歯科医師国家試験 過去問題

全身麻酔

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108A-50

    気管チューブと声門、気管、気管支の位置関係の図(別冊No.7)を別に示す。

    適切な気管チューブの位置はどれか。1つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    気管チューブと声門、気管、気管支の位置関係の図(別冊No.7)

    82.3%
  3. 108C-120

    周術期管理において若年者に比較した高齢者の特徴はどれか。2つ選べ。

    a 術中の筋弛緩薬の作用時間は短い。
    b 術中に要求される静脈麻酔薬量は多い。
    c 術後に低体温を生じにくい。
    d 術後にせん妄を生じやすい。
    e 術後に誤嚥性肺炎を生じやすい。

    92.2%
  4. 109A-80

    全身麻酔器の一部の写真(別冊No.11)を別に示す。矢印で示す装置の主たる目的はどれか。1つ選べ。

    a 回路内の加湿
    b 回路内の除菌
    c 麻酔ガスの加温
    d 麻酔ガスの除塵
    e 炭酸ガスの除去

    全身麻酔器の一部の写真(別冊No.11)

    95.4%
  5. 109A-94

    気道確保に用いる器具・器材の写真(別冊No.16)を別に示す。

    気管内に挿入して用いるのはどれか。2つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    気道確保に用いる器具・器材の写真(別冊No.16)

    46.5%
  6. 109A-126

    全身麻酔後の呼吸器合併症を防ぐのに有用なのはどれか。2つ選べ。

    a 早期離床を促す。
    b 頭部を冷却する。
    c 体位変換は避ける。
    d Trendelenburg体位をとる。
    e パルスオキシメータで監視する。

    38.4%
  7. 109B-49

    52歳の男性。舌癌の頸部転移の診断にて全身麻酔下に右側頸部郭清術を施行した。
    手術開始直後の血圧は130/80mmHg、脈拍数は80/分であった。
    術中、徐々に血圧が低下し75/43mmHgとなり、脈拍数は120/分となった。

    考えられる原因はどれか。1つ選べ。

    a 出血
    b 疼痛
    c 浅麻酔
    d 迷走神経刺激
    e 炭酸ガスの蓄積

    88.6%
  8. 109C-74

    全身麻酔器の一部の写真(別冊No.18)を別に示す。

    吸入酸素濃度はどれか。1つ選べ。

    a 18%
    b 21%
    c 34%
    d 50%
    e 83%

    全身麻酔器の一部の写真(別冊No.18)

    35.3%
  9. 109D-20

    全身麻酔中の写真(別冊No.20)を別に示す。

    口腔内手術中に矢印で示すチューブが破損した場合、起こりうるのはどれか。2つ選べ。

    a 換気不全
    b 胃液の排出
    c 吸入酸素濃度の低下
    d 麻酔ガス濃度の上昇
    e 口腔内分泌物の気管内への侵入

    全身麻酔中の写真(別冊No.20)

    33.0%
  10. 110A-78

    全身麻酔に際して、寝たきりの高齢者で特に留意する疾患はどれか。1つ選べ。

    a 糖尿病
    b 高血圧症
    c 悪性高熱症
    d 下肢静脈瘤
    e 深部静脈血栓症

    88.0%
  11. 110A-91

    喉頭鏡を用いてカフ付気管チューブを経鼻挿管することとした。麻酔導入時に用いる器具の写真(別冊No.13)を別に示す。
    挿管のために準備すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a ア
    b イ
    c ウ
    d エ
    e オ

    麻酔導入時に用いる器具の写真

    68.7%
  12. 110A-94

    周術期口腔管理の目的はどれか。1つ選べ。

    a 審美性の回復
    b 咬合関係の改善
    c 手術範囲の確認
    d 挿管困難症例の評価
    e 術後呼吸器合併症の予防

    98.1%
  13. 110C-69

    吸入麻酔薬の最小肺胞内濃度<MAC>で正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 導入の速さに比例する。
    b 麻酔薬の強さに比例する。
    c 鎮痛作用の強さの指標となる。
    d 麻酔薬投与濃度の指標となる。
    e 50%のヒトが皮膚切開に対して体動を示さない肺胞濃度である。

