【歯科医師国家試験】模試2000番台から合格するための勉強法を徹底解説
- 公開日:2024.01.17
- 更新日:2024.01.17
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歯科医師国家試験の模試で2000番前後だったあなたは
- このままでは合格できないのではないだろうか?
- 合格できるか不安なので今から急いで成績を上げたい!
- 今の自分にあった効果的な勉強方法があれば知りたい!
といった疑問や悩みをお持ちではないでしょうか。
いまひとつ成績に自信が持てず、もしかしたら国家試験に合格できないのではないか…という不安な気持ちがあると思います。
結論から言うと、少し厳しい言い方になりますが、全国模試で2000番前後の成績だと国家試験で不合格となる確率が非常に高いといえます。
なぜなら、模試2000番前後では、得点が合否のボーダーライン付近となることが多いからです。
合否のボーダーライン付近には、同得点の受験生が固まります。
その分、わずかなケアレスミスや取りこぼしで順位が急降下し、一気に合格ラインを下回ってしまうことがあるのです。
また、同じ2000番でも何回目の模試だったかでその意味合いは変わってきます。
私たちの経験上、1回目で2000番ならまだ挽回できる可能性も高いですが、2回目で2000番なら少し厳しくなり、3回目で2000番なら崖っぷちといえます。
特に、3回目の模試で2000番台だった人は、本番までの時間もないため、この記事を参考にすぐに行動を始めるべきです。
どのタイミングの模試であっても2000番台がボーダーラインであることに変わりはありませんが、裏を返せば、少しの努力でこの集団を抜け出して飛躍的に順位が伸びる可能性を秘めているということでもあります。
そのため、まずは苦手分野の得点力を上げて、安全圏内である1000番前半に行くことが必要です。
そこで、この記事では全国模試の成績が2000番前後だった受験生向けに
- 歯科医師国家試験の模試2000番前後の人が意識すべきこと
- 合格するための勉強方法とスケジュール
- モチベーションを上げるためのメンタルUPの方法
- 集団予備校や個別指導塾の活用
について解説していきます。
あなたがこの記事を読めば、模試で2000番前後の人が、国家試験本番までに取り組むべきことが分かるでしょう。
ぜひ、この記事を読んで、歯科医師国家試験合格を目指して行動を開始しましょう。
また5章では、模試で2000番前後の人にもオススメの学習ノウハウを持つ、「60日合格塾」の特徴についても案内していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
1章:歯科医師国家試験の模試2000番前後の人が意識すべきこと
第116回(2023年度)の歯科医師国家試験の受験者数は3,157人、合格者数は2,006人でした。
(引用:厚生労働省プレスリリース)
この数字だけを見れば、全国模試で2000番前後の成績の場合、ちょうど合否のボーダーライン付近です。
国家試験本番で安定して合格できる、とは言い難いことがわかるでしょう。
たった1問のミスでも不合格につながる可能性が高く、大変不安定な状況であり油断は禁物です。
そこで1章では、模試で2000番前後だった人に知っておいてほしい心構えについてお伝えしていきます。
知っておいてほしい心構えは、以下の3つです。
- 今のままでは不合格となる可能性が非常に高い
- 現在の勉強法は変更・改良する必要がある
- モチベーションと努力のレベルをもう一段階上げる
では、ひとつずつ解説していきます。
1-1:今のままでは不合格となる可能性が非常に高い
まず、模試で2000番前後だった人に知っておいてほしいことが、「今のままでは不合格となる可能性が非常に高い」ということです。
歯科医師国家試験の模試は、国家試験を知り尽くした大手予備校が開催していることもあり、その精度はかなり高いものです。
そのため、その模試で2000番前後ということは、国家試験の合格圏ぎりぎりと考えられます。
ほんの少しのミスでも、合否を分けてしまう立ち位置にいるといえます。
それに加え、冒頭でもお伝えしたように、多くの受験生が国家試験当日まで合格に向けて努力をしています。
国家試験本番で、自分が実力を発揮できない場合もあります。
