歯科医師国家試験 過去問題

歯科医師国家試験 口腔外科学

過去問題目次

  1. 問題番号
    問題
    正答率
  2. 108B-1

    12歳の男児。右側顔面の腫脹を主訴として来院した。
    2年前に同部の腫脹と違和感に気付いていたが放置し、その後腫脹は次第に増大してきたという。

    初診時の顔貌写真(別冊No.1A)、口腔内写真(別冊No.1B)、エックス線写真(別冊No.1C)、CT(別冊No.1D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.1E)を別に示す。

    適切な処置はどれか。1つ選べ。

    a 切開排膿
    b 抗菌薬投与
    c 摘出・開窓術
    d 下顎区域切除術
    e 下顎半側切除術

    顔貌写真(別冊No.1A)、口腔内写真(別冊No.1B)

    エックス線写真(別冊No.1C)、CT(別冊No.1D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.1E)

    生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.1E)

    85.9%
  3. 108B-5

    22歳の男性。オトガイ下の膨隆を主訴として来院した。
    1年前から同部の腫脹に気付いたが疼痛がないため放置していたところ、徐々に増大してきたという。
    囊胞性疾患の診断のもと摘出術を施行した。

    初診時の顔貌写真(別冊No.5A)と摘出物のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5B)を別に示す。
    診断はどれか。1つ選べ。

    a ガマ腫
    b 類皮囊胞
    c 類表皮囊胞
    d 甲状舌管囊胞
    e リンパ上皮性囊胞

    顔貌写真(別冊No.5A)と摘出物のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5B)

    95.2%
  4. 108B-6

    生後11か月の乳児。口唇の閉鎖不全を主訴として来院した。
    体重は12kgで臍帯ヘルニアを合併していた。

    初診時の顔貌写真(別冊No.6)を別に示す。
    考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a Down症候群
    b Crouzon症候群
    c Robinシークエンス
    d Treacher Collins症候群
    e Beckwith-Wiedemann症候群

    初診時の顔貌写真(別冊No.6)

    94.5%
  5. 108B-8

    3歳の男児。歯の萌出遅延を主訴として来院した。
    初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

    疑われる疾患に合併する症状はどれか。2つ選べ。

    a 多発骨折
    b 表皮水疱
    c 皮膚乾燥
    d 多数歯埋伏
    e 毛髪発育不全

    初診時の口腔内写真(別冊No.8)

    90.6%
  6. 108B-10

    60歳の男性。下顎左側臼歯部インプラントの違和感を主訴として来院した。
    3か月前に違和感に気付いたが放置していた。
    3日前から咬合時の違和感が増大してきたという。

    インプラントの動揺は認めない。頸部リンパ節に腫大はなかった。

    初診時の口腔内写真(別冊No.10A)、エックス線写真(別冊No.10B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.10C)を別に示す。
    適切な対応はどれか。1つ選べ。

    a 経過観察
    b 抗菌薬投与
    c 歯肉切除術
    d 下顎辺縁切除術
    e インプラント除去術

    口腔内写真(別冊No.10A)、エックス線写真(別冊No.10B)

    生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.10C)

    77.4%
  7. 108B-14

    生後1日の新生児。全身状態には問題がないという。
    初診時の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。

    哺乳障害に対してまず行うべき処置はどれか。1つ選べ。

    a 骨移植術
    b 口唇形成術
    c 口蓋形成術
    d 胃瘻の造設
    e Hotz床の装着

    口腔内写真(別冊No.14)

    99.8%
  8. 108B-15

    34歳の女性。右側頰部の疼痛を主訴として来院した。
    1週前から同部に腫脹と疼痛が生じたという。上顎右側第一大臼歯は動揺度3であった。
    抗菌薬投与後に当該歯を抜去したところ、抜歯窩から排膿した。

    初診時のエックス線写真(別冊No.15)を別に示す。

    次に行う処置はどれか。1つ選べ。

    a 抜歯窩の閉鎖
    b Caldwell-Luc法
    c 上顎骨部分切除術
    d 犬歯窩からの開洞手術
    e 抜歯窩からの上顎洞の洗浄

    エックス線写真(別冊No.15)

