【子供が多浪で不安!】次の歯科医師国家試験で必ず合格するための対策法

  • 公開日:2024.02.14
  • 更新日:2024.02.14
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【子供が多浪で不安!】次の歯科医師国家試験で必ず合格するための対策法
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歯科医師国家試験で多浪する子どもの特徴

お子さんが歯科医師国家試験で多浪しているあなたは、

  • また浪人しないか、今後のことが不安
  • なぜ不合格し続けるのだろうか
  • 次回の国試で必ず合格するにはどうしたらいいだろう

などの不安や悩みをお持ちではありませんか?

実は、歯科医師国家試験は、浪人するほど合格率が下がります。

そのため、このままお子さんの国試不合格が続くと、将来が心配になりますよね。

しかし、ご安心ください。

たとえ多浪していても、今の間違った勉強法を改善し、適切な国試対策を行うことで、合格基準をクリアできる可能性を高めることができます。

そこでこの記事では、

  • 歯科医師国家試験で多浪するお子さんの特徴
  • 多浪生は合格が難しい理由
  • お子さんが多浪する理由
  • 多浪する人がやるべき行動

について詳しく解説します。

不安もあるかもしれませんが、前向きに行動することでお子さんの将来も明るくなります。

ぜひこの記事を参考に、できることから今すぐ初めてください。

1章:歯科医師国家試験で多浪するお子さんの特徴

歯科医師国家試験で多浪生の特徴は、以下のものです。

  • 留年を経験している
  • 6年で急激に成績が落ちた
  • 試験を一夜漬けで乗り切っていた

簡単に解説しますので、あなたのお子さんにも該当するかチェックしてみてください。

多浪生ほど合格が難しくなる理由から知りたい場合、2章をお読みください。

1-1:留年を経験している

多浪生の特徴として、まず、歯学部在学中に留年を経験していることが挙げられます。

留年する人の傾向としては、

  • 試験ぎりぎりまで対策しない
  • 過去問を積極的に解かない
  • 独自の勉強方法にこだわりすぎて効率が落ちている

など、得点を下げる何からの原因があり、それを自覚していない場合が多いです。

そのため、学内での成績も悪く、歯科医師国家試験においても得点が取れず浪人してしまうのです。

さらに、自分の勉強法のこだわりを捨てられず、自分に合わない効率の悪い勉強法に固執してしまっていることも多いです。

そのため、勉強法から抜本的に見直すことも必要です。

1-2:6年で急激に成績が落ちた

6年生で急激に成績が落ちることも、歯科医師国家試験で浪人し、多浪生の特徴です。

6年生は大学の講義以外では、自分で計画を立てて国家試験に向けて準備を進めることとなります。

ここで成績が落ちるということは、

  • 自習時間での勉強方法に問題がある
  • 勉強計画の立て方が悪い
  • 時間の使い方など自己管理の問題がある

などの場合が多いです。

6年生ともなると、国試対策の他にも臨床実習や卒業試験対策などの予定が詰まり、忙しくなってきます。

自分に合った勉強方法や自己管理の方法を身につけ、より効率的に学力を伸ばさなければ、他の受験生との差はどうしても開いてしまいます。

1-3:試験を一夜漬けで乗り切っていた

進級試験などを一夜漬けで乗り切ってきた経験が多いことも、歯科医師国家試験で多浪する子どもに多い特徴です。

一夜漬けはその場しのぎの対策で、下記のような問題があります。

  • 知識が定着しない
  • 未知の問題に対して今ある知識から総合的に考えて解決する力が養われない
  • 暗記で片付けようとしていた

暗記だけでは知識と知識が結びつかず、一筋縄ではいかない問題を解くことはできません。

暗記は最低限で済ませ、なぜこうなるのか?を意識して勉強しなければいけません。

その場しのぎでは、以前やったことのある問題でもミスが多くなり、未知の問題には正解できないため、合格に及ばない危険性が高くなるのです。

もしあなたのお子さんが、上記の内容に当てはまるようであれば、これからも国試に受からず多浪を続けてしまう可能性があります。

それを知ったうえで、しっかりと対策することが大事です。

次に、歯科医師国家試験は、多浪する子どもほど合格が難しいことについて説明します。

2章:歯科医師国家試験は多浪するお子さんほど合格が難しい

すでにご存じかもしれませんが、歯科医師国家試験は現役生より浪人生の合格率が低いです。

歯科医師国家試験の浪人生の合格率は、第116回で42.2%となっています。

現役生の合格率が77.3%となっておりますので、浪人生の合格率は大幅に低いことが分かります。

歯科医師国家試験 受験者数と合格率(浪人生)

