歯科医師国家試験 過去問題

歯科医師国家試験 口腔外科学

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 109B-3

    20歳の女性。下顎正中部の精査を希望して来院した。
    1週前に同部の無痛性のエックス線透過像を指摘されたという。

    問題b-3には動揺はなく、歯髄電気診では生活反応があった。
    生検時には唇側の骨を含めて検体を採取した。

    初診時の口腔内写真(別冊No.3A)、エックス線写真(別冊No.3B)、CT (別冊No.3C)、MRI T2強調像(別冊No.3D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.3E)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 静止性骨空洞
    b 単純性骨囊胞
    c エナメル上皮腫
    d 角化囊胞性歯原性腫瘍
    e 石灰化囊胞性歯原性腫瘍

    口腔内写真(別冊No.3A)、エックス線写真(別冊No.3B)

    CT (別冊No.3C)、MRI T2強調像(別冊No.3D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.3E)

    77.9%
  3. 109B-6

    42歳の女性。顔面部の開口時痛を主訴として来院した。
    3か月前から頰部に疼痛を認めるという。

    最大開口量は42mmであり、開口時の顕著な下顎偏位は発現しないものの、咬筋の圧痛が認められた。
    疼痛を認める部位を指した写真(別冊No.6A)と左側顎関節のMRI(別冊No.6B)を別に示す。

    適切な治療法はどれか。2つ選べ。

    a 筋のストレッチ
    b ヒアルロン酸の投与
    c 副腎皮質ステロイド薬の投与
    d パンピングマニピュレーションの実施
    e スタビライゼーションスプリントの使用

    疼痛を認める部位を指した写真(別冊No.6A)と左側顎関節のMRI(別冊No.6B)

    78.8%
  4. 109B-12

    7歳の女児。歯並びと咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。
    1歳6か月時に口蓋形成術を受けたという。

    初診時の顔貌写真(別冊No.12A)、口腔内写真 (別冊No.12B)及びエックス線写真(別冊No.12C)を別に示す。

    疑われるのはどれか。1つ選べ。

    a Down症候群
    b Crouzon症候群
    c 鎖骨頭蓋骨異形成症
    d 第一第二鰓弓症候群
    e Beckwith-Wiedemann症候群

    顔貌写真(別冊No.12A)、口腔内写真 (別冊No.12B)

    エックス線写真(別冊No.12C)

    98.1%
  5. 109B-13

    52歳の男性。医科からの紹介で来院した。
    睡眠時無呼吸症候群の治療のために装置を製作することとした。

    装置製作過程の写真(別冊No.13A)と装置の写真(別冊No.13B)を別に示す。
    本装置の前後的位置関係を決定するために利用する下顎位として正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 下顎安静位
    b 咬頭嵌合位
    c 切端咬合位
    d 下顎最後退位
    e 下顎最前方位

    装置製作過程の写真(別冊No.13A)と装置の写真(別冊No.13B)

    0.0%
  6. 109B-17

    51歳の女性。
    口腔内の金属修復物に関する精査と加療のため、皮膚科からの紹介により来院した。

    皮膚科では手掌の疾患に対して副腎皮質ステロイド外用薬の投与を受けているという。
    初診時の手掌の写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)を別に示す。

    まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。

    a 咬合調整
    b 金属修復物の研磨
    c 金属修復物の除去
    d 金属修復物装着歯の抜去
    e 歯科用金属のパッチテスト

    手掌の写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)

    90.6%
  7. 109B-30

    16歳の女子。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。
    4週前から無痛性の腫脹が徐々に増大してきたという。
    弾性軟であり頸部リンパ節は触知しない。

    初診時の顔貌写真(別冊No.30A)、MRI T1強調横断像とT2強調横断像(別冊No.30B)及び吸引したやや粘稠な内容液の写真(別冊No.30C)を別に示す。

    吸引した内容液で高値を示すのはどれか。1つ選べ。

    a ALP
    b LDH
    c 白血球
    d 赤血球
    e アミラーゼ

    顔貌写真(別冊No.30A)MRI T1強調横断像とT2強調横断像(別冊No.30B)及び吸引したやや粘稠な内容液の写真(別冊No.30C)

    86.1%
  8. 109B-34

    78歳の女性。抜歯後の治癒不全を主訴として来院した。
    左側の下顎臼歯部歯肉に硬結を伴う潰瘍を認め、左側顎下部に無痛性の腫脹を認める。

    初診時のエックス線写真(別冊No.34A)、造影CT横断像と冠状断像(別冊No.34B)及び下顎歯肉部の生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.34C)を別に示す。
    矢印で示すのはどれか。1つ選べ。

    a 膿瘍
    b 鰓囊胞
    c 多形腺腫
    d 転移リンパ節
    e ガマ腫<ラヌーラ>

    エックス線写真(別冊No.34A)