また、自分は従来どおりの力を発揮できても、他の受験生の追い上げによって不合格となってしまう可能性もあります。
つまり、模試で2000番前後の人が合格するためには、今までと同じ実力をキープするだけでは難しいです。
今まで以上に、
- 国家試験本番までに今以上の実力をつけること
- 他の受験生から少しでも抜きんでること
が求められると言えるでしょう。
1-2:現在の勉強法は変更・改良する必要がある
次に、模試で2000番前後だった人に知っておいてほしいことは、「現在の勉強法は変更・改良する必要がある」ということです。
先ほどもお伝えした通り、大手予備校は国試を知りつくしており、模試の精度はきわめて高いと考えられます。
その模試で成績が振るわなかったのであれば、国家試験合格に向けた勉強法を変更・改良する必要があります。
もしも、大学の講義+独学で今の状態なのであれば、今の勉強方法を根本的に変更あるいは改良する必要があります。
場合によっては、予備校を利用するなど、新たな方法を取り入れることも良い方法となるでしょう。
また、すでに塾や予備校などを利用している場合は、ご自身に合った環境でない可能性があります。
ご自身に合った、適切な塾や予備校への変更が望ましいです。
塾や予備校は方針やカリキュラムが多岐にわたります。
ご自身に合った環境で勉強しないと、せっかくの時間と労力を浪費してしまいます。
現時点で望ましい結果が出ていないのであれば、方向性を見直すことが必要です。
限られた時間を無駄にしないためにも、できるだけ早期に方向転換をすることをオススメします。
もし、現時点でもしご自身の勉強方法に自信がない場合には、コチラの記事も参考にしてみてください。
【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法
1-3:モチベーションと努力のレベルをもう一段階上げる
最後に、模試で2000番前後だった人に知っておいてほしいことが、「モチベーションと努力の質をもう一段上げる」ということです。
先ほどもお伝えしたように、全国模試で2000番前後の成績ということは、勉強の方向性を変更・改良する必要があります。
途中から勉強方法を変えることは、大きな負担です。
さらに、今まで積み重ねてきたことを否定されたような気持ちになり、モチベーションが大きく下がってしまう場合も多いです。
そのような状況変化に対応し、さらに国家試験に合格する安全圏まで成績を上げるためには、「今まで以上の気力で最後まで学習を進めていけるか」が重要なポイントとなります。
他の受験生の追い上げがあったとしても、自分をさらに高めて周りから一歩抜け出すことができれば、国家試験合格がぐんと近づきます。
そのため、模試で2000番前後の人には、ぜひ勉強意欲を一段階上げ、適切な努力を継続することを意識していただければと思います。
2章:【2000番前後向け】合格するための勉強方法とスケジュール
1章では、模試で2000番前後の人に知っておいてほしい心構えについてお伝えしました。
次に、この2章では、模試で2000番前後だった人向けにオススメの、勉強法とスケジュールについてお伝えしていきます。
では、それぞれ解説していきます。
2-1:国試本番を意識した勉強法
1章でもお伝えしたように、模試で2000番前後だった場合、国家試験本番で合格するためには相当な努力が必要です。
そして限られた時間で確実に合格するためには、今までと同じ勉強方法ではなく、より効率の良い方法に改善していく必要があります。
そこで、ここでは
- インプット(暗記)は最低限にする
- コアな知識を完璧にする
- 科目間の関連を意識する
- アウトプットに注力する
についてお伝えしていきます。
では、それぞれ解説していきます。
2-1-1:インプット(暗記)は最低限に
模試で2000番前後の人に限らず、多くの受験生は暗記に対して苦手意識があります。
暗記に代表されるインプット作業は、そもそも量が多くて覚えきれない、覚えてもすぐに忘れてしまうなど悩みのタネでもあります。
最も勉強時間をかけてしまいやすい作業でもあります。
確かに、必修問題での公衆衛生の制度名など、知っていなければ全く解けない問題も出題されます。
基本的な知識は、完璧に覚えておくことが合格の必須条件です。
しかし、当記事では「暗記は最低限で良い」ということをお伝えしたいと思います。
なぜなら、必修問題以外の一般問題・臨床実地問題での正答率を上げたほうが、他の受験生と差がつきやすく合格に近づきやすいからです。