    28.0%
  14. 110D-23

    85歳の女性。舌癌に対して頸部郭清術が予定された。プロポフォールで入眠させ、セボフルラン、フェンタニルクエン酸塩およびロクロニウム臭化物を用いて気管挿管を行った。
    挿管終了時の血圧は145/89mmHg、心拍数は88/分であったが、皮膚切開時に血圧が189/105mmHg、心拍数が100/分に上昇した。
    投与すべき薬剤で適切なのはどれか。1つ選べ。

    a アドレナリン
    b ニトログリセリン
    c ロクロニウム臭化物
    d フェンタニルクエン酸塩
    e プロプラノロール塩酸塩

    46.4%
  15. 111B-30

    長期臥床患者では全身麻酔後に肺血栓塞栓症を起こしやすい。

    このリスクを判断するための検査項目はどれか。1つ選べ。

    a CK
    b PT
    c CRP
    d Dダイマー
    e 心筋トロポニンT

    63.6%
  16. 111C-88

    18歳の男子。多数歯齲蝕の診断で全身麻酔下による歯科治療が予定された。
    身長162cm、体重110kg、BMI41.9。軽度の知的障害がある。
    睡眠時無呼吸症候群を合併しており、夜間は経鼻的持続陽圧呼吸(nCPAP)療法を行っている。
    全身麻酔導入後の写真(別冊No.39)を別に示す。

    全身麻酔の導入時のリスクはどれか。2つ選べ。

    a 開口困難
    b 血圧上昇
    c 挿管困難
    d 喉頭けいれん
    e マスク換気困難

    全身麻酔導入後の写真(別冊No.39)

