【歯科医師国家試験の勉強スケジュール】現役生と浪人生の違いを解説
- 公開日:2023.07.12
- 更新日:2023.10.25
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あなたは、
- 歯科国試を受けるための1年間の勉強スケジュールの例を知りたい
- 最低1日何時間勉強すればよいのか知りたい
- 現役生と浪人生の勉強スケジュールの違いを知りたい
などとお考えではありませんか?
1年に1度しかない試験なので、適切な勉強スケジュールを立てて必ず合格したいですよね。
必要な勉強時間は、あなたの状況によって違います。
人と同じように勉強していれば、受かるというものでもありません。
特に、現役生と浪人生の勉強ケジュールは違うので、効率よく自分に合った勉強スケジュールを立てる必要があります。
なぜなら、現役生の場合は、卒業することが前提となっているため、通っている大学のカリキュラムをこなしながら、歯科国試試験を目指す必要があるからです。
しかし、もう一度挑戦する浪人生は、受からなかった理由を分析して、それを克服する勉強スケジュールを立てることが重要になります。
そのため、現役生と浪人生では、おのずと勉強スケジュールの立て方は異なります。
6年生になった焦りから、卒業試験対策に翻弄され、結果的に歯科国試試験も合格できない人が多いといった印象があります。
この記事を読むことで、「失敗しない勉強スケジュール」や「現役生と浪人生の勉強スケジュールの違い」
「自分に合った勉強スケジュールの立て方」などを学べます。
そこで、この記事では、1章で現役生と浪人生で勉強スケジュールは異なること、2章でケース別の理想的な勉強スケジュール、3章で1日の勉強時間・休憩時間の考え方、4章で効率的な勉強法を取り入れることも重要であること、5章で勉強スケジュールを作る際の注意点、以上について解説していきます。
ぜひこの記事を読んで、今年の国家試験を乗り切る勉強スケジュールを立てる参考にしましょう。
目次
1章:現役生と浪人生で勉強スケジュールは異なる
現役生と浪人生では勉強スケジュールの立て方が異なることを意識して、勉強スケジュールを立てていきましょう。
この章では、以下それぞれについて説明します。
1-1:現役生の勉強スケジュールの考え方
何年生であっても現役生の勉強スケジュール立てる際に1番に考慮しなければならないことは何でしょうか。
国家試験の勉強と同時進行でおこなわれる大学の講義や各種試験の予定との兼ね合いです。
また、現役生は国家試験を受けるためにも、卒業資格を得ることが1番の目的となります。
そのため、まず卒業試験を中心にしてさまざまな予定を組み、その先に国家試験があることを意識した勉強スケジュールを組むのがベストといえます。
しかし、ここで忘れてはならないのは、大学の講義や各種試験、そして卒業試験、さらに歯科国試試験でさえも、歯科医師にとって必要な知識であるということです。
それぞれの学びや試験内容を別のものとして捉えるのではなく、1つの体系だった知識の枝葉として捉え、全体像を常に意識するようにしましょう。
1-2:浪人生の勉強スケジュールの考え方
浪人生に常に意識してほしいのは、「いかに計画性を持って主体的に1年間の勉強スケジュールを立てるか」です。
また、勉強スケジュールの他にも、毎日の生活のあり方や勉強する場所の確保も重要なポイントです。
そして、夏以降から始まる全国模試でどのくらいの順位を獲得するかなど、目標を持ってしっかりと取り組むことが重要になってきます。
さらに、浪人生にとって大切なことがもう一つあります。
現役生に比べて、浪人生ではプレッシャーのかかり方が違うことを意識しましょう。
浪人生は不安定な立場であるため、メンタルケアが欠かせません。
自分自身でメンタルをケアするためにも、意識して息抜きをしたり、勉強ペースを変えるなど工夫をしていくことを忘れないでくださいね。
2章:ケース別の理想的な勉強スケジュール
1章では、現役生と浪人生では、勉強スケジュールの立て方が違うことを解説しました。
次に、この2章では、ケース別の理想的な勉強スケジュールの立て方についてお伝えしていきます。
浪人生、4年生、5年生、6年生それぞれ始める時期が違えば勉強のスケジュールの立て方も異なります。
いつ始めても勉強の質を上げるために必要なことを解説していきます。
2-1:4〜5年生からコツコツ始めるケース
4年生の場合は、1〜2月頃にCBT(共用試験)が行われることから、CBTの問題集(CBT PASSやCBT Answerなど)を中心に勉強を進めましょう。
CBTは歯科国試の基礎となる問題や、「連問」という受験生の思考力を問うための、独特の出題形式で出されます。
そのため、それらの問題を問題なく解けるようにしておくと、最終目的である歯科国試の対策にもスムーズにつながります。
そして、それ以外の足りない知識は、国家試験の参考書(NewTextや歯科国試パーフェクトマスター等)で補うようにします。