    98.6%
  9. 108B-16

    65歳の男性。右側上唇部の違和感を主訴として来院した。
    1年前から気付いていたが疼痛がないため放置していたという。

    右側鼻唇溝は消失し、口腔内から触診すると波動を認める。
    エックス線検査では骨には異常所見は認めない。試験穿刺を行った。

    初診時の口腔内写真(別冊No.16A)と試験穿刺時の内容液の写真(別冊No.16B)を別に示す。
    最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

    a 歯根嚢胞
    b 鼻歯槽嚢胞
    c 含歯性嚢胞
    d エナメル上皮腫
    e 角化囊胞性歯原性腫瘍

    口腔内写真(別冊No.16A)と試験穿刺時の内容液の写真(別冊No.16B)

    95.1%
  10. 108B-34

    73歳の女性。食事がとれないことを主訴として来院した。
    表情に乏しく、小刻みに歩行し入室した。

    診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)を別に示す。
    本疾患でみられる口腔症状はどれか。2つ選べ。

    a 流涎
    b 口呼吸
    c 溝状舌
    d 口腔自傷
    e 口腔ジスキネジア

    診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)

    88.2%
  11. 108B-35

    60歳の男性。歯肉の腫脹を主訴として来院した。
    3年前に腫脹に気付いていたが放置していた。
    その後徐々に増大し、咬み合わせができなくなってきたという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.35A)、エックス線写真(別冊No.35B)、CT(別冊No.35C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35D)を別に示す。
    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 歯原性粘液腫
    b 角化囊胞性歯原性腫瘍
    c エナメル上皮線維歯牙腫
    d 石灰化囊胞性歯原性腫瘍
    e 石灰化上皮性歯原性腫瘍

    口腔内写真(別冊No.35A)、エックス線写真(別冊No.35B)

    CT(別冊No.35C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35D)

    79.8%
  12. 108B-39

    61歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
    2か月前から同部の腫脹に気付いていたが放置していたところ、最近NM*の動揺が高度になってきたという。

    初診時のエックス線写真(別冊No.39A)、CT(別冊No.39B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.39C)を別に示す。

    診断名はどれか。1つ選べ。

    a 骨肉腫
    b 扁平上皮癌
    c エナメル上皮腫
    d 線維性異形成症
    e 慢性下顎骨骨髄炎

    エックス線写真(別冊No.39A)、CT(別冊No.39B)

    生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.39C)

    91.8%
  13. 108B-40

    36歳の男性。口腔粘膜の接触痛を主訴として来院した。
    10か月前から口蓋がしみるようになり、次第に口腔内全体がヒリヒリ痛むようになったという。

    初診時の口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.40B)を別に示す。

    発症と関係するのはどれか。1つ選べ。

    a BP180
    b ラミニン
    c Ⅶ型コラーゲン
    d デスモグレイン3
    e MMP <Matrix metalloproteinase>

    口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.40B)

    89.9%
  14. 108B-46

    11歳の女児。左耳前部の痛みと開口障害を主訴として来院した。
    管楽器練習中に顎関節部に痛みが起こり、口が開きにくくなったという。
    無痛的最大開口域は35mmであった。
    顎関節症と診断し、ホームケアを行うこととした。

    初診時の口腔内写真(別冊No.46A)とエックス線写真(別冊No.46B)を別に示す。
    初期に行うべき指導事項はどれか。2つ選べ。

    a 大開口は避ける。
    b 左側臥位で寝る。
    c 管楽器の練習は休む。
    d 上下の歯は日中接触させる。
    e 硬い食品を中心とした食事をする。

    口腔内写真(別冊No.46A)とエックス線写真(別冊No.46B)

