【2023年度版】歯科医師国家試験の日程・当日までの準備・手続きを解説
- 公開日:2023.07.17
- 更新日:2023.07.18
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あなたは
- 歯科医師国家試験の試験日程を知りたい
- 歯科医師国家試験の試験当日のスケジュールを知りたい
- 歯科医師国家試験の試験に受かるためのスケジュール管理方法を知りたい
このようにお考えではありませんか?
歯科医師国家試験では、試験日に慌てないように出願日程から、試験の当日・合格後の日程まで把握することが重要です。
なぜなら、日程全体を把握することで、試験当日に慌てることなく落ち着いて試験に集中することができるからです。
実際、私の知人にも出願の締め切り日を把握しておらず、受験できなかったり、試験日当日に試験会場を間違えたという失敗を犯した人もいました。
この記事を読むと、出願日から試験日当日、合格後のスケジュールを把握し、計画性を持って歯科医師国家試験に望めます。
具体的には、1章で歯科医師国家試験の日程と出願、2章で歯科医師国家試験当日のスケジュール、3章で合格後のスケジュール・手続き、4章で試験当日に余裕を持って臨むための勉強について解説します。
この記事を読んで、歯科医師国家試験のスケジュールを把握し、余裕を持って試験に臨みましょう。
目次
1章:歯科医師国家試験の日程と出願について
この章では、歯科医師国家試験の日程と出願について説明します。
1-1:毎年1月末の2日間開催
歯科医師国家試験は、毎年1月末の2日間で開催されます。
令和5年度は、令和6年1月27日(土曜日)及び28日(日曜日)の2日間です。
年度によっては、2月の第一土曜・日曜の場合もあります。
1-2:出願期間と手続きの流れ
出願期間と手続きの流れは、以下のとおりです。
【出願期間】
出願期間は、令和5年11月1日(水曜日)から同年11月30日(木曜日)です。
【提出する書類】
提出する書類は条件により異なります。
それぞれ、自分の条件に合う書類を提出してください。
1.全ての受験者が提出する書類
(1)受験願書
歯科医師法施行規則(昭和23年厚生省令第48号)第3号書式により作成するとともに、受験願書に記載する氏名は、戸籍(中長期在留者については在留カード又は住民票、特別永住者については特別永住者証明書又は住民票、短期在留者については旅券その他の身分を証する書類)に記載されている文字を使用して下さい。
(2)写真
出願前6月以内に脱帽正面で撮影した縦6センチメ-トル、横4センチメ-トルのもので、その裏面に「(シ)」の記号と、撮影年月日及び氏名を記載し、厚生労働省又は歯科医師国家試験運営本部事務所若しくは歯科医師国家試験運営臨時事務所において交付する受験写真用台紙に貼り付けた上、同台紙に所定の事項を記入して提出してください。
なお、写真の提出に当たっては、卒業し、もしくは在籍している大学又は歯科医師国家試験運営本部事務所もしくは歯科医師国家試験運営臨時事務所において、その写真が受験者本人と相違ない旨の確認を受けてください。
※郵送により本人確認を受ける際は、写真が付してある身分証明書等(コピー不可。個人番号カード不可)及び(3)とは別に返信用封筒(郵便番号、宛先及び宛名を記載し、身分証明書等の返送に必要な郵便切手を貼り付け、書留の表示をしたもの)を同封してください。
(3)返信用封筒
縦23.5センチメートル、横12センチメートルのもので、表面に、郵便番号、宛先及び宛名を記載し、529円(定形郵便94円+一般書留435円)の郵便切手を貼り付けて、書留の表示をしてください。
2.卒業証明書又は卒業見込証明書
この書類は、学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、歯学の正規の課程を修めて卒業した者(令和6年3月11日(月曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)が提出する書類です。
卒業見込証明書を提出した者にあっては、令和6年3月11日(月曜日)午後2時までに卒業証明書を提出してください。
