が勉強時間を確保しやすいでしょう。

しかし、実際は、浪人生より現役生の方が合格率が高いのです(新卒:77.1% / 既卒35.6%:令和3年)。

どうしてこのような差が出るのでしょうか。

一般的には、臨床実習から離れる時間が長くなると実際の臨床場面をイメージしづらくなるから、と言われています。

時間はかけているのに成績が伸びにくい場合、勉強の質を見直してみることがひとつの方法となるでしょう。

勉強の質が低いお子様が取りがちな勉強方法には大きく以下の2つが挙げられます。

  • 適切な学習計画を立てられていない
  • 違和感を感じたまま同じ勉強法を続けている

では、具体的に解説していきます。

1-1-1:適切な学習計画を立てられていない

勉強の質が低くなる原因として、まず「適切な学習計画を立てられていない」ことがあります。

国家試験の傾向や自分の弱点をきちんと分析しないまま、行き当たりばったりで勉強を進めていないでしょうか。

例えば、お子様が

「前回の模試で高得点だったからこの分野は少し勉強時間を減らそう」
「この分野は苦手意識があるから後回しにしよう」
「分野は決めていないけど、とにかく1日8時間は勉強する」

といった進め方をしているなら注意が必要です。

限られた時間で効率よく勉強するためには、適切な学習計画は欠かせません。

なぜなら、計画を立てることで、広い出題範囲でも過不足なく学習でき、自分がいつまでにどのレベルまで到達すれば良いかを判断できるようになるからです。

きちんと計画を立てず、ただがむしゃらに勉強時間を増やしてしまうと、かけた時間に見合う成果を得にくいといえるでしょう。

そのためには、国家試験の出題範囲や最近の傾向、自分の学力や苦手分野を十分把握しておくことが重要です。

全体の傾向をきちんと把握した上で無理のない計画を立て、定期的に計画どおり達成できているか確認しながら進めていくことで、効率的な勉強ができるようになります。

1-1-2:違和感を持ったまま同じ勉強法を続けている

勉強を続ける中で「本当にこのままで良いのか?」と違和感を持たれる子様も多いと思います。

例えば、浪人生では4月から5月やスタートダッシュ後の6月頃に、現役生では初めて模試を受ける9月頃にこうした違和感を持たれることが多くあります。

そんなときに、すぐに勉強方法を修正できるか、ズルズルと同じやり方を続けてしまうかで合否が分かれる、といっても過言ではありません。

そもそも勉強方法に正解はなく、常に試行錯誤して変えていくものです。

それまでのやり方に違和感を持ったのなら、それは何かを変えた方が良いという自分の中の合図なのです。

何をどう変えたらよいのか判断に迷うときは、誰かに聞いたり、予備校や塾に頼るのも手近な方法ですが、こちらの記事で歯科医師国家試験の勉強法について解説していますので、まずはぜひご一読ください。