    95.3%
問題番号カテゴリ問題正答率
問題番号:108B-1

12歳の男児。右側顔面の腫脹を主訴として来院した。
2年前に同部の腫脹と違和感に気付いていたが放置し、その後腫脹は次第に増大してきたという。

初診時の顔貌写真(別冊No.1A)、口腔内写真(別冊No.1B)、エックス線写真(別冊No.1C)、CT(別冊No.1D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.1E)を別に示す。

適切な処置はどれか。1つ選べ。

a 切開排膿
b 抗菌薬投与
c 摘出・開窓術
d 下顎区域切除術
e 下顎半側切除術

顔貌写真(別冊No.1A)、口腔内写真(別冊No.1B)

エックス線写真(別冊No.1C)、CT(別冊No.1D)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.1E)

生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.1E)

正解:C
正答率:85.9%
問題番号:108B-5

22歳の男性。オトガイ下の膨隆を主訴として来院した。
1年前から同部の腫脹に気付いたが疼痛がないため放置していたところ、徐々に増大してきたという。
囊胞性疾患の診断のもと摘出術を施行した。

初診時の顔貌写真(別冊No.5A)と摘出物のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5B)を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。

a ガマ腫
b 類皮囊胞
c 類表皮囊胞
d 甲状舌管囊胞
e リンパ上皮性囊胞

顔貌写真(別冊No.5A)と摘出物のΗ-E染色病理組織像(別冊No.5B)

正解:B
正答率:95.2%
問題番号:108B-6

生後11か月の乳児。口唇の閉鎖不全を主訴として来院した。
体重は12kgで臍帯ヘルニアを合併していた。

初診時の顔貌写真(別冊No.6)を別に示す。
考えられるのはどれか。1つ選べ。

a Down症候群
b Crouzon症候群
c Robinシークエンス
d Treacher Collins症候群
e Beckwith-Wiedemann症候群

初診時の顔貌写真(別冊No.6)

正解:E
正答率:94.5%
問題番号:108B-8

3歳の男児。歯の萌出遅延を主訴として来院した。
初診時の口腔内写真(別冊No.8)を別に示す。

疑われる疾患に合併する症状はどれか。2つ選べ。

a 多発骨折
b 表皮水疱
c 皮膚乾燥
d 多数歯埋伏
e 毛髪発育不全

初診時の口腔内写真(別冊No.8)

正解:CE
正答率:90.6%
問題番号:108B-10

60歳の男性。下顎左側臼歯部インプラントの違和感を主訴として来院した。
3か月前に違和感に気付いたが放置していた。
3日前から咬合時の違和感が増大してきたという。

インプラントの動揺は認めない。頸部リンパ節に腫大はなかった。

初診時の口腔内写真(別冊No.10A)、エックス線写真(別冊No.10B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.10C)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

a 経過観察
b 抗菌薬投与
c 歯肉切除術
d 下顎辺縁切除術
e インプラント除去術

口腔内写真(別冊No.10A)、エックス線写真(別冊No.10B)

生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.10C)

正解:D
正答率:77.4%
問題番号:108B-14

生後1日の新生児。全身状態には問題がないという。
初診時の口腔内写真(別冊No.14)を別に示す。

哺乳障害に対してまず行うべき処置はどれか。1つ選べ。

a 骨移植術
b 口唇形成術
c 口蓋形成術
d 胃瘻の造設
e Hotz床の装着

口腔内写真(別冊No.14)

正解:E
正答率:99.8%
問題番号:108B-15

34歳の女性。右側頰部の疼痛を主訴として来院した。
1週前から同部に腫脹と疼痛が生じたという。上顎右側第一大臼歯は動揺度3であった。
抗菌薬投与後に当該歯を抜去したところ、抜歯窩から排膿した。

初診時のエックス線写真(別冊No.15)を別に示す。

次に行う処置はどれか。1つ選べ。

a 抜歯窩の閉鎖
b Caldwell-Luc法
c 上顎骨部分切除術
d 犬歯窩からの開洞手術
e 抜歯窩からの上顎洞の洗浄

エックス線写真(別冊No.15)