3.歯科医師国家試験予備試験の合格証書の写し(歯科医師国家試験運営本部事務所又は歯科医師国家試験運営臨時事務所に合格証書の原本を提示し、原本照合を受けたもの)又は合格証明書及び実地修練施設の長の発行する実地修練を終えたことを証する書面又は実地修練を終える見込みであることを証する書面を提出して下さい。
この書類は、歯科医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び口腔(くう)衛生に関する実地修練を経た者(令和6年3月11日(月曜日)までに実地修練を終える見込みの者を含む。)が提出する書類が必要です。
なお、実地修練を終える見込みであることを証する書面を提出した者にあっては、令和6年3月11日(月曜日)午後2時までに実地修練を終えたことを証する書面を提出してください。
(注意)郵送により原本照合を受ける際は、歯科医師国家試験予備試験の合格証書の原本及び返信用封筒(郵便番号、宛先及び宛名を記載し、合格証書の原本の返送に必要な郵便切手を貼り付け、書留の表示をしたもの)を同封すること。
4.歯科医師国家試験受験資格の認定書の写し(歯科医師国家試験運営本部事務所又は歯科医師国家試験運営臨時事務所に当該認定書の原本を提示し、原本照合を受けたもの)
この書類は、外国の歯科医学校を卒業し、又は外国で歯科医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したものが提出する書類です。
(注意)郵送により原本照合を受ける際は、歯科医師国家試験受験資格の認定書の原本及び返信用封筒(郵便番号、宛先及び宛名を記載し、認定書の原本の返送に必要な郵便切手を貼り付け、書留の表示をしたもの)を同封すること。
以下は提出先です。
【提出先】
受験に関する書類を郵送する場合の提出先は、歯科医師国家試験運営本部事務所です。
書類を郵送する場合は、書留郵便で送付してください。
郵送の場合、令和5年11月30日(木曜日)までの消印に限り受け付けられます。
ただし、下記の歯科医師国家試験運営臨時事務所では、受験に関する書類を直接持参する場合に、提出を受け付けています。
受付時間: 午前9時~午後12時 午後1時~午後5時(ただし、土曜日、日曜日その他の行政機関の休日を除く。)
書類を提出した後は、受験に関する書類の返還及び受験地の変更は出来ません。
日程や出願について、詳しくは下記をご覧下さい。
2章:歯科医師国家試験当日のスケジュール
この章では、歯科医師国家試験当日のスケジュールを説明します。
2-1:試験当日の流れを把握しよう
以下で、試験当日の流れについて説明します。
当日のスケジュールを覚えて、慌てないようにイメージしておくと良いでしょう。
2-1-1:受験票と試験教室の確認
受験票は忘れないように、前日までに確認しましょう。
また、試験会場も確認しましょう。
できれば試験教室まで確認できればベストです。
試験教室が分からない場合は、会場で教室を調べるために時間の余裕を持って会場に向かいましょう。
2-1-2:試験開始前の注意事項
試験開始前は、落ち着いて試験に臨めるように深呼吸をしましょう。
試験中に机上に置けるのは、筆記用具(HBの鉛筆、プラスチック消しゴム)、定規(三角定規、分度器機能付きのものを除く)、受験票及び特別に許可された物のみです。
不要な物を置かないように注意しましょう。
また、スマートフォン等が試験中に鳴らないよう、電源を切っておきましょう。
2-1-3:試験時間と休憩時間
参考として令和5年の試験時間は、次のとおりです。
- 午前:9時45分~12時00分(2時間15分)
- 午後:13時45分~16時00分(2時間15分)
お昼休みは、テスト用紙回収後の12時過ぎから、試験説明の13時10分までの約1時間です。
近くに食事できるところが無い可能性がありますので、お弁当等の昼食を準備しておきましょう。
また、午後のテストに備えてテキストなどを読み返しても良いですが、軽くおさらいする程度にとどめておき、午後の試験に集中しましょう。
2-1-4:試験終了後
試験問題は、持ち帰りできます。
帰宅後に自己採点をするために持ち帰りましょう。
また、試験終了後は速やかに帰宅したい気持ちがあると思いますが、1日目の終了後は皆が早く帰りたがるため、バスなどの公共交通機関等は混み合う可能性が高くなっています。
