【なぜ?】歯科医師国家試験で既卒が不利である3つの理由と国試対策

  • 公開日:2024.06.12
  • 更新日:2024.06.12
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【なぜ?】歯科医師国家試験で既卒が不利である3つの理由と国試対策
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歯科医師国家試験の既卒の合格率が低い理由あなたは、

  • 歯科医師国家試験の既卒の合格率が知りたい
  • 既卒は不利といわれる理由が知りたい
  • 既卒の受験対策が知りたい

などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?

結論からいえば、歯科医師国家試験の既卒の合格率は、確かに現役生より低い傾向があり、それには理由があります。

しかし、現役生より不利でも、しっかり対策すれば合格ラインを超えることは可能です。

大事なのは、諦めないメンタルと計画的な受験勉強です。

そこでこの記事では、

  • 歯科医師国家試験の既卒の合格率
  • 既卒が不利といわれる理由
  • 既卒の受験対策

について詳しく解説します。

ぜひこの記事を参考に勉強のやり方を改善し、合格に向けて頑張ってください。

1章:歯科医師国家試験の既卒の合格率

それでは、まずは歯科医師国家試験の既卒の合格率を確認してみましょう。

歯科医師国家試験の第116回までの合格者数と合格率の推移は下記のようになっています。

歯科医師国家試験 受験者数と合格率(浪人生)

