歯学部の留年率は高い!留年しやすい人の特徴も徹底解説!

  • 公開日:2023.11.17
  • 更新日:2023.11.17
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歯学部の留年率は高い!留年しやすい人の特徴も徹底解説!
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歯学部の留年率は高い!留年しやすい人の特徴も徹底解説あなたは、

  • 歯学部の留年率を知りたい
  • 歯学部で留年する人の特徴を知りたい
  • 歯学部で留年しないための対策を知りたい

とお考えではありませんか。

結論から言うと、歯学部の留年率は非常に高いです。

なぜなら、歯科医師国家試験の難化に伴い、学内試験の難易度も高くなっているからです。

できるなら、効率よく勉強も学業以外の活動に取り組み留年しないで卒業したいですよね。

この記事では

1章で、私立歯学部生の50%程度は留年していること

2章で、歯学部の留年率が高い理由

3章で、歯学部で留年する人の特徴

4章で、留年率の高い歯学部では塾の活用も有効であること

について解説します。

この記事を読めば、歯学部の留年率高い理由や周年する人の特徴を知り、有効な対策も知れます。

この記事を読んで、効率よく勉強し留年せずに有意義な歯学部生活を過ごしましょう。

1章:私立歯学部生の50%程度は留年している

私立歯学部の50%程度は留年している

この章では、私立歯学部生の留年率について解説します。

  • 学年ごとの大まかな留年率
  • 留年・休学者数が少ない大学

それぞれ説明します。

1-1:学年ごとの大まかな留年率

私立歯学部の留年率は、学年によって大きく変動します。

以下は各学年での留年率の範囲です。

■1年次

留年率は1%から26.6%と、比較的低い範囲です。

新入生が多く、一般教養が中心であるため、この段階での留年は少ない傾向にあります。

■2年次

留年率は7%から44.9%となり、1年次よりも増加します。

専門科目である基礎科目が増えることで、学業の負担が増大するためです。

■3年次

留年率は3%から45.2%とさらに上昇。

この時点での留年が多い理由は、基礎科目に加え、臨床科目がさらに増えるからです。

■4年次

留年率は3%から51.7%と、ここで初めて50%を超えます。

ほぼ3年次と同じ範囲ですが、歯科医師国家試験の仮免許試験と言われるCBT・OSCEなどの膨大な試験範囲の総合試験のハードルは非常に高いです。

■5年次

留年率は2%から47.9%と少し下がる場合もあります。

しかし、臨床実習は大変ですし、総合試験がある大学もあるので負担は大きいです。

■6年次

留年率は3%から69.6%と最も高く、国家試験対策や卒業試験などやることが多く、この学年での留年が多いです。

1-2:留年・休学者数が少ない大学

留年率とは、各大学の留年・休学者数をその大学の総学生数で割ったものです。

例えば、昭和大学歯学部での留年率が14.4%という場合、その大学の総学生数に対して14.4%が留年または休学しているという意味になります。

留年率が低いとされる大学も存在します。

以下はその具体的な例です。

  • 昭和大学歯学部(14.4%)
  • 東京歯科大学歯学部(15.3%)
  • 大阪歯科大学歯学部(15.5%)
  • 日本歯科大学歯学部(25.2%)
  • 朝日大学歯学部(26.3%)

などが、比較的留年率が低いです。

2章:歯学部の留年率が高い理由

歯学部の留年率が高い理由

この章では、歯学部の留年率が高い理由について解説します。

  • 歯科医師過剰問題に対する政策の影響
  • 歯学部志願者の質の低下
  • 歯科医師国家試験の難化
  • 歯科医師国家試験の合格率が大学の評価に影響するため

それぞれ説明します。

2-1:歯科医師過剰問題に対する政策の影響

日本では近年、歯科医師の過剰供給が問題となっています。

政府はこの問題に対処するために、歯学部の入学定員を削減、歯科医師国家試験合格者数の削減などの政策を実施しています。

これが、歯学部の留年率を高める一因となっています。

歯科医師国家試験の合格者数も、2013年第106回から2014年の第107回にかけて、突如として約2,400名から約2,000名に減らされました。 

また、歯学部の入学定員も国から削減の方針が打ち出されていますが、こちらは各大学の経営状況の悪化も相まって、微減傾向にはあるものの定員自体はさほど変わっていないようです。