近年の歯科医師国家試験における浪人生の合格率は、30%台後半から40%台となっており、2人に1人以上が再度浪人してしまう状態です。

さらに、歯科医師国家試験は、浪人を繰り返す(多浪)ほど合格率が下がってしまうこともデータから明らかです。

下図は、卒業年次別の合格率を示したものです。

受験回数が増えるほど合格率が下がっているのがわかります。

歯科医師国家試験の浪人年数と合格率

(参考)第115回歯科医師国家試験 卒業年次別受験者数・合格者数・合格率

このように、多浪するほど合格が難しくなる現実がありますので、すでに浪人していても「次回で必ず国試に合格する」という気持ちで対策を練る」ことが重要なのです。

このように多浪生ほど歯科医師国家試験の合格率が低いのは、理由があります。

次に、その理由を解説します。

3章:お子さんが歯科医師国家試験で多浪する理由

あなたのお子さんが歯科医師国家試験で多浪してしまう理由は、主に下記の2つです。

  • 臨床実習から時間が経つほど合格しにくくなる
  • 多浪生メンタルに支障をきたしていることも

順番に解説します。

具体的な今後のやるべきことから知りたい場合、4章をお読みください。

3-1:臨床実習から時間が経つほど合格しにくくなる

歯科医師国家試験の多浪生は、不合格になるほど臨床実習からの時間が空いてしまいます。

そのため、より合格が難しくなるという悪循環に入ってしまうのです。

歯科医師国家試験では、臨床実地問題が配点の50%以上を占めます。

そのため、国試に合格するには、これらの問題で「確実に正解できる」ことが必要です。

しかし、歯科医師国家試験で多浪が続くと、臨床実習からの期間が長引き、実際の臨床場面をイメージしづらくなり、臨床的判断能力が衰えてきます。

そのため、より臨床実地問題での正答が難しくなってしまいます。

臨床的判断能力の低下は、試験結果に直結するといっても過言ではありません。

したがって合格するためには、臨床科目でどんな問われ方をしても「確実に正解できる」という根拠が持てるように勉強をしていく必要があるのです。

そして、日々技術や材料も改良され続けています。

そのため、時間が経つごとに新しく覚えなければいけない知識が増えてしまいます。

新しい技術や材料も臨床実習中ならば実際に目で見て手で触れて吸収できますが、多浪生はどうしても知識だけになってしまうことも原因の一端です。

3-2:多浪のお子さんはメンタルに支障をきたしていることも

歯科医師国家試験に限りませんが、多浪するほどメンタルに支障をきたし、

  • 本番で力を発揮できない
  • 気持ちの浮き沈みが大きく、普段の勉強の質が悪化している
  • モチベーションを維持できない

ということがよくあります。

具体的には、下記のような理由からメンタルに不調をきたしていることが多いです。

  • 不合格で自信を失う
  • 浪人を繰り返すほど、受験時の心理的なハードルが上がる
  • 周囲からのプレッシャー

こうしたメンタルの不調やモチベーションの低下から、多浪生になるほど勉強効率が下がっていく傾向があります。

歯科医師国家試験は合格が難しい試験でもありますので、モチベーションを維持して普段の勉強の質を上げること、本番で実力を発揮できることはとても大事です。

そのためには、ご両親のサポートも大事です。

具体的には、下記の記事に詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてください。

【歯科医師国家試験】子どもを合格に近づけるための親の声掛けの方法

また、勉強面でも抜本的な見直しが大事です。

これから解説します。

4章:歯科医師国家試験で多浪しているお子さんに必要な対策

歯科医師国家試験で多浪しているお子さんには、下記のような対策を実践することが大事です。

  • 勉強法や予備校を抜本的に変える
  • 合格から逆算したスケジュールを立てる
  • 休日を設けずに勉強を毎日継続する
  • 国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をする

順番に解説します。

4-1:勉強法や予備校を抜本的に変える

まず、勉強法や予備校を抜本的に変えることを考えてみてください。

2章でも簡単に触れましたが、多浪のお子さんは、

  • 自分に合わない勉強法にこだわっている
  • 自分の得意・不得意を正しくとらえて勉強できていない
  • 同じような予備校に無駄に通い続けている
  • 暗記に頼りすぎている

といったことがあるからです。

多浪生は、今年初めて国試受ける人に比べれば、圧倒的に知識量が多い特徴があります。

しかし、意外にも、

  • 知識を正確に暗記できていない
  • 論理的に理解できていない
  • 暗記の知識ばかりで知識と知識がつながっていない

ということも多く、それが原因で、問題を解く際に適切に知識をアウトプットできない場合も多いのです。

そのため、現役生や1浪生などと同じ勉強法を続けたり、現役生・1浪生に合わせたカリキュラムの予備校・塾に通うことは、多浪生がとるべきアプローチとしては不適切な場合も多いのです。

厳しいようですが、これまでのやり方で不合格という結果にしかなっていないのですから、抜本的に見直すことも必要なのです。

【60日合格塾】では、暗記は最小限で徹底したアウトプットで覚えた知識を引き出す力を鍛えます。

お子様が暗記量が多くて困っていらっしゃったら、ぜひ一度ご相談してください。

4-2:合格から逆算したスケジュールを立てる

多浪生が歯科医師国家試験に合格するためには、合格から逆算してスケジュールを立てることも大事です。

もしかしたら「受験勉強に集中する期間は長いほどいい」とか、逆に「すでに何年も勉強してきたから、短期集中で対策すればいい」といった考えをお持ちの人もいるかもしれません。