歯科医師国家試験の問題数の約60%は、暗記だけでも対応可能な問題といわれています。
しかし、全ての知識を完璧に暗記できる受験生はいないため、暗記で対応できる問題で正答率満点を目指すのは正しい戦略とは言えません。
また、暗記問題でほかの受験生と大きく差をつけることも難しいでしょう。
一方、残り約40%の一般問題・臨床実地問題では、最低限必要な知識を使って答えを導き出すことが最も労力の少ない回答方法です。
また、そのような思考パターンができるかどうかは、受験生の中でもばらつきが大きいポイントです。
そのため、暗記は最低限のみとし、暗記では対応できない問題の正答率を高めることに注力した方が、全体の得点効率が上がりやすくほかの受験生とも差がつきやすいのです。
確実に合格するには、やみくもに暗記を進めるだけではなく、まずは最低限の知識だけを覚えることをしっかりと意識した上で、毎日の学習計画を組み立てていきましょう。
2-1-2:コアな知識を完璧にする
歯科医師国家試験では、「コアな知識」を扱う問題にいかに対応できるかが合格の鍵です。
コアな知識とは、
- 過去問で何度も問われているような国家試験で重要とされている知識
- あらゆる方向からの問われ方が可能な知識
のことを指します。
そのようなコアな知識を問う問題は、1~5年生までの定期試験・進級試験でも問われてきたような基礎問題であることが多いため、「自分はわかっている」という錯覚に陥りやすいのです。
実はここに、大きな落とし穴があります。
確かに、コアな知識そのものを問う問題は、誰でも知っている・できるような基礎的な問題です。
しかし、国家試験で難しいとされている問題の多くは、コアな知識を使った「考え方」を問う問題なのです。
例えば、下記の115A-88の問題
この問題は、基礎的な知識を問う問題にも関わらず、正答率30%と、ほとんどの受験生が間違えた難問です。
一見して、しっかりと勉強している人ほど、
- 糖尿病は低血糖に陥りやすいので「ブドウ糖の投与」
- 意識消失しているから「アドレナリンの投与」
といった知識が頭の中に浮かんできてしまい、選択肢に惑わされやすいのです。
しかし、呼吸があるものの反応がない人には、「まず、気道確保・回復体位」という、歯学部生であれば必ず習っている「救急蘇生法」のコアな知識を十分に理解していれば、迷いなく選べる問題なのです。(正答:a)
このような問題を提示している出題者側は、その問題を通じて、歯科医師として必要な「考え方」を問おうとしています。
基礎知識を表面上だけ知っていても、間違った通り道や考え方をしてしまっては、正解を導き出すことができません。
「コアな知識」は、大学や予備校の講義、参考書などで何度も繰り返し出てきますので、そのような知識に直面した際は、「分かった気分」にならず完璧に理解することを目指しましょう。
2-1-3:科目間の関連を意識する
受験勉強をしていく中で、今週は補綴学、来週は矯正学というように、特定の科目をバラバラに進めていこうとしていないでしょうか。
残念ながら、それは正しい勉強法とは言えません。
もちろん、直前期の追い込みなどのタイミングで、苦手な科目だけを集中的に勉強することは、既にある程度理解している内容を更に深めるためには効果的なこともあります。
しかし、長期的には、科目ごとに勉強をするのではなく、常に科目間の関連を意識しながら勉強することが大切です。
例えば、補綴学の過去問を解いていく際に、理工学・解剖学に関連する科目や、全身疾患・先天性異常に関連する知識をどんどん調べて肉付けしながら勉強をしていくといったイメージです。
このような勉強法は、一つの過去問を解くだけでもかなりの時間がかかり、1日の進度は遅くなります。
しかし、特定の科目だけを勉強するよりも、多角的で強固な知識に仕上げることができますし、まさにこのような科目間の連携が必要な知識こそが、国家試験で問われやすい領域なのです。
加えて、国家試験本番では、科目ごとに順番に問題が並んでいる訳ではなく、科目がランダムな順序で出題されます。
その際に、「この問題はこの科目だからこの知識」といった知識の引き出し方をしていると、スムーズに思い出せないばかりか、ちょっと捻られた問題であれば間違えてしまうことでしょう。
したがって、普段から科目間の垣根を無くした勉強の仕方をしておけば、国家試験本番であらゆる問われ方をされても対応できるようになるのです。
