【歯科医師国家試験】模試の概要・日程とその活用法について解説
- 公開日:2024.07.26
- 更新日:2024.07.26
- 377 views

あなたは 歯科医師国家試験の模試について、
- 概要や日程はいつなの?
- 模試を実施している予備校はどこ?
- 模試を活用した効率的な勉強方法は?
について知りたいと思いませんか?
歯科医師国家試験の勉強をしていても、自分の実力がどの程度ついたのか、どの程度合格する可能性があるのか不安になると思います。
そこで模擬試験を活用して現在の自分の相対的な立ち位置や自分の弱点を把握し、国家試験本番の傾向と対策をしましょう。
模擬試験では得点率や偏差値、科目別の正答率、系統別の得点なども出力されるため、自分が苦手とするポイントを把握できます。
実際、模擬試験を活用して自分の弱点を把握し、勉強する科目を選ぶことによって成績が伸びた人もいました。
この記事を読むと、模擬試験の種類や選び方、模擬試験を活用して勉強する方法を理解できます。
この記事では「歯科医師国家試験における模試の位置づけ」や「歯科医師国家試験の模試を実施している予備校」について説明しています。
ぜひこの記事を読んで、模擬試験を活用し成績アップに繋げましょう。
目次
1章:歯科医師国家試験における模試の位置づけ
私たちが考える歯科医師国家試験における模試の位置づけは以下の3つです。
- 大規模模試では相対的な自分の立ち位置がわかる
- 自分の得意・不得意分野がわかる
- 今後の勉強スケジュールの指針となる
では、それぞれについて説明します。
1-1: 大手の大規模模試では受験生全体での自分の位置がわかる
模試の位置づけの一つ目として「大規模模試では受験生全体での自分の位置がわかる」ということが挙げられます。
模試は全国規模で実施されているため、その結果を見ることで3000人をこえる受験者の中で自分の順位がどの位置にいるかを知れます。
模試を受けた人の中での相対的な順位や自分の学習進度を確認することで、合格可能性を把握できます。
1-2: 自分の得意・不得意分野がわかる
次に得意・不得意な分野がわかることについて説明します。
模試の結果は相対的な順位だけでは無く、科目ごとに得点率を確認できます。
また、必修問題、一般問題、臨床実施問題などの系統別の得点も成績表に出力されるため、系統別の得手不得手を確認できます。
系統別の結果では、各系統の全国順位もわかるようなっております。
多角的に試験結果を把握することで自分の弱点を把握できます。
どの分野の得意・不得意を把握するだけでなく、
- 今の勉強量でどれくらい点数が取れているか
- 時間配分は正しかったか
- 必修問題は誤答選択肢を含め理解できているか
など確認すべき点はたくさんあります。
模試をなんとなく受けるのではなく、目的をもって受けることが大事です。
1-3:今後の勉強スケジュールの指針となる
最後に、今後の勉強スケジュールの指針に役立てる方法について説明します。
模擬試験の結果で自分の得手不得手を理解したら、今後の勉強スケジュールを立てましょう。
たとえば
- 得点の低い科目や系統を重点的に対策する
- 得意分野をより伸ばすために勉強する
など模試の結果を活用することで今後の勉強スケジュールが立てやすくなります。
また、模擬試験にはWeb模試があり、歯科医師国家試験本番直前まで受験できます。
ここで最終的な復習や、今まで解いたことの無い問題に出会うなどして本試験での合格率をあげられます。
2章:歯科医師国家試験の模試を実施している予備校3つ
それでは実際に模擬試験を実施している予備校について説明しましょう。
模擬試験を実施している予備校は
- 麻布デンタルアカデミー
- DES歯学教育スクール
- 日本医歯薬研修協会
の3つになっています。
それぞれの模擬試験について特徴と内容を見てみましょう。
2-1:麻布デンタルアカデミー
「麻布デンタルアカデミー」は、歯科医師国家試験対策を行っている塾になります。
この塾では「基本模擬試験」「全国公開模擬試験」「Web模擬試験」「衛生確認模擬試験」「CBT模擬試験」を実施しています。
■「基本模擬試験」について
「基本模擬試験」は、前年に実施した全国公開模擬試験の中から最初に学んだ方の良い基本問題が出題されます。
問題は200問もあります。
しかし、受験は一日で受験が可能です。
成績表もフルカラーで見やすく、実力の把握に便利です。
■「全国公開模擬試験」について