試験日である1月末は外気温が低く、外で待っていると体調を崩す可能性があります。
外での待ち時間を少なくしてバスに乗車するため、試験教室などで少し様子を見てから帰宅することをおすすめします。
2-2:事前に確認しておきたい試験当日の準備
事前に確認しておきたい試験当日の準備としては、次の3つがあげられます。
2-2-1:試験会場までの交通手段の確認
試験会場までの交通手段と電車やバスなどの時刻表は、前日までに確認しておきましょう。
また、集合時間ギリギリで会場に着くことがないよう、一本早い電車やバスに乗ることを考えておくのも良いでしょう。
2-2-2:必要な持ち物リスト
受験表以外の持ち物は、次のようになります。
- 黒のボ-ルペン
- HBの鉛筆(シャープペンシル不可)
- プラスチック消しゴム
- 鉛筆削り
- 腕時計(電卓、通信又はメモ等の機能がある時計の使用は認めない。)
- マスク(無地のものに限る。)
- 昼食
- その他
- コンパスの使用は認められません。
- 定規(三角定規、分度器機能付きのものを除く)の使用は認められます。
- 置時計の使用は認められない。
不正行為の疑いが掛けられないよう、当日の持ち物は十分注意しましょう。
なおマスクは、今後不要になる可能性もあります。
2-2-3:前日のリラックス方法と体調管理
試験日前日は、焦った気持ちから不安になりがちです。
不安から徹夜で勉強するのは、もってのほかです。
前日はあくまでも調整日なので温かいココアなど、自分がリラックスできる飲み物を飲み、温かいお風呂にゆっくりとつかり、早めに寝ましょう。
寝不足は、試験の大敵です。
3章:合格後のスケジュール・手続き
この章では、合格後のスケジュールや手続きについて説明します。
3-1:3月〜合格発表日まで
試験後は、やらなければいけないことはありません。
テストの自己採点をし、合格圏内に入っているかを確認したら、心を落ち着けて合格発表を待ちましょう。
合格発表は、令和6年3月15日(金曜日)午後2時に、厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページにその受験地及び受験番号を掲載して発表されます。
時間になったらホームページにアクセスして、合否を確認しましょう。
3-2:合格発表日〜3月末日まで
国家試験に合格したら、できるだけ早く免許申請をしましょう。
申請は、居住地の保健所で行います。
歯科医師免許の申請に必要な書類は、下記となります。
- 60000円(収入印紙)
- 免許申請書
- 住民票の写し等
- 健康診断書
- 登録済み申請書はがき(63円切手を貼った物)
2.の「住民票の写し等」 について
下記の書類の中から各自の最適な物を提出してください。
- 住民票の写し
ただし、本籍が記載されかつ、個人番号が記載されていないものに限ります。
- 戸籍抄(謄)本
出願後の本籍又は氏名の変更の有無が有の場合もしくは免許証の氏名に旧姓の併記を希望する場合には、必ず本籍または氏名の変更経過が確認できる戸籍抄(謄)本の提出が必要です。
- 外国籍の方の場合
外国籍の方は、短期在留者の場合は「旅券その他の身分を証する書類の写し」、中長期在留者・特別永住者の場合は「住民票の写し」(国籍等が記載されており、個人番号が記載されていないものに限ります)が必要です。
4章:試験当日に余裕を持って臨むための勉強法
この章では、試験当日に余裕を持って挑むための勉強法について説明します。
4-1:国試本番を意識した勉強法を身に付ける
受験勉強のゴールは、国家試験本番の際、自分の持てる知識と思考力を総動員し、問題を解いていく事です。
したがって、合格を左右するほど重要なのは、「インプット力」ではなく「アウトプット力」です。
「アウトプット」というのは人によって解釈が分かれるため、当メディアでは以下の通り定義をしています。
■アウトプットの定義
覚えた知識を組み合わせて、自分の考えを出力する作業
具体的な方法については、以下のサイトで解説していますので確認してください。
【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法
4-2:予備校・塾を効果的に活用する
必ずしも全ての人に当てはまる訳ではありませんが、必要に応じて予備校・塾に通うことをおすすめします。
