歯科医師国家試験 過去問題

摂食・嚥下機能と障害

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108A-98

    鼻咽腔閉鎖不全によって/na/に聞こえる音はどれか。1つ選べ。

    a /da/
    b /ha/
    c /ka/
    d /pa/
    e /sa/

    54.3%
  3. 108A-116

    口腔ジスキネジアで正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 睡眠時に活発化する。
    b 構音に影響を与えない。
    c 義歯の安定に影響を与える。
    d 抗精神病薬の投与で出現しやすい。
    e 高齢になると発生頻度は低下する。

    86.2%
  4. 108B-34

    73歳の女性。食事がとれないことを主訴として来院した。
    表情に乏しく、小刻みに歩行し入室した。

    診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)を別に示す。
    本疾患でみられる口腔症状はどれか。2つ選べ。

    a 流涎
    b 口呼吸
    c 溝状舌
    d 口腔自傷
    e 口腔ジスキネジア

    診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)

    88.2%
  5. 108C-78

    脳血管疾患による高次脳機能障害はどれか。2つ選べ。

    a 失行
    b 失語
    c 失声
    d 嚥下障害
    e 上下肢麻痺

    31.4%
  6. 109A-48

    脳血管疾患の後遺症で頻度の高いのはどれか。2つ選べ。

    a 幻聴
    b 幻覚
    c 失語
    d 片麻痺
    e ヒステリー

    97.7%
  7. 109A-113

    咀嚼障害を呈する疾患はどれか。2つ選べ。

    a Cushing病
    b Addison病
    c Parkinson病
    d Alzheimer病
    e von Willebrand病

    94.4%
  8. 110A-36

    運動性構音障害の原因となるのはどれか。1つ選べ。

    a 無歯顎
    b 声帯麻痺
    c 舌部分切除
    d 口唇顎裂閉鎖
    e 重症筋無力症

    51.4%
  9. 110A-102

    摂食・嚥下の過程で球麻痺によって主に障害されるのはどれか。1つ選べ。

    a 先行期
    b 準備期
    c 口腔期
    d 咽頭期
    e 食道期

    73.2%
  10. 110A-104

    口腔ジスキネジアを伴う患者の医療面接に際して聴取すべき服用歴はどれか。 2つ選べ。

    a 抗菌薬
    b 抗凝固薬
    c 抗精神病薬
    d 抗ウイルス薬
    e 抗Parkinson病薬

    97.9%
  11. 111D-40

    摂食嚥下の5期モデルで下顎の側方偏位を伴うのはどれか。1つ選べ。

    a 先行期
    b 準備期
    c 口腔期
    d 咽頭期
    e 食道期

    89.5%
  12. 112B-55

    運動を実行する身体機能が保たれているにもかかわらず、熟練した運動行為を遂行することができない神経学的障害はどれか。1つ選べ。

    a 失行
    b 失認
    c 無動
    d 運動失調症
    e 協調運動障害

    62.3%
  13. 114B-55

    68歳の女性。上下顎義歯の接触音を主訴として来院した。
    1年前に気付いたがそのままにしていたという。
    3年前にうつ病と診断され、現在も抗うつ薬を服用している。

    他に特記すべき既往歴はない。初診時の口もとで繰り返される一連の動きの写真(別冊No.16)を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 拘縮
    b ジストニア
    c アロディニア
    d ジスキネジア
    e Parkinson 様症状

    口もとで繰り返される一連の動きの写真

    90.9%
  14. 114C-69

    嚥下に関連する器官の模式図を示す。

    嚥下に関連する器官の模式図

    嚥下開始時に舌骨が移動する方向はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    75.8%
  15. 115A-53

    治療薬により口腔・顎顔面に錐体外路症状が生じることがあるのはどれか。2つ選べ。

    a 貧血
    b 狭心症
    c 糖尿病
    d 統合失調症
    e Parkinson 病

    98.5%
  16. 115D-55

    88歳の女性。部分床義歯の新製を希望して訪問歯科診療を依頼された。
    10年前から手指が振戦し動作が緩慢になったため、治療薬を服用しているという。
    口腔清掃時の一連の動作の写真(別冊No.15A)と使用中の義歯の写真(別冊No.15B)を別に示す。