2-1-4:アウトプットに注力する
受験勉強では、「インプット:アウトプット=2:3」の比率で、アウトプットに注力していくことを意識していきましょう。
なぜなら、積極的にアウトプットを行うことで、知識が定着し思考力が鍛えられるからです。
アウトプット作業には、主に以下の方法があります。
- 過去問を解く際に、自分なりの考え方を書き出しながら解く
- 自分が覚えた知識を人に分かりやすく説明する
- 自分なりの言葉で体系化してノートにまとめる
ここで重要なことは、インプットした知識を単純にそのまま出力・反復することは、アウトプットとは言えないということです。
覚えた知識を統合し自分の考えとして出力することで、初めてアウトプットと言える点に注意してください。
多くの人が、自分では知っているつもりでも、人に説明したり改めてまとめてみると、所々あいまいな部分があった経験があるのではないでしょうか。
ただ見たり聞いたりしたことは、短期間のうちに大部分を忘れてしまいます。
見聞きしたことを長期間残る知識として定着させるためには、別の知識と組み合わせて記憶したり、自分の言葉で反復したりして復習することが大切だと言われています。
アウトプット作業の一例としては、それぞれ15~30分時間をとり、1日の終わりにその日勉強した内容を、翌朝にも前日勉強した内容を振り返る方法があります。
このとき、テキストや参考書などは見ずに覚えている知識だけを使い、その日勉強した内容から自分なりの考えを一からノートに書き出してみることがポイントです。
一見簡単なように思えますが、実際試してみると、初めからこれを完璧にできる受験生はほとんどいません。
それほど、覚えたことを自分の考えとして、人に説明できるレベルでアウトプットできるようになるには訓練が必要なのです。
また、できる人が少ないからこそ、できる人がより有利になるともいえるでしょう。
日頃からこのようなアウトプット作業に注力することを心がけていけば、国試本番にはかなりの学力が付きますので、ぜひ意識して取り組んでみてください。
2-2:勉強スケジュールの立て方と注意点
次に、模試で2000番前後だった人向けの、勉強スケジュールの立て方と注意点について解説していきます。
2-2-1:2000番前後の人の勉強スケジュール
1章でもお伝えしたように、全国模試で2000番前後の人は、勉強の方向性を変更あるいは改良する必要があります。
そのため、勉強スケジュールも、これまで自分で立ててきたやり方を根本的に見直すことが重要です。
特に、以下に当てはまる場合は、勉強スケジュールを早急に見直してみましょう。
- そもそもこれまできちんと勉強スケジュールを立てていなかった
- 模試ではずっと2000番前後で伸び悩んでいる
- このままで国家試験に合格できるか不安がある
勉強スケジュールとは、単に毎日の勉強計画を立てるだけではありません。
必要な勉強時間数や過去問の周回などを、試験本番までに終えられるように、本番までの日数を考慮したうえで勉強計画を立てるということです。
国家試験対策の総勉強時間は、一般的な勉強方法では2,000時間ほど必要だと言われています。
ちなみに、この2,000時間とは、6年生まで進級できるだけの最低限の知識が入っていることが前提です。
全国模試で2000番前後の場合、この条件がクリアできていない場合も考える必要があります。
知識が入っていると仮定し、1日10時間勉強するとして200日必要です。
もし基本的な知識が不足している場合、これにさらに知識をインプットする時間を上乗せする必要があります。
国家試験本番までの残りの日数と必要な勉強時間数から、ご自身が毎日何時間勉強することが必要なのかぜひ逆算してみてください。
もし、国家試験本番が迫っていてどうしても必要な勉強時間数が取れない場合には、早めに国家試験のプロである予備校講師など、第三者にアドバイスを受けることをオススメします。
また、もう1点勉強スケジュールを立てる際に知っておきたいことが、「歯科医師国家試験対策には過去問を使った勉強が非常に重要である」ということです。
一例として、当メディアを運営する「60日合格塾」では、過去問解説書を最低3周した状態で国試本番に臨むことを推奨しています。
市販の過去問解説書は、合計7,000〜9,000ページほどあります。
人によって進めるペースに個人差はありますが、例えば過去問を1日100ページ進めるとすると最低でも210日ほどかかります。
