歯科医師国家試験 過去問題

歯髄処置

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108B-21

    8歳の女児。下顎右側第一大臼歯の齲蝕を主訴として来院した。
    一時的に冷たいものにしみる感じはあったが他に自覚症状はなかったという。
    電気抵抗値は17kΩであった。

    初診時の口腔内写真(別冊No.21A)、エックス線写真(別冊No.21B)及び充塡物除去後の口腔内写真(別冊No.21C)を別に示す。
    治療として暫間的間接覆髄法を選択した。

    その根拠で正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 幼若永久歯である。
    b 歯髄感染が軽度である。
    c 歯髄の生活反応が低い。
    d 齲窩と歯髄が近接している。
    e 深在性齲蝕が広い範囲にみられる。

    口腔内写真(別冊No.21A)、エックス線写真(別冊No.21B)及び充塡物除去後の口腔内写真(別冊No.21C)

    46.2%
  3. 108B-38

    3歳の男児。定期診査を希望して来院した。
    3か月前に上顎右側乳中切歯の齲蝕治療を実施しており、予後観察のためエックス線撮影を行った。
    定期診査時のエックス線写真(別冊No.38)を別に示す。

    実施された処置はどれか。1つ選べ。

    a 暫間的間接覆髄法
    b 直接覆髄法
    c 生活歯髄切断法
    d 麻酔抜髄法
    e 感染根管治療法

    エックス線写真(別冊No.38)

    87.5%
  4. 108B-43

    5歳の女児。下顎右側第一乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。
    3週前から軽度の冷水痛を訴えたが放置していたという。
    垂直および水平打診に反応を示す。
    インピーダンス測定の結果は12.5kΩであった。

    初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。
    適切な治療はどれか。1つ選べ。

    a コンポジットレジン修復
    b 直接覆髄法
    c 抜髄法
    d 感染根管治療
    e 抜歯

    口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)

    88.9%
  5. 108C-70

    乳臼歯に対して行う水酸化カルシウム製剤使用の生活歯髄切断法の術式に含まれるのはどれか。すべて選べ。

    a 天蓋の一塊除去
    b 電気メスによる歯髄切断
    c 超音波を使用した髄腔洗浄
    d 水酸化カルシウム糊剤による髄床底の被覆
    e 酸化亜鉛ユージノールセメントによる裏層

    37.9%
  6. 109B-7

    5歳の女児。
    右側の下顎乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。

    y*の動揺は2度で打診痛があり、歯髄電気診に反応しなかった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)を別に示す。

    消炎処置後の処置として適切なのはどれか。1つ選べ。

    a 直接覆髄
    b 生活断髄
    c 麻酔抜髄
    d 失活抜髄
    e 抜歯

    口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)

    94.1%
  7. 109B-19

    6歳の男児。下顎右側第二乳臼歯に生活歯髄切断法を行うこととした。
    歯冠部歯髄除去および交互洗浄後の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

    次に用いるのはどれか。1つ選べ。

    a 有鉤探針
    b 練成充塡器
    c ラウンドバー
    d フィッシャーバー
    e スプーンエキスカベーター

    口腔内写真(別冊No.19)

    46.3%
  8. 109B-33

    4歳6か月の男児。左側の下顎乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。
    1週前から痛みを感じるようになったという。
    -yは軽度の自発痛を認めるが、打診痛はない。

    初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)を別に示す。
    最も適切な処置はどれか。1つ選べ。

    a 間接覆髄
    b 直接覆髄
    c 生活断髄
    d 抜髄
    e 抜歯

    口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)

    52.5%
  9. 109B-42

    5歳の男児。上顎右側乳中切歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。
    3日前から腫脹し咬合時に痛みがあるという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.42A)とエックス線写真(別冊No.42B)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 抜歯
    b 切開
    c 麻酔抜髄
    d 直接覆髄
    e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布

    口腔内写真(別冊No.42A)とエックス線写真(別冊No.42B)