しかし、実は、受験対策の期間は長すぎても短すぎても良い結果につながりにくいのです。

適切なタイミングで勉強を始めることが試験結果を大きく左右します。

現役生では臨床実習の終了時期が大学によって異なるため、学習開始時期が左右されます。

例えば、早い大学では5年生の11月から国試対策の講義などが始まりますし、一方、国公立など一部の大学では、本格的に国試勉強を始められるのが残り100日を切ってからというケースもあります。

ただし、多くの受験生が、遅くとも直前100日前までには受験勉強を始めていると考えた方が良いでしょう。

したがって、多浪生も100日を下回る勉強計画は、避けることが望ましいです。

また、一般的に歯科医師国家試験対策には、2000時間ほど必要と言われています。

多浪生は臨床実習の影響は受けず、自分の勉強ペースもだいたいわかっているはずですから、これらの日数・時間数を目安にして、自分に合ったスケジュールを調整しましょう。

4-3:休日を設けずに勉強を毎日継続する

多浪生歯科医師国家試験に合格するためには、休日を設けずに勉強を毎日継続することも大事です。

多浪生は、

「何度も同じことを勉強しているから、この分野はもうやらなくていい」

「メリハリが大事だから、しばらく遊んでリフレッシュしよう」

と休日を多く設けることも多いです。

多浪生は同じ内容を何度も勉強している分、過去問の答えを覚えてしまっていたり、勉強自体に飽きが生じている場合が多いため、このような行動を取りがちです。

しかし、知識は一度定着しても、時間が経過すると確実に忘れていってしまいます。

特に歯科医師国家試験は範囲が広く、覚えることが膨大であるため、気を抜くと記憶が薄れ、気づかないうちに苦手分野が広がってしまうことも。

あなたも「エビングハウスの忘却曲線」のことは聞いたことがあると思いますが、一般的に、忘却を防ぐには反復して復習することが有効といわれています。

今ある知識の定着を確実にするためにも、毎日少しでも勉強を継続することが重要なのです。

それができなければ、今までと同じように、後から追い上げてくる現役生などに抜かされてしまう結果が待っているといえるでしょう。

4-4:国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をする

多浪生が歯科医師国家試験に合格するためには、国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をすることも重要です。

大きく分けると、勉強法には「インプット」と「アウトプット」の2つがありますが、最終的に合格を左右するのは「インプット力」ではなく「アウトプット力」です。

アウトプット力とは、問題を見たときに、瞬時に適切な回答を導き出せる能力です。

このアウトプット力が大事なのは、試験会場で初見の問題を見たときに、自分の持てる知識と思考力を総動員して正解を導けるようになることが、受験勉強のゴールだからです。

歯科医師国家試験は、出題範囲が膨大です。

そのため、多くの受験生はインプット(暗記)作業に最も多く時間をかけてしまいます。

確かに、最初の段階ではそれも不可欠です。

しかし、全ての知識を完璧に暗記できる受験生はいません。

暗記だけで合格を勝ち取ることは難しいのです。

それよりも、暗記は必要最低限とし「最低限の知識を使って答えを導き出す」能力を高めることに注力したほうが効率的だと私たちは考えています。

実際、必修問題を除く一般問題・臨床実地問題では、最低限の知識をもとにいかに正しい答えを導き出せるかが重要なのです。

アウトプットを中心とした具体的な勉強方法については、下記の記事の「1章 1-4:国試本番を意識した勉強法」にて詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法

ここまで多浪のお子さんがいる場合にやるべきことを説明しましたが、親御さんだけでお子さんの考え方や行動を変えるのは難しい場合もあると思います。

そのような場合は、歯科医師国家試験の対策の専門家・プロへの相談も考えてみてください。

ご家庭内だけでの対策には限界もあります。

お子さんの将来のためにも、専門家の力を借りることをオススメします。

まとめ:歯科医師国家試験の多浪はプロへの相談が大事

お子さんが多浪しているご両親にとって、参考になったでしょうか。

最後にこの記事のポイントをまとめます。

まず、歯科医師国家試験で多浪生に多い特徴は下記のものです。

  • 留年を経験している
  • 6年で急激に成績が落ちた
  • 試験を一夜漬けで乗り切っていた

多浪生になるほど歯科医師国家試験には合格しにくくなります。

それは下記のような理由があるからです。

  • 臨床実習から時間が経つほど合格しにくくなる
  • 多浪のお子さんはメンタルに支障をきたしていることも

そのため、多浪生のお子さんがいる場合、下記のような対策を行って次回の国試での合格を真剣に目指すことが大事です。

  • 勉強法や予備校を抜本的に変える
  • 合格から逆算したスケジュールを立てる
  • 休日を設けずに勉強を毎日継続する
  • 国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をする

当サイト「歯科国試.com」を運営する、歯科医師国家試験の「60日合格塾」は、効率的な勉強法をお伝えし、短期集中で国試合格を目指すことができる完全オンラインの塾です。

「次回こそ合格してほしい」とお考えの場合、ぜひ一度ご相談ください。

ご相談の際は、こちらのLINEに登録してお気軽にメッセージをお送りください。

この記事の内容を参考に、歯科医師国家試験合格に近づけるよう行動を開始していきましょう。

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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