過去問題目次
90歳の女性。介護支援専門員より口腔ケア方法の指導を依頼された。
肺炎を繰り返しているという。
上下肢に運動障害は認めない。
発話はなく、時折発せられる声は湿性を呈していた。
口腔ケア指導を行うにあたり適正な頸部の姿勢はどれか。1つ選べ。
a 前屈
b 前突
c 側屈
d 回旋
e 伸展
摂食嚥下障害がある患者の口腔衛生管理で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 頸部前屈位で行う。
b 含嗽は一気に素早く行う。
c 含糖食品の摂取を制限する。
d 吸引付き歯ブラシを使用する。
e 非経口摂取者の歯磨きは不要である。
75歳の男性。前歯歯冠の白濁を主訴として、入所施設の職員から訪問歯科診療の依頼があった。
6か月前に脳梗塞後の片麻痺で入所したが、BDR指標はいずれも「自立」で、入所時には白濁はなかったという。
初診時の口腔内写真(別冊No.12) を別に示す。
歯冠の白濁への対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
a ホームブリーチ
b ブラッシング指導
c フッ化物洗口の指示
d コンポジットレジン修復
e フッ化ジアンミン銀塗布
筋緊張が強く、誤嚥性肺炎を繰り返している施設入居の脳性麻痺患者に対して口腔衛生管理を行うことになった。
抗てんかん薬を幼少期から服用しているという。
初診時の最大開口時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。用意すべきなのはどれか。2つ選べ。
a 含嗽剤
b 吸引器
c 保湿剤
d 開口保持器
e 超音波スケーラー
86歳の男性。上顎両側側切歯に歯ブラシが引っかかることを主訴として訪問歯科診療の依頼があった。
SRA$ARSブリッジは4年前に装着されたという。
3か月前に脳出血を起こし右半身が麻痺しており、日常生活は同居の家族が介助している。
探針での触診でB$B歯頸部に約2 mmの段差を認めたが、健全な象牙質を触知した。
初診時の口腔内写真(別冊No.10)を別に示す。
歯周組織検査結果の一部を表に示す。
* :プロービング深さ(mm.)
** : Millerの判定基準
主訴への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
a 抜歯
b ブリッジ再製作
c フッ化ジアンミン銀塗布
d 介助者への口腔清掃方法の指導
e グラスアイオノマーセメント塡塞
91歳の男性。家族からの希望があり、歯科訪問診療を行った。
高齢者施設に入所中である。
意思の疎通は可能で歯科治療に協力的であるが、すべてのBDR指標は全介助である。
食形態はミキサー食であり、むせることはなく全量を摂取しているという。
初診時の口腔内写真(別冊No.14A)と使用中の義歯の写真(別冊No.14B)を別に示す。
まず行うのはどれか。1つ選べ。
a 粘膜調整
b きざみ食への変更
c 義歯の適合性改善
d 上顎前歯部の歯冠補綴
e 介護者への口腔清掃指導
80歳の女性。2年ぶりに上顎残根上全部床義歯装着後の定期検診で来院した。
G"付近の粘膜の口腔内写真(別冊No.22A)、ガーゼで粘膜を拭った後の口腔内写真(別冊No.22B)及び使用中の義歯の写真(別冊No.22C)を別に示す。
最初に行う対応はどれか。1つ選べ。
a 生検
b 経過観察
c 抗菌薬投与
d 義歯の清掃指導
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
88歳の男性。介護者から食事時間の延長が認められるとの訴えがあり、歯科訪問診療を行った。
Lewy小体型認知症の診断を受けて特別養護老人ホームに入所中であり、生活全般にわたり全介助を必要としている。
現在の食形態はミキサー食である。
上顎義歯を有していないが、家族は積極的な歯科治療を望んでいない。
初診時の口腔内写真(別冊No.33)を別に示す。
まず行うのはどれか。2つ選べ。
a 間接訓練
b 舌圧検査
c 口腔衛生管理
d 嚥下内視鏡検査
e 食事場面の評価
81歳の男性。舌の汚れを主訴として家族とともに来院した。
8年前に診断された慢性閉塞性肺疾患<COPD>に対して気管支拡張薬、3年前に診断された Alzheimer型認知症に対してコリンエステラーゼ阻害薬を処方されているという。
口腔内検査では歯と歯周組織には異常を認めなかったため、家族に対して口腔衛生指導を行った。
初診時、2週後および4週後の舌の写真(別冊No.36)を別に示す。
改善が期待できるのはどれか。1つ選べ。
a 口臭
b 咬合力
c 嚥下機能
d 呼吸機能