    47.0%
  10. 109D-12

    13歳の女子。下顎右側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。
    1か月前から自覚しているという。
    打診痛があり歯髄電気診に反応しない。

    術前の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線写真(別冊No.12B)を別に示す。
    歯内治療を行うことで期待できるのはどれか。1つ選べ。

    a 髄腔内の石灰化
    b 被蓋硬組織の形成
    c 象牙質の石灰化度亢進
    d 根尖孔の骨様組織形成
    e 根管壁の修復象牙質形成

    術前の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線写真(別冊No.12B)

    96.8%
  11. 110C-80

    乳歯の歯髄保存療法に用いるのはどれか。1つ選べ。

    a パラホルム製剤
    b ホルムクレゾール
    c ヨードホルム製剤
    d クロロフェノール製剤
    e 水酸化カルシウム製剤

    93.5%
  12. 110D-6

    10歳の男児。下顎左側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。1か月前から同部に違和感を自覚していたが1週前から食事の際に咬合痛があるという。
    -Mの動揺度は1度、自発痛はないが打診痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)とエックス線写真(別冊No.6B)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 咬合調整
    c 直接覆髄
    d 抜髄
    e アペキシフィケーション

    口腔内写真とエックス線写真

    91.9%
  13. 110D-44

    4歳の女児。下顎右側第二乳臼歯の食事中の疼痛を主訴として来院した。2か月前から時々冷水痛を訴えたがそのままにしていたという。
    軽度の打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。
    適切な処置はどれか。1つ選べ。

    a 間接覆髄
    b 直接覆髄
    c 生活断髄
    d 抜髄
    e 抜歯

    口腔内写真とエックス線写真

    64.9%
  14. 110D-46

    5歳の男児。上顎左側乳中切歯部の歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前から食事の際に痛みを訴えることがあり、3日前から歯肉が腫脹してきたという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.45A)とエックス線写真(別冊No.45B)を別に示す。
    原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 歯冠破折による歯髄感染
    b 歯ブラシによる粘膜損傷
    c 齲蝕の進行による歯髄感染
    d 咬耗の進行による歯髄感染
    e 単純ヘルペスウイルスの感染

    口腔内写真とエックス線写真

    88.3%
  15. 111B-70

    4歳の男児。上顎右側第一乳臼歯の食事時の違和感を主訴として来院した。
    3か月前からt"の齲蝕に気付いていたがそのままにしていたところ、2週前から歯肉が腫れてきたという。
    自発痛はないが軽度の咬合痛がある。
    初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No.11B)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 咬合調整
    c 生活断髄
    d 抜髄
    e 感染根管治療

    初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No.11B)

    81.6%
  16. 111D-46

    乳歯の麻酔抜髄で根管拡大後の術式と使用薬剤・材料を図に示す。
    術式と使用薬剤・材料

    組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

         ①              ②
    a パラホルム製剤――――――リン酸亜鉛セメント
    b パラホルム製剤――――――グラスアイオノマーセメント
    c ヨードホルム製剤―――――MTAセメント
    d ヨードホルム製剤―――――グラスアイオノマーセメント
    e クロロフェノール製剤―――リン酸亜鉛セメント

    74.7%
  17. 111D-78

    5歳の女児。下顎右側第一乳臼歯部歯肉の発赤と腫脹を主訴として来院した。
    自発痛はないが、y*頰側歯肉の圧痛を認める。
    初診時の口腔内写真(別冊No.24A) とエックス線画像(別冊No.24B)を別に示す。

    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
    c 歯周ポケット搔爬
    d 辺縁部歯肉の切除
    e 抜歯

    口腔内写真(別冊No.24A) とエックス線画像(別冊No.24B)

    82.9%
  18. 111D-88

    3歳の男児。下顎右側乳臼歯部の自発痛を主訴として来院した。
    初診時の口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。
    検査結果を表に示す。

    検査結果

    治療方針の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。

            z*       y*

    a 間接覆髄――――生活断髄
    b 生活断髄――――生活断髄
    c 間接覆髄――――抜髄
    d 抜髄――――――抜髄
    e 生活断髄――――感染根管治療
    f 抜髄――――――感染根管治療