また、最新の第117回の結果は下記のようになっています。

第117回の結果

※厚生労働省「第 117 回歯科医師国家試験の学校別合格者状況」

現役の合格率が81.5%なのに対して、既卒の合格率は39.8%となっています。

前回の第116回と比べて、既卒の合格率がやや落ちていますが、近年の既卒の合格率は40%前後、現役の合格率は80%前後、全体の合格率が60%台で推移しています。

そのため、合格率で見ると、現役生と既卒生で約2倍も差があることがわかります。

確かにこの数値を見ると既卒の合格率はかなり低く見え、既卒は国試において不利だと思われるかもしれません。

しかし、注意すべきなのは、既卒でも1浪の人と、それ以上の人で合格率が大きく異なるということです。

この点も含めて、既卒が不利だといわれる理由について、これから詳しく解説します。

2章:歯科医師国家試験で既卒が不利だといわれる理由

歯科医師国家試験で既卒が不利だといわれるのは、下記の理由があります。

  • データ上、合格率が低くイメージされるため
  • 既卒生は臨床実習から時間が経つため
  • 既卒生はメンタルに不調をきたすこともあるため

順番に説明します。

2-1:データ上、合格率が低くイメージされるため

まず、歯科医師国家試験で既卒が不利といわれるのは、データ上合格率が低くイメージされやすいという理由があります。

既卒の合格率は、確かに現役生の比べると低くなりますが、既卒の中でも1浪の人と、それ以上の人とで合格率が大きく変わってきます。

第115回の合格結果の際に、浪人回数と合格率のデータが発表されておりますので、その結果をまとめると下記のようになります。

歯科医師国家試験の浪人年数と合格率

これを見てわかるように、1浪は54%と半分以上の受験生が合格しているのに対し、2浪、3浪と多浪生になるほど合格率が下がる傾向にあります。

多浪生によって、既卒全体の合格率が低く出る傾向があるのです。

さらに、現役生のデータは高く出る傾向があります。

受験しても不合格になるレベルの現役生は、大学側が卒業試験で落とすことが多いからです。

大学は経営上、合格率を高く出したいため、国試の合格レベルに達していない学生は卒試や進級試験で落とします。

そのため、現役生は、相対的にレベルの高い学生が多く受験することになり、合格率が引きあがると考えられます。

このような理由から、既卒の合格率は相対的に低くイメージされやすいのです。

そのため、国試で不合格になってしまったからといって、必要以上に落ち込む必要はありません。

しっかり対策して次回に挑むことで、既卒生でも十分に合格できる可能性があります。

ただし、もちろん既卒が現役生に対してまったく不利ではないというわけではありません。

これから説明するように、既卒は不利になる面もあります。

2-2:既卒生は臨床実習から時間が経つため

既卒生が現役生に比べて不利になる理由として、臨床実習からの期間が長引き、実際の臨床場面をイメージしづらくなることがあります。

臨床場面をイメージしづらくなるということは、臨床的判断能力が衰えてしまうということです。

臨床的判断能力が衰えると、臨床実地問題での正答が難しくなってしまいます。

しかし、歯科医師国家試験では臨床実地問題が配点の50%以上を占めます。

そのため、国試に合格するには、これらの問題で「確実に正解できる」ことが必要です。

したがって合格するためには、臨床科目でどんな問われ方をしても「確実に正解できる」という根拠が持てるように勉強しておく必要があるのです。

さらに、歯科医師の業界では、日々技術や材料も改良され続けています。

そのため、時間が経つごとに新しく覚えなければいけない知識が増えてしまいます。

新しい技術や材料も臨床実習中ならば実際に目で見て手で触れて吸収できますが、既卒生はどうしても知識だけになってしまうことも、合格率が下がる理由の1つです。

既卒生は、この点で現役生より不利になることを知った上で対策を練る必要があるのです。

2-3:既卒生はメンタルに不調をきたすこともあるため

歯科医師国家試験に限りませんが、既卒生はメンタルに支障をきたし

  • 本番で力を発揮できない
  • 気持ちの浮き沈みが大きく、普段の勉強の質が悪化している
  • モチベーションを維持できない

ということがよくあります。

このメンタル面での不調が、既卒生の合格率が下がる理由の1つと考えられます。

前述のように、多浪生ほど合格率が低い傾向があるのは、多浪するほどメンタルの不調やモチベーションの低下をきたしやすいためと思われます。

歯科医師国家試験は合格が難しい試験でもありますので、モチベーションを維持して普段の勉強の質を上げること、本番で実力を発揮できることはとても大事です。

そのため、メンタル面のケアとして、息抜きを入れて生活にメリハリをつけることも大事です。

詳しくは以下の記事で解説しています。

【勉強効率UP】歯科医師国家試験に合格するための息抜きの取り入れ方

ここまでを整理すると、既卒生は多浪するほど合格率が下がり、臨床実習の経験も薄れていくため、不利になる傾向があります。

そのため、既卒生は次回の国試で必ず合格できるように、これから紹介する受験対策を行うことが大事です。

3章:歯科医師国家試験の既卒がやるべき受験対策

次回の歯科医師国家試験で必ず合格するために、既卒生は下記の対策を行うようにしてください。

  • 自分にあった勉強法や予備校を考える
  • 合格から逆算したスケジュールを立てる
  • 休日を設けずに勉強を毎日継続する
  • 国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をする

順番に解説します。

3-1:自分にあった勉強法や予備校を考える

まず、勉強法や予備校を、自分にあったものに抜本的に変えることをおすすめします。

歯科医師国家試験で不合格になる受験生は、

  • 自分に合わない勉強法にこだわっている
  • 自分の得意・不得意を正しくとらえて勉強できていない
  • 同じような予備校に無駄に通い続けている
  • 暗記に頼りすぎている

といった傾向があります。

既卒生は、今年初めて国試受ける現役生に比べれば、知識量が多い特徴があります。

しかし、意外にも、

  • 知識を正確に暗記できていない
  • 論理的に理解できていない
  • 暗記の知識ばかりで知識と知識がつながっていない

ということも多く、それが原因で、問題を解く際に適切に知識をアウトプットできない場合も多いのです。

現役生より長い期間勉強していたとしても、その勉強の質が悪いために、合格できる実力が身についていないのです。

そのため、そのまま現役生と同じ勉強法を続けたり、現役生に合わせたカリキュラムの予備校・塾に通うことは、既卒生がとるべきアプローチとしては不適切な場合も多いのです。

