歯科医師国家試験 2022年合格率と推移、対策について

  • 公開日:2023.07.16
  • 更新日:2023.11.07
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歯科医師国家試験 2022年合格率と推移、対策について
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歯科医師国家試験最新の合格率

あなたは、

「歯科医師国家試験の合格率を知りたい

「合格率は年々低くなっているのはなぜなのか?」

「今年こそ絶対に合格したいが、そのためにどうしたら良いのか?

といった疑問や悩みをお持ちではありませんか?

ご自身やお子様が国家試験を受けるにあたり、合格率がどれくらいなのかは気になってしまいますよね。

結論から言えば、第116回(2023年)の合格率は63.5%でした。

しかし、合格率は年々低下傾向にあり、117回(2024年)以降は更に低下すること予測されるため、合格するためには適切な対策を講じる必要があります。

そこでこの記事では、歯科医師国家試験の合格率の最近の傾向と、合格の可能性を高めるための対策について詳しく解説します。

この記事を読むことで、「合格率」の現状を正しく認識でき、第117回(2024年)歯科医師国家試験の合格の可能性を高めるために取るべき対策について理解できるようになるでしょう。

ぜひ、最後まで目を通してみてください。

1章: 歯科医師国家試験の第116(2023)合格率と推移

この章では、歯科医師国家試験の合格率とその推移、合格率が低下している理由について説明します。

1-1:第116(2023)の合格率は63.5%

歯科医師国家試験の第116回(2024年)の合格率は、63.5%(受験者数3,157人、合格者数2,006人)でした。

前年の第115回の合格率61.6% 合格者数1,969人に比べると、合格率は若干持ち直し合格者数も2,000人を上回りました。

また、新卒(現役生)の合格率は、77.3%(受験者数1,919人、合格者数1,483人)、既卒(浪人生)の合格率は42.2%(受験者数1,238人、合格者数523人)と、既卒(浪人生)の合格率が40%台に持ち直したことも特徴的です。

1-2:合格率の推移

歯科医師国家試験合格率の推移

参考:厚生労働省|歯科医師国家試験の合格発表(第103回〜第116回)より作成

歯科医師国家試験の受験者数、合格者数、合格率の推移を見ると、第106回(2013年)までは70%台だった合格率が、第107回(2014年)には63.3%と大きく減少しました。

その後、第114回(2021年)までは、合格率は65%程度、合格者数は約2,000名とほぼ横ばいでしたが、第115回(2022年)には合格率61.6%、合格者数1989人へと減少したこともあり、この傾向が今後も続く、あるいはさらに減少すると予測されます。

また、30年前の第85回歯科医師国家試験の合格率は83.5%と、第116回よりも数値上では約1.3倍も受かり易い試験でした。

その頃のような、「資格試験」「確認試験」と言われていた時代は、すでに過去のものとなっている状況です。

つまり、近年の歯科医師国家試験は、絶対評価ではなく相対評価に重きが置かれ、いわば競争試験と様変わりしています。

1-3:合格率が低下している理由

歯科医師国家試験の合格率が低下している理由の1つとして考えられるのが、2000年代から表面化した「歯科医師過剰問題」です。

全国の歯科医院の数はコンビニの数より多い」、という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

昭和40年代から50年代にかけて、歯科医師の不足が叫ばれ多くの歯学部が新設された結果、今度は歯科医師過剰の状態となってしまったのです。

最近では、国からも歯科医師を減らすような動きが見られるようになりました。

実際に、歯科医師国家試験の合格者数も2013年の第106回から2014年の第107回にかけて、突如として約2,400名から約2,000名に減らされました。 

また、歯学部の入学定員も国から削減の方針が打ち出されていますが、こちらは各大学の経営状況の悪化も相まって、微減傾向にはあるものの定員自体はさほど変わっていないようです。

つまり、歯科医師の需給バランス(供給過剰)と、同時に懸念される質の低下の解決策の一環として、歯科医師の数を絞り込み、削減する施策が、段階的に進められていると考えられています。

2章:  大学別の合格率

1章では、直近の第116回の合格率と、その推移について解説してきました。

この章では、大学別の合格率と「合格率」のデータが意味するものについて詳しく説明します。

2-1:大学別の合格率

第116回(2023年)歯科医師国家試験における大学のカテゴリー別の平均合格率は、

  • 国立大学:73.2%
  • 公立大学:70.8% 
  • 私立大学:60.1%
  • その他:40.4%

となりました。

全国の歯科大学・歯学部29校の合格率は、

【国立大学】

  • 北海道大学歯学部:74.2%
  • 東北大学歯学部:69.4%
  • 東京医科歯科大学歯学部:78.3%
  • 新潟大学歯学部:85.5%
  • 大阪大学歯学部:77.8%
  • 岡山大学歯学部:70.1%
  • 広島大学歯学部:77.0%
  • 徳島大学歯学部:61.1%
  • 九州大学歯学部:62.7%
  • 長崎大学歯学部:71.2%
  • 鹿児島大学歯学部:81.5%