    口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線画像(別冊No.34B)

    76.6%
  19. 112A-90

    5歳の女児。下顎左側乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。
    検査の結果、下顎左側第二乳臼歯に生活歯髄切断法を行うこととした。
    治療過程の一連の口腔内写真(別冊No.35)を別に示す。

    治療過程を実施の順番に並べよ。

    解答2
    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    治療過程の一連の口腔内写真

    21.8%
  20. 113A-48

    8歳の女児。下顎左側乳臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
    ©zは1年前に治療を受けたという。
    軽度の動揺があるが、自発痛と打診痛はない。
    初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とエックス線画像(別冊No.9B)を別に示す。

    ©zに対する適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 生活歯髄切断
    c 抜髄
    d 感染根管治療
    e 抜歯

    口腔内写真とエックス線画像

    85.9%
  21. 114C-63

    4歳の女児。下顎右側第一乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。冷温水痛と打診痛を認める。
    初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。

    適切な処置はどれか。1つ選べ。

    a 間接覆髄
    b 直接覆髄
    c 生活歯髄切断
    d 抜髄
    e 感染根管治療

    口腔内写真とエックス線画像

    90.8%
  22. 114C-64

    4歳の女児。下顎右側第一乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。冷温水痛と打診痛を認める。
    初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。

    この処置後に乳歯用既製金属冠で修復することとした。支台歯形成で正しいのはどれか。3つ選べ。

    a 近遠心面は平行にする。
    b 頰側面は二面形成にする。
    c 咬合面は2 mm削除する。
    d マージンはシャンファー型にする。
    e マージンは歯肉縁下0.5 mmに設定する。

     

    口腔内写真とエックス線画像

    26.4%
  23. 115D-68

    9歳の男児。下顎右側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
    1年前に他院で治療を受け、その後問題はなかったが、3日前に気付いたという。
    zy*の動揺度は0度で、自発痛はないが軽度の打診痛がある。
    y*は歯髄電気診で生活反応を示さなかった。
    初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線画像(別冊No.21B)を別に示す。

    y*への対応の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

       z¨                        y*
    a 経過観察───────感染根管治療
    b 感染根管治療─────感染根管治療
    c 感染根管治療─────抜歯
    d 抜歯─────────感染根管治療
    e 抜歯─────────抜歯

    口腔内写真とエックス線画像

    83.4%
  24. 116B-79

    定型発達の4歳児の歯髄疾患において温度診への反応があるのはどれか。2つ選べ。

    a 歯髄壊死
    b 歯髄壊疽
    c 歯髄充血
    d 急性化膿性歯髄炎
    e 慢性化膿性根尖性歯周炎

    94.2%
  25. 116C-53

    7歳の女児。下顎左側臼歯部の夜間痛を主訴として来院した。
    昨晩は痛みで眠れなかったが、現在痛みはないという。
    下顎左側第一乳臼歯と第二乳臼歯の動揺度は生理的範囲内である。
    初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊 No.19B)を別に示す。
    検査結果を表に示す。

    検査結果表

    処置の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。

     -y                -z

    a コンポジットレジン修復──────コンポジットレジン修復
    b 生活歯髄切断───────────コンポジットレジン修復
    c 生活歯髄切断───────────抜髄
    d 感染根管治療───────────抜髄
    e 抜歯───────────────抜歯

    口腔内写真とエックス線画像

    77.0%
問題番号カテゴリ問題正答率
問題番号:108B-21

8歳の女児。下顎右側第一大臼歯の齲蝕を主訴として来院した。
一時的に冷たいものにしみる感じはあったが他に自覚症状はなかったという。
電気抵抗値は17kΩであった。

初診時の口腔内写真(別冊No.21A)、エックス線写真(別冊No.21B)及び充塡物除去後の口腔内写真(別冊No.21C)を別に示す。
治療として暫間的間接覆髄法を選択した。

