【要確認】歯科医師国家試験の予備試験の受験資格、流れ、勉強法を解説

  • 公開日:2024.04.01
  • 更新日:2024.04.01
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【要確認】歯科医師国家試験の予備試験の受験資格、流れ、勉強法を解説
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歯科医師国家試験の予備試験とはあなたは、

  • 歯科医師国家試験の予備試験ってどういうもの?
  • 予備試験の具体的な内容が知りたい

などの疑問をお持ちではありませんか?

通常、日本国内で歯科医師になるためには、歯科医師国家試験に合格する必要があります。

しかし、外国の歯学部を卒業して日本で歯科医師の資格を取りたい場合などは、歯学部に入り直すルートだけでなく、予備試験を受けるルートもあるのです。

予備試験に合格したら、それから歯科医師国家試験を受けることになります。

予備試験は受験者数が少なく、ネット上にも情報が少ないです。

そこでこの記事では、

  • 歯科医師国家試験の予備試験の概要
  • 歯科医師国家試験の予備試験の勉強法

について解説します。

知りたいところから読んで、これからの行動に活用してください。

1章:歯科医師国家試験の予備試験とは

それではさっそく歯科医師国家試験の予備試験について、

  • 受験資格
  • 試験の流れや日程
  • 予備試験に合格した後のステップ

などを解説していきます。

1-1:受験資格

歯科医師国家試験の予備試験は、歯科医師国家試験を受験するための資格です。

つまり、予備試験に合格するだけでは歯科医師になることはできません。

そこで、まずは歯科医師国家試験の受験資格から説明します。

1-1-1:歯科医師国家試験の受験資格

そもそも日本では、歯科医師国家試験に合格しなければ、歯科医師として診療を行うことができません。

そのため、外国の歯科大学(歯学部)を卒業した人や、外国において歯科医師免許を得た人は、そのまま日本で歯科医師として働くことができません。

そこで、外国で歯科大学(歯学部)を卒業した人、歯科医師国家資格を取得した人が、日本で歯科医師になるためには、歯科医師法の規定に基づき、厚生労働大臣の認定が必要とされています。

その審査には、大きく下記の2つのものがあります。

①歯科医師国家試験受験資格認定

  • 書類審査
  • 日本語診療能力調査

審査によって、上記の両方の認定基準を満たした場合、歯科医師国家試験を受験する資格が得られます。

その上で、歯科医師国家試験に合格することができた場合に、歯科医師になることができます。

■認定の流れ

  • 書類審査(申請締切:3月末又は7月末)
  • 日本語診療能力調査(10月頃)
  • 歯科医師国家試験受験資格認定
  • 歯科医師国家試験 (2月頃)

②歯科医師国家試験予備試験受験資格認定

書類審査の認定基準を満たした人に対して、歯科医師国家試験の予備試験の受験資格が認定されます。

その上で予備試験に合格できたら、次に1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を行う必要があります。

その後に、歯科医師国家試験が受験可能になります。

この記事で詳しく解説するのは、この②のケースです。

1-1-2:予備試験の受験資格

歯科医師国家試験の予備試験とは、

  • 外国の歯学部を卒業した人
  • 外国において歯科医師免許を得た人

が日本で歯科医師国家試験を受験するために必要な厚生労働大臣の認定試験です。

そのため、歯科医師国家試験の予備試験の受験資格は下記の通りです。

(1)外国の歯科医学校を卒業し、又は外国で歯科医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が適当と認定したもの

(2)昭和20年8月15日以前に、朝鮮総督、台湾総督、樺太庁長官、南洋庁長官若しくは満洲国駐剳(さつ)特命全権大使の歯科医師免許を受け、又は領事官の歯科医業免許を受けた日本国民

(3)昭和20年8月15日以前に、朝鮮総督の行った歯科医師試験の第1部試験に合格し、又は満洲国の行った歯科医師考試の第1部考試に及格した者

(4)沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第18条第1項の規定により歯科医師法の規定による歯科医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの

引用元:厚生労働省「歯科医師国家試験予備試験」

上記に該当する人が、厚生労働省の書類審査を受けた上で、審査に合格した場合に、予備試験の受験資格が得られます。

より詳しい受験資格は、下記のように定められています。

■認定の流れ

  • 書類審査(申請締切:7月末又は3月末)
  • 歯科医師国家試験予備試験受験資格認定
  • 歯科医師国家試験予備試験(6~11月頃)
  • 1年以上の実地修練
  • 歯科医師国家試験(2月頃)