【歯科医師国家試験】効率的な勉強法を解説、科目・分野別のおすすめ勉強法

1-2:目的意識やマインドが不足している

失敗する人の2つ目の特徴として、「目的意識やマインドが不足している」ことが挙げられます。

ここでの目的意識とは、何がなんでも歯科医師になるという意欲のことです。

また、マインドとは、国試直前や本番のメンタルではなく、国試までの日々の勉強や過ごし方における前向きな姿勢のことを指します。

そして、この目的意識やマインドは、自分自身で上手くコントロールできるものです。

以下ではその具体的な例を挙げていきます。

1-2-1:他責思考で物事を考える

他責思考とは、何か物事が起きた時に「他人や環境のせい」だと捉える考え方のことです。

何か起きた時に「すべては自分の責任」と考える自責思考とは対となる考え方です。

この「他責思考」は、受験生にとって大変危険ということをお伝えしていきます。

例えば、勉強が思い通りに進まなかったときに、

ここはきちんと習っていないから解けなくて当然だ」
「今回点数が伸びなかったのは変わった問題が多かったからだ
「集中できないのは周囲の人や環境が悪いからだ

などと考えることの多いお子様は「他責思考」といえます。

受験勉強が上手くいかなかったとき、自分の改善点よりも先に、他人や環境の良くないところばかり探してしまう人は、自分の欠点に見て見ぬふりをしているといえます。

これでは、学力が上がらないだけでなく、自分以外の原因を探すことに時間をかけることとなり、周りから大きく遅れを取ってしまいます。

また、仮に自責思考であっても、自己否定ばかりを繰り返す場合も注意が必要です。

大切なのは自分の弱点を認識して行動を改善することなのです。

1-2-2:歯科医師になるという意思が弱い

失敗するお子様のよくある口癖として、

本当はそこまで歯科医師になりたい訳じゃない
親に悪いから仕方なく勉強している
本気度が足らないから受かる気がしない

といった、歯科医師を目指すこと自体を否定するものがあります。

しかし、実際は、つらい現状から目を逸らし、また落ちた時の言い訳として、そう思い込んでいる場合がほとんどです。

お子様がこのような言葉を口にした時は、親御様にとっても頑張りどころです。

お子様は現実から逃げたくて気持ちが揺れている状態です。ここで流されてしまうとズルズルと悪循環に陥ってしまう可能性があります。

歯科医師国家試験を受けるなら、腹を括って取り組まないと本気で合格を目指すほかの受験生に追いつくことは難しいはずです。

目の前の勉強だけに集中して取り組めるよう、親御様からもより一層支援してあげてください。

ただもし、お子様が本心から歯科医師を希望しないのであれば、受験そのものを諦めるか一旦時間をおいてみることをおすすめします。

1-3:勉強環境や人間関係が適切でない

失敗するお子様の3つ目の特徴として、「勉強環境や人間関係が適切でない」ことが挙げられます。

自分に合っていない場所や予備校で勉強を続けていたり、周囲の人間関係によって勉強に悪影響が出る場合が当てはまります。

以下ではその具体的な例を挙げていきます。

1-3-1:勉強に集中できる環境を作れていない

失敗するお子様の多くは、集中できる勉強環境を確保できていない傾向にあります。

長時間集中して勉強できる環境や、決まった勉強場所を構築することは、受験生がまず優先して取り組むべきことと言えるでしょう。

以下に当てはまる場合は対策が必要です。

■騒音環境
・周囲の雑音が大きく集中できない
・静かすぎて集中できない

■居住環境
・予備校や塾が遠い
・近くに自習室や図書館がない
・繁華街が近く、余計な誘惑が多い

■心理的環境
・デスク、チェアが勉強に適していない
・メールやSNSが気になり気が散る
・ベッド、ソファが近くすぐ休憩してしまう
・人目がなくサボりがち

もちろん環境のマイナス面を努力で克服できる場合もありますが、一般的には集中できる環境でないと、勉強そのもののハードルが上がってしまいます。

そのため、親御様目線でも勉強環境を改めて見直してみることが重要です。

1-3-2:何となく予備校や塾に入っている

失敗するお子様によく見られる特徴として、今通っている予備校や塾が自分に合っていないことに気づいていない、あるいは気づいてもそのまま通い続けてしまうことがあります。

また、親や周りの友達に勧められるまま予備校に入った場合などでは、本人は辞めたくても言い出せず、ズルズルと在籍してしまうケースもあります。

そもそも、予備校や塾の合格率は大手でも6-7割と言われています。つまり、予備校や塾との相性が合わずに落ちてしまう人が毎年2-3割はいるのです。

このように予備校や塾には相性が必ず存在します。

予備校や塾の効果は、自分に合った所を選んで始めて発揮され、合格率が上がるものと考えています。

お子様に合った予備校・塾の選び方については、こちらの記事の「3章:自分に合った予備校・塾選びのポイント」にて詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

【歯科医師国家試験】大手・中堅予備校と個別指導塾の違い、適切な選び方

1-3-3:落ちる人のグループに所属している

環境と同じく、周囲の人間関係も勉強成果に大きく影響します。

特に、現役生や予備校に通っている浪人生は、いつも周りに受験生がいる状況ですのでその影響はきわめて大きく、合否を左右するといっても過言ではありません。

実際、失敗するお子様の傾向として、落ちやすい人たちが固まるグループに属していることが挙げられます。

落ちやすいグループの特徴としては、

  • 学校や講師の悪口ばかり言っている
  • 講義や模試をきちんと受けていない
  • テストや模試の点数が悪くても反省しない
  • 勉強時間に対して休憩回数が多い、長い
  • 遊びや飲み会など誘惑が多い