その根拠で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 幼若永久歯である。
b 歯髄感染が軽度である。
c 歯髄の生活反応が低い。
d 齲窩と歯髄が近接している。
e 深在性齲蝕が広い範囲にみられる。

口腔内写真(別冊No.21A)、エックス線写真(別冊No.21B)及び充塡物除去後の口腔内写真(別冊No.21C)

正解:AD
正答率:46.2%
問題番号:108B-38

3歳の男児。定期診査を希望して来院した。
3か月前に上顎右側乳中切歯の齲蝕治療を実施しており、予後観察のためエックス線撮影を行った。
定期診査時のエックス線写真(別冊No.38)を別に示す。

実施された処置はどれか。1つ選べ。

a 暫間的間接覆髄法
b 直接覆髄法
c 生活歯髄切断法
d 麻酔抜髄法
e 感染根管治療法

エックス線写真(別冊No.38)

正解:C
正答率:87.5%
問題番号:108B-43

5歳の女児。下顎右側第一乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。
3週前から軽度の冷水痛を訴えたが放置していたという。
垂直および水平打診に反応を示す。
インピーダンス測定の結果は12.5kΩであった。

初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。
適切な治療はどれか。1つ選べ。

a コンポジットレジン修復
b 直接覆髄法
c 抜髄法
d 感染根管治療
e 抜歯

口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)

正解:C
正答率:88.9%
問題番号:108C-70

乳臼歯に対して行う水酸化カルシウム製剤使用の生活歯髄切断法の術式に含まれるのはどれか。すべて選べ。

a 天蓋の一塊除去
b 電気メスによる歯髄切断
c 超音波を使用した髄腔洗浄
d 水酸化カルシウム糊剤による髄床底の被覆
e 酸化亜鉛ユージノールセメントによる裏層

正解:ADE
正答率:37.9%
問題番号:109B-7

5歳の女児。
右側の下顎乳臼歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。

y*の動揺は2度で打診痛があり、歯髄電気診に反応しなかった。
初診時の口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)を別に示す。

消炎処置後の処置として適切なのはどれか。1つ選べ。

a 直接覆髄
b 生活断髄
c 麻酔抜髄
d 失活抜髄
e 抜歯

口腔内写真(別冊No.7A)とエックス線写真(別冊No.7B)

正解:E
正答率:94.1%
問題番号:109B-19

6歳の男児。下顎右側第二乳臼歯に生活歯髄切断法を行うこととした。
歯冠部歯髄除去および交互洗浄後の口腔内写真(別冊No.19)を別に示す。

次に用いるのはどれか。1つ選べ。

a 有鉤探針
b 練成充塡器
c ラウンドバー
d フィッシャーバー
e スプーンエキスカベーター

口腔内写真(別冊No.19)

正解:C
正答率:46.3%
問題番号:109B-33

4歳6か月の男児。左側の下顎乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。
1週前から痛みを感じるようになったという。
-yは軽度の自発痛を認めるが、打診痛はない。

初診時の口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)を別に示す。
最も適切な処置はどれか。1つ選べ。

a 間接覆髄
b 直接覆髄
c 生活断髄
d 抜髄
e 抜歯

口腔内写真(別冊No.33A)とエックス線写真(別冊No.33B)

正解:C
正答率:52.5%
問題番号:109B-42

5歳の男児。上顎右側乳中切歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。
3日前から腫脹し咬合時に痛みがあるという。

初診時の口腔内写真(別冊No.42A)とエックス線写真(別冊No.42B)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 抜歯
b 切開
c 麻酔抜髄
d 直接覆髄
e 副腎皮質ステロイド軟膏塗布

口腔内写真(別冊No.42A)とエックス線写真(別冊No.42B)

正解:B
正答率:47.0%
問題番号:109D-12

13歳の女子。下顎右側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。
1か月前から自覚しているという。
打診痛があり歯髄電気診に反応しない。