厳しいようですが、これまでのやり方で不合格という結果にしかなっていないのですから、抜本的に見直すことも必要なのです。

どうして不合格だったのかを見つめ直しましょう。

  • 勉強法がだめだったのか
  • 勉強時間が短かったのか
  • 過去問は丁寧に解いたか
  • 過去問の見直しは十分だったか

など様々な理由が思い当たるのではないでしょうか。

  • 過去問の使い方が分からない
  • 暗記がやたら多く感じる
  • 知識と知識がつながっている感じがしない
  • アウトプットが難しく感じる

などの悩みを抱えている場合は塾や大学の先生に相談すべきです。

繰り返しますが、今までと同じ勉強法を繰り返しているようではいけません。

何が悪いのか分からなければ客観的に評価してもらうべきであり、自分で分かっている場合はすぐにでも改善し模試に挑んでその改善法が正しいか、結果が出せるかを確認しましょう。

60日合格塾では、暗記は最小限で徹底したアウトプットで覚えた知識を引き出す力を鍛えます。

予備校選びで迷った際は、ぜひ一度ご相談ください。

3-2:合格から逆算したスケジュールを立てる

既卒生が歯科医師国家試験に合格するためには、合格から逆算してスケジュールを立てることも大事です。

もしかしたら、

  • 受験勉強に集中する期間は長いほどいい
  • すでに何年も勉強してきたから、短期集中で対策すればいい

といった考えをお持ちの人もいるかもしれません。

しかし、実は、受験対策の期間は長すぎても短すぎてもいい結果につながりにくいのです。

なぜなら、期間が長すぎれば勉強の質が下がり、ダラダラと無意味な勉強を続けることになりやすいですし、期間が短すぎると時間が足りず、実力が合格ラインに至らない場合が多いからです。

そのため、適切なタイミングで勉強を始めることが試験結果を大きく左右します。

現役生では臨床実習の終了時期が大学によって異なるため、学習開始時期が左右されますが、多くの受験生が遅くとも国試の100日前までには受験勉強を始めていると考えた方がいいでしょう。

したがって、既卒生も100日を下回る勉強計画は、避けるべきです。

また、一般的に歯科医師国家試験対策には2000時間ほど必要といわれています。

効率的に勉強できているかも気にかけましょう。

例えば、過去問を最大限に生かすような勉強法をしていますか。

1周目は出やすい大事なところをチェックしながらサラっと解く。

2周目は出やすいところを丁寧に仕上げる。つまり正答以外の誤答選択肢もしっかり確認・熟考する。

3周目は周辺知識を少し丁寧に広げながら知識をつなげていく、など目的を持って解いてください。

模試もそうです。

今までの模試結果を見て苦手科目を見直してみましょう。どうして点を取れていないか、どんな勉強法なら点が取れるかを工夫して勉強してから模試に挑んでください。

既卒生は臨床実習の影響は受けず、自分の勉強ペースもだいたいわかっているはずですから、これらの日数・時間数を目安にして、自分に合ったスケジュールを調整しましょう。

3-3:休日を設けずに勉強を毎日継続する

既卒生が歯科医師国家試験に合格するためには、休日を設けずに勉強を毎日継続することも大事です。

既卒生の多くは、

  • 何度も同じことを勉強しているから、この分野はもうやらなくていい
  • メリハリが大事だから、しばらく遊んでリフレッシュしよう

と休日を多く設けることも多いです。

既卒生は同じ内容を何度も勉強している分、過去問の答えを覚えてしまっていたり、勉強自体に飽きが生じている場合が多いため、このような行動をとりがちです。

しかし、知識は一度定着しても、時間が経過するほど確実に忘れていってしまいます。

特に歯科医師国家試験は範囲が広く、覚えることが膨大であるため、気を抜くと記憶が薄れ、気づかないうちに苦手分野が広がってしまうこともあります。

あなたも「エビングハウスの忘却曲線」のことは聞いたことがあると思いますが、一般的に、忘却を防ぐには反復して復習することが有効といわれています。

今ある知識の定着を確実にするためにも、毎日少しでも勉強を継続することが重要なのです。

それができなければ、後から追い上げてくる現役生に抜かされ、再び不合格になってしまう結果につながります。

3-4:国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をする

既卒生が歯科医師国家試験に合格するためには、国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をすることが非常に重要です。