    造影CT横断像と冠状断像(別冊No.34B)及び下顎歯肉部の生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.34C)

    96.7%
  9. 109B-37

    19歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。
    昨日、野球の練習中にボールが顎に当たったという。

    初診時のエックス線写真(別冊No.37)を別に示す。
    この外傷に伴う神経麻痺の診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

    a 味覚検査
    b 触覚検査
    c Saxonテスト
    d 二点識別検査
    e プリックテスト

    エックス線写真(別冊No.37)

    79.4%
  10. 109B-40

    65歳の男性。左側の下顎臼歯部からの排膿を主訴として紹介来院した。
    2年前から前立腺癌の再発と骨転移のために、ビスホスホネート製剤を定期的に投与されているという。
    同部から排膿を認めた。

    口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)を別に示す。
    適切な対応はどれか。すべて選べ。

    a 腐骨除去
    b 局所洗浄
    c 抗菌薬投与
    d 下顎骨への放射線治療
    e 副腎皮質ステロイド薬投与

    口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)

    88.8%
  11. 109B-41

    3か月の乳児。歯肉の異常を主訴として来院した。
    全身的には異常所見はない。

    初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 抗菌薬軟膏塗布
    c 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
    d レーザー焼灼
    e 開窓

    口腔内写真(別冊No.41)

    99.7%
  12. 109B-45

    72歳の男性。歯科医院で右側舌縁部の白斑を指摘され、紹介により来院した。
    2年前に気付いたが疼痛はなく、性状も大きさも変化はないという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.45A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.45B)を別に示す。
    考えられる対応はどれか。2つ選べ。

    a 定期的診察
    b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
    c 放射線照射
    d 抗癌剤投与
    e 外科的切除

    口腔内写真(別冊No.45A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.45B)

    78.2%
  13. 109B-48

    27歳の女性。顎変形症の手術を希望して来院した。
    時々立ちくらみや、めまいを自覚しているという。

    血液検査の結果を表に示す。

    血液検査の結果

    立ちくらみや、めまいの原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

    a 脱水
    b 慢性出血
    c アレルギー
    d 鉄分摂取不足
    e ビタミンB12欠乏

    30.7%
問題番号カテゴリ問題正答率
問題番号:109B-3

20歳の女性。下顎正中部の精査を希望して来院した。
1週前に同部の無痛性のエックス線透過像を指摘されたという。

問題b-3には動揺はなく、歯髄電気診では生活反応があった。
生検時には唇側の骨を含めて検体を採取した。

初診時の口腔内写真(別冊No.3A)、エックス線写真(別冊No.3B)、CT (別冊No.3C)、MRI T2強調像(別冊No.3D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.3E)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 静止性骨空洞
b 単純性骨囊胞
c エナメル上皮腫
d 角化囊胞性歯原性腫瘍
e 石灰化囊胞性歯原性腫瘍

口腔内写真(別冊No.3A)、エックス線写真(別冊No.3B)

CT (別冊No.3C)、MRI T2強調像(別冊No.3D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.3E)

正解:B
正答率:77.9%
問題番号:109B-6

42歳の女性。顔面部の開口時痛を主訴として来院した。
3か月前から頰部に疼痛を認めるという。

最大開口量は42mmであり、開口時の顕著な下顎偏位は発現しないものの、咬筋の圧痛が認められた。
疼痛を認める部位を指した写真(別冊No.6A)と左側顎関節のMRI(別冊No.6B)を別に示す。

適切な治療法はどれか。2つ選べ。

a 筋のストレッチ
b ヒアルロン酸の投与
c 副腎皮質ステロイド薬の投与
d パンピングマニピュレーションの実施
e スタビライゼーションスプリントの使用

疼痛を認める部位を指した写真(別冊No.6A)と左側顎関節のMRI(別冊No.6B)

正解:AE
正答率:78.8%
問題番号:109B-12

7歳の女児。歯並びと咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。
1歳6か月時に口蓋形成術を受けたという。

初診時の顔貌写真(別冊No.12A)、口腔内写真 (別冊No.12B)及びエックス線写真(別冊No.12C)を別に示す。

疑われるのはどれか。1つ選べ。

a Down症候群
b Crouzon症候群
c 鎖骨頭蓋骨異形成症
d 第一第二鰓弓症候群
e Beckwith-Wiedemann症候群

顔貌写真(別冊No.12A)、口腔内写真 (別冊No.12B)

エックス線写真(別冊No.12C)