術前の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線写真(別冊No.12B)を別に示す。
歯内治療を行うことで期待できるのはどれか。1つ選べ。

a 髄腔内の石灰化
b 被蓋硬組織の形成
c 象牙質の石灰化度亢進
d 根尖孔の骨様組織形成
e 根管壁の修復象牙質形成

術前の口腔内写真(別冊No.12A)とエックス線写真(別冊No.12B)

正解:D
正答率:96.8%
問題番号:110C-80

乳歯の歯髄保存療法に用いるのはどれか。1つ選べ。

a パラホルム製剤
b ホルムクレゾール
c ヨードホルム製剤
d クロロフェノール製剤
e 水酸化カルシウム製剤

正解:E
正答率:93.5%
問題番号:110D-6

10歳の男児。下顎左側第二小臼歯の咬合痛を主訴として来院した。1か月前から同部に違和感を自覚していたが1週前から食事の際に咬合痛があるという。
-Mの動揺度は1度、自発痛はないが打診痛がある。初診時の口腔内写真(別冊No.6A)とエックス線写真(別冊No.6B)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 咬合調整
c 直接覆髄
d 抜髄
e アペキシフィケーション

口腔内写真とエックス線写真

正解:E
正答率:91.9%
問題番号:110D-44

4歳の女児。下顎右側第二乳臼歯の食事中の疼痛を主訴として来院した。2か月前から時々冷水痛を訴えたがそのままにしていたという。
軽度の打診痛を認める。初診時の口腔内写真(別冊No.43A)とエックス線写真(別冊No.43B)を別に示す。
適切な処置はどれか。1つ選べ。

a 間接覆髄
b 直接覆髄
c 生活断髄
d 抜髄
e 抜歯

口腔内写真とエックス線写真

正解:D
正答率:64.9%
問題番号:110D-46

5歳の男児。上顎左側乳中切歯部の歯肉の腫脹を主訴として来院した。2か月前から食事の際に痛みを訴えることがあり、3日前から歯肉が腫脹してきたという。
初診時の口腔内写真(別冊No.45A)とエックス線写真(別冊No.45B)を別に示す。
原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 歯冠破折による歯髄感染
b 歯ブラシによる粘膜損傷
c 齲蝕の進行による歯髄感染
d 咬耗の進行による歯髄感染
e 単純ヘルペスウイルスの感染

口腔内写真とエックス線写真

正解:D
正答率:88.3%
問題番号:111B-70

4歳の男児。上顎右側第一乳臼歯の食事時の違和感を主訴として来院した。
3か月前からt"の齲蝕に気付いていたがそのままにしていたところ、2週前から歯肉が腫れてきたという。
自発痛はないが軽度の咬合痛がある。
初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No.11B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 咬合調整
c 生活断髄
d 抜髄
e 感染根管治療

初診時の口腔内写真(別冊No.11A)とエックス線画像(別冊No.11B)

正解:E
正答率:81.6%
問題番号:111D-46

乳歯の麻酔抜髄で根管拡大後の術式と使用薬剤・材料を図に示す。
術式と使用薬剤・材料

組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

     ①              ②
a パラホルム製剤――――――リン酸亜鉛セメント
b パラホルム製剤――――――グラスアイオノマーセメント
c ヨードホルム製剤―――――MTAセメント
d ヨードホルム製剤―――――グラスアイオノマーセメント
e クロロフェノール製剤―――リン酸亜鉛セメント

正解:D
正答率:74.7%
問題番号:111D-78

5歳の女児。下顎右側第一乳臼歯部歯肉の発赤と腫脹を主訴として来院した。
自発痛はないが、y*頰側歯肉の圧痛を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.24A) とエックス線画像(別冊No.24B)を別に示す。

適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 歯周ポケット搔爬
d 辺縁部歯肉の切除
e 抜歯

口腔内写真(別冊No.24A) とエックス線画像(別冊No.24B)

正解:E
正答率:82.9%
問題番号:111D-88

3歳の男児。下顎右側乳臼歯部の自発痛を主訴として来院した。
初診時の口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線画像(別冊No.34B)を別に示す。
検査結果を表に示す。