    86.2%
  17. 112A-43

    全身麻酔において患者の術前経口摂取を制限する目的はどれか。1つ選べ。

    a 血圧の安定
    b 誤嚥の予防
    c 血糖上昇の抑制
    d 口腔衛生の保持
    e 意識レベルの維持

    91.6%
  18. 112A-87

    33歳の男性。全身麻酔下に下顎隆起形成術を行うこととした。
    麻酔導入時に行っているある手技の写真(別冊No.33)を別に示す。

    器具の操作で気管チューブを挿入する際に確認すべきなのはどれか。2つ選べ。

    a 声門
    b 口蓋垂
    c 披裂軟骨
    d 咽頭扁桃
    e 気管分岐部

    手技の写真

    21.5%
  19. 112A-88

    33歳の男性。全身麻酔下に下顎隆起形成術を行うこととした。
    麻酔導入時に行っているある手技の写真(別冊No.33)を別に示す。

    この手技によって起こりうる合併症はどれか。2つ選べ。

    a 嗄声
    b 咽頭痛
    c 術後嘔吐
    d 舌神経麻痺
    e 肺血栓塞栓症

    手技の写真

    68.9%
  20. 112B-48

    全身麻酔下に手術を受ける患者の常用薬のうち、手術当日の朝に休薬あるいは減薬が必要なのはどれか。1つ選べ。

    a 緩下剤
    b β遮断薬
    c インスリン
    d H2受容体拮抗薬
    e カルシウム拮抗薬

    30.1%
  21. 112C-45

    開口制限のある挿管困難患者に対し、気管挿管を行うのに有用なのはどれか。2つ選べ。

    a 開口器
    b 後鼻鏡
    c ビデオ喉頭鏡
    d 超音波診断装置
    e ファイバースコープ

    65.6%
  22. 113A-76

    全身麻酔の際に、気管挿管や切開に伴う交感神経活動の亢進を抑制する目的で投与するのはどれか。1つ選べ。

    a NSAIDs
    b 筋弛緩薬
    c 抗不整脈薬
    d 麻薬性鎮痛薬
    e カルシウム拮抗薬

    57.1%
  23. 113B-90

    静脈麻酔薬を用いて全身麻酔を導入する際の手技を実施の順番に並べよ。

    ただし、①〜⑤はa〜eのいずれかに該当する。

    解答

    a 気管挿管
    b 喉頭展開
    c 筋弛緩薬の投与
    d 静脈麻酔薬の投与
    e 両側肺野の呼吸音の聴診

    76.9%
  24. 113D-67

    45歳の男性。口が開きにくいことを主訴として来院した。
    検査の結果、両側顎関節強直症と診断し、全身麻酔下に顎関節授動術を行うこととした。
    初診時の咬合時と最大開口時の口腔内写真(別冊No.20)を別に示す。

    気管挿管に有用なのはどれか。1つ選べ。

    a ビデオ喉頭鏡
    b 経口エアウェイ
    c ラリンジアルマスク
    d 気管支ファイバースコープ
    e マッキントッシュ型喉頭鏡

    初診時の咬合時と最大開口時の口腔内写真

    82.1%
  25. 114B-46

    9歳の女児。全身麻酔下で腸骨移植による顎裂閉鎖術を行うこととした。
    セボフルランとレミフェンタニル塩酸塩を用いて麻酔を施行中、導尿バッグに赤褐色の尿を認めた。
    体温は30分間で2℃上昇し、動脈血液ガス分析で代謝性アシドーシスを認めた。

    この時の生体モニタ画面(別冊No.13)を別に示す。

    投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。

    a フルマゼニル
    b ナロキソン塩酸塩
    c スガマデクスナトリウム
    d スキサメトニウム塩化物水和物
    e ダントロレンナトリウム水和物

    生体モニタ画面

    95.4%
  26. 114B-72

    本態性高血圧症と診断されているが、安静時血圧のコントロールは良好で日常生活に制限はない。

    この患者の米国麻酔科学会による術前状態分類<ASA-PS>はどれか。1つ選べ。

    a  I
    b Ⅱ
    c Ⅲ
    d Ⅳ
    e  V

    54.1%
  27. 114C-56

    全身麻酔導入時に使用する装置装着時の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。この装置の目的はどれか。1つ選べ。

    a 歯の損傷の防止
    b 顎関節脱臼の防止
    c 喉頭展開時の支点
    d マスク換気の補助
    e クレンチングの防止

    全身麻酔導入時に使用する装置装着時の口腔内写真

    88.8%
  28. 114D-48

    気道確保困難が予想されるのはどれか。3つ選べ。

    a 女性
    b 下顎前突
    c 頸部腫瘤
    d 睡眠時無呼吸
    e Mallampati Class Ⅳ

    88.7%
  29. 115A-42

    全身麻酔時の喉頭痙攣の特徴はどれか。2つ選べ。

    a 舌下神経を介して生じる。
    b 筋弛緩薬の投与が有効である。
    c 声門開大筋群の収縮で生じる。
    d 上気道炎を伴うと発症率は上昇する。
    e 長時間持続すると低二酸化炭素血症を生じる。

    51.6%
  30. 115A-57

    全身麻酔の導入に際し、意識下挿管を選択する理由はどれか。2つ選べ。

    a 無気肺
    b 気道確保困難
    c 重度高血圧症
    d 反回神経麻痺
    e フルストマック<胃充満>

    35.6%
  31. 115D-85

    気管挿管後に気管チューブ挿入状態を確認するのに適切なのはどれか。2つ選べ。

    a 動脈血ガス分析
    b 両側側胸部の聴診
    c 胸部エックス線撮影
    d 経皮的動脈血酸素飽和度測定
    e 終末呼気二酸化炭素分圧測定

    71.5%
  32. 116A-81

    76歳の男性。周術期の口腔機能管理の依頼のため来院した。
    大動脈弁狭窄症の診断で4日後に全身麻酔下の大動脈弁置換術が予定されているという。
    上下顎残存歯の動揺を認めたが、顎関節症状は認めなかった。
    口腔内装置の写真(別冊 No.31)を別に示す。