正解:D
正答率:98.1%
問題番号:109B-13

52歳の男性。医科からの紹介で来院した。
睡眠時無呼吸症候群の治療のために装置を製作することとした。

装置製作過程の写真(別冊No.13A)と装置の写真(別冊No.13B)を別に示す。
本装置の前後的位置関係を決定するために利用する下顎位として正しいのはどれか。2つ選べ。

a 下顎安静位
b 咬頭嵌合位
c 切端咬合位
d 下顎最後退位
e 下顎最前方位

装置製作過程の写真(別冊No.13A)と装置の写真(別冊No.13B)

正解:(解答なし)
正答率:0.0%
問題番号:109B-17

51歳の女性。
口腔内の金属修復物に関する精査と加療のため、皮膚科からの紹介により来院した。

皮膚科では手掌の疾患に対して副腎皮質ステロイド外用薬の投与を受けているという。
初診時の手掌の写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)を別に示す。

まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。

a 咬合調整
b 金属修復物の研磨
c 金属修復物の除去
d 金属修復物装着歯の抜去
e 歯科用金属のパッチテスト

手掌の写真(別冊No.17A)とエックス線写真(別冊No.17B)

正解:E
正答率:90.6%
問題番号:109B-30

16歳の女子。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。
4週前から無痛性の腫脹が徐々に増大してきたという。
弾性軟であり頸部リンパ節は触知しない。

初診時の顔貌写真(別冊No.30A)、MRI T1強調横断像とT2強調横断像(別冊No.30B)及び吸引したやや粘稠な内容液の写真(別冊No.30C)を別に示す。

吸引した内容液で高値を示すのはどれか。1つ選べ。

a ALP
b LDH
c 白血球
d 赤血球
e アミラーゼ

顔貌写真(別冊No.30A)MRI T1強調横断像とT2強調横断像(別冊No.30B)及び吸引したやや粘稠な内容液の写真(別冊No.30C)

正解:E
正答率:86.1%
問題番号:109B-34

78歳の女性。抜歯後の治癒不全を主訴として来院した。
左側の下顎臼歯部歯肉に硬結を伴う潰瘍を認め、左側顎下部に無痛性の腫脹を認める。

初診時のエックス線写真(別冊No.34A)、造影CT横断像と冠状断像(別冊No.34B)及び下顎歯肉部の生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.34C)を別に示す。
矢印で示すのはどれか。1つ選べ。

a 膿瘍
b 鰓囊胞
c 多形腺腫
d 転移リンパ節
e ガマ腫<ラヌーラ>

エックス線写真(別冊No.34A)

造影CT横断像と冠状断像(別冊No.34B)及び下顎歯肉部の生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.34C)

正解:D
正答率:96.7%
問題番号:109B-37

19歳の男性。咬合不全を主訴として来院した。
昨日、野球の練習中にボールが顎に当たったという。

初診時のエックス線写真(別冊No.37)を別に示す。
この外傷に伴う神経麻痺の診断に有用なのはどれか。2つ選べ。

a 味覚検査
b 触覚検査
c Saxonテスト
d 二点識別検査
e プリックテスト

エックス線写真(別冊No.37)

正解:BD
正答率:79.4%
問題番号:109B-40

65歳の男性。左側の下顎臼歯部からの排膿を主訴として紹介来院した。
2年前から前立腺癌の再発と骨転移のために、ビスホスホネート製剤を定期的に投与されているという。
同部から排膿を認めた。

口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)を別に示す。
適切な対応はどれか。すべて選べ。

a 腐骨除去
b 局所洗浄
c 抗菌薬投与
d 下顎骨への放射線治療
e 副腎皮質ステロイド薬投与

口腔内写真(別冊No.40A)とエックス線写真(別冊No.40B)

正解:ABC
正答率:88.8%
問題番号:109B-41

3か月の乳児。歯肉の異常を主訴として来院した。
全身的には異常所見はない。

初診時の口腔内写真(別冊No.41)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 抗菌薬軟膏塗布
c 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
d レーザー焼灼
e 開窓

口腔内写真(別冊No.41)

正解:A
正答率:99.7%
問題番号:109B-45

72歳の男性。歯科医院で右側舌縁部の白斑を指摘され、紹介により来院した。
2年前に気付いたが疼痛はなく、性状も大きさも変化はないという。

初診時の口腔内写真(別冊No.45A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.45B)を別に示す。
考えられる対応はどれか。2つ選べ。

a 定期的診察
b 副腎皮質ステロイド軟膏塗布
c 放射線照射
d 抗癌剤投与
e 外科的切除

口腔内写真(別冊No.45A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.45B)

正解:AE
正答率:78.2%
問題番号:109B-48

27歳の女性。顎変形症の手術を希望して来院した。
時々立ちくらみや、めまいを自覚しているという。

血液検査の結果を表に示す。

血液検査の結果

立ちくらみや、めまいの原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。

a 脱水
b 慢性出血
c アレルギー
d 鉄分摂取不足
e ビタミンB12欠乏

正解:BD
正答率:30.7%

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