1-1-3:書類審査の認定基準

あなたが外国で歯科医師免許を取得している場合は「歯科医師国家試験受験資格認定」の審査を受けることになります。

あなたが外国で歯科医師免許を取得していない場合は「歯科医師国家試験予備試験受験資格認定」の審査を受けることになります。

「歯科医師国家試験予備試験受験資格認定」の主な認定基準は、

  • 歯科医学校(歯学部)で5年以上の教育を受けている
  • 歯科医学校(歯学部)の卒業から10年以内である
  • 日本語能力試験N1の認定を受けていること

などがあります。

詳細は下記の表か、引用元の厚生労働省のページをご覧ください。

引用元:厚生労働省「歯科医師国家試験受験資格認定について」

詳しい書類審査の方法も上記のページに書かれていますので、参考にして行動してください。

書類審査で認定を受けることができた場合に、歯科医師国家試験の予備試験を受けることができます。

1-2:試験の流れと日程

歯科医師国家試験 予備試験

画像引用元:厚生労働省「歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書について」

歯科医師国家試験の予備試験は、学説試験と実地試験の2つの試験で構成されています。

一次試験が学説試験、二次試験が実地試験となります。

学説試験には第1部と第2部があり、日程が異なります。その後に実地試験が行われます。

なお、学説試験の第1部に受かった人のみが第2部を受けられ、第2部まで受かった人のみが実地試験を受けることができます。

2023年は下記の日程で行われました。

  • 学説試験:第1部試験 2023年6月23日
  • 学説試験:第2部試験 2023年9月14日
  • 実地試験 2023年12月11日及び12日

■学説試験の内容

  • 受験料¥35,000
  • 第1部試験
    解剖学(組織学を含む。)、生理学、生化学(免疫学を含む。)、薬理学、病理学、微生物学及び衛生学
  • 第2部試験
    口腔外科学、保存学、補綴学、矯正学及び小児歯科学解剖学(組織学を含む。)病理学

■実地試験の内容

  • 受験料¥35,000
  • 出題内容:口腔外科学、保存学、補綴学及び矯正学

1-3:予備試験に合格した後のステップ

歯科医師国家試験の予備試験に合格した場合、それから1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を行うこととされています。

それから後に、ようやく歯科医師国家試験が受験可能になります。

このように、歯科医師国家試験の予備試験というルートで歯科医師になるには、多くの手続きと審査、試験を経る必要があります。

しかし、外国の歯学部を卒業した場合で「日本国内で歯科になりたい」という人は、このルートしかありません。

利用する人が少なくネットにも情報が少ないため、詳しくは厚生労働省に問い合わせた上で確実な手続きを行うようにしましょう。

次に、歯科医師国家試験の予備試験の対策法を説明します。

2章:歯科医師国家試験の予備試験の勉強法

歯科医師国家試験の予備試験は、下記の勉強法を行ってください。

  • 過去問を活用する
  • 重要なポイントを押さえて受験対策する
  • 歯科医師国家試験を見据えた勉強をする

順番に説明します。

2-1:過去問を活用する

歯科医師国家試験の予備試験は、過去問なども公開されていないようです。

そのため、かわりに歯科医師国家試験の本番用の過去問を活用して勉強することをおすすめします。

歯科医師国家試験の過去問は、当サイト内にも掲載しています。

歯科医師国家試験の過去問一覧

また、市販の過去問と解説がついたテキストなども活用して、繰り返し学ぶことをおすすめします。

2-2:学んだ内容を日本語に結びつける

1章でも解説したように、歯科医師国家試験の予備試験では、学説試験で下記の内容が問われます。

まず試験科目ですが、

(1)学説試験第一部試験

解剖学(組織学を含む。)、生理学、生化学(免疫学を含む。)、薬理学、病理学、微生物学および衛生学

(2)学説試験第二部試験

口腔外科学、保存学、補綴学、矯正学および小児歯科学

(3)実地試験

口腔外科学、保存学、補綴学および矯正学

となっています。

○試験内容ですが、

(1)学説試験

各科目につき、多肢選択式問題と用語の組合せや穴埋め等の問題となっている。

(2)実地試験

人工歯を用いた根管孔明示や総義歯の人工歯排列、エックス線写真・口腔内写真や歯列模型等を用いた診断や治療方針等を問う問題となっている。

引用HP:厚生労働省 「歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書について」

上記のことを踏まえて対策を取る必要があります。

予備試験は歯科医師国家試験の受験資格を得るために行うものですので、問われるのは「日本の歯学の体系をしっかり押さえているか」であると考えられます。

そのため、上記の歯学の各分野について学んできたことを復習しつつ、それを日本語に置き換えて学ぶことができれば、合格基準に近づくことができるでしょう。

2-3:歯科医師国家試験を見据えた勉強をする

予備試験に合格出来たら、外国の歯学部卒の方の場合は、それから実地修練を行った上で歯科医師国家試験を受験することができます。

そのため、予備試験の段階から歯科医師国家試験の受験を見据えて勉強することが大事です。

日本の歯科医師国家試験は難化傾向にあり、近年の合格率は60%台です。

歯学の内容は外国でも日本でも共通する部分が多いはずですが、それでも日本の歯学部生に比べれば不利な状況からのスタートになります。

そのため、早めに歯科医師国家試験の内容を把握し、受験対策を進めることも大事なのです。

日本の歯科医師国家試験の受験対策について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【歯科医師国家試験は簡単な試験ではない!】対策法を徹底解説!

まとめ:予備試験や国試対策と合わせて行おう

歯科医師国家試験の予備試験について、理解を深めることはできたでしょうか?

最後にこの記事の内容をまとめます。

歯科医師国家試験の予備試験とは、下記のものです。

  • 外国の歯科大学(歯学部)を卒業した人が、日本で歯科医師国家試験を受験するための資格
  • 書類審査合格後に、予備試験を受験し、その後に実地修練を経て歯科医師国家試験を受験できる

歯科医師国家試験の予備試験の受験対策のポイントは下記の通りです。

  • 過去問を活用する
  • 学んだ内容を日本語に結びつける
  • 歯科医師国家試験を見据えた勉強をする

この記事を参考にしつつ、厚生労働省に確認しながら行動してください。

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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