したがって、勉強スケジュールを見直す際には、総勉強時間2000時間、もしくは過去問を3周できるような勉強スケジュールを立てることをオススメします。
どのような学習計画を立てれば良いか分からないという方向けに、当メディアを運営する「60日合格塾」では、無料のオンライン相談を受け付けており、その中で学習方法のアドバイスなども行っています。
学習計画の立て方に不安がある方はぜひ一度ご相談ください。
2-2-2:勉強スケジュールを作る際の注意点
勉強スケジュールを立てる際の注意点は、以下の3点です。
- 大学の試験予定などを考慮する
- 客観的に確認できる目標を入れる
- 進捗管理をしっかりと行う
まず、勉強スケジュールを立てる時に、現役生の場合は、「大学の講義や各種試験の予定を考慮すること」が必要です
国家試験合格を目指すあまり、学内の試験をおろそかにして留年してしまっては元も子もありません。
そのため、現役生の場合には、大学の学事日程も考慮に入れたうえで、勉強時間を確保できるようなスケジュールを組むことをオススメします。
また、大学の講義内容もそのまま国家試験対策として活用できます。
したがって、大学の講義に合わせた勉強スケジュールを立てるようにすると、より効率的に学習を進めていけるでしょう。
勉強スケジュールを立てる場合には、「客観的に確認できる目標を入れる」のがオススメです。
客観的に確できる目標とは、例えば
- 模試で○○番以内になる
- ○月までに過去問3周を終える
などです。
今現在模試で2000番前後なら、次の模試までに過去問を〇ページ進める、模試の順位を少しでも上げるなど、受ける模試ごとに自分の目標を立てることがオススメです。
このような客観的に確認できる目標があると、漫然と勉強をしていくよりも主、体的に学習に取り組むことが出来ます。
長いようで短い受験期間では、いかに主体的に学習を進めていけるかが合否を左右してきます。
予備校や塾に通っている浪人生の場合には、予備校や塾でカリキュラムが決まっていたり、年間のスケジュール管理をしてくれる場合もあります。
しかし、その場合でも、常に自分で主体的に学習を進めていけているかどうか、振り返ることをオススメします。
最後に、しっかりと勉強スケジュールを立てたとしても、実際にそれに沿って勉強を進めていけなければ意味がありません。
そのため、勉強スケジュールを立てた後には、「進捗管理をしっかりと行う」ということを意識しておきましょう。
もちろん、途中で多少のスケジュールの変更は有るかと思います。
しかし、最低限、立てた目標をどれだけ達成できているか、足りていない場合にはどうしたらスケジュール通りに学習を進めていけるかは、その都度確認しておくようにしましょう。
3章:モチベーションを上げるためのメンタルUPの方法
ここまで、1章では模試で2000番前後だった人の心構えについて、2章ではオススメの勉強法と勉強スケジュールの立て方についてお伝えしてきました。
全国模試で2000番以内の成績だった場合、安定して合格が狙えるレベルまで成績を押し上げるには、相当な努力を続ける必要があります。
長期間にわたり努力を継続するためには、体調管理に加え、意識してモチベーションを上げて精神面を整えることも欠かせません。
そこでこの3章では、模試で2000番前後の人が、国家試験本番に向けてモチベーションを上げるためのメンタルUPの方法についてお伝えしていきます。
モチベーションを上げるためのメンタルUPの方法は、以下の2つです。
- 受かる人のマインドセットを身につける
- 努力が継続できる環境に身を置く(予備校・塾など)
では、それぞれ解説していきます。
3-1:受かる人のマインドセットを身につける
まず、国家試験本番で実力を発揮するために必要なのが、「受かる人のマインドセットを身に付ける」ということです。
モチベーションが上がるマインドセットは人それぞれですが、ここでは国試に受かる人に多くみられるマインドセットを紹介します。
3-1-1:成長を実感しながら日々を過ごす
まずは、日々の成長を実感することが挙げられます。
多くの受験生は、毎日4〜10時間ほどは勉強していることがほとんどでしょう。
同じ時間をかけて勉強しているのに合否が分かれてしまう原因として、「成長を実感しながら勉強できているかどうか」が重要だと私たちは考えています。