    本症例の咬合採得で決定が困難なのはどれか。2つ選べ。

    a 仮想咬合平面
    b 垂直的下顎位
    c 水平的下顎位
    d 上顎前歯の位置
    e リップサポート

    一連の動作の写真と使用中の義歯の写真

    44.7%
  17. 115D-72

    嚥下時の運動と、収縮がその運動に関わる筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 喉頭挙上──────胸骨舌骨筋
    b 声門閉鎖──────オトガイ舌筋
    c 舌骨挙上──────顎舌骨筋
    d 鼻咽腔閉鎖─────口蓋帆挙筋
    e 食道入口部開大───胸鎖乳突筋

    93.2%
  18. 116B-75

    Parkinson病に特徴的にみられる症状はどれか。2つ選べ。

    a 出血傾向
    b 視力障害
    c 呼吸筋麻痺
    d 筋固縮<筋強剛>
    e 静止時振戦<安静時振戦>

    98.9%
  19. 117A-60

    5年前から手と顎にふるえが生じている70歳の女性。歩き始めの一歩が出にくいという。

    かかりつけの神経内科医からドパミンの前駆物質であるレボドパ<L-dopa>を処方されたところ症状が改善した。

    運動障害の原因となる変性が疑われるのはどれか。1つ選べ。

    a 海馬
    b 黒質
    c 孤束核
    d 視床下部
    e 三叉神経主感覚核

    91.4%
  20. 117B-38

    口をもぐもぐ動かす不随意の運動が止まらないことを主訴として来院した。数年前から同様の症状が出現してきたという。口腔内に異常所見は認められなかった。

    関連すると考えられる薬剤はどれか。1つ選べ。

    a 抗凝固薬
    b 抗精神病薬
    c 抗ウイルス薬
    d 抗けいれん薬
    e 副腎皮質ステロイド薬

    98.6%
  21. 117D-21

    摂食嚥下の5期モデルにおいて鼻咽腔閉鎖がみられるのはどれか。2つ選べ。

    a 先行期
    b 準備期
    c 口腔期
    d 咽頭期
    e 食道期

    93.0%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:108A-98

鼻咽腔閉鎖不全によって/na/に聞こえる音はどれか。1つ選べ。

a /da/
b /ha/
c /ka/
d /pa/
e /sa/

正解:A
正答率:54.3%
問題番号:108A-116

口腔ジスキネジアで正しいのはどれか。2つ選べ。

a 睡眠時に活発化する。
b 構音に影響を与えない。
c 義歯の安定に影響を与える。
d 抗精神病薬の投与で出現しやすい。
e 高齢になると発生頻度は低下する。

正解:CD
正答率:86.2%
問題番号:108B-34

73歳の女性。食事がとれないことを主訴として来院した。
表情に乏しく、小刻みに歩行し入室した。

診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)を別に示す。
本疾患でみられる口腔症状はどれか。2つ選べ。

a 流涎
b 口呼吸
c 溝状舌
d 口腔自傷
e 口腔ジスキネジア

診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)