    この装置の目的はどれか。1つ選べ。

    a 咬合の改善
    b 出血の予防
    c 審美性の回復
    d 感染性心内膜炎の予防
    e 気管挿管時の有害事象の予防

    口腔内装置の写真

    94.4%
  33. 116D-56

    78歳の男性。全身麻酔下での手術終了後、酸素マスクを装着して病棟に帰室させることとした。
    ガス容量500Lの医療用酸素ボンベ(最高充塡圧力:14.7MPa) に装着された圧力計の写真(別冊No.19)を別に示す。

    流量3L/分で使用した場合、酸素ボンベが空になるまでの時間はどれか。1つ選べ。

    a 約30分
    b 約45分
    c 約90分
    d 約135分
    e 約180分

    圧力計の写真

    66.0%
  34. 117D-31

    53歳の女性。頰部蜂窩織炎に対し、全身麻酔下に口腔外から切開排膿術を行うこととした。

    特記すべき既往歴はなく、気道狭窄の症状も認めない。初診時の写真(別冊No.5)を別に示す。

    全身麻酔の気道確保時に使用できるのはどれか。1つ選べ。

    a 直視型喉頭鏡
    b ビデオ喉頭鏡
    c 経口エアウェイ
    d ラリンジアルマスク
    e 気管支ファイバースコープ

    初診時の写真

    94.0%
  35. 117D-46

    日帰り全身麻酔の禁忌はどれか。2つ選べ。

    a 開口障害を有する患者
    b 緊急手術を要する患者
    c 不随意運動の著しい患者
    d 異常絞扼反射を有する患者
    e 局所麻酔薬アレルギーを有する患者

    25.0%
問題番号 カテゴリ 問題 正答率
問題番号:108A-50

気管チューブと声門、気管、気管支の位置関係の図(別冊No.7)を別に示す。

適切な気管チューブの位置はどれか。1つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

気管チューブと声門、気管、気管支の位置関係の図(別冊No.7)

正解:C
正答率:82.3%
問題番号:108C-120

周術期管理において若年者に比較した高齢者の特徴はどれか。2つ選べ。

a 術中の筋弛緩薬の作用時間は短い。
b 術中に要求される静脈麻酔薬量は多い。
c 術後に低体温を生じにくい。
d 術後にせん妄を生じやすい。
e 術後に誤嚥性肺炎を生じやすい。

正解:DE
正答率:92.2%
問題番号:109A-80

全身麻酔器の一部の写真(別冊No.11)を別に示す。矢印で示す装置の主たる目的はどれか。1つ選べ。

a 回路内の加湿
b 回路内の除菌
c 麻酔ガスの加温
d 麻酔ガスの除塵
e 炭酸ガスの除去

全身麻酔器の一部の写真(別冊No.11)

正解:E
正答率:95.4%
問題番号:109A-94

気道確保に用いる器具・器材の写真(別冊No.16)を別に示す。

気管内に挿入して用いるのはどれか。2つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

気道確保に用いる器具・器材の写真(別冊No.16)

正解:DE
正答率:46.5%
問題番号:109A-126

全身麻酔後の呼吸器合併症を防ぐのに有用なのはどれか。2つ選べ。

a 早期離床を促す。
b 頭部を冷却する。
c 体位変換は避ける。
d Trendelenburg体位をとる。
e パルスオキシメータで監視する。

正解:AE
正答率:38.4%
問題番号:109B-49

52歳の男性。舌癌の頸部転移の診断にて全身麻酔下に右側頸部郭清術を施行した。
手術開始直後の血圧は130/80mmHg、脈拍数は80/分であった。
術中、徐々に血圧が低下し75/43mmHgとなり、脈拍数は120/分となった。