検査結果

治療方針の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。

        z*       y*

a 間接覆髄――――生活断髄
b 生活断髄――――生活断髄
c 間接覆髄――――抜髄
d 抜髄――――――抜髄
e 生活断髄――――感染根管治療
f 抜髄――――――感染根管治療

口腔内写真(別冊No.34A)とエックス線画像(別冊No.34B)

正解:C
正答率:76.6%
問題番号:112A-90

5歳の女児。下顎左側乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。
検査の結果、下顎左側第二乳臼歯に生活歯髄切断法を行うこととした。
治療過程の一連の口腔内写真(別冊No.35)を別に示す。

治療過程を実施の順番に並べよ。

解答2
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

治療過程の一連の口腔内写真

正解:BCEAD
正答率:21.8%
問題番号:113A-48

8歳の女児。下顎左側乳臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
©zは1年前に治療を受けたという。
軽度の動揺があるが、自発痛と打診痛はない。
初診時の口腔内写真(別冊No.9A)とエックス線画像(別冊No.9B)を別に示す。

©zに対する適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 生活歯髄切断
c 抜髄
d 感染根管治療
e 抜歯

口腔内写真とエックス線画像

正解:E
正答率:85.9%
問題番号:114C-63

4歳の女児。下顎右側第一乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。冷温水痛と打診痛を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。

a 間接覆髄
b 直接覆髄
c 生活歯髄切断
d 抜髄
e 感染根管治療

口腔内写真とエックス線画像

正解:D
正答率:90.8%
問題番号:114C-64

4歳の女児。下顎右側第一乳臼歯の自発痛を主訴として来院した。冷温水痛と打診痛を認める。
初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。

この処置後に乳歯用既製金属冠で修復することとした。支台歯形成で正しいのはどれか。3つ選べ。

a 近遠心面は平行にする。
b 頰側面は二面形成にする。
c 咬合面は2 mm削除する。
d マージンはシャンファー型にする。
e マージンは歯肉縁下0.5 mmに設定する。

 

口腔内写真とエックス線画像

正解:ABE
正答率:26.4%
問題番号:115D-68

9歳の男児。下顎右側臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
1年前に他院で治療を受け、その後問題はなかったが、3日前に気付いたという。
zy*の動揺度は0度で、自発痛はないが軽度の打診痛がある。
y*は歯髄電気診で生活反応を示さなかった。
初診時の口腔内写真(別冊No.21A)とエックス線画像(別冊No.21B)を別に示す。

y*への対応の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。

   z¨                        y*
a 経過観察───────感染根管治療
b 感染根管治療─────感染根管治療
c 感染根管治療─────抜歯
d 抜歯─────────感染根管治療
e 抜歯─────────抜歯

口腔内写真とエックス線画像

正解:E
正答率:83.4%
問題番号:116B-79

定型発達の4歳児の歯髄疾患において温度診への反応があるのはどれか。2つ選べ。

a 歯髄壊死
b 歯髄壊疽
c 歯髄充血
d 急性化膿性歯髄炎
e 慢性化膿性根尖性歯周炎

正解:CD
正答率:94.2%
問題番号:116C-53

7歳の女児。下顎左側臼歯部の夜間痛を主訴として来院した。
昨晩は痛みで眠れなかったが、現在痛みはないという。
下顎左側第一乳臼歯と第二乳臼歯の動揺度は生理的範囲内である。
初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とエックス線画像(別冊 No.19B)を別に示す。
検査結果を表に示す。

検査結果表

処置の組合せで適切なのはどれか。1つ選べ。

 -y                -z

a コンポジットレジン修復──────コンポジットレジン修復
b 生活歯髄切断───────────コンポジットレジン修復
c 生活歯髄切断───────────抜髄
d 感染根管治療───────────抜髄
e 抜歯───────────────抜歯

口腔内写真とエックス線画像

正解:C
正答率:77.0%