「全国公開模擬試験」は、全国で実施される模擬テストであり、国家試験と同等数の受験者数です。
よって、精度高い実力判定を可能です。
成績表もフルカラーで詳細な項目が見やすいレイアウトで出力されます。
模擬試験後には問題に対する質問を受け付けており、講師陣からの丁寧なフォローアップがあります。
■「Web模擬試験」について
「Web模擬試験」は、Webで受験をするので、案内メールが届いてから自分のタイミングで受験を開始できます。
さらに出題数が180問と少ないので、1日で受験することが可能です。
受験結果はすぐに確認でき、何度でも復習が可能です。
■「衛生確認模擬試験」について
「衛生確認模擬試験」は、衛生分野に特化した模擬試験です。
必修・領域Aの得点源科目を網羅しているので衛生分野の理解度を確認できます。
Webで受験するため、受験後はすぐに成績表を確認でき、受験後は e ラーニングにて何度も復習が可能です。
2-2:DES歯学教育スクール
DES歯科教育スクールの模擬試験は、高い分析力と的中率で受験生に信頼されており、歯学部の学生の99%が受験する統一模試です。
■「プレ模試」について
「プレ模試」は、毎年4月中旬より実施している試験です。(2024年は4月15日より実施)
国家試験に準じた内容を1日で実施する模試です。
良問のみセレクトしており、DESで実施している信頼の模試です。
複択問題・Lタイプ・計算問題はもちろん、あらたな順序問題にも対応しています。
全国模擬試験を受け始める前の足掛かりとして受験するのに最適です。
■「必修模試」について
「必修模試」は、毎年2回実施している実施している試験です。(2024年は第1回目を9月13日~2025年1月末に実施しています。第2回目を11月8日~2025年1月末に実施しています。)
国試2回分(160問)に対応した必修問題対策の模試です。
個人成績、Web成績、さらに大学単位で団体受験したグループには、学生管理指導者用に一覧・Webデータも提供されています。
国試模擬試験を受ける前の足掛かりとして利用できます。
■「全国統一模擬試験」について
「全国統一模擬試験」は、毎年3回実施している実施している試験です。(2024年は第1回目を8月31日・9月1日、第2回目は10月19日・20日、第3回目は11月30日・12月1日に実施します)
科目のミックス、一般・臨床の分離または同時出題、複択問題・LAタイプ・計算問題・必修X2タイプ等、新傾向の問題が増加しています。
DESでは、このような多様な国試問題に対して傾向と対策をしています。
全国の歯科医師国家試験受験生の99%が参加しており、その受験者数は3000名以上になります。
国試形式を予想した適切な問題を出題しています。
採点はコンピューターによって行われ、得点率・偏差値・科目別正答率をデータ化し、順位をグラフ化してわかりやすく合否判定を表示しています。
2-3:日本医歯薬研修協会
日本医歯薬研修協会の模擬試験について説明します。
医歯薬模試の特徴は以下の5点です。
1.選択肢ごとに解説されているため、間違えた箇所を詳しく理解できます。
2.スマホでもタブレットでも受験可能なので、いつでもどこでも解説書を見られます。
3.国試に近い進出題基準準拠の360問が出題されます。
国試領域(領域A、B、C)、国試出題区分、科目の分野で自分の得点率などがわかる個人成績表が出力されます。
いろいろな結果から実力を把握でき、合格に向けた勉強の戦略に使用できます。
4.充実した解説とハイクオリティな問題写真によって理解しやすいです。
写真問題のフルカラー写真は国家試験の形式に準じているため、クオリティが非常に高いです。
5.新国家試験進出題基準に合わせた問題構成となっており、精度高く理解度を判定できます。
タキソノミー問題も重視した構成になっており、実際の国試にも準じた出題となっています。
3章:模試を活用した効率的な勉強方法
6年生の夏以降には全国模試の成績を活用し、現時点での自分の実力を分析しつつ、国試本番に向けて学習を進めていくことをおすすめします。
全国模試は、初見の問題を時間内に解く練習として、また実際に本番さながらの雰囲気の中で問題を解く練習として良い機会です。
しかし、それ以上に模試の結果で重要なことは「いかにその結果を活用し、今後の学習効率をあげられるか」です。
たとえば模試の結果が良かった場合でも、
- 本当にこの問題は解けていたのか?