成長とは、「昨日の自分には〇〇が分からなかったが、今日勉強して分かるようになった。だから成長した。」というように、過去と現在の状態を正確に把握してはじめて意識できるものです。
こうした検討を毎日繰り返すことで、苦手や弱点を克服できるようになるだけでなく、「自分はこれだけ成長したから大丈夫だ」という確固たる自信を手に入れることができます。
試験に受かる人の多くは、このような確固たる自信を持っているので、最終的に本番でもベストを尽くすことができるのです。
3-1-2:必要な情報やアドバイスを見極める
次には、必要な情報やアドバイスを見極めることが挙げられます。
試験に受かる人は、自分に何が足りていないかをきちんと把握できている人です。
自己分析がしっかりできていることで、自分にとって本当に必要な情報やアドバイスを見極めることができ、自分に必要のないものは参考程度に留めて受け流すことができます。
一方、試験に落ちる人の多くは、
「勉強法を教えてください」
「どのテキストを勉強すればいいですか?」
などの曖昧な情報やアドバイスを求めてしまう傾向があります。
このような漠然とした質問は、答える人によって差が大きく、その情報が自分に合っているかを見極めることが非常に難しいのです。
そして本来必要のないアドバイスに従ってしまい、時間と労力を失う危険性があると言えるでしょう。
3-1-3:「今年必ず受かる」という覚悟を持つ
また、「今年必ず受かる」という覚悟を強く持つことも重要です。
もちろん、受験生活は辛いことがほとんどですし、ほとんどの人が毎日のように「自分は本当に合格できるのか」という不安が頭をよぎることでしょう。
しかし、そのような時に心が折れそうになる人と、立ち直れる人の違いは、「今年必ず受かって歯科医師になる」という目標に常に立ち返ることができるかどうかにかかっています。
試験に受かる人は、「自分は今年必ず受かる」という覚悟を長期間持ち続けられる人とも言えるでしょう。
3-2:努力が継続できる環境に身を置く(予備校・塾など)
次に、国家試験本番で実力を発揮するために必要なのが、「努力が継続できる環境に身を置く」ということです。
例えば、現役生で大学内ではなかなか勉強に集中できない人や、宅浪生で勉強と勉強以外の時間の切り替えが上手くいかない人などは、努力が継続できないことに悩むことがあると思います。
そのような際は、予備校や塾に入り、思い切って環境を変えてしまうことをオススメします。
大手・中堅予備校では、自習室や図書室が完備されていたり、チューター制度や臨床実技面のサポートを実施していたりするところもあります。
また、個別指導塾で担当講師に毎日の学習状況を管理してもらったり、毎日何をやらなければいけないかを明確にしたりしてもらうことで、努力を継続できる可能性が高まります。
自分に合った予備校・塾の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
【歯科医師国家試験】大手・中堅予備校と個別指導塾の違い、適切な選び方
4章:集団予備校や個別指導塾の活用
模試で2000番前後だった場合は、今の勉強方針を改善する必要があります。
ただ、自分では改善方法がわからなかったり、どうしても苦手な分野がある場合には、予備校や塾を活用してみるのもひとつの方法です。
そこで4章では、模試で2000番前後の人にオススメの、集団予備校や個別指導塾の活用方法についてお伝えしていきます。
オススメの集団予備校や個別指導塾の活用方法は、以下の2つです。
- 大手・中堅予備校に途中入塾する
- 個別指導塾で集中的に指導を受ける
では、ひとつずつ解説していきます。
4-1:大手・中堅予備校に途中入塾する
模試で2000番前後の人の予備校や塾の活用法としてまずオススメなのが、「大手・中堅予備校に途中入塾する」という方法です。
大手・中堅予備校では、基礎的な知識や頻出問題を幅広く学習することができます。
自分の苦手分野がはっきりわからなかったり、全体的に知識不足を感じている場合、適した学習環境と言えるでしょう。
また、講義形式は、教室で多人数向けに行われることが多く、大学と同じような環境で受けることができます。
カリキュラムは、1年単位で組まれることが多いですが、途中入塾への対応も実施しているところもあります。
予備校や塾の講師は、国家試験を知り尽くした受験のプロです。
そのようなプロに教わることで、苦手な分野であっても最低限必要な知識を身につけることができます。