さらにこの時期に、国家試験の過去問に触れる余裕を持つように心がけたいですね。
5年生の場合は、臨床実習で忙しい時期でもあるため、多くの実習生は勉強をする時間が取りにくいものがありますよね。
しかし、実習中でなければ学べないことをしっかり学ぶようにしましょう。
なぜなら、現場の感覚や臨床的判断の経験やスキルは、国試対策にもそのまま応用できるからです。
その日の実習で取り扱った症例に関係のある科目の、国家試験の過去問(ANSERや実践)を少しずつでも進めていくと、臨床の経験と知識が実際の症例と紐づいていきます。
また、アトラスなどの図版集をいつも傍らに置き、実習などで病理図を扱った際は、すぐアトラスを参照し、関連する病理図も読み解けるようにしましょう。
2-2:6年生から本格的に始めるケース
歯学部6年生になったら、1年間の学習計画を立てることをおすすめします。
歯科医師国家試験の合格を目指すためには、効率的な勉強法で「勉強の質を上げる」ことが非常に重要です。
中には、周りの同級生がやっているからといって、とりあえず過去問解説書の勉強を始める人もいますが、残念ながらこれでは勉強の質は上がりません。
勉強の質を上げるためには勉強時間や勉強の仕方を見直し、1年間の勉強スケジュールを立てる必要があります。6年生は大学のカリキュラムの進行に合わせることも重要なので、大学の講義も視野に入れた勉強スケジュールを立て、より効率的に学習を進めていきましょう。
最新の国家試験の出題傾向や出題基準を踏まえて、試験本番までの日数も考慮に入れ、適切な勉強計画を立てるようにします。
コチラの記事では、実際に国家試験に合格した先輩たちの勉強法についてもご紹介していますので、ぜひ一度ご覽ください。
【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法
2-3:浪人生が春から始めるケース
浪人生が、来年必ず歯科国試試験に合格するためにやることは、不合格になった原因分析です。
そして、原因分析ができたら次にやるべきことは「1年間の勉強スケジュールを立てる」ことです。
そして、成果の上がる学習計画を立てるために必要なのは、「全体を俯瞰し苦手なところも得意なところも「歯科」という1単元の科目として捉えながらバランスよく勉強を進めること」が大切です。
苦手な分野を克服しようとするあまり、苦手にフォーカスしてマイナスのスタートを切るべきではありません。
その際のポイントは「基本が理解できているか?」それとも、基礎は理解していてもそこから「臨床系科目とリンクさせて問題を解くことが難しかったのか?」かどうかです。
それにより、基礎的事項のインプットからやり直すのか、それとも、臨床系科目の一般問題とリンクさせながら勉強するのかが決まります。
おおよその苦手分野克服までの必要時間の目安がついたら、それを1年間の学習プランとして落とし込んでいきます。
その際に、苦手分野を克服するのか、それとも捨ててしまうのかを考えることも重要です。
もし、苦手分野の量が多いと感じているなら、60日合格塾へご相談ください。
また、できればこの学習プランは合格発表後の3月中には終わらせ、4月以降に予備校に通いながらこのプランに沿って勉強をスタートさせたいですね。
ただし、苦手分野によっては1年間の最適な勉強スケジュールを一人で立てるのは難しいこともあります。
その場合には、予備校や個別指導塾の講師に相談することをおすすめします。
3章:1日の勉強時間・休憩時間の考え方
2章では始める時期によって異なる、理想的な勉強スケジュールの流れをお伝えしました。
3章では、勉強の時間をより質の良いものにするためにも、今何を勉強しているのかを全体像から逆算することが重要です。
そのために、意識してほしいことを2つ解説していきます。
- 1日の勉強時間は「2つの時間」を意識する
- 休憩時間は身体を動かしてリフレッシュ
時間を有効活用することは受験生にとって重要ですが、意外に知られていないのが休憩時間をどのように使うかということです。
勉強時間だけでなく、休憩時間を有効活用することで勉強効率や質は変わってきます。
詳しく解説していきますので、参考にして日々の勉強に取り入れていきましょう。
3-1:1日の勉強時間は「2つの時間」を意識する
当メディアを運営する「60日合格塾」が調査したデータでは、歯科国試受験生の毎日の平均勉強時間は6時間35分(現役・浪人、講義時間も含む)となります。
しかし、合格するために必要な勉強時間は何時間でも構いません。
合格するための勉強時間は、人によって違うからです。
そのため、ここでは毎日の勉強時間を決める上で、必ず確保して欲しい2つのポイントをお伝えします。
- 1日の勉強終わりに勉強した内容を振り返る時間
- 翌朝に前日の勉強内容を1から思い出す時間
この時間を、それぞれ15〜30分取るようにしましょう。
毎日最低限意識する勉強時間はたったこれだけだとしたら、肩の荷が少し軽くなりませんか?