など、主に受験や勉強に対する後ろ向きな言動や、周りの受験生の足を引っ張るような行動が挙げられます。

ここまで極端でなくても、このような傾向があるグループが近くにあれば注意が必要です。

本気で合格したいのであれば意識して距離を置くことをおすすめします。

1-4:生活・メンタル面の管理がおろそか

生活やメンタルの管理がおろそかになることも、失敗しやすいお子様の特徴です。

国試を乗り切るためには生活管理がとても重要です。受験勉強は長期間にわたるため、十分な体力と良好な体調をキープする必要があるからです。

特に、実家を離れて下宿しているお子様は、起床時間や食事など基本的な生活習慣が乱れがちですので親御様側でも

また、現役生や通学型の予備校に通っている浪人生なら、ある程度決まった時間に家を出ることができますが、ずっと自宅で勉強している場合は、生活リズムも自分の意志で管理することになります。

起床時間などの生活パターンができるだけ一定となるよう自己管理を徹底していく必要があります。

また、受験生なら誰でも不安になったりメンタルが落ち込む時期がやってきます。

その変化に気づかず不安を乗り越える方法を知らないと、どんどん悪い方向へ進んでしまう危険性があります。

親御様は普段のお子様の様子をよくご存知ですから、小さな変化にも気づきやすいです。場合によっては、お子様自身も気づいていない変化を見つけることもあるでしょう。

このように親御様が客観的にお子様を観察し、落ち込みが小さいうちにアドバイスしてあげることはとても良い支援となります。

また不安や落ち込みに対しては、前もっていくつかリフレッシュ方法を試しておくのもよい方法です。

お子様に合った気分転換を何パターンか知っておくことで、より適切に対応することができるでしょう。

1-5:不合格時の言い訳となる要素を作る

受験前に不合格時の言い訳をすることも、失敗しやすいお子様の特徴です。

毎年秋ごろになると、受験に失敗したときの言い訳を始めるお子様が少なからずいらっしゃいます。

よく聞かれる発言には、

  • メンタルが崩れてしまった
  • 体調を崩してしまった
  • 予備校との相性が悪い
  • 周りの人間関係がうまくいっていない

などがあります。

これは、いわゆる「セルフハンディキャッピング」とよばれる行動です。

たとえ失敗をしても「他のせいである」と言い訳ができるようにして、自尊心や自己評価を守っているのです。

このような行動は、勉強に集中できていないことを後ろめたく思っている一方で、失敗によって傷つきたくない気持ちが強いお子様に多くみられます。

言い訳をすることで、無意識のうちに「だから失敗しても仕方がないのだ」という考えを持つようになるため、受験生にとっては大変危険な行動と言えるでしょう。

2章:歯科医師国家試験 親が原因の失敗パターン3つ

1章ではお子様が原因の5つの失敗パターンについて解説しました。

2章では親御様が原因の失敗パターンについて解説していきます。

親御様に原因のある失敗パターンは以下の3つです。

  • プレッシャーをかけ過ぎている
  • 勉強や生活に逐一干渉する
  • 曖昧な質問や声掛けをしている

では、ひとつずつ解説していきます。

2-1:プレッシャーをかけ過ぎている

親御様が考える以上に、お子様は親御様の発言を重く真剣に捉える傾向があります。

受験に関してはより敏感になる傾向があり、一見何気ない言葉や態度でもお子様に必要以上のストレスやプレッシャーを与えてしまうことがあります。

例えば、親御様が励ますつもりで「今年が最後だから頑張れ!」と言ったとしても、お子様は「今年受からなければもう後がない」と追い詰められ、逆に勉強に集中できなくなってしまう場合もあります。

また、親御様やご兄弟が歯科医師だった場合、「受かって当然」という家庭の雰囲気を感じ取り、「万一落ちてしまったらどうしよう」というストレスから勉強に集中できず、受験に失敗してしまう可能性もあります。