模試で2000番前後の人の場合には、基礎知識を積み上げ強化することで得点が安定し、国家試験合格に近づける可能性が高いです。
知識の底上げを行い、国家試験合格を確実なものにしていきましょう。
4-2:個別指導塾で集中的に指導を受ける
次に、模試で2000番前後の人の予備校や塾の活用方法としてオススメなのが、「個別指導塾で集中的に指導を受ける」という方法です。
大手・中堅予備校が国試に必要な基礎知識を身に付ける場だとすると、個人指導塾は個人個人に必要な知識や勉強方法を分析し提供してくれる場として活用することができます。
個別指導塾を利用する利点には、以下の2つがあります。
- 自分の苦手・弱点を客観的に分析してもらう
- 合格まで導いてくれる講師を見つける
それでは、ひとつずつ解説していきます。
4-2-1:自分の苦手・弱点を客観的に分析してもらう
個別指導塾は、個々の生徒に合わせた講義が特徴です。
カリキュラムも多人数に合わせたものではなく、生徒ひとりひとりに合わせて作成することが可能です。
模試の結果などをもとに、受験のプロによって苦手・弱点を客観的に分析し、ご自身の学力や理解度に合わせた学習カリキュラム設計をしてもらえることがメリットと言えるでしょう。
特に、自分では苦手分野や弱点がいまいちよくわからない場合は、客観的なアドバイスを得られることは大きな利点と言えます。
4-2-2:合格まで導いてくれる講師を見つける
個別指導塾では、1対1の講義形式となるため、講師との相性は重要です。
入塾前に現地やオンラインで無料相談を行っている塾が多いので、実際に確かめてみることをオススメします。
自分と相性が良さそうな講師や、自分の苦手分野を教えることが得意な講師を選ぶことで、安定した得点アップが期待できます。
講師が決まったら、自分の都合に合わせた講義日時を選べるのも利点のひとつです。
どこまで対応しているかは塾や講師によりますが、例えば個別のオンライン講義などでは、教室型の講義では難しい早朝や夜間の講義に対応しているケースがあります。
自分に合った講師と、自分に合わせたスケジュールを組むことで、学習効率が上がり合格により近づくことができるでしょう。
個別指導塾について詳しくは、コチラの記事でも解説しています。選び方に迷っている場合には、ぜひ一度ご覧ください。
【歯科医師国家試験】個別指導塾のメリット・デメリットと選ぶ際のポイント
5章:2000番前後から確実に合格したいなら「60日合格塾」にご相談を!
ここまで記事を読んでも、
「2000番前後から合格できるか不安」
「どうしても合格したいので予備校を探したい」
と考えている方へ、
模試で2000番台前後の人にもオススメの学習ノウハウを持つ「60日合格塾」についてのご紹介です。
模試2000番前後で勉強法に悩んでいる人は、ぜひ60日合格塾にご相談ください。
5-1:60日合格塾の特徴
60日合格塾は、その名の通り短期間での歯科医師国家試験合格を目指す塾です。
短期間で合格するために必要な知識、学習効率を上げる方法など、国家試験を知り尽くしたプロが在籍し受験生の合格をサポートしていきます。
ここからは、60日合格塾が推奨する学習方法についてお伝えしていきます。
5-1-1:1単元1枚のオリジナルテキスト
60日合格塾では、1単元1枚のオリジナルテキストを使用したインプット方法を採用しています。
一般的な勉強法では、分厚いテキストを1ページずつ覚えていくので、知識の繋がりを意識することがどうしても難しい傾向にあります。
そこで、60日合格塾では、大きな1枚のテキストを使用して、中心となるコアな知識から枝葉を広げるように体系化して覚えていくことを推奨しています。
このインプット方法は当塾に通わなくても自らの力で作ることでも実現可能ですので、無料面談ではその方法の紹介もさせていただきます。
5-1-2:アウトプット中心の個別カリキュラム
実は、学習を進める際にはインプットだけでなく、アウトプットに重きを置いた勉強法がとても有効です。
60日合格塾では、日々の生徒自身の勉強や講師との講義の中での徹底的なアウトプットを通して、「覚えた知識を引き出す力・知識を使って考える力」を伸ばし、国試本番に対応できる力を身に付けていきます。
無料相談の中では、このようなアウトプットメインの講義形式を、実際に体験して頂くことも可能です。
5-1-3:完全オンライン 全国対応可能
当塾は、面談〜入塾〜受講までを完全オンラインとしています。