 

【公立大学】

  • 九州歯科大学:70.8%

 

【私立大学】

  • 北海道医療大学歯学部:55.2%
  • 岩手医科大学歯学部:59.6%
  • 奥羽大学歯学部:38.6%
  • 明海大学:58.3%
  • 日本大学松戸歯学部:55.3%
  • 東京歯科大学:92.7%
  • 日本歯科大学生命歯学部:76.5%
  • 日本大学歯学部:56.0%
  • 昭和大学歯学部:77.3%
  • 鶴見大学歯学部:54.2%
  • 神奈川歯科大学:64.4%
  • 日本歯科大学新潟生命歯学部:75.8%
  • 松本歯科大学:70.5%
  • 愛知学院大学歯学部:54.0%
  • 朝日大学:53.2%
  • 大阪歯科大学:67.6%
  • 福岡歯科大学:39.3%

でした。

出典:第116回 歯科医師国家試験の学校別合格者状況(厚生労働省)

2-2:「合格率」のデータが意味するもの

ここでは、歯科医師国家試験の「合格率」のデータが意味するものについて解説します。

2-1で挙げた大学別の合格率は、「受験者数÷合格者数」で算出されています。

この「受験者数」とは、大学から国家試験の受験資格を与えられた卒業試験に合格した生徒の総数です。

つまり、国家試験に出願したものの、卒業試験に合格出来ず、留年や卒業不可となり、国家試験を受験出来ない学生が相当数いると言うことです。

大学が「一定以上の学力を持った生徒のみ、国家試験を受験できるように絞り込んでいる」と言い換えられるでしょう。

また、在学中に一度でも留年・休学を経験した人を除いた「ストレート合格率」は、以下の通りとなります。

【令和4年度 各大学歯学部の入学状況及び国家試験結果 】

上記の表の、一番右にある修業年限(6年)での合格率が、「ストレート合格率」となります。

国公立大学のストレート合格率は総じて高いものの、大学による差が大きく、85.4%(岡山大学)から56.6%(東京医科歯科大学、九州大学)まで開きがあります。

一方、私立大学のストレート合格率は総じて低く、70%を超えている2校(東京歯科大学、昭和大学)以外は、ほとんどの大学で50%を下回っています。

つまり、私立の歯学部に入学しても、2人に1人は6年間でストレート合格できていないということを意味しています。

このように、合格率が80%を超えている大学でも、ストレート合格率も含めて見てみると、単純に国試に受かりやすい大学といえない可能性が高いのです。

3章:今後、合格率は更に下がる可能性が高い

1章・2章では、最新の歯科医師国家試験の合格率とその推移についてお伝えしてきました。

この章では、今後歯科医師国家試験の合格率が更に低下する可能性が高い、という根拠と予測について解説していきます。

以下の順を追って説明します。

  • 日本歯科医師会の方針
  • 第117回(2024年)以降の予測

3-1:日本歯科医師会の方針

1章でも触れたように、近年の歯科医師国家試験は、需給バランスや歯科医師の質の低下の問題を受け、合格者数を絞っていく傾向にあります。

これらの解決策の一環として、公益社団法人日本歯科医師会が、平成26年10月「歯科医師需給問題の経緯と今後への見解」という提言書にまとめています。

この中で「今後の新規参入歯科医師数を約 1,500 名、総歯科医師数は82,000 名を上限とする」と明記されました。

さらに、「開業歯科医の感覚からみた定性的な適正数は、約 75,000 名程度である。」とも明示されていることから、相当の危機感を持って削減を進めていく意向を持っていることがわかります。

3-21172024年)以降の予測

ご存知の通り、第116回(2023年)では出題基準の改定が行われました。

主な変更点としては、必修問題の出題形式の追加・領域区分の変更・和漢薬や医科歯科連携の知識などとなります。

詳細は、コチラの記事をご覧ください。

歯科医師国家試験の合格基準・ボーダーをわかりやすく解説

このような出題基準の改定年度には、合格者数の見直しも合わせて行われるケースが過去にあったため、第116回では合格者数の削減が予想されていましたが、結果としては合格者数2,006名で、前年同様の約2,000名が維持されました。

しかしながら、第117回(2024年)でも、引き続き合格者数が削減されることが懸念されています。

特に近年、私立大学の歯学部の高い留年率が「留年商法」とも呼ばれており、ニュース等でも多く取り上げられていることから、今後はそれらに対する制度改革や行政指導が実施される可能性があり、その一環として歯科医師国家試験の合格者数の削減が図られる可能性も十分に考えられます。

したがって、今後の歯科医師国家試験においては、模試順位が全国2,000位以内でも全く安心できず、1,000位以内でようやく合格圏内といえるような状況になってきていることを、受験生とその親御様には認識をしておいて頂きたいと思います。