- 消去法でたまたま合っていたなど、運や偶然で点数が良かっただけではないか?
等をしっかりと自問自答することが必要です。
どの予備校の模試も本番の国試を想定して練られて作られており、本番の問題に的中する可能性も高いです。
一方、本番には出題の可能性が低い問題も含まれています。
それらの問題を見極めて狙いを定めて復習しましょう。
模試の結果で活用すべきポイントには、以下のようなものもあります。
- 領域別・科目別の全国平均と自分の成績との比較
- 全国平均正答率が80%以上の問題の復習
- ケアレスミスの発生箇所・原因の特定
- 模試解説書の活用
- 時間配分はうまくいったか
領域A・Bは相対基準が採用されているので、自分の相対的な立ち位置を把握しておくことが重要です。
また、全国平均正答率が高い問題(易問)を落としていた場合には、今後は落とさないように必ず復習することが大切です。
国試は削除される可能性の高い、大多数の人が解けない問題を正答する力ではなく大多数の人が解ける問題を絶対に落とさない力が求められます。
さらに、重複マークや未記入、マーキング不良が起きている場合は、本番でも同じケアレスミスをしてしまう可能性がありますので、なぜそうなってしまったのか必ず再発防止策を考えてください。
また、模試解説書は必ず読み込むことをおすすめします。
そうすることで、各問題の正解・不正解だけでなく、各選択肢の解説を読んで、知識がどれくらい定着しているかを把握できます。
一方で模試の成績であまり気にしない方が良いポイントもあります。
それは以下のようなものです。
- 全国順位・学内順位
- 必修問題の全国平均正答率
全国順位や学内順位は真っ先に気になってしまう項目だと思います。
しかし、とくに早い段階の全国模試は受験者数が少なく正確な順位はわからないため、順位で一喜一憂することはまったくの無意味です。
順位や正答率よりも、問題と各選択肢の復習に重点を置きましょう。
このように、6年生の夏以降は模試を活用することで自分の立ち位置を確認し、復習の材料といて有効活用していくことで、今後の学習効率をあげられます。
最後に、もしあなたが模擬試験の結果で不安になったら、できるだけ早い段階で「歯科国試.com」を運営するオンライン個別指導塾【60日合格塾】にご相談ください。
60日合格塾は、
- 国家試験のプロが親身になって解決策を提示
- 受験生だけでなく、親御様の相談も可能
- 電話・メール・LINE・Zoomなど各種対応応
- 土日や夜間でも相談可能
といった特徴のもと、無料相談を行っております。
ご相談の際は、こちらのLINEに登録してお気軽にメッセージをお送りください。
まとめ:歯科医師国家試験の模擬試験は受けるだけでなくしっかり活用してその後の勉強に活かそう!
模試を活用した勉強について理解できましたか?
最後にこの記事を振り返りましょう。
模試の位置づけは下記3つです。
- 大手の大規模模試では受験生全体での自分の位置がわかる
- 自分の得意・不得意分野がわかる
- 今後の勉強スケジュールの指針となる
模試を実施している予備校は下記です。
- 麻布デンタルアカデミー
- DES歯学教育スクール
- 日本医歯薬研修協会
それぞれの模試に特徴があります。
それぞれの特徴を理解して受験し、学習に利用しましょう。
当サイトでは、他にも歯科医師国家試験の受験対策、勉強法について多くの記事を掲載しています。
ぜひ他の記事も参考に、受験勉強を頑張ってください。
この記事の内容を参考に、今すぐ行動を開始して歯科医師国家試験合格への道を切り開いていきましょう。
当メディア「歯科国試ドットコム」は、歯科医師国家試験の受験生が確実に合格できるように、受験生本人と親御様向けに情報提供するメディアです。
もしあなたが、歯科医師国家試験に対して不安を抱えている場合、ぜひ当メディアの記事を読んで知識やスキルを身に付け、合格に向けた正しい努力ができることを願っています。