これは、「エビングハウスの忘却曲線」でもいわれている「人の脳は1度覚えたことを1時間後には56%忘れ、1日後には74%、さらに1週間後には77%忘れる」ことを前提とした、最も「長期記憶」として残りやすい勉強法です。
そこに個人差がありますが、「時間が経つほど記憶は減る」というのは皆さんも身に覚えがありますよね。
そこで、最低でも当日の夜・翌朝の2回思い出すことが、国家試験当日まで記憶に残る「長期記憶」にするためには欠かせない時間です。例えば、1日の勉強が終わってからノートを開き、その日勉強したこと・理解したことを何も見ずに書き出す。そうそれだけです。そして、翌朝、同じ内容をもう一度書き出すことをおすすめしています。
「その時間があったら少しでも先に進めたい」という気持ちはわかりますが、1日の中で15〜30分振り返る時間を作ることが、最も合格に近づくための勉強方法であることを覚えておきましょう。
3-2:休憩時間は身体を動かしてリフレッシュ
勉強するには休憩時間がつきものですが、この休憩時間にスマホを見ないようにしましょう。
その理由を3つ挙げていきます。
①だらだらと、休憩時間が伸びてしまいがちになるからです。
ちょっと気晴らしに思って見たサイトを、そのまま見続けるといったことがありがちですよね。
そういったことを避けるためにも、スマホを見るのは避けるようにしましょう。
②スマホを眺めるとそのまま勉強している時と同じ姿勢のため、身体が凝ったり疲れが十分に取れません。
休憩時間は、体を動かしてリフレッシュするようにします。
③スマホを眺めるだけで目や脳を使うため、頭がリフレッシュされません。
休憩時間は目や脳を休めるためにも、積極的に身体を動かしてほぐすようにしましょう。
具体的にいうと、できるだけ外の空気を吸いに行くと気分をリフレッシュしてくれるので、少し遠いコンビニまで歩いてみることですね。
また、雨や強風で外に出られない場合は、ストレッチなどの軽い体操をするとやる気がでます。
脳や目を休めつつ身体を動かすと血行も良くなり、脳も活性化するのでおすすめです。
4章:効率的な勉強法を取り入れることも重要
与えられた時間は誰もが同じですが、その時間を効率よく使うことで、歯科医師国試の合格という目標が達成しやすくなります。
そのためには、効率的な勉強法を取り入れることも重要となります。
4章では効率的な勉強法とポイントを解説していきます。
4-1:領域別の勉強法とポイント
歯科医師国家試験で「必修」とは、唯一範囲が決められた分野です。
ということは、他の分野とは違い必然的に対策が立てやすい分野です。
そして、過去問の類似問題が出題される傾向にあります。
そのため、基本的には過去問で問われた内容をしっかり勉強するだけで必修の合格基準の80%に届くことが可能です。
また、「基礎科目」を勉強するときには、すでに知っているという知識でも、もう一歩進んで理解を深めるようにします。
なぜ、「ああこれはも知っている」と思うのでしょうか?それは重要だからです。
重要だからこそ何度も何度も読んだり、聞いたり、書いたりしているからに他なりません。
歯科国試試験に関しては、新しい知識やあまり聞いたことのない知識よりも、すでに知っている知識のほうが重要です。
それを意識して、常に臨床の場を意識した深い理解をすることが非常に重要と言えます。
なぜならば、歯科医師免許の取得者は、研究者ではなく臨床の場で歯科医師として活動して行くからです。
そのための基礎知識とは、臨床の場で必要となる本質的な基礎知識に他なりません。
臨床の場ですぐにでも使える基礎知識を、しっかりと身につけた歯科医師を国は望んでいるため、臨床と関連のある知識が試験に出る確率が高いといえます。
そのため、すでに知っている知識でも「臨床の場で問われたら?」という観点で、もう一度理解することが基礎科目の勉強法で最も重要です。
さらに、臨床科目の中でも特に臨床実地問題における注意点としては、問題文からある程度のイメージがつき、偶然に「当たってしまう」ことがあります。
しかしそれでは、国家試験本番では対応できません。
臨床実地問題は、試験の配点の50%以上を占めることから、「確実に正解できる」状態を目指して勉強をしていく必要があります。
そのため、臨床実施問題を解く上で必要な基礎的な知識が足りないと思えば、基礎から勉強し直しましょう。
問題文を読み「何が?」「なぜ?」「他に関連するものは?」と、考えながら取り組むのがポイントです。
4-2:過去問は最低3周を目標に
歯科医師国家試験対策には、過去問を使った勉強が非常に重要です。