考えられる原因はどれか。1つ選べ。

a 出血
b 疼痛
c 浅麻酔
d 迷走神経刺激
e 炭酸ガスの蓄積

正解:A
正答率:88.6%
問題番号:109C-74

全身麻酔器の一部の写真(別冊No.18)を別に示す。

吸入酸素濃度はどれか。1つ選べ。

a 18%
b 21%
c 34%
d 50%
e 83%

全身麻酔器の一部の写真(別冊No.18)

正解:C
正答率:35.3%
問題番号:109D-20

全身麻酔中の写真(別冊No.20)を別に示す。

口腔内手術中に矢印で示すチューブが破損した場合、起こりうるのはどれか。2つ選べ。

a 換気不全
b 胃液の排出
c 吸入酸素濃度の低下
d 麻酔ガス濃度の上昇
e 口腔内分泌物の気管内への侵入

全身麻酔中の写真(別冊No.20)

正解:AE
正答率:33.0%
問題番号:110A-78

全身麻酔に際して、寝たきりの高齢者で特に留意する疾患はどれか。1つ選べ。

a 糖尿病
b 高血圧症
c 悪性高熱症
d 下肢静脈瘤
e 深部静脈血栓症

正解:E
正答率:88.0%
問題番号:110A-91

喉頭鏡を用いてカフ付気管チューブを経鼻挿管することとした。麻酔導入時に用いる器具の写真(別冊No.13)を別に示す。
挿管のために準備すべきなのはどれか。2つ選べ。

a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

麻酔導入時に用いる器具の写真

正解:CD
正答率:68.7%
問題番号:110A-94

周術期口腔管理の目的はどれか。1つ選べ。

a 審美性の回復
b 咬合関係の改善
c 手術範囲の確認
d 挿管困難症例の評価
e 術後呼吸器合併症の予防

正解:E
正答率:98.1%
問題番号:110C-69

吸入麻酔薬の最小肺胞内濃度<MAC>で正しいのはどれか。2つ選べ。

a 導入の速さに比例する。
b 麻酔薬の強さに比例する。
c 鎮痛作用の強さの指標となる。
d 麻酔薬投与濃度の指標となる。
e 50%のヒトが皮膚切開に対して体動を示さない肺胞濃度である。

正解:DE
正答率:28.0%
問題番号:110D-23

85歳の女性。舌癌に対して頸部郭清術が予定された。プロポフォールで入眠させ、セボフルラン、フェンタニルクエン酸塩およびロクロニウム臭化物を用いて気管挿管を行った。
挿管終了時の血圧は145/89mmHg、心拍数は88/分であったが、皮膚切開時に血圧が189/105mmHg、心拍数が100/分に上昇した。
投与すべき薬剤で適切なのはどれか。1つ選べ。

a アドレナリン
b ニトログリセリン
c ロクロニウム臭化物
d フェンタニルクエン酸塩
e プロプラノロール塩酸塩

正解:D
正答率:46.4%
問題番号:111B-30

長期臥床患者では全身麻酔後に肺血栓塞栓症を起こしやすい。

このリスクを判断するための検査項目はどれか。1つ選べ。

a CK
b PT
c CRP
d Dダイマー
e 心筋トロポニンT

正解:D
正答率:63.6%
問題番号:111C-88

18歳の男子。多数歯齲蝕の診断で全身麻酔下による歯科治療が予定された。
身長162cm、体重110kg、BMI41.9。軽度の知的障害がある。
睡眠時無呼吸症候群を合併しており、夜間は経鼻的持続陽圧呼吸(nCPAP)療法を行っている。
全身麻酔導入後の写真(別冊No.39)を別に示す。

全身麻酔の導入時のリスクはどれか。2つ選べ。

a 開口困難
b 血圧上昇
c 挿管困難
d 喉頭けいれん
e マスク換気困難

全身麻酔導入後の写真(別冊No.39)