大きく分けると、勉強法には「インプット」と「アウトプット」の2つがあります。

この2つのうち、最終的に合格を左右するのは「インプット力」ではなく「アウトプット力」です。

アウトプット力とは、問題を見たときに、瞬時に適切な回答を導き出せる能力です。

このアウトプット力が大事なのは、試験会場で初見の問題を見たときに、自分の持てる知識と思考力を総動員して正解を導けるようになることが、受験勉強のゴールだからです。

歯科医師国家試験は出題範囲が膨大です。

そのため、多くの受験生はインプット(暗記)作業に最も多く時間をかけてしまいます。

確かに、最初の段階ではそれも不可欠です。

しかし、全ての知識を完璧に暗記できる受験生はいません。

暗記だけで合格を勝ち取ることは難しいのです。

それよりも、暗記は必要最低限とし「最低限の知識を使って答えを導き出す」能力を高めることに注力した方が効率的だと私たちは考えています。

実際、必修問題を除く一般問題・臨床実地問題では、最低限の知識をもとにいかに正しい答えを導き出せるかが重要なのです。

アウトプットを中心とした具体的な勉強方法については、下記の記事の「1章 1-4:国試本番を意識した勉強法」にて詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

【歯科医師国家試験】効率的な勉強法、科目・分野別のおすすめ勉強法

また、当サイトを運営する「60日合格塾」では、効率的にアウトプットを行う独自のカリキュラムを提供しています。

具体的には、

  • 日々の生徒自身の勉強
  • 講師との講義

の中での徹底的に知識をアウトプットすること通じて「覚えた知識を引き出す力・知識を使って考える力」を伸ばします。

こうしてアウトプット力を高め、次回の国試で合格できるように実力を養っていきます。

【60日合格塾】は他にも、

  • 1単元1枚のオリジナルテキスト
  • 完全オンライン 全国対応可能

という特徴があり、多くの既卒生にも利用されています。

  • 次回の国試で合格できるか不安
  • 模試で2000位以下で、このままでは合格できないかもしれない
  • 受験対策が進んでない
  • 今のやり方でいいか不安

といったお悩みをお持ちの方は、当塾を活用して受験対策を進めることをおすすめします。

興味がある方にはLINEから無料で個別相談も行っております。

ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ:既卒でも諦めずに対策すれば合格可能!

歯科医師国家試験の既卒の合格率が低い理由や、受験対策について参考になったでしょうか?

最後に今回の記事の内容をまとめます。

既卒生の近年の合格率は40%前後、現役の合格率は80%前後です。

既卒生の合格率が低い理由は、下記の通りです。

  • データ上、合格率が低くイメージされるため
  • 既卒生は臨床実習から時間が経つため
  • 既卒生はメンタルに不調をきたすこともあるため

既卒生が次回で合格するためには、下記の対策を取ることをおすすめします。

  • 自分にあった勉強法や予備校を考える
  • 合格から逆算したスケジュールを立てる
  • 休日を設けずに勉強を毎日継続する
  • 国試本番を意識したアウトプット中心の勉強をする

繰り返しになりますが、受験対策で不安な場合はぜひ「60日合格塾」の無料相談をご活用ください。

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AUTHOR
著者紹介

著者 和気正和

歯科医師国家試験
60日合格塾・塾長
歯科医師 和氣正和

当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。

もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。

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