実際に、当メディアを運営する「60日合格塾」にご 相談された親御様の中には

「勉強の状況を聞いただけなのに子どもとの雰囲気が悪くなり、結果不合格になった。 」

といった経験をされ、親御様としても悔しい思いをされた方も多くいらっしゃいます。

適度なストレスは実力の発揮には必要と言われていますが、一番身近な親御様の言動は、お子様に対し必要以上のストレスになってしまう可能性があり注意が必要です。

2-2:勉強や生活に逐一干渉する

親御様が受験を控えたお子様の勉強や生活態度を心配されるのは自然なことです。

しかし、過度に干渉しすぎると、お子様にとっては勉強を強制されたり生活を監視されているように感じ、やる気を失う原因となってしまうことがあります。

例えば、以下のような行動が挙げられます。

  • 毎日の勉強時間を確認する
  • 学校の成績や模試の結果を毎回聞く
  • 多少の夜更かし、遅起きを注意する
  • どこで誰と勉強しているか聞く

これらの行動は、お子様のストレスやプレッシャーにつながり、精神的に疲労感を与えてしまいます。

また、頻繁に干渉することでお子様の集中力を削いでしまい、結果として勉強の効率を落としてしまうこともあるのです。

国試受験において親御様のサポートはとても重要ですが、心配のあまり過干渉にならないよう。

2-3 :曖昧な質問や声掛けをしている

多くの場合、親御様からの適度な質問や声掛けは、お子様にとってはうれしく心強いものです。

しかし、内容によってはお子様が返答に困ったり、反発を招いてしまうこともあります。

代表的なものが曖昧な質問や根拠のない声掛けです。

例えば、「勉強どう?」「成績は上がった?」「周りの友達はどんな感じだ?」といった問いかけは、曖昧な質問といえます。

このような問いかけに対しては、どう答えるか迷ってしまいますので、お子様からの返事がないか、「特に変わらないよ」などあいまいな答えしか返ってこないでしょう。

また、「お前なら絶対合格するはずだ」「今年は必ず合格するはずだ!」といった根拠のない声掛けは「何がわかるんだ!」と反発を招くことがあります。

成績が落ち込んでいる時期であればかえってプレッシャーとなり勉強意欲を失わせてしまうこともあるでしょう。

もちろん、お子様の性格やその時期の成績、精神状態によって適切な声掛けは変わります。お子様の状況に配慮した上で、回答しやすい声掛けをすることが大切です。

3章:子どもを合格に導くために親ができること

ここまで、お子様と親御様が陥りやすい失敗パターンについて解説しました。

実は、歯科医師国家試験は「家族の戦い」ともいえる試験です。

仮に今、お子様の勉強状況が失敗パターンに近かったとしても、親御様の適切なサポートによって合格に近づくことが可能だと考えています。

そこで、3章では親御様がお子様を合格に導くためにできることについて解説していきます。

親御様がお子様を合格に導くための行動は以下の3つです。

  • 子どもへの接し方を変える
  • 環境面を整えてあげる
  • 塾・予備校を活用する

では、ひとつずつ解説していきます。

3-1:子どもへの接し方を変える

お子様の現状が失敗パターンに近かったとき、合格に近づけるために親御様がまず取るべき行動として「お子様ヘの接し方を変える」ことが挙げられます。

具体的には以下のような行動です。

  • 基本スタンスは「見守る」
  • モチベーションを上げる声掛けをする
  • 親も一緒に勉強する

ではひとつずつ見ていきましょう。 

3-1-1:基本スタンスは「見守る」

歯科医師国家試験は、大学受験までとは異なりお子様は成人です。実家を離れ親御様とは別の環境で生活されている場合も多いでしょう。

そのため、基本的には親御様はお子様が合格するまでは日々「見守る」ことを基本スタンスとすることをおすすめします。

仮に今、勉強が思うように進んでいないなら、お子様は自分の中でさまざまな試行錯誤をしている状態です。

直接手を貸すのではなく、静かに見守りつつ自力で乗り越えられるよう導くのが親御様の仕事といえるでしょう。

もちろん適度なコミュニケーションは必要ですが、過干渉とならないよう、いま一度お子様を信じ、見守ってあげるようにして下さい。

3-1-2:モチベーションを上げる声掛けをする  

基本スタンスは「見守る」こと、とお伝えしましたが、これはすべてお子様に任せて放っておくという意味ではありません。

親御様にぜひ積極的に行っていただきたいのが、お子様のモチベーションを上げるような声掛けです。

声掛けの内容は、試験結果や他者との比較ではなく、お子様の努力や前向きな変化を認める内容が望ましいです。

例えば、

  • 少し早めに予備校や大学に出かけるようになった
  • 昨日より長い時間集中できていた
  • ちょっとした隙間時間に復習していた

といったことがあれば積極的に褒めてあげることをおすすめします。

親御様がお子様の良い変化を褒めたり、伝えたりしてあげることで、お子様は

「両親が自分を見守ってくれている」
「両親の期待に応えたい」

という気持ちが湧いてきます。

このように、小さなことでもその都度きちんと褒めてあげることはお子様の勉強の大きなモチベーションとなるのです。

また、下宿など親元を離れているお子様に対しては、SNSを活用した声掛けも有効です。

SNSを活用した声掛け方法については、以下の記事の第5章でも解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

【歯科医師国家試験】子どもの受験が不安!親が取るべき行動とは?