正解:CE
正答率:86.2%
問題番号:112A-43

全身麻酔において患者の術前経口摂取を制限する目的はどれか。1つ選べ。

a 血圧の安定
b 誤嚥の予防
c 血糖上昇の抑制
d 口腔衛生の保持
e 意識レベルの維持

正解:B
正答率:91.6%
問題番号:112A-87

33歳の男性。全身麻酔下に下顎隆起形成術を行うこととした。
麻酔導入時に行っているある手技の写真(別冊No.33)を別に示す。

器具の操作で気管チューブを挿入する際に確認すべきなのはどれか。2つ選べ。

a 声門
b 口蓋垂
c 披裂軟骨
d 咽頭扁桃
e 気管分岐部

手技の写真

正解:AC
正答率:21.5%
問題番号:112A-88

33歳の男性。全身麻酔下に下顎隆起形成術を行うこととした。
麻酔導入時に行っているある手技の写真(別冊No.33)を別に示す。

この手技によって起こりうる合併症はどれか。2つ選べ。

a 嗄声
b 咽頭痛
c 術後嘔吐
d 舌神経麻痺
e 肺血栓塞栓症

手技の写真

正解:AB
正答率:68.9%
問題番号:112B-48

全身麻酔下に手術を受ける患者の常用薬のうち、手術当日の朝に休薬あるいは減薬が必要なのはどれか。1つ選べ。

a 緩下剤
b β遮断薬
c インスリン
d H2受容体拮抗薬
e カルシウム拮抗薬

正解:C
正答率:30.1%
問題番号:112C-45

開口制限のある挿管困難患者に対し、気管挿管を行うのに有用なのはどれか。2つ選べ。

a 開口器
b 後鼻鏡
c ビデオ喉頭鏡
d 超音波診断装置
e ファイバースコープ

正解:CE
正答率:65.6%
問題番号:113A-76

全身麻酔の際に、気管挿管や切開に伴う交感神経活動の亢進を抑制する目的で投与するのはどれか。1つ選べ。

a NSAIDs
b 筋弛緩薬
c 抗不整脈薬
d 麻薬性鎮痛薬
e カルシウム拮抗薬

正解:D
正答率:57.1%
問題番号:113B-90

静脈麻酔薬を用いて全身麻酔を導入する際の手技を実施の順番に並べよ。

ただし、①〜⑤はa〜eのいずれかに該当する。

解答

a 気管挿管
b 喉頭展開
c 筋弛緩薬の投与
d 静脈麻酔薬の投与
e 両側肺野の呼吸音の聴診

正解:DCBAE
正答率:76.9%
問題番号:113D-67

45歳の男性。口が開きにくいことを主訴として来院した。
検査の結果、両側顎関節強直症と診断し、全身麻酔下に顎関節授動術を行うこととした。
初診時の咬合時と最大開口時の口腔内写真(別冊No.20)を別に示す。

気管挿管に有用なのはどれか。1つ選べ。

a ビデオ喉頭鏡
b 経口エアウェイ
c ラリンジアルマスク
d 気管支ファイバースコープ
e マッキントッシュ型喉頭鏡

初診時の咬合時と最大開口時の口腔内写真

正解:D
正答率:82.1%
問題番号:114B-46

9歳の女児。全身麻酔下で腸骨移植による顎裂閉鎖術を行うこととした。
セボフルランとレミフェンタニル塩酸塩を用いて麻酔を施行中、導尿バッグに赤褐色の尿を認めた。
体温は30分間で2℃上昇し、動脈血液ガス分析で代謝性アシドーシスを認めた。