歯科国試に合格するためには、国家試験当日までに最低でも過去問を3周以上こなしましょう。
また、この勉強スケジュールを立てるのを、合格発表後の3月中には終わらせるのがベストです。
4月からは本腰を入れて勉強を始めたり、予備校に通い始めてから、これに沿って勉強するようにしたいですね。
当メディアを運営する「60日合格塾」でも、一例として「実践」や「ANSWER」といった過去問解説書を、最低3周した状態で国試本番に臨むことを推奨しています。
また、一般的な市販の過去問解説書は、合計で7,000〜9,000ページほどあり、進むペースは個人差もあり人によって違います。
例えば、過去問を1日100ページ勉強しても、3周するためには最短でも210日かかります。
その場合の取り組み方は、以下を参考にしてみましょう。
- 1周目:出やすいところや、大事なところを意識してサラッと解きましょう。
- 2周目:質問として出やすいところを丁寧に仕上げましょう。もちろん正解以外の誤答もチェックします。
- 3周目:周辺知識を丁寧に広げましょう。やり方はインスタでチェックしてみてくださいね。
※周回数ごとのやるべきことは、下記インスタ投稿も参考にしてください。
4-3:模試の受験と復習方法
6年生の夏以降は、本格的な全国模試が始まります。
この時期には、全国模試や学内での試験の成績などを活用し、現時点での自分の立ち位置を把握し、国試本番に向けて学習を進めるようにしましょう。
実際問題として全国模試や大学の試験は、初見の問題を時間内に解いたり、本番さながらの雰囲気の中で問題を解くなどの練習として大変良い機会といえます。
しかし、模試に関して、それ以上に大切なポイントが3つあります。
- 模試の結果を今後の学習に活かす
- 勉強方法の見直しに活かす
- 自分の相対的な位置を把握に活かす
それぞれ説明します。
■模試の結果を今後の学習に活かす
例えば模試の結果が良かった場合でも、本当の意味で、この問題を理解して解けたのか?消去法でたまたま合っていたなどではないか?を、しっかりと自分で確認する必要があります。
■勉強方法の見直しに活かす
模試の復習方法がわかっていない時点で、勉強法やスケジュールの見直しが必要です。
というのも模試は、点数や順位を知る・計るといったスケールの役割の他に、自分のやってきたことの再確認をするために必要だからです。
すでに勉強した範囲なら正解して当然と言えるし、まだ勉強していない範囲なら間違っていて当然ですよね。
そうやって、問題をしっかりと見返すことができているなら、その人の勉強方法は正しいと言えます。
ところが問題を見返しても、「この問題はやったはずなのに…?」「これはやったかどうか覚えていない」という人の勉強方法は、そもそも間違っているのです。
そういった意味で模試は、自分のやって来たことを再確認し、方向修正するための最適なツールであることを覚えておきましょう。
■自分の相対的な位置を把握に活かす
領域別の自分の相対的な立ち位置を、把握しておくことも重要です。
また、比較的易しい問題の自分の正解率や重複マークなども、なぜそうなってしまったかを考え必ず再発防止策をしていきましょう。
また、模試解説書は、国試と似て非なるものなので、あくまで参考程度にしておきましょう。
なお、必修問題の全国平均正答率も気になるところですが、絶対基準が採用されているため、今後の判断材料にはなりません。
順位や正答率よりも、問題と各選択肢の理解に重点を置いて勉強を進めるようにします。
5章:勉強スケジュールを作る際の注意点
ここでは、勉強スケジュールを作る際の注意点を解説していきます。
あくまでも目安であることを意識して、苦手科目の克服を目的にスケジュールを作成しましょう。
結果的に落ちる人がやりがちな計画の立て方も含めて解説していきます。
5-1:あくまで目安であることを理解する
勉強スケジュールは、あくまでも目安であって、事細かに立てる必要はありません。
そのため、「◯日までにこの範囲を終わせる」といった程度の計画でも十分に機能します。
歯科国試の本番に落ちる人は、勉強スケジュールを細かく立てることにこだわり、結果として破綻してしまうケースが多いことを覚えておきましょう。
5-2:無理のない勉強スケジュールを作る
今まで、あなたがどのような勉強をしてきたのかを踏まえて、無理のない勉強スケジュールを作ることが重要です。
例えばあまり勉強の習慣が身に付いてない人が、急に1日13時間ペースの勉強スケジュールを立てたとしても、実行できる可能性は低いと思いませんか?