正解:AE
正答率:88.2%
問題番号:108C-78

脳血管疾患による高次脳機能障害はどれか。2つ選べ。

a 失行
b 失語
c 失声
d 嚥下障害
e 上下肢麻痺

正解:AB
正答率:31.4%
問題番号:109A-48

脳血管疾患の後遺症で頻度の高いのはどれか。2つ選べ。

a 幻聴
b 幻覚
c 失語
d 片麻痺
e ヒステリー

正解:CD
正答率:97.7%
問題番号:109A-113

咀嚼障害を呈する疾患はどれか。2つ選べ。

a Cushing病
b Addison病
c Parkinson病
d Alzheimer病
e von Willebrand病

正解:CD
正答率:94.4%
問題番号:110A-36

運動性構音障害の原因となるのはどれか。1つ選べ。

a 無歯顎
b 声帯麻痺
c 舌部分切除
d 口唇顎裂閉鎖
e 重症筋無力症

正解:E
正答率:51.4%
問題番号:110A-102

摂食・嚥下の過程で球麻痺によって主に障害されるのはどれか。1つ選べ。

a 先行期
b 準備期
c 口腔期
d 咽頭期
e 食道期

正解:D
正答率:73.2%
問題番号:110A-104

口腔ジスキネジアを伴う患者の医療面接に際して聴取すべき服用歴はどれか。 2つ選べ。

a 抗菌薬
b 抗凝固薬
c 抗精神病薬
d 抗ウイルス薬
e 抗Parkinson病薬

正解:CE
正答率:97.9%
問題番号:111D-40

摂食嚥下の5期モデルで下顎の側方偏位を伴うのはどれか。1つ選べ。

a 先行期
b 準備期
c 口腔期
d 咽頭期
e 食道期

正解:B
正答率:89.5%
問題番号:112B-55

運動を実行する身体機能が保たれているにもかかわらず、熟練した運動行為を遂行することができない神経学的障害はどれか。1つ選べ。

a 失行
b 失認
c 無動
d 運動失調症
e 協調運動障害

正解:A
正答率:62.3%
問題番号:114B-55

68歳の女性。上下顎義歯の接触音を主訴として来院した。
1年前に気付いたがそのままにしていたという。
3年前にうつ病と診断され、現在も抗うつ薬を服用している。

他に特記すべき既往歴はない。初診時の口もとで繰り返される一連の動きの写真(別冊No.16)を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 拘縮
b ジストニア
c アロディニア
d ジスキネジア
e Parkinson 様症状

口もとで繰り返される一連の動きの写真

正解:D
正答率:90.9%
問題番号:114C-69

嚥下に関連する器官の模式図を示す。

嚥下に関連する器官の模式図

嚥下開始時に舌骨が移動する方向はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

正解:B
正答率:75.8%
問題番号:115A-53

治療薬により口腔・顎顔面に錐体外路症状が生じることがあるのはどれか。2つ選べ。

a 貧血
b 狭心症
c 糖尿病
d 統合失調症
e Parkinson 病

正解:DE
正答率:98.5%
問題番号:115D-55

88歳の女性。部分床義歯の新製を希望して訪問歯科診療を依頼された。
10年前から手指が振戦し動作が緩慢になったため、治療薬を服用しているという。
口腔清掃時の一連の動作の写真(別冊No.15A)と使用中の義歯の写真(別冊No.15B)を別に示す。

本症例の咬合採得で決定が困難なのはどれか。2つ選べ。

a 仮想咬合平面
b 垂直的下顎位
c 水平的下顎位
d 上顎前歯の位置
e リップサポート

一連の動作の写真と使用中の義歯の写真

正解:BC
正答率:44.7%
問題番号:115D-72

嚥下時の運動と、収縮がその運動に関わる筋の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a 喉頭挙上──────胸骨舌骨筋
b 声門閉鎖──────オトガイ舌筋
c 舌骨挙上──────顎舌骨筋
d 鼻咽腔閉鎖─────口蓋帆挙筋
e 食道入口部開大───胸鎖乳突筋

正解:CD
正答率:93.2%
問題番号:116B-75

Parkinson病に特徴的にみられる症状はどれか。2つ選べ。

a 出血傾向
b 視力障害
c 呼吸筋麻痺
d 筋固縮<筋強剛>
e 静止時振戦<安静時振戦>

正解:DE
正答率:98.9%
問題番号:117A-60

5年前から手と顎にふるえが生じている70歳の女性。歩き始めの一歩が出にくいという。

かかりつけの神経内科医からドパミンの前駆物質であるレボドパ<L-dopa>を処方されたところ症状が改善した。

運動障害の原因となる変性が疑われるのはどれか。1つ選べ。

a 海馬
b 黒質
c 孤束核
d 視床下部
e 三叉神経主感覚核

正解:B
正答率:91.4%
問題番号:117B-38

口をもぐもぐ動かす不随意の運動が止まらないことを主訴として来院した。数年前から同様の症状が出現してきたという。口腔内に異常所見は認められなかった。

関連すると考えられる薬剤はどれか。1つ選べ。

a 抗凝固薬
b 抗精神病薬
c 抗ウイルス薬
d 抗けいれん薬
e 副腎皮質ステロイド薬

正解:B
正答率:98.6%
問題番号:117D-21

摂食嚥下の5期モデルにおいて鼻咽腔閉鎖がみられるのはどれか。2つ選べ。

a 先行期
b 準備期
c 口腔期
d 咽頭期
e 食道期

正解:CD
正答率:93.0%