正解:E
正答率:98.6%
問題番号:108B-16

65歳の男性。右側上唇部の違和感を主訴として来院した。
1年前から気付いていたが疼痛がないため放置していたという。

右側鼻唇溝は消失し、口腔内から触診すると波動を認める。
エックス線検査では骨には異常所見は認めない。試験穿刺を行った。

初診時の口腔内写真(別冊No.16A)と試験穿刺時の内容液の写真(別冊No.16B)を別に示す。
最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

a 歯根嚢胞
b 鼻歯槽嚢胞
c 含歯性嚢胞
d エナメル上皮腫
e 角化囊胞性歯原性腫瘍

口腔内写真(別冊No.16A)と試験穿刺時の内容液の写真(別冊No.16B)

正解:B
正答率:95.1%
問題番号:108B-34

73歳の女性。食事がとれないことを主訴として来院した。
表情に乏しく、小刻みに歩行し入室した。

診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)を別に示す。
本疾患でみられる口腔症状はどれか。2つ選べ。

a 流涎
b 口呼吸
c 溝状舌
d 口腔自傷
e 口腔ジスキネジア

診察室入室時の姿勢の写真(別冊No.34)

正解:AE
正答率:88.2%
問題番号:108B-35

60歳の男性。歯肉の腫脹を主訴として来院した。
3年前に腫脹に気付いていたが放置していた。
その後徐々に増大し、咬み合わせができなくなってきたという。

初診時の口腔内写真(別冊No.35A)、エックス線写真(別冊No.35B)、CT(別冊No.35C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35D)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。

a 歯原性粘液腫
b 角化囊胞性歯原性腫瘍
c エナメル上皮線維歯牙腫
d 石灰化囊胞性歯原性腫瘍
e 石灰化上皮性歯原性腫瘍

口腔内写真(別冊No.35A)、エックス線写真(別冊No.35B)

CT(別冊No.35C)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.35D)

正解:D
正答率:79.8%
問題番号:108B-39

61歳の女性。下顎右側大臼歯部の腫脹を主訴として来院した。
2か月前から同部の腫脹に気付いていたが放置していたところ、最近NM*の動揺が高度になってきたという。

初診時のエックス線写真(別冊No.39A)、CT(別冊No.39B)及び生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.39C)を別に示す。

診断名はどれか。1つ選べ。

a 骨肉腫
b 扁平上皮癌
c エナメル上皮腫
d 線維性異形成症
e 慢性下顎骨骨髄炎

エックス線写真(別冊No.39A)、CT(別冊No.39B)

生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.39C)

正解:B
正答率:91.8%
問題番号:108B-40

36歳の男性。口腔粘膜の接触痛を主訴として来院した。
10か月前から口蓋がしみるようになり、次第に口腔内全体がヒリヒリ痛むようになったという。

初診時の口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.40B)を別に示す。

発症と関係するのはどれか。1つ選べ。

a BP180
b ラミニン
c Ⅶ型コラーゲン
d デスモグレイン3
e MMP <Matrix metalloproteinase>

口腔内写真(別冊No.40A)と生検時のΗ-E染色病理組織像(別冊No.40B)

正解:D
正答率:89.9%
問題番号:108B-46

11歳の女児。左耳前部の痛みと開口障害を主訴として来院した。
管楽器練習中に顎関節部に痛みが起こり、口が開きにくくなったという。
無痛的最大開口域は35mmであった。
顎関節症と診断し、ホームケアを行うこととした。

初診時の口腔内写真(別冊No.46A)とエックス線写真(別冊No.46B)を別に示す。
初期に行うべき指導事項はどれか。2つ選べ。

a 大開口は避ける。
b 左側臥位で寝る。
c 管楽器の練習は休む。
d 上下の歯は日中接触させる。
e 硬い食品を中心とした食事をする。

口腔内写真(別冊No.46A)とエックス線写真(別冊No.46B)

正解:AC
正答率:95.3%

Recommend
- この過去問を閲覧した方は、こちらの過去問も閲覧されてます -