つまり、全国の大学の歯学部の定員はさほど変わっていない一方で、歯科医師国家試験の合格者数は削減されているために留年者が多発したこと、またその傾向が2023年現在まで続いていることが、留年率の高さを招いている原因の一つとして考えられます。

2-2:歯学部志願者の質の低下

歯学部の留年率が高いもう一つの理由は、歯学部志願者の質の低下です。

歯学部は医学部に次ぐ人気で、高度な学力を持つ学生が多く集まっていました。

しかし、近年ではその傾向が変わりつつあります。

歯科医師の過剰供給問題や厳しい国家試験の影響で、歯学部への志願者数が減少しています。

多くの大学が入学試験の基準を緩くし、比較的質の低い学生が入学するようになっています。

これにより、学業の遅れや留年率の上昇につながっています。

2-3:歯科医師国家試験の難化

歯学部の留年率が高い背景には、歯科医師国家試験の難化も影響しています。

近年、この試験では、より専門的な知識と高度な臨床現場への理解を求められるようになりました。

そのため、学生も試験に合格するために多くの勉強時間が必要になりました。

この試験の難化は、高度な歯科医療を提供するためには必要な措置ではあります。

しかし、試験が難しくなることで、通常のカリキュラムだけでなく、国家試験対策の勉強に追われキャパオーバーしてしまう学生も出てきています。

また国家試験の難化は大学にとっても問題であり、多くの大学が試験対策のための特別なプログラムを設ける、などの対策を強化しています。

その結果として大学の講義内容も難化し、そのレベルについていけず進級できずに留年してしまう学生が増えていると考えられます。

歯科医師国家試験の難化は、高度な医療を目指すためには重要です。

しかし、このように学生と大学に多くの負担がかかっている現状があります

2-4:歯科医師国家試験の合格率が大学の評価に影響するため

歯学部の留年率が高いとされる要因の一つに、歯科医師国家試験の合格率が大学の評価に直接影響を与えるという点が挙げられます。

この合格率が高いほど学校の評価が上がり、逆に低いと評価が下がります。

歯科医師国家試験の合格率が低い大学は、国からの助成金が減らされる場合もあります。

そのため、国家試験に合格できるような学生を進級・卒業させ、そうではない学生を留年させるという大学もあります。

その結果、歯学部全体としての留年率の上昇・卒業留年率の上昇につながっています。

3章:歯学部で留年する人の特徴

歯学部で留年する人の特徴

この章では、歯学部で留年する人の特徴について解説します。

  • 出席も試験もギリギリ狙い
  • 友人が少ない
  • 勉強法が独自
  • 進級や留年に関心が薄い
  • いつも部活の練習をしている
  • 試験の制度にだけやたら詳しい