3-1-3:親も一緒に勉強をする

また、お子様へのおすすめの接し方として「親も一緒に勉強をする」ことが挙げられます。

歯科医師国家試験の受験生の親御様もまた歯科医師であることが多いです。

お子様にとって目標でもある親御様が、一緒に真剣になって勉強してくれるのはお子様にとっても大変心強いことです。

また、親御様も一緒に試験問題を解くことで「最近の問題はこんなに難しいのか」「こんな広範囲を毎日勉強している子どもはすごい」などお子様の日々の頑張りに共感することもあるかもしれません。

それこそがお子様にとって最も嬉しく、モチベーションが上がる動機になります。

もちろん、歯科医師国家試験以外の勉強でも同じ効果が期待できます。親御様が何歳になっても真剣に勉強する姿を見せることがお子様の受験勉強への良い刺激になるのです。

このように、親子で一緒に勉強することはお互いに大きなメリットが期待できますのでぜひ実践していただければと思います。

3-2:環境面を整えてあげる

次にお子様を合格に近づけるために親御様が取るべき行動として「環境面を整えてあげる」ことが挙げられます。

お子様が落ち着いて勉強に集中できるように出来るだけ良い環境を整えてあげると良いでしょう。

具体的な方法は以下の2点です。

  • 自宅の勉強環境を見直す
  • 生活環境・生活リズムを整える

では、それぞれ解説していきます。

3-2-1:自宅の勉強環境を見直す

勉強の進捗は、居住環境や勉強環境によっても大きく影響されます。お子様の環境が適切かどうか親御様の目線からも見直してみることが大切です。

例えば、

  • デスクと壁の間に空間を設けてみる
  • デスクの高さを変えてみる
  • デスクには勉強道具以外置かないようにする
  • 長時間座れるチェアに変えてみる
  • 家具のレイアウトを変えてみる
  • 照明の明るさ・色温度を調節可能なものにする
  • アロマなど香りにも気を使ってみる
  • 部屋の壁紙を集中しやすい色に変える

といった対策を試してみることもおすすめです。

また、時には勉強場所を変えることもよい気分転換となります。
ずっと自宅で勉強しているお子様には、「たまにはカフェで勉強してみたら?」などのアドバイスが効果的かもしれません。

ほかにも、騒音対策でノイズキャンセリングイヤホンを使用したり、YouTubeなどで集中できる周波数の音源を流したりすることも一つの方法です。

ご紹介した方法全てではなくてもできる ところから試してみて、お子様に合った環境を整えてあげることをおすすめします。

3-2-2:生活環境・生活リズムを整える

お子様が集中して勉強を続けるために、親御様が無理のない範囲で生活リズムや環境を整えてあげることもおすすめです。

同居している場合は、
・毎日の食事時間を統一する
・勉強の集中力を削ぐ物を部屋に置かない
・親がだらけている姿を見せない

下宿している場合は、
・栄養バランスが整うよう食材を支援する
・郊外など勉強だけに集中しやすい環境に引越しさせる
・適切な頻度で電話やLINEなどで連絡を取る

など、親御様がしてあげられるサポートは多岐に渡ります。

ここに挙げた例のほかにも、お子様が「親にしてもらえたら助かる・嬉しい」ということを積極的に行ってあげましょう。

3-3:塾・予備校を活用する

お子様を合格に近づけるために親御様が取るべき3つ目の行動として、「塾・予備校を活用する」ことが挙げられます。

必ずしも全ての受験生に当てはまる訳ではありませんが、歯科医師国家試験対策としては、必要に応じて予備校・塾に通うことをおすすめします。

なぜなら、受験勉強の要である「必ず出題されるコアな知識」を把握するには、受験のプロから教えてもらうことがもっとも早く確実だからです。

そのため、親御様ができる最大のサポートは塾・予備校に通わせてあげることだと考えます。

塾・予備校を活用するために必要なステップは以下の2点です。

  • 本人に合う塾・予備校を見つける
  • 親子で相談に行く

では、それぞれ解説していきます。

3-3-1:本人に合う塾・予備校を見つける

塾や予備校に通い始めたとしても、そこがお子様に合っていなければ時間もお金も無駄になってしまいます。

塾・予備校を選ぶ際には、ぜひ判断軸をもっていただくことをおすすめします。

具体的には、以下のような判断軸からお子様に合っているかを総合的に検討することがおすすめです。

  • 模試の順位
  • 現役or浪人回数
  • 時期・入塾タイミング
  • 予備校・塾や講師との相性

またこれ以外の要素として

  • 親目線だけで判断していないか?
  • お子様本人がその塾に通うことで自信が持てるか?