4章:合格の可能性を高めるための対策

この章では、歯科医師国家試験の合格率を高めるための具体的な対策として、

  • 合格率を高める効果的な勉強法
  • 適切な予備校・塾選びのポイント
  • 今年絶対に合格する覚悟を決める

の4点について順を追って説明します。

4-1:合格率を高める効果的な勉強法

国家試験の合否を左右する大きな要素が、「国家試験本番で自分の実力を出し切れるかどうか」です。

これは言い換えれば、国家試験の出題形式を把握し、さらに初見の問題でも対応できる能力を身に付けていることが重要ということでもあります。

そのためには

  • コアな知識を完璧にする
  • 科目間の関連を意識する

といった勉強法がおすすめです。

歯科医師国家試験合格のためのおすすめの勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法

4-2適切な予備校・塾選びのポイント

歯科医師国家試験における予備校や塾は、受験生の合格率UPを力強くサポートしてくれる存在です。

また、予備校や塾は自らの意思で「選んで入塾」をする必要があるので、大学で漫然と講義受けたり、何となく独学で勉強したりすることに比べ、責任感や高いモチベーションを持ちながら勉強をすることができるでしょう。

失敗しない予備校・塾選びのポイントは、以下の4点です。

  • 受講形式(通学orオンライン)を決める
  • 講義スタイル・カリキュラムを把握する
  • 授業料は総費用で比較する
  • 一番重要なのは予備校・塾との相性

また、入塾を迷っている場合には、それぞれの予備校・塾で行われている無料相談などを利用してみるのもおすすめです。

予備校や塾に通うメリット・デメリットや選び方に関しては、コチラの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ一度ご覧ください。

【歯科医師国家試験】予備校・塾は必要?不必要?タイプ別診断も!

4-3:今年絶対に合格する覚悟を決める

歯科医師国家試験に合格率を高めるための方法として、「今年絶対に受かるという強い意志や覚悟を持つ」ということが挙げられます。

歯科医師国家試験に合格できる人は、「自分は今年必ず合格する」という覚悟を試験当日まで持ち続けられる人です。

もちろん、受験期間は辛いことも多く、誰でも「自分は本当に合格できるのか」というような不安が頭によぎることもあるでしょう。

しかし、そのような時に心が折れそうになる人と、立ち直れる人の違いは、「今年必ず受かって歯科医師になる」という目標に常に立ち返ることができるかどうかなのです。

ぜひこの記事を読んでいるあなたには、「今年絶対に受かるという強い意志や覚悟」を持って勉強に励んでいただきたいと思います。

まとめ:最新の歯科医師国家試験の合格率は◯◯%!

いかがでしたか?

最後に今回の内容をまとめます。

116(2023)合格率は

63.5%(受験者数3,157人、合格者 2,006) でした。

大学のカテゴリー別に見ると、

  • 国立大学:73.2
  • 公立大学:70.8% 
  • 私立大学:60.1
  • その他:40.4

でした。

過去の合格率の推移を見ると、

  • 約30年前の第86回(1993年)は90.5%
  • 106回(2013年)までは70%
  • 107回(2014年)は63.3%へと大きく減少
  • 115回(2022年)は61.6%と過去最低
  • 116(2023)は63.5%

と、直近では若干持ち直したものの依然低いままであり、今後も低下する傾向は続くと予測されます。

106回(2013年)〜第107回(2014年)に8ポイント下がった理由は、

  • 第107回(2014年)新たに法医学(法歯学)が導入されたこと
  • 合格基準が改定されたこと

が挙げられています。

その後も合格率が下がっている理由としては、

  • 歯科医師の需給バランス(供給過剰)
  • 供給過剰により懸念される質の低下の問題

があり、それらの解決策として、歯科医師の数を削減する施策が段階的に進められていると考えられています。

歯科医師国家試験の修業年限6年での合格率(=ストレート合格率)

私立大学では70%を超えている2校(東京歯科学、昭和大学)以外は、ほとんどの大学で50%を下回っており、2人に1人は6年間では合格できていない現状があります。

今後(第117回以降)の合格率の予測

  • 日本歯科医師会の方針を受け、合格者数を絞っていく傾向にあります。
  • 第116回では結果として合格者数2,006名だったが第117回でも削減が懸念される

合格率を高める効果的な勉強法

  • コアな知識を完璧にする
  • 科目間の関連を意識する

適切な予備校・塾選びのポイント

  • 受講形式(通学orオンライン)を決める
  • 講義スタイル・カリキュラムを把握する
  • 授業料は総費用で比較する
  • 一番重要なのは予備校・塾との相性

歯科医師国家試験に合格できる人

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この記事の内容を参考に、歯科医師国家試験の合格率を高められる行動を開始していきましょう。

 

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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