なぜなら、受験勉強で一番大切な「必ず出題されるコアな知識」がどこかを把握するためには、受験のプロから教えてもらうことが最も早いからです。
もちろん、大学の講義やテキストなどを活用したり、独学で勉強したりして合格できる受験生もいますが、かかる労力を考えると、最短で合格するためには予備校・塾を有効活用すると良いでしょう。
そこで、あなたに合った予備校・塾を選ぶ際には、以下の判断軸から総合的に検討することをおすすめします。
- 模試の順位
- 現役or浪人回数
- 時期・入塾タイミング
- 予備校・塾や講師との相性
これらの判断軸から見た最適な予備校・塾の選び方は、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ一度読んでみてください。
【歯科医師国家試験】大手・中堅予備校と個別指導塾の違い、適切な選び方
4-3:国試直前期に行うべきことを明確にする
試験1ヶ月前〜前日の直前期に行う勉強は、前もって決めておきましょう。
なぜなら、その時期は多くの受験生が不安に駆られるあまり、さまざまなことに手を出そうとしたり、無駄な勉強を行ってしまうことがあるからです。
直前期におすすめなのは、以下3つです。
- これまで解いた過去問で間違えた問題や、自信のない問題の解き直し
- これまで受けた模試の解き直し
- 基礎科目の暗記知識の復習や、今まで作ったノートの確認
特に重要なのは、ノートをまとめようとしないことです。
ノートを作る作業は時間がかかる上に、見直さなければ全く意味がありません。
また、これをやってしまう受験生は、参考書の丸写しのようなノートを作ってしまいます。
それであれば、参考書を見たほうが早いです。
直前期に必要なのは、先に挙げたようなアウトプットを中心とした勉強をし続けることです。
どうしても国試当日までに覚えきれなかったものは、A4の紙一枚にメモ書きする程度にとどめておき、国試当日の移動時間や、試験前の待ち時間に確認する程度で良いでしょう。
まとめ:歯科医師国家試験の日程は毎年1月末の2日間!事前の準備が合格の鍵
今回の内容をまとめます。
まず、歯科医師国家試験の日程と出願については
歯科医師国家試験の日程
- 試験日:令和6年1月27日(土曜日)、28日(日曜日)
- 試験地:北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
- 出願期間:令和5年11月1日(水曜日)から同年11月30日(木曜日)
出願に必要な書類
- 全ての受験者が提出する書類
- 受験願書
- 写真
- 返信用封筒
- 卒業証明書又は卒業見込証明書
- 歯科医師国家試験予備試験の合格証書の写し又は合格証明書及び実地修練施設の長の発行する実地修練を終えたことを証する書面又は実地修練を終える見込みであることを証する書面
- 歯科医師国家試験受験資格の認定書の写し
提出先
受験に関する書類を郵送する場合の提出先は、
歯科医師国家試験運営本部事務所、又は歯科医師国家試験運営臨時事務所
となります。
試験当日の流れとして
- 受験票と試験教室の確認
- 試験開始前の注意事項
- 試験時間と休憩時間
- 試験終了後
について説明しました。
さらに、事前に確認しておきたい試験当日の準備について以下の順でまとめましました。
- 試験会場までの交通手段の確認
- 必要な持ち物リスト
- 前日のリラックス方法と体調管理
また、合格後のスケジュール・手続きについて、以下の2つの期間に区切って説明しました。
- 3月〜合格発表日まで
- 合格発表日〜3月末日まで
最後に、試験当日に余裕を持って臨むための勉強法について以下の点をまとめました。
- 国試本番を意識した勉強法を身に付ける
- 予備校・塾を効果的に活用する
- 国試直前期に行うべきことを明確にする
もし、この記事を読んでも試験当日の日程や、試験までの準備についてご不安やお悩みがある場合は、
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この記事の内容を参考に、落ち着いて試験日を迎えられるよう行動を開始していきましょう。
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