この時の生体モニタ画面(別冊No.13)を別に示す。

投与すべき薬物はどれか。1つ選べ。

a フルマゼニル
b ナロキソン塩酸塩
c スガマデクスナトリウム
d スキサメトニウム塩化物水和物
e ダントロレンナトリウム水和物

生体モニタ画面

正解:E
正答率:95.4%
問題番号:114B-72

本態性高血圧症と診断されているが、安静時血圧のコントロールは良好で日常生活に制限はない。

この患者の米国麻酔科学会による術前状態分類<ASA-PS>はどれか。1つ選べ。

a  I
b Ⅱ
c Ⅲ
d Ⅳ
e  V

正解:B
正答率:54.1%
問題番号:114C-56

全身麻酔導入時に使用する装置装着時の口腔内写真(別冊No.22)を別に示す。この装置の目的はどれか。1つ選べ。

a 歯の損傷の防止
b 顎関節脱臼の防止
c 喉頭展開時の支点
d マスク換気の補助
e クレンチングの防止

全身麻酔導入時に使用する装置装着時の口腔内写真

正解:A
正答率:88.8%
問題番号:114D-48

気道確保困難が予想されるのはどれか。3つ選べ。

a 女性
b 下顎前突
c 頸部腫瘤
d 睡眠時無呼吸
e Mallampati Class Ⅳ

正解:CDE
正答率:88.7%
問題番号:115A-42

全身麻酔時の喉頭痙攣の特徴はどれか。2つ選べ。

a 舌下神経を介して生じる。
b 筋弛緩薬の投与が有効である。
c 声門開大筋群の収縮で生じる。
d 上気道炎を伴うと発症率は上昇する。
e 長時間持続すると低二酸化炭素血症を生じる。

正解:BD
正答率:51.6%
問題番号:115A-57

全身麻酔の導入に際し、意識下挿管を選択する理由はどれか。2つ選べ。

a 無気肺
b 気道確保困難
c 重度高血圧症
d 反回神経麻痺
e フルストマック<胃充満>

正解:BE
正答率:35.6%
問題番号:115D-85

気管挿管後に気管チューブ挿入状態を確認するのに適切なのはどれか。2つ選べ。

a 動脈血ガス分析
b 両側側胸部の聴診
c 胸部エックス線撮影
d 経皮的動脈血酸素飽和度測定
e 終末呼気二酸化炭素分圧測定

正解:BE or BC or CE
正答率:71.5%
問題番号:116A-81

76歳の男性。周術期の口腔機能管理の依頼のため来院した。
大動脈弁狭窄症の診断で4日後に全身麻酔下の大動脈弁置換術が予定されているという。
上下顎残存歯の動揺を認めたが、顎関節症状は認めなかった。
口腔内装置の写真(別冊 No.31)を別に示す。

この装置の目的はどれか。1つ選べ。

a 咬合の改善
b 出血の予防
c 審美性の回復
d 感染性心内膜炎の予防
e 気管挿管時の有害事象の予防

口腔内装置の写真

正解:E
正答率:94.4%
問題番号:116D-56

78歳の男性。全身麻酔下での手術終了後、酸素マスクを装着して病棟に帰室させることとした。
ガス容量500Lの医療用酸素ボンベ(最高充塡圧力:14.7MPa) に装着された圧力計の写真(別冊No.19)を別に示す。

流量3L/分で使用した場合、酸素ボンベが空になるまでの時間はどれか。1つ選べ。

a 約30分
b 約45分
c 約90分
d 約135分
e 約180分

圧力計の写真

正解:C
正答率:66.0%
問題番号:117D-31

53歳の女性。頰部蜂窩織炎に対し、全身麻酔下に口腔外から切開排膿術を行うこととした。

特記すべき既往歴はなく、気道狭窄の症状も認めない。初診時の写真(別冊No.5)を別に示す。

全身麻酔の気道確保時に使用できるのはどれか。1つ選べ。

a 直視型喉頭鏡
b ビデオ喉頭鏡
c 経口エアウェイ
d ラリンジアルマスク
e 気管支ファイバースコープ

初診時の写真

正解:E
正答率:94.0%
問題番号:117D-46

日帰り全身麻酔の禁忌はどれか。2つ選べ。

a 開口障害を有する患者
b 緊急手術を要する患者
c 不随意運動の著しい患者
d 異常絞扼反射を有する患者
e 局所麻酔薬アレルギーを有する患者

正解:AB
正答率:25.0%