そのため、どのような場所にお住まいでも安心して受講することが可能です。
また、オンラインであるメリットを活かし、質問はチャットで24時間対応など、日々の学習の困りごとについてもすぐに解消できる体制を整えています。
5-2:予備校探しに迷ったら「60日合格塾」に相談
当塾の無料の体験講義では、zoomでの模擬講義に加え
- アウトプット指導
- 学習カウンセリング
も行います。
あなたの現在の学力や強み弱みを診断し、最適な学習方法のアドバイスも行っていきます。
学習計画に迷いがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
また、
「現在の成績で本当に合格できるのか?」
「今の勉強方法であっているのか?」
歯科医師国家試験に精通し、受験のプロでもある当塾に何でもご相談ください。
当塾に入塾しなくても、もちろん相談費用は無料です。
もしあなたが現在の勉強法に不安や迷いを感じているのであれば、ぜひ一度、当メディアを運営する「60日合格塾」に無料相談してみてください。
5-2-1:国家試験のプロが親身に相談を受けています
塾長をはじめとした受験のプロである講師やスタッフが、様々な悩みや状況に対して最適なアドバイスをさせていただきます。
年間150件以上ものご相談をいただいている対応実績もありますので、安心してご相談をお寄せください。
5-2-2:受験生だけでなく、親御様の相談も可能です
実は、「60日合格塾」に寄せられるご相談は、親御様が3割強を占めています。
面談の時間も柔軟に設定可能ですので、お仕事に忙しい親御様のご都合に合わせた対応が可能です。
もちろん、お子様本人からのお問合せ、親御様+お子様の三者面談も受け付けていますので、ぜひ相談を検討してみてください。
5-2-3:電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応
もし、LINEやZoomの使い方がわからないというような場合でも、お申し込みいただければ、当方からお電話を差し上げることも可能です。
まとめ:模試2,000番前後の人は勉強法の改善とマインドセットを!
今回の記事の内容をまとめます。
歯科医師国家試験の模試で2000番前後だった人が意識すべきこととして、以下の3つを解説しました。
- 今のままでは不合格となる可能性が非常に高い
- 現在の勉強法は変更・改良する必要がある
- モチベーションと努力のレベルをもう一段階上げる
また、模試で2000番前後だった人が合格するための勉強方法とスケジュールとして、以下の2つを解説しました。
■国試本番を意識した勉強法
- インプット(暗記)は最低限に
- コアな知識を完璧にする
- 科目間の関連を意識する
- アウトプットに注力する
■勉強スケジュールの立て方と注意点
- 2000番以内の人の勉強スケジュール
- 勉強スケジュールを作る際の注意点
模試で2000番前後だった人が、モチベーションを上げるためのメンタルUPの方法は、以下の2つでした。
■受かる人のマインドセットを身につける
- 成長を実感しながら日々を過ごす
- 必要な情報やアドバイスを見極める
- 「今年必ず受かる」という覚悟を持つ
- ■努力が継続できる環境に身を置く(予備校・塾など)
集団予備校や個別指導塾の活用方法としては、以下の2つを解説しました。
- 大手・中堅予備校に途中入塾する
- 個別指導塾で集中的に指導を受ける
・自分の苦手・弱点を客観的に分析してもらう
・合格まで導いてくれる講師を見つける
もし、この記事を読んでも受験勉強やスケジュールについてご不安やお悩みがある場合は、
- 国家試験のプロが親身になって解決策を提示
- 受験生だけでなく、親御様の相談も可能
- 電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応
といった特徴のある「60日合格塾」に一度相談してみてください。
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この記事の内容を参考に、合格に近づけるよう行動を開始していきましょう。
当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。
もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。