また、計画した毎日の勉強範囲を終わらせたいあまりに、食事や寝る時間を削って勉強することは、勉強の効率が下がるだけでなく、身体や精神面でも支障を来たす恐れもあります。
歯科国試試験に不合格になる人は、この辺りを認識しないまま無理な計画を立てがちです。
今の自分の状況を把握して、今までの勉強習慣の1歩上を目指し、継続できる無理のない勉強スケジュールを立てるようにしましょう。
5-3:スケジュールの柔軟性を持つ
ここで意識してほしいのは、勉強スケジュールには「余白」を設けることです。
そんなことと思われるかもしれませんが、本当に重要なことです。
5日〜10日くらいの間に1日の調整日を設け、その日は進捗が遅れている勉強予定を進めたり、ちょっと不安なところを復習したりすることもおすすめです。
歯科国試試験の本番に落ちる人は、後で見返したり調べておこうというタスクがどんどん溜まって、結局最後まで消化できずに国家試験を迎えてしまいがちです。
このような全体を勉強の仕上がり具合を調節する、余白の時間を持つ柔軟性を持ちましょう。
5-4:進捗管理をしっかりと行う
勉強のスケジュールを立てる際に、もう一つ重要な事は「進捗管理」を行うことです。
毎日自分が
- 何を何時間勉強したのか
- 1日を振り返っての自己評価
- やろうとしたことは終わったのか
- 終わっていなければその理由
などを、毎日の勉強の終わりに10分ほど時間を設けてチェックしてみましょう。
そして、その結果をしっかりと紙やスマホのメモ帳、Excelなどを使って、きちんと書き出して記録しておきます。
このように、自分の進捗状況を定期的に振り返ると、自分の平均的な勉強時間やどういう時に勉強のペースが落ちるのかなどを把握できるため、その後にスケジュールを立て直す際に大いに役立つことになります。
まとめ:現役・浪人別の歯科医師国家試験の勉強スケジュール
この記事の内容をまとめます。
現役生と浪人生で勉強スケジュールの考え方が異なるため
- 現役生の勉強スケジュールの考え方
- 浪人生の勉強スケジュールの考え方
を分けて考えました。
そして、ケース別の理想的な勉強スケジュールとして
- 4〜5年生からコツコツ始めるケース
- 6年生から本格的に始めるケース
- 浪人生が春から始めるケース
があります。
また、1日の勉強時間・休憩時間の考え方として
- 1日の勉強時間は「2つの時間」を意識する
- 休憩時間は身体を動かしてリフレッシュ
などがありました。
次に、効率的な勉強法を取り入れることも重要だとして
- 領域別の勉強法とポイント
- 過去問は最低3周を目標に
- 模試の受験と復習方法
などを目安にしていきます。
最後に、勉強スケジュールを作る際の注意点として
- あくまで目安であることを理解する
- 無理のない勉強スケジュールを作る
- スケジュールの柔軟性を持つ
- 進捗管理をしっかりと行う
ことを解説しました。
この記事を参考に、あなたに合った勉強スケジュールを作ってみてくださいね。
当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。
もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。