なども考えておくことが重要です。

3-3-2:親子で相談してみる

塾・予備校を活用する際には「親子で相談してみる」こともおすすめです。

多くの塾・予備校では無料相談できる日時が設定されています。こういった機会に親子で参加し講師と直接話すことには以下のような沢山のメリットがあります。

講師・塾の雰囲気が分かり、本当にお子様に合う塾なのか判断できる
不安なことや悩みを受験のプロに相談することで解決の糸口が見つかる
お子様が具体的にどのような点で勉強に困っているか親御様も知ることができる
・入塾を決めた場合、その場ですぐに手続きを行える

また、すでに通っている塾・予備校がある場合も、無料相談を活用するのは良い方法です。

なぜなら、別の塾を見学することでそれぞれの塾の特徴が比較でき、よりお子様に合った環境を判断しやすくなるからです。

ぜひ講師やチューターなどの相談を活用し、今後の受験勉強に活かすことをおすすめします。

お子様にあった最適な予備校・塾の選び方は、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ一度読んでみていただければと思います。

【歯科医師国家試験】大手・中堅予備校と個別指導塾の違い、適切な選び方

4章:子どもの受験が心配な場合は「60日合格塾」に相談を

3章でもお伝えしましたが、歯科医師国家試験は「家族の戦い」ともいえる試験です。

合格するためには受験生本人の頑張りに加え、親御様の適切な理解やサポートが欠かせません。

もしお子様の受験勉強について悩みを感じているのであれば、ぜひ一度、当メディアを運営する「60日合格塾」に無料相談してみてください。

4-1:国家試験のプロが親身になって解決策を提示

塾長をはじめとした受験のプロである講師やスタッフが様々な悩みや状況に対して最適なアドバイスをさせていただきます。

年間150件以上ものご相談をいただいている対応実績もありますので、安心してご相談をお寄せください。

4-2:受験生だけでなく、親御様の相談も可能

実は、「60日合格塾」に寄せられるご相談は親御様が3割強を占めています。

面談の時間も柔軟に設定可能ですので、お仕事に忙しい親御様のご都合に合わせた対応が可能です。

もちろん、お子様本人からのお問合せ、親御様+お子様の三者面談も受け付けていますので、ぜひ相談を検討してみてください。

4-3:電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応

当塾の面談の特徴は「電話・メール・LINE・Zoom」といった各種方法に対応していることです。

もし、LINEやZoomの使い方がわからないというような場合でも、こちらのフォームからお申し込みいただければ、当方からお電話を差し上げることも可能です。

まとめ:子どもが失敗するかも…と感じたときには合格に向けた適切なサポートを!

今回の記事の内容をまとめます。

歯科国試受験において、お子様が原因の失敗パターンは以下の5つでした。

  • 勉強の質が低い
  • 目的意識やマインドが不足している
  • 勉強環境や人間関係が適切でない
  • 生活・メンタル面の管理がおろそか
  • 不合格時の言い訳となる要素を作る

また、親御様が原因の失敗パターンは以下の3つでした。

  • プレッシャーをかけ過ぎている
  • 勉強や生活に逐一干渉する
  • 曖昧な質問や声掛けをしている

そして、失敗パターンに近いお子様を合格に導くために親御様ができることとして、

子どもへの接し方を変える
 ▶基本スタンスは「見守る」
 ▶モチベーションを上げる声掛け
 ▶親も一緒に勉強をする

環境面を整えてあげる
 ▶自宅の勉強環境を見直す
 ▶生活環境・生活リズムを整える

塾・予備校を活用する
 ▶本人に合う塾・予備校を見つける
 ▶親子で相談してみる

について解説しました。

もし、この記事を読んでもお子様の受験勉強についてご不安やお悩みがある場合は、

  • 国家試験のプロが親身になって解決策を提示
  • 受験生だけでなく、親御様の相談も可能
  • 電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応

といった特徴のある「60日合格塾」に一度相談してみてください。

60日合格塾の詳細をもっと知りたい場合は、こちらのサイトをぜひご覧ください。

【60日合格塾】

ご相談の際は、こちらのLINEに登録してお気軽にメッセージをお送りください。

この記事の内容を参考に、お子様が合格に近づけるよう行動を開始していきましょう。

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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