それぞれ説明します。

3-1:出席も試験もギリギリ狙い

歯学部で留年する学生の中には、出席と試験の両方でギリギリを狙うタイプの人もいます。

このような学生は、大学を休みがちで、出席日数も試験の点数もギリギリで合格ラインを超えることを目指しています。

一見、時間・労力は効率的なように思えますが、実際にはハイリスクな手法です。

なぜなら、出席日数がギリギリであると、教授や教員からの評価が低くなる可能性があるからです。

さらに、試験の点数がギリギリであれば、一つのミスが致命的になり、そのまま試験に不合格となってしまう可能性もあります。

また、このような学生は、試験についての情報を得るための友人ネットワークが乏しく、重要な情報を逃す可能性も高いです。

3-2:友人が少ない

歯学部で留年する学生の特徴の一つに、友人が少ないということも挙げられます。

このような学生は、友人ネットワークを通じて学内試験やその他の重要な情報を得ることができません。

このように友人が少ないと、ただ単に社交的な側面で問題となるだけでなく、学業においても大きな影響を受けてしまいます。

例えば、過去問や試験に関する貴重な情報は、多くの場合、友人や先輩から得られるものです。

友人が少ない学生は、このような情報にアクセスする機会が減り、結果として試験の成績にも影響を受ける可能性が高くなります。

さらに、友人が少ない学生は、重要な試験に対する緊張感を共有する機会も少なく、緊張感が薄れることがあります。

このような状況が続くと、学業に対するモチベーションが下がり、最終的には留年につながる場合もあります。             

3-3:勉強法が独自

歯学部で留年する学生の特徴として、独自の勉強法で勉強してしまうということがあげられます。

このタイプの学生は、努力家で多くの勉強時間をとっています。

しかし、その努力が報われない場合も多いです。

独自の勉強法で勉強する学生は、効率の悪い参考書を使い方をしてしまったり、難易度の高い問題集や分量の多い問題集に手を広げすぎたりします。

また、必要以上に細かい部分まで突き詰める傾向があり、その結果、大事なポイントを見失ってしまいます。

このような学生は、自分の方法が正しいと信じていることが多く、自分の勉強法に問題があると気づくことが少ないです。

その結果、試験での成績が伸び悩み、最終的には留年につながる可能性が高くなります。

結論として、独自の勉強法はリスクが大きいです。

努力だけではなく、その努力が正しい方向に向かっているかどうかを常に評価し、必要ならば戦略を練り直すことが重要です。

3-4:進級や留年に関心が薄い

歯学部で留年する学生の中には、進級や留年に対する関心が薄いという学生がいます。

このような学生は、大学生活において学業よりも他の活動や趣味に熱中している場合が多いです。

その結果、定期試験や授業の出席、さらには国家試験に対する準備が不十分となり、留年のリスクが高まります。

3-5:いつも部活の練習をしている

歯学部で留年する学生の中には、部活動に熱心で、そのために学業がおろそかになってしまう人もいます。

このような学生は、部活動で結果を出すことや仲間との絆を非常に大切にしています。

その結果、学業に対して時間とエネルギーを十分に割けません。

部活動自体は悪いことではなく、実際、多くの学生が部活動を通じてリーダーシップやコミュニケーション能力を高めています。

しかし、その活動が学業に対する影響を及ぼすようになると、問題が生じます。

なぜなら、部活動と学業のバランスがうまく取れないと、試験の成績が低くなったり、出席日数が足りなくなる可能性があるからです。

そして、最終的にはそれが留年に繋がってしまうことになります。

部活動に熱心すぎる学生は、その活動が学業に与える影響をしっかりと認識することが重要です。

必要に応じて、優先順位を見直すことも検討しましょう。

3-6:試験の制度にだけやたら詳しい

歯学部で留年する学生の中には、試験の制度にだけ非常に詳しいという学生もいます。

このような学生は、試験の形式や採点基準、さらには教授の傾向まで詳しく知っています。

一方で、実際の学習内容にはあまり手を付けていません。

試験の制度に詳しいことは、一見すると有利に思えますが、それだけでは不十分です。

制度を知っているだけでなく、その知識を活かして効率的に学習する必要があります。

このタイプの学生は、制度に詳しいことで安心感を得てしまい、その結果、実際の学習に対するモチベーションが低い場合があります。

試験の制度にだけ焦点を当てすぎると、実際に必要な知識やスキルがおろそかになります。

そして、最終的には、国家試験にも影響を与える可能性があります。

結論として、試験の制度に詳しいことは一つの強みでありますが、それだけでは不十分ということです。

実際の学習内容にもしっかりと取り組むことが、成功への鍵です。

4章:完全オンライン型「60日合格塾」のご紹介

留年率の高い歯学部では塾の活用も有効

この章では、完全オンライン型「60日合格塾」について紹介します。

  •  1単元1枚のオリジナルテキスト
  • アウトプット中心の個別カリキュラム
  • 完全オンライン 全国対応可能

それぞれ解説していきます。

4-1:60日合格塾の特徴

「大手予備校は遠くて通うのは辛いけど、配信コースの動画講義だけでは集中力が続くか分からない」


→当塾は完全オンライン型の講義で予備校に通う必要なしです。

動画講義だけでなく、プロ講師との1対1のzoomでの講義があり、集中力を持続させます。

「個別指導塾で計画を立てて学習するのは難しそう。でも年間カリキュラムが決まっている集団講義についていけるのかは自信がない」


→あなたの学力に合ったオリジナルカリキュラムを組み、学習の進捗に応じて講師と相談の上、その都度計画を改善していきます。

また、一年間の学習計画の立て方についても無料で相談に乗ります。

「結局自分に合っているのは、どの予備校なのか分からない」


→このようなお悩みでも、無料で相談可能です。

現在の成績で進級できるのか?