e 唾液分泌
76歳の女性。上顎前歯部のブラッシング時の出血を主訴として家族と来院した。
半年前から気付いていたが痛みがないためそのままにしていたという。
2年前にAlzheimer型認知症と診断され近医を受診しているという。
2週前に受診した際の検査結果は、認知症高齢者の日常生活自立度でⅡbであった。
歯周組織検査の結果、慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療を行った。
歯周基本治療後の再評価時の口腔内写真(別冊No.22A)とエックス線画像(別冊No.22B)を別に示す。歯周基本治療後の再評価結果の一部を表に示す。
* :プロービング深さ(mm)
〇印:プロービング時の出血
** :Millerの判定基準
適切な対応はどれか。3つ選べ。
a PTC
b フラップ手術
c FGF-2製剤の応用
d 同居家族への口腔清掃指導
e スケーリング・ルートプレーニング
ある患者の手の写真(別冊No.16)を別に示す。
口腔清掃の自立度判定基準<BDR指標>結果を表に示す。
セルフケアの指導で適切なのはどれか。3つ選べ。
a 軽いコップの使用
b 含嗽時の頸部後屈
c 少量の水による含嗽
d 柄の太い歯ブラシの使用
e 患者自身による義歯の着脱
問題番号 | カテゴリ | 問題 | 正答率 |
---|---|---|---|
問題番号:108C-94 | 90歳の女性。介護支援専門員より口腔ケア方法の指導を依頼された。 口腔ケア指導を行うにあたり適正な頸部の姿勢はどれか。1つ選べ。 a 前屈
正解:A |
正答率:90.9% | |
問題番号:111D-52 | 摂食嚥下障害がある患者の口腔衛生管理で適切なのはどれか。2つ選べ。 a 頸部前屈位で行う。
正解:AD |
正答率:84.6% | |
問題番号:114A-35 | 75歳の男性。前歯歯冠の白濁を主訴として、入所施設の職員から訪問歯科診療の依頼があった。 歯冠の白濁への対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 a ホームブリーチ
正解:BC |
正答率:89.8% | |
問題番号:115B-61 | 筋緊張が強く、誤嚥性肺炎を繰り返している施設入居の脳性麻痺患者に対して口腔衛生管理を行うことになった。 初診時の最大開口時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。用意すべきなのはどれか。2つ選べ。 a 含嗽剤
正解:BD |
正答率:75.9% | |
問題番号:115D-44 | 86歳の男性。上顎両側側切歯に歯ブラシが引っかかることを主訴として訪問歯科診療の依頼があった。
主訴への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。 a 抜歯
正解:DE |
正答率:58.2% | |
問題番号:116B-39 | 91歳の男性。家族からの希望があり、歯科訪問診療を行った。 まず行うのはどれか。1つ選べ。 a 粘膜調整
正解:E |
正答率:99.1% | |
問題番号:116C-57 | 80歳の女性。2年ぶりに上顎残根上全部床義歯装着後の定期検診で来院した。 最初に行う対応はどれか。1つ選べ。 a 生検
正解:D |
正答率:97.9% | |
問題番号:116C-80 | 88歳の男性。介護者から食事時間の延長が認められるとの訴えがあり、歯科訪問診療を行った。 まず行うのはどれか。2つ選べ。 a 間接訓練
正解:CE |
正答率:94.4% | |
問題番号:116C-85 | 81歳の男性。舌の汚れを主訴として家族とともに来院した。 改善が期待できるのはどれか。1つ選べ。 a 口臭
正解:A |
正答率:98.0% | |
問題番号:117C-55 | 76歳の女性。上顎前歯部のブラッシング時の出血を主訴として家族と来院した。 半年前から気付いていたが痛みがないためそのままにしていたという。 2週前に受診した際の検査結果は、認知症高齢者の日常生活自立度でⅡbであった。 歯周基本治療後の再評価時の口腔内写真(別冊No.22A)とエックス線画像(別冊No.22B)を別に示す。歯周基本治療後の再評価結果の一部を表に示す。
適切な対応はどれか。3つ選べ。 a PTC
正解:ADE |
正答率:77.5% | |
問題番号:117D-60 | ある患者の手の写真(別冊No.16)を別に示す。 口腔清掃の自立度判定基準<BDR指標>結果を表に示す。 セルフケアの指導で適切なのはどれか。3つ選べ。 a 軽いコップの使用
正解:ACD |
正答率:94.6% |