今の勉強方法であっているのか?

歯学部の進級や歯科医師国家試験に関する疑問やお悩みは、何でも相談ください。

当塾に入塾しなくても、もちろん相談費用は無料です。

もしあなたが、予備校選びや勉強法に不安や迷いを感じているのであれば、ぜひ一度、当メディアを運営する「60日合格塾」に無料相談してみてください。

4-1-1:1単元1枚のオリジナルテキスト

60日合格塾では、1単元1枚のオリジナルテキストを使用したインプット方法を採用しています。

一般的な勉強法では、分厚いテキストを1ページずつ覚えていくので、知識の繋がりを意識することがどうしても難しい傾向にあります。

そこで、60日合格塾では、大きな1枚のテキストを使用して、中心となるコアな知識から枝葉を広げるように、体系化して覚えていくことを推奨しています。

一般的なテキスト

4-1-2:アウトプット中心の個別カリキュラム

実は、学習を進める際にはインプットだけでなく、アウトプットに重きを置いた勉強法がとても有効です。

60日合格塾では、日々の生徒自身の勉強や講師との講義の中での徹底的なアウトプットを通して、「覚えた知識を引き出す力・知識を使って考える力」を伸ばし、歯学部の進級試験や国家試験本番に対応できる力を身に付けていきます。

1つの科目の問題に対して、さまざまな方向から知識をアウトプットしながら解く

4-1-3:完全オンライン 全国対応可能

当塾は、面談~入塾~受講までを完全オンラインとしています。

そのため、どのような場所にお住まいでも安心して受講することが可能です。

また、オンラインであるメリットを活かし、質問はチャットで24時間対応など、日々の学習の困りごとについてもすぐに解消できる体制を整えています。

4-2:予備校探しに迷ったら「60日合格塾」に相談を

予備校探しのお悩み、歯科医師国家試験に向けての勉強法、自分なりに学習しているが漠然とした不安がある、など「60日合格塾」になんでもご相談ください。

4–2-1:国家試験のプロが親身に相談を受けています

塾長をはじめとした受験のプロである講師やスタッフが、様々な悩みや状況に対して最適なアドバイスをさせていただきます。

年間150件以上ものご相談をいただいている対応実績もありますので、安心してご相談をお寄せください。

4-2-2:受験生だけでなく、親御様の相談も可能です

実は、「60日合格塾」に寄せられるご相談は、親御様が3割強を占めています。

面談の時間も柔軟に設定可能ですので、お仕事に忙しい親御様のご都合に合わせた対応が可能です。

もちろん、お子様本人からのお問合せ、親御様+お子様の三者面談も受け付けていますので、ぜひ相談を検討してみてください。

4–2-3:電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応

当塾の面談の特徴は、「電話・メール・LINE・Zoom」といった各種方法に対応していることです。

もし、LINEやZoomの使い方がわからないというような場合でも、当方からお電話を差し上げることも可能です。

まとめ:歯学部の留年率は高い!十分な対策をしていこう!

この記事では、

  • 歯学部での留年率は高く、対策が必要であること。
  • 私立歯学部生の留年率は50%程度であるが、比較的留年率の少ない大学もあること。
  • 政策の影響や歯科医師国家試験が難しくなっている影響もあること。
  • 大学側も実績を落とすわけにはいかず留年率が上がっていること。

留年している人に共通している特徴として

出席も試験もギリギリ狙い、友人が少ない、勉強法が独自、進級や留年に関心が薄い、いつも部活の練習をしている、試験の制度にだけやたら詳しいといったことがありました。

効率よく対策するには塾の活用も有効ですので、ぜひ検討してみてください。

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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